54 / 316
一年
嫌って愛す?:this summer
しおりを挟む
「お礼?」
謝罪は何となくわかる。エウはとても嫌そうな顔をしているが、それでも何が謝罪なのかは分かる。それを謝罪と言っていいか分からないが。
しかし、お礼とはなんだろう?
「……」
それをエウは言葉ではなく、行動で示した。
華麗にフィンガースナップ。すると、俺のポシェットが光り、そこから金緑の光に包まれた小袋が浮き出てきた。
「……この子たちを見つけてくれたお礼」
そして、小袋から金緑の渦に巻き上げられた種が出てきたのだ。それがエウの掌に軽やかに着陸する。
「……この子たちは自然には亡くなってしまった存在」
エウは優し気に愛し気に種を撫でる。そこには子供を愛する母がいた。
でも……自然には? あれか、種の保存的な感じで幾つかは保管してあるとか?
「でも、エウなら見つけられたでしょ?」
そもそも、エウの力を持ってすればそれくらいは見つけられたはず。
俺の問いにエウは当たり前だと、その神性を宿した無表情で頷く。
「……そう。けれど、この子たちは人間に発見されるべき。私では意味がない」
どういう意味だろう。俺は視線で問いかける。
「……アナタが見つけたことは癪だけど。ラインちゃんが良かった」
が、エウは拗ねた表情で溜息を吐き、答える気はなさそうである。っていうか、そんなに俺が嫌いですかね。
「……魔力を込めた。トリートエウと同じ育て方をすればいい」
それから、もう十分だと言わんばかりに頷いたエウは、種を小袋に入れ、俺に返した。そして金緑の葉の渦で自身を包み、宙に溶けるようにいなくなった。
自然過ぎる。突然すぎる。
「……ぇえ」
俺はエウが消えた空中を見ながら、呆然と立っていた。ロン爺はそれを見ながら座った。
それを見て自分を取り戻し、俺も座った。
はぁ、流石は神と名がつく存在である。こちらの都合などお構いなしだ。
でも、種については分かったな。枝については話しすらできなかったが。
と、思った瞬間。
ドサッ。
樹の机の上に俺の腕の太さほどある丸太が数本置かれていた。
「……どういう事?」
あまりの出来事にわけが分からない。
「セオ坊の事を嫌ってないってことだろな」
エウが出したのは分かる。そもそも、ロン爺が言った通りトリートエウの枝を自由に扱えるのはエウだけなのだ。
「はぁ?」
が、それ以外は全く分からない。エウの目尻や眉、それらを含めた表情の動きからでは嫌悪感しか感じないんだが。
「〝神樹の祝福〟もあげたんだ。セオ坊自身のことは嫌いではないんだ。セオ坊の魔力が嫌いなんだ」
「どういうこと?」
昼過ぎにも聞いたことだが、やはり気になってしまう。
「昼にも言ったが、それは私の口からは言えん。いずれエウから聞け」
「はぁ……」
本当にわけが分からない。魔力に好き嫌いがあるのか? いや、魔力にとても敏感になると好き嫌いもでるのか。アテナ母さんとかに聞いてみるか?
「っていうか、祝福って何?」
エウのペースに乗せられ忘れていたが、お礼として何か貰ったんだよな。
「〝神樹の祝福〟だ。神樹だけが授ける事が出来る称号だな。エドガー坊やユリシア嬢、お前さんの両親も授かっている」
あれか、守り神の力を譲り受ける一族みたいなものか? 巫一族的な? そんな設定的な感じか? あ、でもライン兄さんがいない。
「ライン兄さんは?」
「ライン坊はそれより上位の〝神樹の加護〟を授かっている」
それを聞いて納得がいく。あの植物オタクというか何というか、あれだけ植物を愛しているしな。
ん? でも、〝神樹の祝福〟って称号なんだよな。天の声が聞こえなかったんだが。聞き逃したのかな。
まぁ、いいや。
「それがあると何なの?」
「祝福は、神樹が見守ってくれるのと、植物との親和性が高くなり、それに準じた能力を獲得しやすくなる。加護はそれにプラスして植物に愛される」
めっちゃ破格なんだが。植物との親和性が高いってとても有用な能力じゃん。前世でも植物が世界を握っていると言っても過言ではなかったし。
でも、最後がわけが分からない。
「愛される?」
「まぁ、植物に助けられる?」
ロン爺は困り果てた顔をしながら答えた。厳格な顔がここまで歪むのは珍しい。
「何で疑問形?」
「言葉にするのがとても難しいんだ」
「そう」
確かにそういうのはあるよな。この世界に来てから特にそんなのが増えた。能力とかホント感覚だしな。理論もあるが、それでも感覚的な演算に頼ってしまう。
「まぁ、〝神樹の祝福〟を授けられたならそれは神樹に愛されている証拠だ」
「は、はぁ」
そういう事らしい。ロン爺が言うなら確かなのだろう。まったくもって実感はないがそういう事らしい。
「枝まで分けて貰ったんだ。今度会ったらお礼を言っときな」
「うん。もちろんだよ」
ホント。枝の事なんて一言も言ってないのに分けて貰ったんだ。神樹の枝なんて価値が付かないほどに貴重なのだが、それを気前よく分けて貰った。
感謝して当然である。
でも、どうやって知ったんだろう?
「エウはどこにいようとも、この神樹で起こったことを把握している。大方、盗み聞いていたんだろう」
思考を読まれたがもう慣れた。いつもの事である。
「そうなんだ」
プライバシーが完全にゼロである。まぁ、神と名がつく存在だ。そう言うのは気にしない方が良いだろう。
にしても……
「すごいな」
流石、神樹の枝である。
目の前にある枝は濃密で神聖な魔力を多分に含まれている。それだけあれば一財産が築けるぐらいである。それが数本。
これがあれば、魔道具作りがとても捗る。捗るどころでない。二段階以上の次元を超えられる。今まで詰まってたところも乗り越えられる。めっちゃ感謝である。
「ところで、セオ坊。枝は何に使うんだ?」
腕を組みながら、ロン爺が訊ねてくる。
「あれ、言ってなかったっけ。えっと、書類整理を補助する魔道具の部品に使う。あと、あれだ。……いや、ごめん。言えない」
列車については発想自体に色々と問題がありそうだからな。富やら何やらと色々と絡んでくるし。魔術の件で俺は学んだのだ。たぶん。
「言えない?」
ロン爺は俺の答えに怪訝そうな表情を浮かべる。厳つい顔がさらに鋭くなり、とても怖い。
「色々と面倒になりそうだから、今は言えない」
「そうか」
ただ、ふわっとした答えでロン爺は納得がいったらしく、そこで話を切った。
「あ、そう言えば、トリートエウの育て方ってどうすればいいの?」
トリートエウってそもそもの現存している本数が少ない。、それに現在、発見されているトリートエウは最低でも千年前から存在しているので、育て方の文献とかが無いのだ。種も作らないし。
「ああ、そう言えば文献は残っていなかったな。じゃあ、今から言うからメモの準備を……ああ、セオ坊は能力で記録できるのか」
そういって勝手に納得いったロン爺は、それからトリートエウの育て方について懇切丁寧に教えてくれた。
そのなかで知らなかったことが多く知れてよい経験になった。
そうこうしていたら、夜の帳が完全に降りて、トリートエウの天空庭園は暗闇に包まれた。
「もう、帰る時間だな。セオ坊、もう用はないか?」
「……うん。今のところないよ。また、何かあったら来るよ。まぁ、浮遊魔術とか使えるようになってからだと思うけど。来るのが大変なんだよね」
「それなら問題ないぞ。〝神樹の祝福〟の効果で神樹の枝葉が届くところなら自由に転移ができる」
「え、マジ? ……もしかして魔力も消費しない感じ?」
「ああ」
マジか……破格ってレベルじゃないぞ。やばい。お伽噺に出てくるレベルだ。
「ん? じゃあ、簡単にここにこれるじゃん」
うん。ロン爺と話せる時間が増えた。めっちゃ嬉しい。
「そうだな。……それで、セオ坊。家まで送るから手に掴まってくれ」
「うん? ……わかった」
普通に〝神樹の祝福〟で帰ればいいと思うんだが。だけど、そう言うには理由があるんだろう。
なので、皺が深く刻まれたロン爺の手を掴む。
「行くぞ」
ロン爺はそれを確認して、スッと目を閉じた。
刹那。
「ぇえ……」
今日何回目の驚愕か。俺の目の前に広がっていたのは屋敷の玄関であった。
「では、また」
余りの出来事に呆然としていた俺を気にすることなく、ロン爺は手を振る。帰るらしい。
なので、長年にわたって築かれた癖で無意識に俺も手を振り返す。
それを見て頷いたロン爺は、そして次の瞬間、消えた。
転移したらしい。
謝罪は何となくわかる。エウはとても嫌そうな顔をしているが、それでも何が謝罪なのかは分かる。それを謝罪と言っていいか分からないが。
しかし、お礼とはなんだろう?
「……」
それをエウは言葉ではなく、行動で示した。
華麗にフィンガースナップ。すると、俺のポシェットが光り、そこから金緑の光に包まれた小袋が浮き出てきた。
「……この子たちを見つけてくれたお礼」
そして、小袋から金緑の渦に巻き上げられた種が出てきたのだ。それがエウの掌に軽やかに着陸する。
「……この子たちは自然には亡くなってしまった存在」
エウは優し気に愛し気に種を撫でる。そこには子供を愛する母がいた。
でも……自然には? あれか、種の保存的な感じで幾つかは保管してあるとか?
「でも、エウなら見つけられたでしょ?」
そもそも、エウの力を持ってすればそれくらいは見つけられたはず。
俺の問いにエウは当たり前だと、その神性を宿した無表情で頷く。
「……そう。けれど、この子たちは人間に発見されるべき。私では意味がない」
どういう意味だろう。俺は視線で問いかける。
「……アナタが見つけたことは癪だけど。ラインちゃんが良かった」
が、エウは拗ねた表情で溜息を吐き、答える気はなさそうである。っていうか、そんなに俺が嫌いですかね。
「……魔力を込めた。トリートエウと同じ育て方をすればいい」
それから、もう十分だと言わんばかりに頷いたエウは、種を小袋に入れ、俺に返した。そして金緑の葉の渦で自身を包み、宙に溶けるようにいなくなった。
自然過ぎる。突然すぎる。
「……ぇえ」
俺はエウが消えた空中を見ながら、呆然と立っていた。ロン爺はそれを見ながら座った。
それを見て自分を取り戻し、俺も座った。
はぁ、流石は神と名がつく存在である。こちらの都合などお構いなしだ。
でも、種については分かったな。枝については話しすらできなかったが。
と、思った瞬間。
ドサッ。
樹の机の上に俺の腕の太さほどある丸太が数本置かれていた。
「……どういう事?」
あまりの出来事にわけが分からない。
「セオ坊の事を嫌ってないってことだろな」
エウが出したのは分かる。そもそも、ロン爺が言った通りトリートエウの枝を自由に扱えるのはエウだけなのだ。
「はぁ?」
が、それ以外は全く分からない。エウの目尻や眉、それらを含めた表情の動きからでは嫌悪感しか感じないんだが。
「〝神樹の祝福〟もあげたんだ。セオ坊自身のことは嫌いではないんだ。セオ坊の魔力が嫌いなんだ」
「どういうこと?」
昼過ぎにも聞いたことだが、やはり気になってしまう。
「昼にも言ったが、それは私の口からは言えん。いずれエウから聞け」
「はぁ……」
本当にわけが分からない。魔力に好き嫌いがあるのか? いや、魔力にとても敏感になると好き嫌いもでるのか。アテナ母さんとかに聞いてみるか?
「っていうか、祝福って何?」
エウのペースに乗せられ忘れていたが、お礼として何か貰ったんだよな。
「〝神樹の祝福〟だ。神樹だけが授ける事が出来る称号だな。エドガー坊やユリシア嬢、お前さんの両親も授かっている」
あれか、守り神の力を譲り受ける一族みたいなものか? 巫一族的な? そんな設定的な感じか? あ、でもライン兄さんがいない。
「ライン兄さんは?」
「ライン坊はそれより上位の〝神樹の加護〟を授かっている」
それを聞いて納得がいく。あの植物オタクというか何というか、あれだけ植物を愛しているしな。
ん? でも、〝神樹の祝福〟って称号なんだよな。天の声が聞こえなかったんだが。聞き逃したのかな。
まぁ、いいや。
「それがあると何なの?」
「祝福は、神樹が見守ってくれるのと、植物との親和性が高くなり、それに準じた能力を獲得しやすくなる。加護はそれにプラスして植物に愛される」
めっちゃ破格なんだが。植物との親和性が高いってとても有用な能力じゃん。前世でも植物が世界を握っていると言っても過言ではなかったし。
でも、最後がわけが分からない。
「愛される?」
「まぁ、植物に助けられる?」
ロン爺は困り果てた顔をしながら答えた。厳格な顔がここまで歪むのは珍しい。
「何で疑問形?」
「言葉にするのがとても難しいんだ」
「そう」
確かにそういうのはあるよな。この世界に来てから特にそんなのが増えた。能力とかホント感覚だしな。理論もあるが、それでも感覚的な演算に頼ってしまう。
「まぁ、〝神樹の祝福〟を授けられたならそれは神樹に愛されている証拠だ」
「は、はぁ」
そういう事らしい。ロン爺が言うなら確かなのだろう。まったくもって実感はないがそういう事らしい。
「枝まで分けて貰ったんだ。今度会ったらお礼を言っときな」
「うん。もちろんだよ」
ホント。枝の事なんて一言も言ってないのに分けて貰ったんだ。神樹の枝なんて価値が付かないほどに貴重なのだが、それを気前よく分けて貰った。
感謝して当然である。
でも、どうやって知ったんだろう?
「エウはどこにいようとも、この神樹で起こったことを把握している。大方、盗み聞いていたんだろう」
思考を読まれたがもう慣れた。いつもの事である。
「そうなんだ」
プライバシーが完全にゼロである。まぁ、神と名がつく存在だ。そう言うのは気にしない方が良いだろう。
にしても……
「すごいな」
流石、神樹の枝である。
目の前にある枝は濃密で神聖な魔力を多分に含まれている。それだけあれば一財産が築けるぐらいである。それが数本。
これがあれば、魔道具作りがとても捗る。捗るどころでない。二段階以上の次元を超えられる。今まで詰まってたところも乗り越えられる。めっちゃ感謝である。
「ところで、セオ坊。枝は何に使うんだ?」
腕を組みながら、ロン爺が訊ねてくる。
「あれ、言ってなかったっけ。えっと、書類整理を補助する魔道具の部品に使う。あと、あれだ。……いや、ごめん。言えない」
列車については発想自体に色々と問題がありそうだからな。富やら何やらと色々と絡んでくるし。魔術の件で俺は学んだのだ。たぶん。
「言えない?」
ロン爺は俺の答えに怪訝そうな表情を浮かべる。厳つい顔がさらに鋭くなり、とても怖い。
「色々と面倒になりそうだから、今は言えない」
「そうか」
ただ、ふわっとした答えでロン爺は納得がいったらしく、そこで話を切った。
「あ、そう言えば、トリートエウの育て方ってどうすればいいの?」
トリートエウってそもそもの現存している本数が少ない。、それに現在、発見されているトリートエウは最低でも千年前から存在しているので、育て方の文献とかが無いのだ。種も作らないし。
「ああ、そう言えば文献は残っていなかったな。じゃあ、今から言うからメモの準備を……ああ、セオ坊は能力で記録できるのか」
そういって勝手に納得いったロン爺は、それからトリートエウの育て方について懇切丁寧に教えてくれた。
そのなかで知らなかったことが多く知れてよい経験になった。
そうこうしていたら、夜の帳が完全に降りて、トリートエウの天空庭園は暗闇に包まれた。
「もう、帰る時間だな。セオ坊、もう用はないか?」
「……うん。今のところないよ。また、何かあったら来るよ。まぁ、浮遊魔術とか使えるようになってからだと思うけど。来るのが大変なんだよね」
「それなら問題ないぞ。〝神樹の祝福〟の効果で神樹の枝葉が届くところなら自由に転移ができる」
「え、マジ? ……もしかして魔力も消費しない感じ?」
「ああ」
マジか……破格ってレベルじゃないぞ。やばい。お伽噺に出てくるレベルだ。
「ん? じゃあ、簡単にここにこれるじゃん」
うん。ロン爺と話せる時間が増えた。めっちゃ嬉しい。
「そうだな。……それで、セオ坊。家まで送るから手に掴まってくれ」
「うん? ……わかった」
普通に〝神樹の祝福〟で帰ればいいと思うんだが。だけど、そう言うには理由があるんだろう。
なので、皺が深く刻まれたロン爺の手を掴む。
「行くぞ」
ロン爺はそれを確認して、スッと目を閉じた。
刹那。
「ぇえ……」
今日何回目の驚愕か。俺の目の前に広がっていたのは屋敷の玄関であった。
「では、また」
余りの出来事に呆然としていた俺を気にすることなく、ロン爺は手を振る。帰るらしい。
なので、長年にわたって築かれた癖で無意識に俺も手を振り返す。
それを見て頷いたロン爺は、そして次の瞬間、消えた。
転移したらしい。
60
読んでくださりありがとうございます!!少しでも面白いと思われたら、お気に入り登録や感想をよろしくお願いします!!また、エールで動画を見てくださると投稿継続につながりますのでよろしくお願いします。
お気に入りに追加
951
あなたにおすすめの小説

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。
亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。
さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。
南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。
ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる