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一年
地球の固定観念との違い:this fall
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そうして、俺たちは中央広場に出た。クラリスさんは面倒事防止のためフードを被っている。俺も“隠者”である程度の認識阻害をしている。
そんな中で二人で美味しそうな串焼きやスープ、果物などを買った。お代は全てクラリスさんが払ってくれた。そしてそれらを持って、町の少し外れにある小さな森緑公園で昼食を食べていた。
「のぉ、お主。お主の前世はなんだったのだ」
「ぶふぉっ!」
そして何てこともない様にいきなりぶっ飛んだ事を聞いてきた。あまりの言葉に咽る。
「な、何を……」
「誤魔化さなくて、よい。転生者であることは知っておる」
これは誤魔化せないやつだ。まぁ、アテナ母さんたちの冒険者仲間だし、知っていても不思議ではないんだが。
「因みに儂の前世はルール・エドガリスでの、たぶん、お主も知っておると思うのだが」
「……」
やっぱりかという思いとマジかっていう思いが混じり合う。つまり、驚愕する。
ただ、それでも俺の魂はキチンと動いたらしい。
「あ、あの。サインください!」
“宝物袋”から自分で買ったルール・エドガリス著の勇者物語の本を取り出し、クラリスさんに差し出す。
「さ、サインとな? ま、まぁ、よかろう」
クラリスさんは少し引き気味に本を受け取り、懐から取り出した羽ペンで表紙裏に書き込んでいく。
「ほれ、これでよいかの」
そこには幻と言われたルール・エドガリスのサインがあった。世界でも三つほどしかないサイン。なんか、めっちゃ嬉しい。
「ありがとうございます!」
俺はそれを大事に抱える。抱きしめる。宝物だ。文字通り宝物を入れる“宝物袋”にそれを大事にしまい込む。
「で、先ほどの質問だが、お主の前世は誰だったのかの。転生するくらいだ。お主が今為している偉業を考えれば、歴史に名を残すくらいにはしておろう?」
そんな素晴らしい人の言葉である。興奮はしていても聞き逃しはしない。それ故に、クラリスさんの認識に違いがあることが分かった。
「……あの、俺はこの星の転生者じゃないんだ。クロノス爺が言うには別の世界の地球っていう星から転生してきて……」
「……なんと!」
クラリスさんは目を見開いて沈黙した後、何とかその言葉だけを絞りだした。
「それで、クロノス爺と色々と話し合って、この身体に転生したんだ。ただ、この身体の元々の魂魄も俺と混じり合ってて、ええっと、でも、この子が死んだわけじゃなくて……」
こういう部分を人に話すのは難しいな。俺でもハッキリとしたものは作れていないのだ。エドガー兄さんやユリシア姉さん、ライン兄さんなら兎も角、目の前にいるのはクラリスさんだ。誤魔化すつもりはないが、ぼかしは無理だろう。
クラリスさんはそんな俺のたどたどしい説明に驚愕も一変、難しい顔で俺を見つめていた。
そして。
「……なるほどの。エルメス様の残滓か。そうか、ラインヴァントの時に、儂が気づかんばかりに。“祝福”を授ける際にきちんと調べておけばよかったの」
若干ながらも悔しい思いを滲ませて呟いた。
「まぁ、けど、無事に生まれたからよいか。済んだことだしの」
しかし、直ぐに晴れ晴れとはいかないが、スッキリとした顔で俺の頭を撫でた。いや、さっき、転生者って言ったから子供扱いは少し恥ずかしいのだが。
「ん? なんだ、恥ずかしいのか。よい。精神が大人であろうと、いや、そもそも年齢関係なしに頭を撫でられるという事は嬉しいものだ。年など気にせんでいい」
なら。
「お、儂にもしてくれるのかの。それは嬉しいの」
ちょっとした浮遊魔術で浮き上がり、クラリスさんの頭を撫でる。クラリスさんは恥ずかしがることはせず、嬉しそうに頷く。というより、なんか俺が恥ずかしい。
けど、喜んで貰うのは心がホッとする。温かくなる。
しばらくそうしていたあと、俺たちは再び残っている昼食を食べ始めた。
そして再び雑談程度にクラリスさんは話しかけてくる。
「ところで、先程の浮遊魔法を模した魔術。あれはお主の世界にもあったのかの」
「……いや、なかった」
一瞬、また咽そうになったが、異常事態に身体と頭が慣れたのか、直ぐに冷静になった。クラリスさんの事である。たぶん、元々知っていたんだろう。
「と言うか、魔法や能力もなかった。それらは全て空想上のものだったよ」
「……ふむ、それは不思議な世界だの」
「まぁ、俺からしたらこっちの世界の方が不思議だけどね。魔法やら能力があるのに、いや、それ以前に神が実際に存在していて、少なからず神々を認識できているからこそか、この世界は社会的文明レベル、例えば、各村に道が繋がっていて、そこに多くの人がいて、都市がきちんと存在していて、なのに、思想や科学などがそこまで発達してなくて、ちぐはぐに感じる」
地球においての科学と呼ばれる数学、物理、化学、生物学、その他諸々や思想、例えば哲学や法などといった現代の地球を構成する上で基盤となるものは全ては、神が存在しなかったからこそ、正確には神を認識できなかったからこそ、人々は神の心を知ろうという狂気的なまでの情熱によって生まれた。
けど、この世界は戦い、魔物や人との争いに関しての研究はとても進んでいるが、それ以外が進んでいない。兵器を作るという発想ではなく、魔法や能力に頼った戦いをしている。戦術は全てそれに偏っている。
魔物の研究も魔物の生態ではなく、その魔物をどう倒すのがいいのか、その魔物の活用法は何かという部分に傾倒しがちだと感じる。起源を探ろうとする人も中にはいたらしいが、それは総じて変人扱いされいて、研究書の中でも片隅に埋もれている。
魔法の起源を探ろうとする人もほとんどいない。全ては神々が作ったのだという事によって納得してしまっている。
これはアテナ母さんたちにもハッキリとは話していないが、しかし、クラリスさんには話したくなった。そもそも、この世界で形成された俺の思想の大部分は前世の記憶とクラリスさんが書いた哲学論や魔道具論などによってある程度構成されている部分がある。
親近感でも湧いたのだろう。
「……ふむ。お主の世界では神という概念はあっても存在は分からんのか。だからこそ、それを確かめようと世界を探求したのかの」
ただ、クラリスさんは凄かった。さっきの俺の独白みたいなものだって、文明レベルがちぐはぐとかこの世界の人たちにとっておかしな事を言っているにすぎない。何故なら、その人たちにとってそうやって文明が形成されてきたのだ。
ちぐはぐも何も当たり前の事なのだ。なら、まず、理解しようともしない、というよりできない。常識が違うのだから。前提が違うのだから。
「その結晶が科学とやらか。確かに、魔術に組み込まれている数式は儂ですら、容易に構築できるものではない。お主の世界は儂らの世界より発展しれておるのも頷ける。世界を解き明かすための道具を作り上げたのだからの」
この世に数字はない。数字は人がこの現実世界を認識するために発明した道具である。そして人々はその数字を屁理屈でこねくり回して、創意工夫しまくって数学という分野を作り上げた。数学はあらゆる科学のもとになる。
「けど、クラリスさんもそうだったでしょ。現代魔道言語を作ったじゃん」
「まぁ、の。儂もあの時は死の間際での。といっても残り百年はあったのだが。魔王を倒して、暇になっての。世界が気になったのだ。死の間際で暇になると人は頭のネジが外れるらしい。世界の常識で頭がおかしいと言われることに挑戦するくらいにはの」
クラリスさんはそう感慨深く呟いた。三百年、いや、四百年前くらいか。それはとても昔だ。寿命が短い人族ならそう感じる。
「なぁ、お主。アテナが儂に魔術の概要は教えてくれたから、初歩は扱える様になったのだがの、それだけでの。済まぬが午後は魔術を教えてくれんかの。案内はまた今度だ。どっちにしろ、ここ十年近くはこっちにいる予定だしの」
そうして遠い空を見ていたクラリスさんは、俺の方を見てそう言った。
「うん、いいよ!」
もちろん、受けた。ソフィアも知っているだろうし、教えることが問題にならないだろう。
それに、憧れの人に何かを教える。正確には俺の方が学ばせてもらうのだが、それができるのは嬉しいことだ。
そんな中で二人で美味しそうな串焼きやスープ、果物などを買った。お代は全てクラリスさんが払ってくれた。そしてそれらを持って、町の少し外れにある小さな森緑公園で昼食を食べていた。
「のぉ、お主。お主の前世はなんだったのだ」
「ぶふぉっ!」
そして何てこともない様にいきなりぶっ飛んだ事を聞いてきた。あまりの言葉に咽る。
「な、何を……」
「誤魔化さなくて、よい。転生者であることは知っておる」
これは誤魔化せないやつだ。まぁ、アテナ母さんたちの冒険者仲間だし、知っていても不思議ではないんだが。
「因みに儂の前世はルール・エドガリスでの、たぶん、お主も知っておると思うのだが」
「……」
やっぱりかという思いとマジかっていう思いが混じり合う。つまり、驚愕する。
ただ、それでも俺の魂はキチンと動いたらしい。
「あ、あの。サインください!」
“宝物袋”から自分で買ったルール・エドガリス著の勇者物語の本を取り出し、クラリスさんに差し出す。
「さ、サインとな? ま、まぁ、よかろう」
クラリスさんは少し引き気味に本を受け取り、懐から取り出した羽ペンで表紙裏に書き込んでいく。
「ほれ、これでよいかの」
そこには幻と言われたルール・エドガリスのサインがあった。世界でも三つほどしかないサイン。なんか、めっちゃ嬉しい。
「ありがとうございます!」
俺はそれを大事に抱える。抱きしめる。宝物だ。文字通り宝物を入れる“宝物袋”にそれを大事にしまい込む。
「で、先ほどの質問だが、お主の前世は誰だったのかの。転生するくらいだ。お主が今為している偉業を考えれば、歴史に名を残すくらいにはしておろう?」
そんな素晴らしい人の言葉である。興奮はしていても聞き逃しはしない。それ故に、クラリスさんの認識に違いがあることが分かった。
「……あの、俺はこの星の転生者じゃないんだ。クロノス爺が言うには別の世界の地球っていう星から転生してきて……」
「……なんと!」
クラリスさんは目を見開いて沈黙した後、何とかその言葉だけを絞りだした。
「それで、クロノス爺と色々と話し合って、この身体に転生したんだ。ただ、この身体の元々の魂魄も俺と混じり合ってて、ええっと、でも、この子が死んだわけじゃなくて……」
こういう部分を人に話すのは難しいな。俺でもハッキリとしたものは作れていないのだ。エドガー兄さんやユリシア姉さん、ライン兄さんなら兎も角、目の前にいるのはクラリスさんだ。誤魔化すつもりはないが、ぼかしは無理だろう。
クラリスさんはそんな俺のたどたどしい説明に驚愕も一変、難しい顔で俺を見つめていた。
そして。
「……なるほどの。エルメス様の残滓か。そうか、ラインヴァントの時に、儂が気づかんばかりに。“祝福”を授ける際にきちんと調べておけばよかったの」
若干ながらも悔しい思いを滲ませて呟いた。
「まぁ、けど、無事に生まれたからよいか。済んだことだしの」
しかし、直ぐに晴れ晴れとはいかないが、スッキリとした顔で俺の頭を撫でた。いや、さっき、転生者って言ったから子供扱いは少し恥ずかしいのだが。
「ん? なんだ、恥ずかしいのか。よい。精神が大人であろうと、いや、そもそも年齢関係なしに頭を撫でられるという事は嬉しいものだ。年など気にせんでいい」
なら。
「お、儂にもしてくれるのかの。それは嬉しいの」
ちょっとした浮遊魔術で浮き上がり、クラリスさんの頭を撫でる。クラリスさんは恥ずかしがることはせず、嬉しそうに頷く。というより、なんか俺が恥ずかしい。
けど、喜んで貰うのは心がホッとする。温かくなる。
しばらくそうしていたあと、俺たちは再び残っている昼食を食べ始めた。
そして再び雑談程度にクラリスさんは話しかけてくる。
「ところで、先程の浮遊魔法を模した魔術。あれはお主の世界にもあったのかの」
「……いや、なかった」
一瞬、また咽そうになったが、異常事態に身体と頭が慣れたのか、直ぐに冷静になった。クラリスさんの事である。たぶん、元々知っていたんだろう。
「と言うか、魔法や能力もなかった。それらは全て空想上のものだったよ」
「……ふむ、それは不思議な世界だの」
「まぁ、俺からしたらこっちの世界の方が不思議だけどね。魔法やら能力があるのに、いや、それ以前に神が実際に存在していて、少なからず神々を認識できているからこそか、この世界は社会的文明レベル、例えば、各村に道が繋がっていて、そこに多くの人がいて、都市がきちんと存在していて、なのに、思想や科学などがそこまで発達してなくて、ちぐはぐに感じる」
地球においての科学と呼ばれる数学、物理、化学、生物学、その他諸々や思想、例えば哲学や法などといった現代の地球を構成する上で基盤となるものは全ては、神が存在しなかったからこそ、正確には神を認識できなかったからこそ、人々は神の心を知ろうという狂気的なまでの情熱によって生まれた。
けど、この世界は戦い、魔物や人との争いに関しての研究はとても進んでいるが、それ以外が進んでいない。兵器を作るという発想ではなく、魔法や能力に頼った戦いをしている。戦術は全てそれに偏っている。
魔物の研究も魔物の生態ではなく、その魔物をどう倒すのがいいのか、その魔物の活用法は何かという部分に傾倒しがちだと感じる。起源を探ろうとする人も中にはいたらしいが、それは総じて変人扱いされいて、研究書の中でも片隅に埋もれている。
魔法の起源を探ろうとする人もほとんどいない。全ては神々が作ったのだという事によって納得してしまっている。
これはアテナ母さんたちにもハッキリとは話していないが、しかし、クラリスさんには話したくなった。そもそも、この世界で形成された俺の思想の大部分は前世の記憶とクラリスさんが書いた哲学論や魔道具論などによってある程度構成されている部分がある。
親近感でも湧いたのだろう。
「……ふむ。お主の世界では神という概念はあっても存在は分からんのか。だからこそ、それを確かめようと世界を探求したのかの」
ただ、クラリスさんは凄かった。さっきの俺の独白みたいなものだって、文明レベルがちぐはぐとかこの世界の人たちにとっておかしな事を言っているにすぎない。何故なら、その人たちにとってそうやって文明が形成されてきたのだ。
ちぐはぐも何も当たり前の事なのだ。なら、まず、理解しようともしない、というよりできない。常識が違うのだから。前提が違うのだから。
「その結晶が科学とやらか。確かに、魔術に組み込まれている数式は儂ですら、容易に構築できるものではない。お主の世界は儂らの世界より発展しれておるのも頷ける。世界を解き明かすための道具を作り上げたのだからの」
この世に数字はない。数字は人がこの現実世界を認識するために発明した道具である。そして人々はその数字を屁理屈でこねくり回して、創意工夫しまくって数学という分野を作り上げた。数学はあらゆる科学のもとになる。
「けど、クラリスさんもそうだったでしょ。現代魔道言語を作ったじゃん」
「まぁ、の。儂もあの時は死の間際での。といっても残り百年はあったのだが。魔王を倒して、暇になっての。世界が気になったのだ。死の間際で暇になると人は頭のネジが外れるらしい。世界の常識で頭がおかしいと言われることに挑戦するくらいにはの」
クラリスさんはそう感慨深く呟いた。三百年、いや、四百年前くらいか。それはとても昔だ。寿命が短い人族ならそう感じる。
「なぁ、お主。アテナが儂に魔術の概要は教えてくれたから、初歩は扱える様になったのだがの、それだけでの。済まぬが午後は魔術を教えてくれんかの。案内はまた今度だ。どっちにしろ、ここ十年近くはこっちにいる予定だしの」
そうして遠い空を見ていたクラリスさんは、俺の方を見てそう言った。
「うん、いいよ!」
もちろん、受けた。ソフィアも知っているだろうし、教えることが問題にならないだろう。
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読んでくださりありがとうございます!!少しでも面白いと思われたら、お気に入り登録や感想をよろしくお願いします!!また、エールで動画を見てくださると投稿継続につながりますのでよろしくお願いします。
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