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早春
雪解けのアダド森林:glimpse
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「あ、そこの木の根っこに気をつけてください」
「はーい」
「うん」
クラリスさんがいなくなった次の日。
降り積もっていた雪の殆どが溶けていた。
これにはとても驚いた。驚いたついでにロイス父さんたちに話を聞くと、冬雪亀が眠りに入り、起こしていた雪の魔力が消え去ったらしい。
その上、春を呼ぶ精霊がそれに呼応するように活発になったため、一夜にして雪が全て溶けたのだ。
そのため、ロイス父さんやアテナ母さんは、雪解け水による水害の可能性を探りに、自由ギルドと共に調査しに行っている。
というのは建前で、久々に身体を動かしたいらしい。バーバル川やラハム川を流れる水嵩は増えはしたものの、両川の上流に住む災害級の魔物らしき何かが、水を蓄えているらしく、氾濫は気にしなくていいらしい。
だが、それでも万が一があったりするので、みんなを落ち着かせるためのパフォーマンスの一環で確認に行ったようだ。
まぁそんなことはおいといて、今、俺たちはアダド森林の上層にいる。
「おい、セオ。あんまきょろきょろしてると、木々の精霊に足を掬われるぞ」
「エドのいう通りだわ。アンタは熱中すると直ぐにどっかに行っちゃうんだから気をつけるのよ」
「はーい」
……エドガー兄さんはおいといても、ユリシア姉さんはいつもと少し違う。いや、まぁこれもいつものうちの一面になるのだろうが、それでも、とても落ち着きながら油断なく蒼天の瞳をめぐらすユリシア姉さんは珍しい。
まぁ俺も初めてアダド森林に入ったからな。
……分身体は何度も入っては、首や身体を掻っ切られていたりするが。
しかし“分身”の仕組みなのか、記憶や感覚を共有しているのにもかかわらず、そこら辺の苦痛や恐怖感はわかなくなっている。よくできた便利な能力だと思いながら、記憶を頼りに道を進む。
まぁ森なので道はないのだが。
「それでセオ。黒獅花の墓場は何処なの?」
「えっと、一昨日の分身体の様子から――」
今日は、雪解けということもあり、黒獅花の種を取りに来たのだ。黒獅花とは、雪の上に咲く真っ黒の花であり、黒獅子が自らの子供のようにその花を守ることが由来だ。
そして雪が溶けると同時に黒獅花は一晩も経たずに枯れ果て、残るのは黒灰の海である。その黒灰の海には、次世代の種とそして彼らが安全に育つための毒と栄養が含まれているのだ。
つまり、そこは新たに芽吹く黒獅花の土壌となるのである。
植物学やそれに近しい文学ではそれを黒獅花の墓場という。
今回、ライン兄さんがそれを直接見て、種を取りたいということで、もしかしたら魔物によって黒獅花の墓場が消える可能性も考慮して、雪解け初日に魔物が跋扈するアダド森林にやってきたのである。
それと、植物紙はいいとして、安くて滲みにくいインクを作りためにも、黒獅花は有効ではないかという話がライン兄さんと俺の間で持ち上がったのもあり、今回はそれ以外に使えそうな顔料がないか探しに来たのだ。
鉱物系の顔料は採るのが面倒だというのと、植物の場合アテナ母さんやアラン、それにライン兄さんが研究してくれる可能性があるので、餅屋がいる方を最初に試したいと思っている。
まぁけど、竈の煤でどうにかできる感はあるが。
「――ああ、それでしたらこっちから行った方が近いですね」
俺の記憶、まぁ大まかな方角と周りにどんな木々や植物、石があったかを伝えるとレモンがポンっと手を打ち、方向を変えた。
レモンは俺とライン兄さんの護衛兼エドガー兄さんとユリシア姉さんの指導役である。
元々二人とも今日はアダド森林に入る予定だったらしく、そこに雪解けが加わり、俺たちが加わったのだ。
またレモンは俺たちの護衛とエドガー兄さんたちの指導以外にも、冬雪亀に子守唄を謡いに行かなければならないらしく、それも兼ねているのだとか。
そして面白いことに、その子守唄とは口で歌うものではなく、神聖魔力をある一定のテンポで放出することが子守唄らしい。
その唄の中に、ユキの様子を込めたりと、なんか変なことをやっているのである。一応、魔力には敏感なので、今もレモンから発せられる魔力波は捉えてはいるのだが、そのテンポの規則が未だに分からない。
最近冬になったため再び引きこもっていた“研究室”も、気になって今はレモンの魔力波の波を解析しているところである。
一応解析自体は前世でもやったので多少なりとも分かるが、それでも前世以上に音の波や電磁波よりも魔力の波は厄介な性質を持っているため、今の俺にはさっぱりである。
だが、波動方程式に当てはまってないのは確実な気がする。すっかりそういうことは忘れてしまったため、“研究室”がすべてを解析しているのだが。
“研究室”様様である。
けどあれだな。“研究室”って俺の別人格みたいになっている感じだからな。、俺の中に閉じこもっているのが嫌にならないか心配である。
乗っ取られるのが心配とかではなく、“研究室”が悲しまないかが心配だ。籠の中に閉じ込められているのはさぞつらいだろうし。
まだまだ生まれたばかりで赤ん坊みたいなものだから外には出せないが、ある程度精神が出来上がってきて、人格も確かになって、俺とキチンと意思疎通できるようになってきたら、外に出す方法を考えなきゃと思っている。
まぁそのために、義肢の研究などもしている。といってもついでみたいなものだし、結局は“研究室”の話を聞かないと分からないのだが。
「そういえば、レモンはアダド森林の魔物をよく間引いているんだったけ? だったら、黒獅花が何処に咲いているか知っていたんじゃないの?」
「いえ、黒獅花は雪が溶け始める少し前に咲く花なので。あと、冬になると魔物も大抵塒に引きこもっている場合が多いので、アダド森林にはそこまで行っていないんですよ」
「へぇー」
そういえばよく家の中にいたなと思い返しながら、あれ? というかメイドの仕事もホッポリだしてユキばかり構っていたからな。
それもそうかと思い直した。
「あ、ちょっと待って!」
「どうした、ライン?」
と、ライン兄さんが急に屈みこんだ。ライン兄さんの専属護衛みたいになっているエドガー兄さんが、心配そうにライン兄さんの顔を覗き込んだ。
いいな。俺もエドガー兄さんが良かった。ぶっちゃけ、レモンはいつも通りのほほんとしているからいいけど、ユリシア姉さんの真剣度というか、威圧が少しだけ怖い。
こう、ゴゴゴゴゴッという感じの背景が視えそうな感じであり、ちょっと心が休まらない。まぁ、アダド森林にいる時点で休まる必要などないのだが。
「セオ! ユキシロツナノクサの根っこは使えるかな?」
「うん? どれ?」
俺は首に掛けていたゴーグル、“白尋の目”を装備し、ライン兄さんの手にあるツタみたいな草花を見る。
「ヤドリギみたいに、冬の時期に他の木々に寄生する植物なんだけど、春になると自らの球根を寄生した木々に与えるんだよ。そうすると、その木々はその年の成長が約束されたも同然でね。まぁ寄生している間に枯れちゃう木々も多いから何とも言えないんだけどさ」
「うんうん。それでその球根は顔料として使えそうなの?」
「……僕が見た本の情報だと球根はとても真っ黒なんだって」
「ふぅん」
ちょっと拗ねちゃったライン兄さんはおいといて、俺はユキシロツナノクサを観察する。
未だに木々に張り付いたままだが、ライン兄さんの知識が正しければあと一ヶ月も経たないうちに球根が……
けど、今この場で採るのもな。球根を掘り起こすのは凄い大変そうだし、魔術を使ってもいいが、それより。
「ライン兄さん、スケッチは後にできない?」
「無理かな」
「エドガー兄さん?」
「……お前と一緒だ。無理だ」
何というか、いつの間にかスケッチブックを取り出してスケッチを開始していたライン兄さんを無理やり引っ張ったら、ものすごく怒られそうである。
ライン兄さんも実物を見るのは初めてだから、大まかなスケッチが終わったら、手などでキチンと触るだろうし、時間がかかるだろうな。
「……仕方ありませんね。ライン様。今日の目的はあくまで黒獅花の墓場ですから、他の植物の観察はほどほどにしてくださいね」
「うん。直ぐに終わらせるよ」
……そう言って直ぐに終わったためしはないのだが。
が、いつも地下工房に引きこもり、食事すらもすっぽかしそうになる俺では文句は言えないのだ。
「はーい」
「うん」
クラリスさんがいなくなった次の日。
降り積もっていた雪の殆どが溶けていた。
これにはとても驚いた。驚いたついでにロイス父さんたちに話を聞くと、冬雪亀が眠りに入り、起こしていた雪の魔力が消え去ったらしい。
その上、春を呼ぶ精霊がそれに呼応するように活発になったため、一夜にして雪が全て溶けたのだ。
そのため、ロイス父さんやアテナ母さんは、雪解け水による水害の可能性を探りに、自由ギルドと共に調査しに行っている。
というのは建前で、久々に身体を動かしたいらしい。バーバル川やラハム川を流れる水嵩は増えはしたものの、両川の上流に住む災害級の魔物らしき何かが、水を蓄えているらしく、氾濫は気にしなくていいらしい。
だが、それでも万が一があったりするので、みんなを落ち着かせるためのパフォーマンスの一環で確認に行ったようだ。
まぁそんなことはおいといて、今、俺たちはアダド森林の上層にいる。
「おい、セオ。あんまきょろきょろしてると、木々の精霊に足を掬われるぞ」
「エドのいう通りだわ。アンタは熱中すると直ぐにどっかに行っちゃうんだから気をつけるのよ」
「はーい」
……エドガー兄さんはおいといても、ユリシア姉さんはいつもと少し違う。いや、まぁこれもいつものうちの一面になるのだろうが、それでも、とても落ち着きながら油断なく蒼天の瞳をめぐらすユリシア姉さんは珍しい。
まぁ俺も初めてアダド森林に入ったからな。
……分身体は何度も入っては、首や身体を掻っ切られていたりするが。
しかし“分身”の仕組みなのか、記憶や感覚を共有しているのにもかかわらず、そこら辺の苦痛や恐怖感はわかなくなっている。よくできた便利な能力だと思いながら、記憶を頼りに道を進む。
まぁ森なので道はないのだが。
「それでセオ。黒獅花の墓場は何処なの?」
「えっと、一昨日の分身体の様子から――」
今日は、雪解けということもあり、黒獅花の種を取りに来たのだ。黒獅花とは、雪の上に咲く真っ黒の花であり、黒獅子が自らの子供のようにその花を守ることが由来だ。
そして雪が溶けると同時に黒獅花は一晩も経たずに枯れ果て、残るのは黒灰の海である。その黒灰の海には、次世代の種とそして彼らが安全に育つための毒と栄養が含まれているのだ。
つまり、そこは新たに芽吹く黒獅花の土壌となるのである。
植物学やそれに近しい文学ではそれを黒獅花の墓場という。
今回、ライン兄さんがそれを直接見て、種を取りたいということで、もしかしたら魔物によって黒獅花の墓場が消える可能性も考慮して、雪解け初日に魔物が跋扈するアダド森林にやってきたのである。
それと、植物紙はいいとして、安くて滲みにくいインクを作りためにも、黒獅花は有効ではないかという話がライン兄さんと俺の間で持ち上がったのもあり、今回はそれ以外に使えそうな顔料がないか探しに来たのだ。
鉱物系の顔料は採るのが面倒だというのと、植物の場合アテナ母さんやアラン、それにライン兄さんが研究してくれる可能性があるので、餅屋がいる方を最初に試したいと思っている。
まぁけど、竈の煤でどうにかできる感はあるが。
「――ああ、それでしたらこっちから行った方が近いですね」
俺の記憶、まぁ大まかな方角と周りにどんな木々や植物、石があったかを伝えるとレモンがポンっと手を打ち、方向を変えた。
レモンは俺とライン兄さんの護衛兼エドガー兄さんとユリシア姉さんの指導役である。
元々二人とも今日はアダド森林に入る予定だったらしく、そこに雪解けが加わり、俺たちが加わったのだ。
またレモンは俺たちの護衛とエドガー兄さんたちの指導以外にも、冬雪亀に子守唄を謡いに行かなければならないらしく、それも兼ねているのだとか。
そして面白いことに、その子守唄とは口で歌うものではなく、神聖魔力をある一定のテンポで放出することが子守唄らしい。
その唄の中に、ユキの様子を込めたりと、なんか変なことをやっているのである。一応、魔力には敏感なので、今もレモンから発せられる魔力波は捉えてはいるのだが、そのテンポの規則が未だに分からない。
最近冬になったため再び引きこもっていた“研究室”も、気になって今はレモンの魔力波の波を解析しているところである。
一応解析自体は前世でもやったので多少なりとも分かるが、それでも前世以上に音の波や電磁波よりも魔力の波は厄介な性質を持っているため、今の俺にはさっぱりである。
だが、波動方程式に当てはまってないのは確実な気がする。すっかりそういうことは忘れてしまったため、“研究室”がすべてを解析しているのだが。
“研究室”様様である。
けどあれだな。“研究室”って俺の別人格みたいになっている感じだからな。、俺の中に閉じこもっているのが嫌にならないか心配である。
乗っ取られるのが心配とかではなく、“研究室”が悲しまないかが心配だ。籠の中に閉じ込められているのはさぞつらいだろうし。
まだまだ生まれたばかりで赤ん坊みたいなものだから外には出せないが、ある程度精神が出来上がってきて、人格も確かになって、俺とキチンと意思疎通できるようになってきたら、外に出す方法を考えなきゃと思っている。
まぁそのために、義肢の研究などもしている。といってもついでみたいなものだし、結局は“研究室”の話を聞かないと分からないのだが。
「そういえば、レモンはアダド森林の魔物をよく間引いているんだったけ? だったら、黒獅花が何処に咲いているか知っていたんじゃないの?」
「いえ、黒獅花は雪が溶け始める少し前に咲く花なので。あと、冬になると魔物も大抵塒に引きこもっている場合が多いので、アダド森林にはそこまで行っていないんですよ」
「へぇー」
そういえばよく家の中にいたなと思い返しながら、あれ? というかメイドの仕事もホッポリだしてユキばかり構っていたからな。
それもそうかと思い直した。
「あ、ちょっと待って!」
「どうした、ライン?」
と、ライン兄さんが急に屈みこんだ。ライン兄さんの専属護衛みたいになっているエドガー兄さんが、心配そうにライン兄さんの顔を覗き込んだ。
いいな。俺もエドガー兄さんが良かった。ぶっちゃけ、レモンはいつも通りのほほんとしているからいいけど、ユリシア姉さんの真剣度というか、威圧が少しだけ怖い。
こう、ゴゴゴゴゴッという感じの背景が視えそうな感じであり、ちょっと心が休まらない。まぁ、アダド森林にいる時点で休まる必要などないのだが。
「セオ! ユキシロツナノクサの根っこは使えるかな?」
「うん? どれ?」
俺は首に掛けていたゴーグル、“白尋の目”を装備し、ライン兄さんの手にあるツタみたいな草花を見る。
「ヤドリギみたいに、冬の時期に他の木々に寄生する植物なんだけど、春になると自らの球根を寄生した木々に与えるんだよ。そうすると、その木々はその年の成長が約束されたも同然でね。まぁ寄生している間に枯れちゃう木々も多いから何とも言えないんだけどさ」
「うんうん。それでその球根は顔料として使えそうなの?」
「……僕が見た本の情報だと球根はとても真っ黒なんだって」
「ふぅん」
ちょっと拗ねちゃったライン兄さんはおいといて、俺はユキシロツナノクサを観察する。
未だに木々に張り付いたままだが、ライン兄さんの知識が正しければあと一ヶ月も経たないうちに球根が……
けど、今この場で採るのもな。球根を掘り起こすのは凄い大変そうだし、魔術を使ってもいいが、それより。
「ライン兄さん、スケッチは後にできない?」
「無理かな」
「エドガー兄さん?」
「……お前と一緒だ。無理だ」
何というか、いつの間にかスケッチブックを取り出してスケッチを開始していたライン兄さんを無理やり引っ張ったら、ものすごく怒られそうである。
ライン兄さんも実物を見るのは初めてだから、大まかなスケッチが終わったら、手などでキチンと触るだろうし、時間がかかるだろうな。
「……仕方ありませんね。ライン様。今日の目的はあくまで黒獅花の墓場ですから、他の植物の観察はほどほどにしてくださいね」
「うん。直ぐに終わらせるよ」
……そう言って直ぐに終わったためしはないのだが。
が、いつも地下工房に引きこもり、食事すらもすっぽかしそうになる俺では文句は言えないのだ。
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