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一年
怪しいルールさん:this fall
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なるほど、収穫祭の二日目の朝はこんなにも静かなのか。
どんちゃん騒ぎをし過ぎたせいで、大人の殆どは酔い潰れたり、二日酔いなどで朝が遅いらしい。
時々、家から甲高い声が聞こえていたが、しかしそれだけで、住宅街が立ち並ぶラート町の一角はとても静かであった。
うん、この静けさが良い。心地が良い。
趣のある石畳の道とシンプルな色合いの街並みは俺が好きな光景の一つである。普段はここに建物から建物へ洗濯物が干されており、それがなんとも言えない感動を生み出すのだが、今日はなく、久しぶりに青空を拝み見た。
「けど、やっぱり綺麗な石畳だな。段差も少なくて、それでいてランダムな配置だし。やっぱり凄いな」
ラート町のほとんどはアテナ母さんによって作られている。城壁や石畳は大地魔法と錬生魔法によって作られている。そのため、よくよく視ると劣化防止や火炎耐性などが盛り込まれている。
特に石畳には水操作と水浸透が組み込まれていて、排水溝などを作らずに雨水を捌けるようにしている。そして、雨水などは地下に張り巡らされてたアテナ母さん力作の下水道に到達するのだ。
ラート町の地下には蜘蛛の巣の如く張り巡らされた上水道と下水道が存在する。それらが動脈と静脈の様に構成されており、住居にそれらが整備されている。
また中央広場の真下にはそれらが一挙に集まる施設がある。そこで水圧を自動で調整して各家庭に水を送り込んだり、また、下水を処理したりしている。処理した下水は上水へ再利用したり、農耕用の水としても利用している。それでも余った分は水量を調節して各川へ戻している。
ところで、ラート町が使う水は魔法で生成した水ではなく、バーバル川とラハム川の水を使用している。理由は二つある。一つ目は魔法で生成するより川の水を操った方が効率が良いからだと。当たり前である。
二つ目は災害を起こさないためである。
バーバル川とラハム川から水を引いているが、まずは各川から水を一つの場所に集める。それがラート町と屋敷があるキーナ丘の間に走るフォート川である。フォート川の各端とそれぞれの川との間には水門がある。また、フォート川の中にも地下水道との水門がある。
それらの水門を調節して地下水道に水を送る量を決めているのだが、そもそもの話、バーバル川とラハム川は流れる水量と勢いがあるのだ。
両方の川はアダド森林に面しており、その影響によって途中途中で流れる水の量が増える。理由はアダド森林にいるある魔物だか精霊だかよく分からない生物がそれぞれの川の一部を縄張りとしており、そいつは常に体から水を大量に垂れ流すやつらしい。
ある土地では土地神とて崇めているらしいが、そいつのせいでバーバル川とラハム川は川幅に比べ、流れる水量が多いのだ。
そしてその生物は周期的にいつも以上に水を垂れ流す。その影響によって比較的大きな洪水が発生するのである。
アダド森林でそれが発生してもあまり問題はないが、バーバル川とラハム川は町の両端を走るのでそれは町にとって死活問題である。
それ故に洪水時はフォート川を伝い、町の地下水道に両方の川から水を大量に入れるのだ。町の地下水道には巨大なの貯水槽があり、そこに水を送り込む。そして貯めこんだ水は農業用や非常時用に使われるのである。
それを聞いたときはその生物を倒せばいいんじゃね?と思ったがロイス父さんたちが言うには、その生物は水を豊かにしていくれる存在らしく、また、その水によって多くの生物が生きているらしい。
それを殺すとなるとその生物によって築かれた生態系をぶち壊すことになり、それは本意ではないとのことである。
それを聞いたとき、確かな納得であり、それに思い至らなかった自分が恥ずかしいと感じたりはしたが、それはおいておく。
「百面相の坊や、少しよいかの」
と、そんなことを思い出し、感動したり恥ずかしがっていたら声を掛けられた。
「……なんですか」
俺の目の前にいたのはフードを脱いだエルフの女性だった。そして不覚にも一瞬だけ見惚れてしまった。
風に靡く蜂蜜色の長髪は天使のごとく清らかで、その美しい顔は妖精のごとき神秘的で儚い。金色の瞳は万物を見通すほど澄んでいる。
灰色のフード付きマントを羽織り、その隙間から見える懐や腰は細いベルトで巻かれている。ヘンテコな道具がつり下がってる。
冒険者っぽい見た目である。
そして年齢は不詳でもある。
エルフは成長も遅いが老化も遅い。というか、老化に関しては寿命で死ぬ数年前にようやく老い始めるのだ。つまり、人生の大半が同じ姿なので年齢が分からないのだ。
なので、見惚れはしたが警戒する。エルフは変人が多いって聞くし。実際、町に住んでいるエルフの一人は変人だし。
「なに、そう警戒しなくてよい。ただ、この町は初めてでの。収穫祭とやらを見に今朝やってきたのだが、こうな、みんなな」
「酔い潰れていて、勝手が分からないと。でも貴方は冒険者でしょ。なら、なおさら自由ギルドに行けばいいのでは」
突き放した言い方になるが、しかし引っかかるところがある。
「いや、それはちょっと遠慮したいのだが」
怪しい。何故、冒険者の癖に自由ギルドに行きたがらないのだろうか。
よし、去ろう。アテナ母さんにも怪しい人がいたら逃げなさいって言われているし。目の前にいるのは怪しい人だろう。
「待ってくれ、理由があるのだ。バクラマ海峡より深い理由があるのだ。だからそんな目で見ないでおくれ。怪しい者ではない。咎人でもなければ、其方を害そうとも思っておらぬ。儂が信奉するエンリルに誓うぞ」
「……信じます」
この世界において主神七柱の名は重要な意義を持つ。そしてその名を使った誓いはどんな時でも星と契約したことになる。破ると怖いので、主神七柱に誓うと言ったら嘘ではないのだろう。
もちろん、抜け道はあるが、それは特殊な場合なのでおいておく。
「で、結局何のようなんですか、その」
「ルールだ。儂の名はルールである。それとため口でよい。言い難いであろう」
エルフの英雄の名前か。……偽名だな。そんな気がする。けど、まぁいいや。
「分かったよ。それで何の用なの」
にしても女性で儂か。初めて聞いた。それに言葉遣いも老人臭い。相当長生きだな。そして狡猾だろう。
だが、放出されている魔力は大して多くないし、多少制限している程度の魔力の揺らぎである。エルフにしては魔法の扱いが得意ではないのだろうか。
こちらを観察している様子は多少みられるが“解析”や“鑑定”は使われていない。それに、気配が普通である。
けど、“研究室”に見張ってもらうか。
「うむ、先ほどもいった通り儂はこの町が初めてでの。それで収穫祭とやらを案内してもらいたのだ」
「……それはごめん、無理だね」
「何故に」
「俺も収穫祭に参加するのが初めてで、収穫祭について何も知らないんだよ。収穫祭については案内らしき案内ができないよ」
「ふむ、では、町を案内してはくれないかの。共に収穫祭は初めてならそれはそれで楽しそうだ」
何とか食い下がるルールさん。
「そうだ、今日は儂が全て奢ろう。なに、案内駄賃だ。今ならそれにプラスしてこれもやろう」
ついに物釣りを始めたルールさん。というか、なんでそんなに焦っているんだろう。俺じゃなくても他の人でもいいじゃん。
と、思っていたら、ルールさんが懐から出したものに驚いた。
「え!? いいの、それ!?」
樹晶斑石であった。樹晶斑石とは数百年ものの大樹の根元にできる魔力結晶石のことで、木材との相性がとてもいいだ。また、太陽を浴びることによって魔力を生成する特質をもっておりとても貴重だったりする。それ以外にも色々と凄いところがあるが、とにかく希少性が高いのだ。
数百年物の大樹の根本といったが、それは最低条件でそれ以外にもあらゆる縛りがあるため殆ど取れないのだ。
「もちろんだとも。儂は約言を違えんぞ」
この鉱石を手に入れられる事が今後あるかどうか。破格の条件だ。
「じゃあ、わか――あれ? ちょっと待って」
「よし、じゃあ、おねが――えっ」
なんで子供相手にそんな鉱石を報酬として出すんだ? 樹晶斑石は見た目は地味な深緑色の宝石である。女の子なら喜ぶかもしれないが、俺は男の子である。お菓子やおもちゃの方がいいだろう。俺は見た目は三歳児だし。
なのに、俺に鉱石を出す選択をするってことは。
「なんで、樹晶斑石なの」
「……」
「なんで、俺が鉱石で釣れると思ったの」
「それはの……」
ルールさんは言い淀む。その美しい顔を歪めて、苦虫を噛み潰したように唇を曲げていた。
どんちゃん騒ぎをし過ぎたせいで、大人の殆どは酔い潰れたり、二日酔いなどで朝が遅いらしい。
時々、家から甲高い声が聞こえていたが、しかしそれだけで、住宅街が立ち並ぶラート町の一角はとても静かであった。
うん、この静けさが良い。心地が良い。
趣のある石畳の道とシンプルな色合いの街並みは俺が好きな光景の一つである。普段はここに建物から建物へ洗濯物が干されており、それがなんとも言えない感動を生み出すのだが、今日はなく、久しぶりに青空を拝み見た。
「けど、やっぱり綺麗な石畳だな。段差も少なくて、それでいてランダムな配置だし。やっぱり凄いな」
ラート町のほとんどはアテナ母さんによって作られている。城壁や石畳は大地魔法と錬生魔法によって作られている。そのため、よくよく視ると劣化防止や火炎耐性などが盛り込まれている。
特に石畳には水操作と水浸透が組み込まれていて、排水溝などを作らずに雨水を捌けるようにしている。そして、雨水などは地下に張り巡らされてたアテナ母さん力作の下水道に到達するのだ。
ラート町の地下には蜘蛛の巣の如く張り巡らされた上水道と下水道が存在する。それらが動脈と静脈の様に構成されており、住居にそれらが整備されている。
また中央広場の真下にはそれらが一挙に集まる施設がある。そこで水圧を自動で調整して各家庭に水を送り込んだり、また、下水を処理したりしている。処理した下水は上水へ再利用したり、農耕用の水としても利用している。それでも余った分は水量を調節して各川へ戻している。
ところで、ラート町が使う水は魔法で生成した水ではなく、バーバル川とラハム川の水を使用している。理由は二つある。一つ目は魔法で生成するより川の水を操った方が効率が良いからだと。当たり前である。
二つ目は災害を起こさないためである。
バーバル川とラハム川から水を引いているが、まずは各川から水を一つの場所に集める。それがラート町と屋敷があるキーナ丘の間に走るフォート川である。フォート川の各端とそれぞれの川との間には水門がある。また、フォート川の中にも地下水道との水門がある。
それらの水門を調節して地下水道に水を送る量を決めているのだが、そもそもの話、バーバル川とラハム川は流れる水量と勢いがあるのだ。
両方の川はアダド森林に面しており、その影響によって途中途中で流れる水の量が増える。理由はアダド森林にいるある魔物だか精霊だかよく分からない生物がそれぞれの川の一部を縄張りとしており、そいつは常に体から水を大量に垂れ流すやつらしい。
ある土地では土地神とて崇めているらしいが、そいつのせいでバーバル川とラハム川は川幅に比べ、流れる水量が多いのだ。
そしてその生物は周期的にいつも以上に水を垂れ流す。その影響によって比較的大きな洪水が発生するのである。
アダド森林でそれが発生してもあまり問題はないが、バーバル川とラハム川は町の両端を走るのでそれは町にとって死活問題である。
それ故に洪水時はフォート川を伝い、町の地下水道に両方の川から水を大量に入れるのだ。町の地下水道には巨大なの貯水槽があり、そこに水を送り込む。そして貯めこんだ水は農業用や非常時用に使われるのである。
それを聞いたときはその生物を倒せばいいんじゃね?と思ったがロイス父さんたちが言うには、その生物は水を豊かにしていくれる存在らしく、また、その水によって多くの生物が生きているらしい。
それを殺すとなるとその生物によって築かれた生態系をぶち壊すことになり、それは本意ではないとのことである。
それを聞いたとき、確かな納得であり、それに思い至らなかった自分が恥ずかしいと感じたりはしたが、それはおいておく。
「百面相の坊や、少しよいかの」
と、そんなことを思い出し、感動したり恥ずかしがっていたら声を掛けられた。
「……なんですか」
俺の目の前にいたのはフードを脱いだエルフの女性だった。そして不覚にも一瞬だけ見惚れてしまった。
風に靡く蜂蜜色の長髪は天使のごとく清らかで、その美しい顔は妖精のごとき神秘的で儚い。金色の瞳は万物を見通すほど澄んでいる。
灰色のフード付きマントを羽織り、その隙間から見える懐や腰は細いベルトで巻かれている。ヘンテコな道具がつり下がってる。
冒険者っぽい見た目である。
そして年齢は不詳でもある。
エルフは成長も遅いが老化も遅い。というか、老化に関しては寿命で死ぬ数年前にようやく老い始めるのだ。つまり、人生の大半が同じ姿なので年齢が分からないのだ。
なので、見惚れはしたが警戒する。エルフは変人が多いって聞くし。実際、町に住んでいるエルフの一人は変人だし。
「なに、そう警戒しなくてよい。ただ、この町は初めてでの。収穫祭とやらを見に今朝やってきたのだが、こうな、みんなな」
「酔い潰れていて、勝手が分からないと。でも貴方は冒険者でしょ。なら、なおさら自由ギルドに行けばいいのでは」
突き放した言い方になるが、しかし引っかかるところがある。
「いや、それはちょっと遠慮したいのだが」
怪しい。何故、冒険者の癖に自由ギルドに行きたがらないのだろうか。
よし、去ろう。アテナ母さんにも怪しい人がいたら逃げなさいって言われているし。目の前にいるのは怪しい人だろう。
「待ってくれ、理由があるのだ。バクラマ海峡より深い理由があるのだ。だからそんな目で見ないでおくれ。怪しい者ではない。咎人でもなければ、其方を害そうとも思っておらぬ。儂が信奉するエンリルに誓うぞ」
「……信じます」
この世界において主神七柱の名は重要な意義を持つ。そしてその名を使った誓いはどんな時でも星と契約したことになる。破ると怖いので、主神七柱に誓うと言ったら嘘ではないのだろう。
もちろん、抜け道はあるが、それは特殊な場合なのでおいておく。
「で、結局何のようなんですか、その」
「ルールだ。儂の名はルールである。それとため口でよい。言い難いであろう」
エルフの英雄の名前か。……偽名だな。そんな気がする。けど、まぁいいや。
「分かったよ。それで何の用なの」
にしても女性で儂か。初めて聞いた。それに言葉遣いも老人臭い。相当長生きだな。そして狡猾だろう。
だが、放出されている魔力は大して多くないし、多少制限している程度の魔力の揺らぎである。エルフにしては魔法の扱いが得意ではないのだろうか。
こちらを観察している様子は多少みられるが“解析”や“鑑定”は使われていない。それに、気配が普通である。
けど、“研究室”に見張ってもらうか。
「うむ、先ほどもいった通り儂はこの町が初めてでの。それで収穫祭とやらを案内してもらいたのだ」
「……それはごめん、無理だね」
「何故に」
「俺も収穫祭に参加するのが初めてで、収穫祭について何も知らないんだよ。収穫祭については案内らしき案内ができないよ」
「ふむ、では、町を案内してはくれないかの。共に収穫祭は初めてならそれはそれで楽しそうだ」
何とか食い下がるルールさん。
「そうだ、今日は儂が全て奢ろう。なに、案内駄賃だ。今ならそれにプラスしてこれもやろう」
ついに物釣りを始めたルールさん。というか、なんでそんなに焦っているんだろう。俺じゃなくても他の人でもいいじゃん。
と、思っていたら、ルールさんが懐から出したものに驚いた。
「え!? いいの、それ!?」
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数百年物の大樹の根本といったが、それは最低条件でそれ以外にもあらゆる縛りがあるため殆ど取れないのだ。
「もちろんだとも。儂は約言を違えんぞ」
この鉱石を手に入れられる事が今後あるかどうか。破格の条件だ。
「じゃあ、わか――あれ? ちょっと待って」
「よし、じゃあ、おねが――えっ」
なんで子供相手にそんな鉱石を報酬として出すんだ? 樹晶斑石は見た目は地味な深緑色の宝石である。女の子なら喜ぶかもしれないが、俺は男の子である。お菓子やおもちゃの方がいいだろう。俺は見た目は三歳児だし。
なのに、俺に鉱石を出す選択をするってことは。
「なんで、樹晶斑石なの」
「……」
「なんで、俺が鉱石で釣れると思ったの」
「それはの……」
ルールさんは言い淀む。その美しい顔を歪めて、苦虫を噛み潰したように唇を曲げていた。
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