98 / 316
一年
木を隠すなら森の中:this winter
しおりを挟む
よし、まだ俺達がしようとしている事には気が付いていない。
「そうだよ、母さん。絵本っていうんだ。セオが教えてくれたんだよ」
「あら、そうなの。……それにしても……」
ライン兄さんが無邪気に頷き、アテナ母さんはペラペラと絵本を捲りながら読んでいく。ロイス父さんも気になったのか、席を立ち、アテナ母さんの後から顔を出し、一緒に読んでいく。
アランとユナは面倒事だと感じ取ったのかどうかは分からないが、俺達の会話には関わろうとはせず、自分たちだけで話を盛り上げていた。
こっちを見る事すらしない。
「これって確か『旅の蜥蜴』だよね」
絵本を最後まで読み終わったロイス父さんが、思い出すように目を動かしながら問うてきた。
まぁ、『旅の蜥蜴』は大人も読むが、基本的貴族の児童向けに作られた本だからな。うろ覚えなんだろう。
というか、ロイス父さんって貴族の子供ではないし、読んだこともないかもしれない。……いや、流石に家にあったていう事はロイス父さんたちが買ったっていう事だし読んだことはあるか。
「そうだよ」
「あれを簡略化して全てに絵を入れたのかしら。けど、絵は……いや、違うわね」
「うん、絵も短い文も捲る動作全てで『旅の蜥蜴』を作ったんだ」
いや、凄いよな。
元々は一応小説だ。小説を絵本に落とし込むって結構大変な作業だ。
セリフや文の取捨選択。その場面の背景だけでなく、登場人物の内面的な心情などを上手く表現する絵。そして、各場面場面が繋がりやすくするように、絵を配置し、捲る事によってそれらが繋がる様にする。
何度も言うが、凄い事なんだよな。
アテナ母さんやロイス父さんは、そんな凄い事を為したライン兄さんを嬉しそうに見て、また、艶やかな緑がかった白髪を撫でる。
ライン兄さんは嬉しそうに目を細める。
「それで、セオ。何を企んでいるのかしら?」
そして、アテナ母さんとロイス父さんは俺に対してはとても鋭い目を向けてくる。酷い。俺だけじゃなくて、ライン兄さんだって企んでいるのに。
というか、ライン兄さんの発案なのに。
「何も企んでないよ」
「じゃあ、何で印刷について聞いてきたの?」
ロイス父さんが間髪入れずに鋭い声を俺に投げかける。ライン兄さんはこっそり逃げようとする。
「ほら、絵本って文字を覚えるのにもいいから、エイダンたちにもあげたいなと思って。けど、ライン兄さんに同じのを何冊か書いてもらうのは大変でしょ?」
だが、俺はぎっちりとライン兄さんの手を掴み、逃がさない。ライン兄さんは表面上、にこやかにしているが、内心では怒っているだろう。
この話を上手く切り上げない限りは、いずれライン兄さんにも疑問の目が向けられ、詰問されるはずだからだ。
「確かにそうだね。けど、文字を覚えるのに向いているか……」
ロイス父さんが顎に手をあてて考え込んだ。あれ、不味ったかも。
いや、ただ絵本の有用性に気が付いただけで、俺達が何か企んでいるなどという発想にはならないはずだ。だいたい、俺が何かを作ったならともかく、ライン兄さんは自分の赴くままに何かを作ることが多い。
つまり、疑われる事はない。
「まぁ、エイダンたちにあげる分は〝転写〟を使うし、印刷機のことは忘れてよ」
「母さん、絵本は後で返してくれればいいよ」
俺はそう言って、絵本をパラパラと捲っているアテナ母さんと顎に手をあてて考え込んでいるロイス父さんたちから離脱する。
ライン兄さんも同様である。
そして、俺達はリビングではなく、地下室の中央エリアの方へと移動した。寒いし、部屋が温まるまで時間がかかるがしょうがない。
ほとぼりが冷めるまで、ロイス父さんたち前で話をするのは控えた方がいい。
Φ
「それでライン兄さん、黒の絵具ならって言ってたよね」
ロイス父さんに中断されたが、俺はキチンと覚えている。ただ、ライン兄さんは覚えてはなかったらしく、頭を捻った。
「……あ、うん。言ったよ。黒の絵具というよりは文字を書くときに使う墨なんだけどさ」
けど、思い出したらしい。それから席を立ち上がり、後にあった棚からインクが入った小さな壺を持ってくる。ついでに紙と羽ペンもだ。
「この墨は違うんだけど、これに似た墨が安く作れるはずなんだよね」
ライン兄さんは羽ペンの先にインクをつけ、紙に何かを書き込んでいく。それはやがて容を為し、そして狼になった。
羽ペンでここまでの絵を描くとは、と俺が感心しながらライン兄さんを見る。
「ねぇ、セオ。白黒の絵本なら手軽に印刷ができる?」
「うん、できるね」
木版印刷、いや、裏映りしにくい紙をナイフで切り抜いて……まぁ、どっちにしろ魔力を使わずにできるだろう。
いや、そもそも白黒だけならクラリスさんが前に作った魔道具の印刷機を、連結方式とかを使って絵本用に改良すれば魔力消費を少なくすることができるはずだ。
この町は別だが、普通、貴族や魔法使い系の冒険者以外はあまり魔力を持っていない。鍛えていないし、生活魔法さえ使えれば生活には困らないからだ。
だからこそ、絵本を大量生産する際にそんな人たちだけでも、印刷機を扱えるようにした方がいい。
「……ねぇ、セオ。今思ったんだけど、普通に本の方は問題なく印刷できるんだよね。というか、今も魔法を使ってやってるらしいし」
「確かにそうだね。けど、流通量は多くないし、現時点で紙の値段はそこまで安くないし、本自体に馴染みがある人も少ないからね」
「あ、そうだった。というか、文字を読める人を増やしたいんだった」
俺達は識字率をあげたいと思っている。
「……でも、白黒の絵本でもインクの値段とか高くならない?」
「その分、ページ数を少なくすれば良いと思う」
「……まぁ、確かに」
識字率が上がれば本を読む人が増える。需要が増えれば供給が増え、安くなる。そうすれば、前世の様に気軽に本が世の中に出回る。簡単に言えばそんな感じだ。
そうしたら、文才ある人たちが多く現れ面白い本が読める。俺もライン兄さんも沢山の思想が入り乱れている本を読みたいのだ。今の常識だと考えられないような本を読みたいのだ。
そのためには、本を書きやすくして、印刷しやすい環境を作る必要がある。
その手始めに識字率を上げるところからだ。
それに俺が今書いている、というか纏めている前世の知識の本や魔道具、魔法に関する本なども、色んな思想が出てくれば出しやすくなる。
こないだアテナ母さんたちに見せたところ、荒唐無稽な、もしくは劇薬的な知識ばかりで、どんな影響がでるか分からないらしいから見せないようにと厳命されたのだ。少なくとも、魔術の件が終わるまではやめてくれと。
だが、待っていることはできない。なので、劇薬が劇薬でなくなる環境を創り出した方がいい。
「だから、簡単な白黒の絵本を描いてもらっていい? その後、木彫りとか使って一応印刷をしてみた後、色々と試行錯誤していきたいし」
「……結局、何度も試さないとだめだよね」
「うん、そうだね。前世の知識があっても、別段本に詳しいわけじゃないからね。一応、一つの正解みたいなものは知ってるけど、それが正解とは限らないし」
地球の歴史と同じ歴史を辿る必要はない。
科学がない分、魔法や能力があるし、不思議な鉱物や植物もある。もしかしたら、そっちで手軽に大量生産ができるかもしれない。
「よし、セオ、二時間くらい待ってて。直ぐに描き上げるから」
「分かった。楽しみにしてる」
ライン兄さんはさっき描いた狼の絵を持って部屋を出ようとする。俺はそれを見て、一つ思い出した。というか、なんでこれで思い出したんだろう。
「あ、ちょっと待って」
「何、セオ?」
「白黒の絵本、こういう風に描けない?」
俺は“宝物袋”から、予備の紙数枚取り出し、全てを重ねて半分に折った。そして、それを本の様に見立てて捲る。
アテナ母さんに渡した絵本は一枚一枚、切ったり張り付けたりしたから、手間がかかったのだ。
「……分かった。やってみる」
ライン兄さんはそれを見て、自分の工房に引きこもっていった。
それを見届けた後、俺も工房に入る。木版か紙か、色々とできるところを試していかないと。
「そうだよ、母さん。絵本っていうんだ。セオが教えてくれたんだよ」
「あら、そうなの。……それにしても……」
ライン兄さんが無邪気に頷き、アテナ母さんはペラペラと絵本を捲りながら読んでいく。ロイス父さんも気になったのか、席を立ち、アテナ母さんの後から顔を出し、一緒に読んでいく。
アランとユナは面倒事だと感じ取ったのかどうかは分からないが、俺達の会話には関わろうとはせず、自分たちだけで話を盛り上げていた。
こっちを見る事すらしない。
「これって確か『旅の蜥蜴』だよね」
絵本を最後まで読み終わったロイス父さんが、思い出すように目を動かしながら問うてきた。
まぁ、『旅の蜥蜴』は大人も読むが、基本的貴族の児童向けに作られた本だからな。うろ覚えなんだろう。
というか、ロイス父さんって貴族の子供ではないし、読んだこともないかもしれない。……いや、流石に家にあったていう事はロイス父さんたちが買ったっていう事だし読んだことはあるか。
「そうだよ」
「あれを簡略化して全てに絵を入れたのかしら。けど、絵は……いや、違うわね」
「うん、絵も短い文も捲る動作全てで『旅の蜥蜴』を作ったんだ」
いや、凄いよな。
元々は一応小説だ。小説を絵本に落とし込むって結構大変な作業だ。
セリフや文の取捨選択。その場面の背景だけでなく、登場人物の内面的な心情などを上手く表現する絵。そして、各場面場面が繋がりやすくするように、絵を配置し、捲る事によってそれらが繋がる様にする。
何度も言うが、凄い事なんだよな。
アテナ母さんやロイス父さんは、そんな凄い事を為したライン兄さんを嬉しそうに見て、また、艶やかな緑がかった白髪を撫でる。
ライン兄さんは嬉しそうに目を細める。
「それで、セオ。何を企んでいるのかしら?」
そして、アテナ母さんとロイス父さんは俺に対してはとても鋭い目を向けてくる。酷い。俺だけじゃなくて、ライン兄さんだって企んでいるのに。
というか、ライン兄さんの発案なのに。
「何も企んでないよ」
「じゃあ、何で印刷について聞いてきたの?」
ロイス父さんが間髪入れずに鋭い声を俺に投げかける。ライン兄さんはこっそり逃げようとする。
「ほら、絵本って文字を覚えるのにもいいから、エイダンたちにもあげたいなと思って。けど、ライン兄さんに同じのを何冊か書いてもらうのは大変でしょ?」
だが、俺はぎっちりとライン兄さんの手を掴み、逃がさない。ライン兄さんは表面上、にこやかにしているが、内心では怒っているだろう。
この話を上手く切り上げない限りは、いずれライン兄さんにも疑問の目が向けられ、詰問されるはずだからだ。
「確かにそうだね。けど、文字を覚えるのに向いているか……」
ロイス父さんが顎に手をあてて考え込んだ。あれ、不味ったかも。
いや、ただ絵本の有用性に気が付いただけで、俺達が何か企んでいるなどという発想にはならないはずだ。だいたい、俺が何かを作ったならともかく、ライン兄さんは自分の赴くままに何かを作ることが多い。
つまり、疑われる事はない。
「まぁ、エイダンたちにあげる分は〝転写〟を使うし、印刷機のことは忘れてよ」
「母さん、絵本は後で返してくれればいいよ」
俺はそう言って、絵本をパラパラと捲っているアテナ母さんと顎に手をあてて考え込んでいるロイス父さんたちから離脱する。
ライン兄さんも同様である。
そして、俺達はリビングではなく、地下室の中央エリアの方へと移動した。寒いし、部屋が温まるまで時間がかかるがしょうがない。
ほとぼりが冷めるまで、ロイス父さんたち前で話をするのは控えた方がいい。
Φ
「それでライン兄さん、黒の絵具ならって言ってたよね」
ロイス父さんに中断されたが、俺はキチンと覚えている。ただ、ライン兄さんは覚えてはなかったらしく、頭を捻った。
「……あ、うん。言ったよ。黒の絵具というよりは文字を書くときに使う墨なんだけどさ」
けど、思い出したらしい。それから席を立ち上がり、後にあった棚からインクが入った小さな壺を持ってくる。ついでに紙と羽ペンもだ。
「この墨は違うんだけど、これに似た墨が安く作れるはずなんだよね」
ライン兄さんは羽ペンの先にインクをつけ、紙に何かを書き込んでいく。それはやがて容を為し、そして狼になった。
羽ペンでここまでの絵を描くとは、と俺が感心しながらライン兄さんを見る。
「ねぇ、セオ。白黒の絵本なら手軽に印刷ができる?」
「うん、できるね」
木版印刷、いや、裏映りしにくい紙をナイフで切り抜いて……まぁ、どっちにしろ魔力を使わずにできるだろう。
いや、そもそも白黒だけならクラリスさんが前に作った魔道具の印刷機を、連結方式とかを使って絵本用に改良すれば魔力消費を少なくすることができるはずだ。
この町は別だが、普通、貴族や魔法使い系の冒険者以外はあまり魔力を持っていない。鍛えていないし、生活魔法さえ使えれば生活には困らないからだ。
だからこそ、絵本を大量生産する際にそんな人たちだけでも、印刷機を扱えるようにした方がいい。
「……ねぇ、セオ。今思ったんだけど、普通に本の方は問題なく印刷できるんだよね。というか、今も魔法を使ってやってるらしいし」
「確かにそうだね。けど、流通量は多くないし、現時点で紙の値段はそこまで安くないし、本自体に馴染みがある人も少ないからね」
「あ、そうだった。というか、文字を読める人を増やしたいんだった」
俺達は識字率をあげたいと思っている。
「……でも、白黒の絵本でもインクの値段とか高くならない?」
「その分、ページ数を少なくすれば良いと思う」
「……まぁ、確かに」
識字率が上がれば本を読む人が増える。需要が増えれば供給が増え、安くなる。そうすれば、前世の様に気軽に本が世の中に出回る。簡単に言えばそんな感じだ。
そうしたら、文才ある人たちが多く現れ面白い本が読める。俺もライン兄さんも沢山の思想が入り乱れている本を読みたいのだ。今の常識だと考えられないような本を読みたいのだ。
そのためには、本を書きやすくして、印刷しやすい環境を作る必要がある。
その手始めに識字率を上げるところからだ。
それに俺が今書いている、というか纏めている前世の知識の本や魔道具、魔法に関する本なども、色んな思想が出てくれば出しやすくなる。
こないだアテナ母さんたちに見せたところ、荒唐無稽な、もしくは劇薬的な知識ばかりで、どんな影響がでるか分からないらしいから見せないようにと厳命されたのだ。少なくとも、魔術の件が終わるまではやめてくれと。
だが、待っていることはできない。なので、劇薬が劇薬でなくなる環境を創り出した方がいい。
「だから、簡単な白黒の絵本を描いてもらっていい? その後、木彫りとか使って一応印刷をしてみた後、色々と試行錯誤していきたいし」
「……結局、何度も試さないとだめだよね」
「うん、そうだね。前世の知識があっても、別段本に詳しいわけじゃないからね。一応、一つの正解みたいなものは知ってるけど、それが正解とは限らないし」
地球の歴史と同じ歴史を辿る必要はない。
科学がない分、魔法や能力があるし、不思議な鉱物や植物もある。もしかしたら、そっちで手軽に大量生産ができるかもしれない。
「よし、セオ、二時間くらい待ってて。直ぐに描き上げるから」
「分かった。楽しみにしてる」
ライン兄さんはさっき描いた狼の絵を持って部屋を出ようとする。俺はそれを見て、一つ思い出した。というか、なんでこれで思い出したんだろう。
「あ、ちょっと待って」
「何、セオ?」
「白黒の絵本、こういう風に描けない?」
俺は“宝物袋”から、予備の紙数枚取り出し、全てを重ねて半分に折った。そして、それを本の様に見立てて捲る。
アテナ母さんに渡した絵本は一枚一枚、切ったり張り付けたりしたから、手間がかかったのだ。
「……分かった。やってみる」
ライン兄さんはそれを見て、自分の工房に引きこもっていった。
それを見届けた後、俺も工房に入る。木版か紙か、色々とできるところを試していかないと。
39
読んでくださりありがとうございます!!少しでも面白いと思われたら、お気に入り登録や感想をよろしくお願いします!!また、エールで動画を見てくださると投稿継続につながりますのでよろしくお願いします。
お気に入りに追加
951
あなたにおすすめの小説

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)
ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。
流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定!
剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。
せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!?
オマケに最後の最後にまたもや神様がミス!
世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に
なっちゃって!?
規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。
……路上生活、そろそろやめたいと思います。
異世界転生わくわくしてたけど
ちょっとだけ神様恨みそう。
脱路上生活!がしたかっただけなのに
なんで無双してるんだ私???

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる