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一年
ご都合主義のシステム:this winter
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……えー、マジで。
「ねぇ、どんな感じに物価が高いの?」
「あーっと、王都で白パンが大体大銅貨十枚前後って言えばいいか」
「……つまり、三倍近い差じゃん」
え、マジで。そんなに違うの。てか、一応同じ王国内だよね。何でそんなに。
「ああ、もしかして知らなかったのか」
「うん。え、なんでそんな高いの!?」
俺はエドガー兄さんに顔をずいッと近づける。エドガー兄さんはウっと少しだけ呻いた後、溜息を吐いた。
「……そういえば、セオは領地経営に関わってねぇし、この街の外に出たこともねぇんだよな。当たり前っちゃあ当たり前か」
そしてエドガー兄さんは書類を片手間で分別しながら話してくれた。
「まず何て言えばいいか、この領地の産業は大きく分けて二つある」
「アダド森林で取れる魔石や鉱石や植物っていった自由ギルドからのと、農業地帯で育ててる小麦や他の野菜だよね」
「ああ、そうだ。でだ、セオ。どっちの方が輸出額が大きいと思う?」
マキーナルト領の領民は少ない。アテナ母さんの貴族関連の授業で聞いた限りだと、他領に比べて十分の一程度しかいない。
領地ができて十年しか経っていないし、また元々マキーナルト領になる前のこの土地の人口は千もいかなかったはずだ。今もそこまで多くない。それに街もラート町一つしかないし、農業用拠点村だって村というよりは社宅に近かったような気がする。
ただ、領民として籍を移していないだけで住みついている冒険者もまぁまぁ多い。つまり、ぶっちゃけ言えばマキーナルト領の働き手は領民よりも冒険者の方が多い筈だ。
それにアダド森林で採れる鉱物や植物、また獲れる魔石や魔物の素材は魔道具の素材としても、またあらゆる武器や防具、薬といった様々な高価な品々の原料としての価値も高い。
「アダド森林の、冒険者関連の方かな」
「不正解」
「え」
農業の方が輸出額が大きいだと。え、マジで。
だって、広大な土地で多量の小麦や作物を作っているとはいえ、魔石や魔物の素材といったそもそもの価値が高い冒険者関連の素材だって、多く売っている筈だ。
そもそも、農作物は普通領内で消費する分もあるし……
「ああ、やっぱりそこも知らないのか。まぁ、それも当たり前か」
「どういうことなの、エドガー兄さん?」
「ああ、まずな、この領地で作っている小麦や作物は品質がとても高い」
「そりゃあ、まぁアランやロン爺が責任者をやってるらしいし」
二人は植物のスペシャリストである。特にロン爺はエウや天職もあって更に植物に関して詳しい。
「ああ、そうだ。だが、たぶんだがお前が思っているやり方とは違うシステムで農作物を作っている」
「ん? どういうこと?」
「なぁ、ここには農家はいないんだ」
「うん? とんち?」
農作物を作っているんだよな。アランとロン爺が彼らのまとめ役をやっているって感じだと思うし、農作物を作るから農家の筈だ。
「他領でいう個々に畑を貸して、独自に育てるってことはさせていない。マキーナルト領にある畑は全てマキーナルト領が管理しているんだ」
うん?
普通、領地を農家っていう一族に貸して、そこで指定した作物を作らせて、作った作物を買い取る。そんな感じだよな。
それに、結構前だが俺が始めて街に行った時に税収が如何とかって指示をロイス父さんが出してたし、違うのか?
「一から説明すると、まず、大体、育てる作物がない、秋が終わった直後のこの時期に、アランやロイドロイド爺さん、後は他のマキーナルト領農業部門の上役の人たちが会議をする。農業部門っていうのは、家の公共部門だ。守護兵団や放浪兵団と扱いは同じだ」
「うん、それで?」
「それでだ。彼らはその年の収穫量と他領や他国との収穫状況、そして貴族たちの流行りをアカサ・サリアス商会と自由ギルドの情報を元に、来年にどんな作物をどれくらい作るかを決めている。特に、貴族の流行りと今まで溜めてきた各作物の収穫量や魔物の討伐具合のデータから算出した天候予想が特に参考にされるんだ」
魔物の討伐具合で気候が算出できるのが気になるが、それは放っておく。
「……気候は分かるけど、貴族の流行りって関係あるの? それに農家がいないって事と何が……」
「まぁ、待て。順番に話すから」
丁度、散らかした書類の整理が終わったらしく、エドガー兄さんは丁寧に重ねて書類を脇に置いて、俺の前で胡坐を掻く。
「そして決めた後、彼らは農業設計を行う」
「農業設計?」
「ああ、どの作物をどの場所で育てるか、同じ作物を同じ場所で作ったりすると畑が駄目になるからな。それとこの作物はこの時期に苗を植えて、この時間帯に水をやってとか、そういう作物を育てるためのマニュアルみたいなものだ。まぁ、ここ十年でそのマニュアルも大分多くなったから、最近は作ってないらしいが」
デザイナー的な感じか。服のパターンを作る感じの……、あれ。パータンだったけ。まぁいいや。詳しくないし。
「そしてそのマニュアルを作った後は、アランやロイドロイド爺さん以外の上役が自分の部下にそのマニュアルを元に作物を作らせる。というよりは、二人がトップで、上役も二人の部下って感じだが。まぁ、それでマニュアルを作る際に誰がどの作物の責任を持つかを決めておくんだ」
分かってきた。部下という言葉で何となく分かってきた。
領主って公共の方だと思ったが、そうか、ここは企業なのか。
各農家が作ったものを税として取るのではなく、そもそも一定の給料を払って一年間でそれを作らせている。
何てことはない、農業法人だ。完全に資本主義の方向に近いぞ。
アランやロン爺が農業部門の一番お偉い人たちで、他の農業関連の天職や職業をもつ人たちが部長か係長って感じで、その下の部下が肉体労働をするって感じか。
そして企業という視点ならば、貴族の流行りを注意したのも分かる。顧客を貴族だけにするなら、貴族がどんな食事を今好んでいるのかを知り、作るモノを変えた方がいい。
まぁけど、たぶん小麦だけは一定以上毎年作っていると思うけど。
「ねぇ、家の作物ってエレガント王国の貴族や王族だけに売ってるの?」
「ああ、そうだ。よくここまで説明でそれが分かったな。だが、少しだけ間違いがある。エレガント王国だけじゃなくてエア大陸全土の貴族たちに輸出している」
「……ブランドだね」
そうなのだ。ブランドである。
品質の高いものを作れるからこそ、品質の高いものを欲しがる人たちに売りつける。そのためにブランドとしての価値を持たせた。
たぶん。
そしてだからこそ、品質を高いものをマキーナルト家が雇うという形にする事によって高い労働量で作っているから、価値が高くでき、それをブランドとして金を持っている貴族たちに売りつける。
だから、輸出額が高いんだ。自給するために作っているわけじゃないから。
それにこの町の物価が高いってことは、得ているお金も高いから、他領や他国からマキーナルト領地内での安い値段で、大量の作物が買える。
「ブランド? ……まぁいい。たぶん貴族に売ってるってわかったなら農産物をどうやって作ってるかは検討がついているんだろ」
「うん、つまり商会って事だよね。領民を領民として農作物を作らせるんじゃなくて、領民をマキーナルト家の農業部門で雇ってそこで作物を作らせる。だから、農作物関係の税金がない」
「ああ、そうだ。税の計算は面倒だからな。ただでさえ、王国に納める税の計算があるのに、それにプラスして家に納められる税を考慮した税の計算をしなきゃいけないなんて面倒だって話だそうだ」
一年に一度、一定のお金と領地がどれだけ稼いだかのお金にかかる税を国に納めなければならない。
しかも、稼いだお金の中に領地内での税収を控除したり、また、税収を物として徴収した場合でそれを売ってお金を稼いだ場合と王国に納める税収が変わる。場合によってめっちゃ変わる。
その計算がとても面倒なのだ。だから手間を省いたんだろう。少しくらい、お金を多く納める事になっても、それがそもそものブランドになるし、またたぶんだが、その税計算をするための文官を数十人雇うよりは、そっちの方が手間が少なく、安定的なんだろう。
でも、物価がめっちゃ高いとどういう関係があるんだ?
「ねぇ、どんな感じに物価が高いの?」
「あーっと、王都で白パンが大体大銅貨十枚前後って言えばいいか」
「……つまり、三倍近い差じゃん」
え、マジで。そんなに違うの。てか、一応同じ王国内だよね。何でそんなに。
「ああ、もしかして知らなかったのか」
「うん。え、なんでそんな高いの!?」
俺はエドガー兄さんに顔をずいッと近づける。エドガー兄さんはウっと少しだけ呻いた後、溜息を吐いた。
「……そういえば、セオは領地経営に関わってねぇし、この街の外に出たこともねぇんだよな。当たり前っちゃあ当たり前か」
そしてエドガー兄さんは書類を片手間で分別しながら話してくれた。
「まず何て言えばいいか、この領地の産業は大きく分けて二つある」
「アダド森林で取れる魔石や鉱石や植物っていった自由ギルドからのと、農業地帯で育ててる小麦や他の野菜だよね」
「ああ、そうだ。でだ、セオ。どっちの方が輸出額が大きいと思う?」
マキーナルト領の領民は少ない。アテナ母さんの貴族関連の授業で聞いた限りだと、他領に比べて十分の一程度しかいない。
領地ができて十年しか経っていないし、また元々マキーナルト領になる前のこの土地の人口は千もいかなかったはずだ。今もそこまで多くない。それに街もラート町一つしかないし、農業用拠点村だって村というよりは社宅に近かったような気がする。
ただ、領民として籍を移していないだけで住みついている冒険者もまぁまぁ多い。つまり、ぶっちゃけ言えばマキーナルト領の働き手は領民よりも冒険者の方が多い筈だ。
それにアダド森林で採れる鉱物や植物、また獲れる魔石や魔物の素材は魔道具の素材としても、またあらゆる武器や防具、薬といった様々な高価な品々の原料としての価値も高い。
「アダド森林の、冒険者関連の方かな」
「不正解」
「え」
農業の方が輸出額が大きいだと。え、マジで。
だって、広大な土地で多量の小麦や作物を作っているとはいえ、魔石や魔物の素材といったそもそもの価値が高い冒険者関連の素材だって、多く売っている筈だ。
そもそも、農作物は普通領内で消費する分もあるし……
「ああ、やっぱりそこも知らないのか。まぁ、それも当たり前か」
「どういうことなの、エドガー兄さん?」
「ああ、まずな、この領地で作っている小麦や作物は品質がとても高い」
「そりゃあ、まぁアランやロン爺が責任者をやってるらしいし」
二人は植物のスペシャリストである。特にロン爺はエウや天職もあって更に植物に関して詳しい。
「ああ、そうだ。だが、たぶんだがお前が思っているやり方とは違うシステムで農作物を作っている」
「ん? どういうこと?」
「なぁ、ここには農家はいないんだ」
「うん? とんち?」
農作物を作っているんだよな。アランとロン爺が彼らのまとめ役をやっているって感じだと思うし、農作物を作るから農家の筈だ。
「他領でいう個々に畑を貸して、独自に育てるってことはさせていない。マキーナルト領にある畑は全てマキーナルト領が管理しているんだ」
うん?
普通、領地を農家っていう一族に貸して、そこで指定した作物を作らせて、作った作物を買い取る。そんな感じだよな。
それに、結構前だが俺が始めて街に行った時に税収が如何とかって指示をロイス父さんが出してたし、違うのか?
「一から説明すると、まず、大体、育てる作物がない、秋が終わった直後のこの時期に、アランやロイドロイド爺さん、後は他のマキーナルト領農業部門の上役の人たちが会議をする。農業部門っていうのは、家の公共部門だ。守護兵団や放浪兵団と扱いは同じだ」
「うん、それで?」
「それでだ。彼らはその年の収穫量と他領や他国との収穫状況、そして貴族たちの流行りをアカサ・サリアス商会と自由ギルドの情報を元に、来年にどんな作物をどれくらい作るかを決めている。特に、貴族の流行りと今まで溜めてきた各作物の収穫量や魔物の討伐具合のデータから算出した天候予想が特に参考にされるんだ」
魔物の討伐具合で気候が算出できるのが気になるが、それは放っておく。
「……気候は分かるけど、貴族の流行りって関係あるの? それに農家がいないって事と何が……」
「まぁ、待て。順番に話すから」
丁度、散らかした書類の整理が終わったらしく、エドガー兄さんは丁寧に重ねて書類を脇に置いて、俺の前で胡坐を掻く。
「そして決めた後、彼らは農業設計を行う」
「農業設計?」
「ああ、どの作物をどの場所で育てるか、同じ作物を同じ場所で作ったりすると畑が駄目になるからな。それとこの作物はこの時期に苗を植えて、この時間帯に水をやってとか、そういう作物を育てるためのマニュアルみたいなものだ。まぁ、ここ十年でそのマニュアルも大分多くなったから、最近は作ってないらしいが」
デザイナー的な感じか。服のパターンを作る感じの……、あれ。パータンだったけ。まぁいいや。詳しくないし。
「そしてそのマニュアルを作った後は、アランやロイドロイド爺さん以外の上役が自分の部下にそのマニュアルを元に作物を作らせる。というよりは、二人がトップで、上役も二人の部下って感じだが。まぁ、それでマニュアルを作る際に誰がどの作物の責任を持つかを決めておくんだ」
分かってきた。部下という言葉で何となく分かってきた。
領主って公共の方だと思ったが、そうか、ここは企業なのか。
各農家が作ったものを税として取るのではなく、そもそも一定の給料を払って一年間でそれを作らせている。
何てことはない、農業法人だ。完全に資本主義の方向に近いぞ。
アランやロン爺が農業部門の一番お偉い人たちで、他の農業関連の天職や職業をもつ人たちが部長か係長って感じで、その下の部下が肉体労働をするって感じか。
そして企業という視点ならば、貴族の流行りを注意したのも分かる。顧客を貴族だけにするなら、貴族がどんな食事を今好んでいるのかを知り、作るモノを変えた方がいい。
まぁけど、たぶん小麦だけは一定以上毎年作っていると思うけど。
「ねぇ、家の作物ってエレガント王国の貴族や王族だけに売ってるの?」
「ああ、そうだ。よくここまで説明でそれが分かったな。だが、少しだけ間違いがある。エレガント王国だけじゃなくてエア大陸全土の貴族たちに輸出している」
「……ブランドだね」
そうなのだ。ブランドである。
品質の高いものを作れるからこそ、品質の高いものを欲しがる人たちに売りつける。そのためにブランドとしての価値を持たせた。
たぶん。
そしてだからこそ、品質を高いものをマキーナルト家が雇うという形にする事によって高い労働量で作っているから、価値が高くでき、それをブランドとして金を持っている貴族たちに売りつける。
だから、輸出額が高いんだ。自給するために作っているわけじゃないから。
それにこの町の物価が高いってことは、得ているお金も高いから、他領や他国からマキーナルト領地内での安い値段で、大量の作物が買える。
「ブランド? ……まぁいい。たぶん貴族に売ってるってわかったなら農産物をどうやって作ってるかは検討がついているんだろ」
「うん、つまり商会って事だよね。領民を領民として農作物を作らせるんじゃなくて、領民をマキーナルト家の農業部門で雇ってそこで作物を作らせる。だから、農作物関係の税金がない」
「ああ、そうだ。税の計算は面倒だからな。ただでさえ、王国に納める税の計算があるのに、それにプラスして家に納められる税を考慮した税の計算をしなきゃいけないなんて面倒だって話だそうだ」
一年に一度、一定のお金と領地がどれだけ稼いだかのお金にかかる税を国に納めなければならない。
しかも、稼いだお金の中に領地内での税収を控除したり、また、税収を物として徴収した場合でそれを売ってお金を稼いだ場合と王国に納める税収が変わる。場合によってめっちゃ変わる。
その計算がとても面倒なのだ。だから手間を省いたんだろう。少しくらい、お金を多く納める事になっても、それがそもそものブランドになるし、またたぶんだが、その税計算をするための文官を数十人雇うよりは、そっちの方が手間が少なく、安定的なんだろう。
でも、物価がめっちゃ高いとどういう関係があるんだ?
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