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一年
駄メイドが帰って来た:this summer
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昨夜。レモンとユリシア姉さんのじゃれ合いという名の殴り合いがあった昨夜。
あの後すぐに、アランとバトラ爺がやってきた。二人ともレモンとユリシア姉さんが殴り合いしたことが分かったらしく、説教をしにきたのだ。
当然二人はあの後、正座をさせられてくどくどとアランに叱られていた。バトラ爺は大事が無かったと分かると残っている仕事を片付けに行った。
俺は働き過ぎではと思ったのだが、何でも書類の整理に手間取っていたらしい。
ロイス父さんは魔法を使って各書類を分別してたらしく、それを手作業で行うのは相当骨が折れるとか。
もちろん、バトラ爺もロイス父さんの補佐をしているので、その魔法は使えるのだが、何分書類の量が尋常ではなくいつもの勤務時間には終わらなかったそうだ。ついでに魔力も底をついてしまったのだと。
なので、残業までして書類の整理をしていたらしい。
それを聞いた瞬間、俺は直ぐにロイス父さんの執務室へ直行した。当たり前だ。聞いた話だと、執事の仕事は残業代などでないらしい。
んな、馬鹿な! と聞いた時は思ったのだが、そもそも残業という概念があまりないらしい。今日の仕事は今日で終わらせる。仕事を終わらせるまでが勤務時間である、てな感じだった。
特に使用人の仕事はそういうのが強いらしい。給料はその分高いから、仕事をしろと。
マキーナルト家はそこまで酷くなく。勤務時間というものをきちんと決めて、それ以外の仕事ではその分の給金を払うと決めている。だが、バトラ爺を筆頭にみんながそれを拒否っているのである。
マゾなのかと思ってしまった。
つまり、今のバトラ爺の状態はサビ残である。最も駆逐するべきものである。
まぁ、何が言いたいかというと俺が全て終わらせた。ついでに、二階にある書庫をひっくり返して、その魔法の詳しい構成を調べたあと、即席の魔道具を作った。
今日にもそれを改良する予定だが、あれがあれば魔力の消費や仕事の効率が格段によくなるだろう。
だからさ、だからさ……
「アラン、もう少し軽くならない?」
「ならねぇな」
無様に地を這う俺をアランは見下しながら言った。体中に痛みが走り、重力という楔が俺を地面に縛り付けている。
「ロイスに言いつけられてんだ。いくらセオ坊ちゃんの頼みでも、それは聞けねぇんだよ」
アランはきっぱりと告げる。しかし、その目には多少の同情があった。
「そんな~~!」
俺はその無慈悲な言葉を聞いて絶望に陥る。残る力を振り絞って地面に拳を叩きつける。
「ッツー!」
だが、何年も踏み固められたその地面はとても固く、めっちゃ痛い。
「ああー、何やってんだか。ほら、回復魔法をかけてやるから立ちな」
アランはそう言いながら、俺に手を差し伸べる。
「ありがとう、アラン」
俺はアランの手をとって立ち上がる。それから、服についた泥を払いのける。
「それにしても、ロイス父さんの抜かりがないよな。せっかく朝稽古がなくなると思ったんだけどな」
「流石にそこまでロイスは間抜けじゃねぇよ。それより、素振りは今ので終わりだから、次は打ち込みだ」
アランが虚空から木剣を取り出し、左手に持つ。
そのアランの後ろでは、メイド服を着たレモンにユリシア姉さんが刃を潰した金属製の片手剣を振り下ろしている。が、それは一向にレモンにあたらず、空を切るばかり。
「ねぇ、アラン。俺ももう少し成長したらあれをやんなきゃダメなの?」
「んー、別にやんなくてもよかったと思うぞ。ユリシア嬢ちゃんは騎士になりたいと思っているが、セオ坊ちゃんは違うだろ」
「うん。争いごとはやだし、のんびり暮らしたいな」
「なら大丈夫だろう。セオ坊ちゃんは魔術があるから自衛はある程度できるしな」
なら、俺はこんな苦しい思いをしているのだろう。
「体力をつけるためだな。セオ坊ちゃんの年齢なら普通はもっと動き回るんだが、セオ坊ちゃんは違うだろう」
「……まぁ、確かに」
移動にはちょっとした身体強化をして疲れないようにしているし、そもそも日中から昼寝をしている事も多い。
確かに、前世の子供時代と比べても余りにも動いてないよな。
「運動不足か……」
「そういうこった。だから、まぁ、頑張れ」
アランはそう言いながら、地面に転がっていた俺専用の小さな木剣を拾った。それから、俺にそれを放り投げる。
「おっと。じゃあ、やりますかね」
「おう、こい」
それから、俺はアランに木剣を振り下ろした。
もちろん、全て防がれたが。
Φ
「ふー。プロトタイプはこんなもんかな。いや、でも、んー」
朝稽古が終わり、朝食を食べた後、俺はリビングにいた。
そして、多種多様な鉱物と書物、幾つかの道具をローテーブルの上に広げ、そのローテーブルを分身を含めた四人の俺で囲っていた。
「なぁ、俺、良い魔道言語、見つかったか」
「いいや、俺。やっぱり無属性魔法はだめだ。属性の幅と意が広すぎる」
「でも俺。あの魔法は無魔法だろう?」
「いや、どうにも少しだけ幾つかの属性が混ざっているらしい」
「まじか」
ってな感じが全て俺の姿形で行われている。たぶん、傍から見たら、どうにも不可思議で恐怖が湧く様な光景だろう。
実際、ユナが最初この光景を見た時は、パニックに陥ったほどである。
まぁ、それは置いておいて、今、俺は昨夜創った魔道具の改良、もとい、新たな魔道具を作っている。
昨日創った魔道具は本当に簡易なもので、バトラ爺が今日の午前中にやる仕事を少しでも軽くするために作ったものだ。なので、あり大抵に言えば間に合わせ物であり、バトラ爺は喜んでくれたが、俺は全くもって納得いってない。
なので、昨日創ったものとは全く違うデザインと構造をした魔道具を作りたいと考えているのだが……
「行き詰っているようですね」
「あ、レモン」
余りの躓き具合に本体の俺がソファーに寄りかかった時、ちょうど、レモンがやって来た。
しかも、丁寧に茶とお菓子まで持ってきていた。
「少し休憩でもしませんか。そう、煮詰まっても躓くときは躓きますし」
「……じゃあ、お言葉に甘えて」
ホント、昨日からレモンはとても、何というか言えないが生まれ変わったような気さえする。それくらい、昨日までのレモンとの差が凄い。
素晴らしいメイドだ。
「では、分身を消して、机の上を片付けてください」
「ん」
俺はポフンという間抜けな音と共に分身を消し、“宝物袋”を発動して、机の上にあった道具や鉱石、書物を異空間に仕舞う。
レモンは綺麗になった机を布巾で拭き、それから静かな音を立てながら、紅茶やお菓子を並べていく。
俺とレモンの二人分を。
「……レモン、休憩時間?」
昨夜は流していたが、何か気になる。
「いいえ」
レモンはそれを清まし顔で全面否定する。その間もテキパキとお茶の準備をしていく。
「……もしかして、サボり」
ただ、何となく怪しいと思った俺は、更に聞いていく。
「いえいえ、これも仕事の内です」
ふすんとドヤ顔をするレモン。
ん?ん? つまりどういうことだってばよ。
「紅茶とお菓子を食べるのが仕事?」
「ええ」
レモンのその瞳はとても澄んでいて嘘をついている様には思えなかった。
が、休憩するのが仕事のわけがない。なので、確認のために!
「マリーさん!」
「ちょ、セオ様!」
俺は人生で一番の大声を出して、マリーさんを呼ぶ。レモンは慌てて俺の口を押えようとするが、既に遅し。
数秒後にはマリーさんがやって来た。そして、レモンの様子を見て。
「どうされ……、レモン! 何をしているのですか!」
表情をストンと落とし、しかし言葉には覇気が宿らせ、鬼気を走らせる。
「いえ、これは、そのですね――」
レモンはそれを見て、とても慌てる。しどろもどろに言い訳をしようとするが、しかしそれは見逃せない。
「――仕事って言ってたけど」
それを聞いた瞬間、マリーさんは神速すら生ぬるい動きで、レモンの首根っこを掴み、引きずっていく。
「セオドラー様、失礼しました」
そして、丁寧に俺に一礼した後、駄々をこねるレモンを引きずりながらリビングを出て行った。
「うん、レモンはレモンだった」
つまり、昨夜のあれも自分がサボるための口実だったのか。俺とユリシア姉さんを利用してサボっていただけなのか。
ああ、レモンを見直した俺を返してほしい。レモンは実は素晴らしいメイドだと思った俺の気持ちを返してほしい。
まぁけど、そんなことを言っても何も変わらないので。
「お茶でもして、休みますかね」
レモンが持ってきたお菓子と紅茶を食べ飲みしながら、俺は魔道具の打開策を考えるのだった。
あの後すぐに、アランとバトラ爺がやってきた。二人ともレモンとユリシア姉さんが殴り合いしたことが分かったらしく、説教をしにきたのだ。
当然二人はあの後、正座をさせられてくどくどとアランに叱られていた。バトラ爺は大事が無かったと分かると残っている仕事を片付けに行った。
俺は働き過ぎではと思ったのだが、何でも書類の整理に手間取っていたらしい。
ロイス父さんは魔法を使って各書類を分別してたらしく、それを手作業で行うのは相当骨が折れるとか。
もちろん、バトラ爺もロイス父さんの補佐をしているので、その魔法は使えるのだが、何分書類の量が尋常ではなくいつもの勤務時間には終わらなかったそうだ。ついでに魔力も底をついてしまったのだと。
なので、残業までして書類の整理をしていたらしい。
それを聞いた瞬間、俺は直ぐにロイス父さんの執務室へ直行した。当たり前だ。聞いた話だと、執事の仕事は残業代などでないらしい。
んな、馬鹿な! と聞いた時は思ったのだが、そもそも残業という概念があまりないらしい。今日の仕事は今日で終わらせる。仕事を終わらせるまでが勤務時間である、てな感じだった。
特に使用人の仕事はそういうのが強いらしい。給料はその分高いから、仕事をしろと。
マキーナルト家はそこまで酷くなく。勤務時間というものをきちんと決めて、それ以外の仕事ではその分の給金を払うと決めている。だが、バトラ爺を筆頭にみんながそれを拒否っているのである。
マゾなのかと思ってしまった。
つまり、今のバトラ爺の状態はサビ残である。最も駆逐するべきものである。
まぁ、何が言いたいかというと俺が全て終わらせた。ついでに、二階にある書庫をひっくり返して、その魔法の詳しい構成を調べたあと、即席の魔道具を作った。
今日にもそれを改良する予定だが、あれがあれば魔力の消費や仕事の効率が格段によくなるだろう。
だからさ、だからさ……
「アラン、もう少し軽くならない?」
「ならねぇな」
無様に地を這う俺をアランは見下しながら言った。体中に痛みが走り、重力という楔が俺を地面に縛り付けている。
「ロイスに言いつけられてんだ。いくらセオ坊ちゃんの頼みでも、それは聞けねぇんだよ」
アランはきっぱりと告げる。しかし、その目には多少の同情があった。
「そんな~~!」
俺はその無慈悲な言葉を聞いて絶望に陥る。残る力を振り絞って地面に拳を叩きつける。
「ッツー!」
だが、何年も踏み固められたその地面はとても固く、めっちゃ痛い。
「ああー、何やってんだか。ほら、回復魔法をかけてやるから立ちな」
アランはそう言いながら、俺に手を差し伸べる。
「ありがとう、アラン」
俺はアランの手をとって立ち上がる。それから、服についた泥を払いのける。
「それにしても、ロイス父さんの抜かりがないよな。せっかく朝稽古がなくなると思ったんだけどな」
「流石にそこまでロイスは間抜けじゃねぇよ。それより、素振りは今ので終わりだから、次は打ち込みだ」
アランが虚空から木剣を取り出し、左手に持つ。
そのアランの後ろでは、メイド服を着たレモンにユリシア姉さんが刃を潰した金属製の片手剣を振り下ろしている。が、それは一向にレモンにあたらず、空を切るばかり。
「ねぇ、アラン。俺ももう少し成長したらあれをやんなきゃダメなの?」
「んー、別にやんなくてもよかったと思うぞ。ユリシア嬢ちゃんは騎士になりたいと思っているが、セオ坊ちゃんは違うだろ」
「うん。争いごとはやだし、のんびり暮らしたいな」
「なら大丈夫だろう。セオ坊ちゃんは魔術があるから自衛はある程度できるしな」
なら、俺はこんな苦しい思いをしているのだろう。
「体力をつけるためだな。セオ坊ちゃんの年齢なら普通はもっと動き回るんだが、セオ坊ちゃんは違うだろう」
「……まぁ、確かに」
移動にはちょっとした身体強化をして疲れないようにしているし、そもそも日中から昼寝をしている事も多い。
確かに、前世の子供時代と比べても余りにも動いてないよな。
「運動不足か……」
「そういうこった。だから、まぁ、頑張れ」
アランはそう言いながら、地面に転がっていた俺専用の小さな木剣を拾った。それから、俺にそれを放り投げる。
「おっと。じゃあ、やりますかね」
「おう、こい」
それから、俺はアランに木剣を振り下ろした。
もちろん、全て防がれたが。
Φ
「ふー。プロトタイプはこんなもんかな。いや、でも、んー」
朝稽古が終わり、朝食を食べた後、俺はリビングにいた。
そして、多種多様な鉱物と書物、幾つかの道具をローテーブルの上に広げ、そのローテーブルを分身を含めた四人の俺で囲っていた。
「なぁ、俺、良い魔道言語、見つかったか」
「いいや、俺。やっぱり無属性魔法はだめだ。属性の幅と意が広すぎる」
「でも俺。あの魔法は無魔法だろう?」
「いや、どうにも少しだけ幾つかの属性が混ざっているらしい」
「まじか」
ってな感じが全て俺の姿形で行われている。たぶん、傍から見たら、どうにも不可思議で恐怖が湧く様な光景だろう。
実際、ユナが最初この光景を見た時は、パニックに陥ったほどである。
まぁ、それは置いておいて、今、俺は昨夜創った魔道具の改良、もとい、新たな魔道具を作っている。
昨日創った魔道具は本当に簡易なもので、バトラ爺が今日の午前中にやる仕事を少しでも軽くするために作ったものだ。なので、あり大抵に言えば間に合わせ物であり、バトラ爺は喜んでくれたが、俺は全くもって納得いってない。
なので、昨日創ったものとは全く違うデザインと構造をした魔道具を作りたいと考えているのだが……
「行き詰っているようですね」
「あ、レモン」
余りの躓き具合に本体の俺がソファーに寄りかかった時、ちょうど、レモンがやって来た。
しかも、丁寧に茶とお菓子まで持ってきていた。
「少し休憩でもしませんか。そう、煮詰まっても躓くときは躓きますし」
「……じゃあ、お言葉に甘えて」
ホント、昨日からレモンはとても、何というか言えないが生まれ変わったような気さえする。それくらい、昨日までのレモンとの差が凄い。
素晴らしいメイドだ。
「では、分身を消して、机の上を片付けてください」
「ん」
俺はポフンという間抜けな音と共に分身を消し、“宝物袋”を発動して、机の上にあった道具や鉱石、書物を異空間に仕舞う。
レモンは綺麗になった机を布巾で拭き、それから静かな音を立てながら、紅茶やお菓子を並べていく。
俺とレモンの二人分を。
「……レモン、休憩時間?」
昨夜は流していたが、何か気になる。
「いいえ」
レモンはそれを清まし顔で全面否定する。その間もテキパキとお茶の準備をしていく。
「……もしかして、サボり」
ただ、何となく怪しいと思った俺は、更に聞いていく。
「いえいえ、これも仕事の内です」
ふすんとドヤ顔をするレモン。
ん?ん? つまりどういうことだってばよ。
「紅茶とお菓子を食べるのが仕事?」
「ええ」
レモンのその瞳はとても澄んでいて嘘をついている様には思えなかった。
が、休憩するのが仕事のわけがない。なので、確認のために!
「マリーさん!」
「ちょ、セオ様!」
俺は人生で一番の大声を出して、マリーさんを呼ぶ。レモンは慌てて俺の口を押えようとするが、既に遅し。
数秒後にはマリーさんがやって来た。そして、レモンの様子を見て。
「どうされ……、レモン! 何をしているのですか!」
表情をストンと落とし、しかし言葉には覇気が宿らせ、鬼気を走らせる。
「いえ、これは、そのですね――」
レモンはそれを見て、とても慌てる。しどろもどろに言い訳をしようとするが、しかしそれは見逃せない。
「――仕事って言ってたけど」
それを聞いた瞬間、マリーさんは神速すら生ぬるい動きで、レモンの首根っこを掴み、引きずっていく。
「セオドラー様、失礼しました」
そして、丁寧に俺に一礼した後、駄々をこねるレモンを引きずりながらリビングを出て行った。
「うん、レモンはレモンだった」
つまり、昨夜のあれも自分がサボるための口実だったのか。俺とユリシア姉さんを利用してサボっていただけなのか。
ああ、レモンを見直した俺を返してほしい。レモンは実は素晴らしいメイドだと思った俺の気持ちを返してほしい。
まぁけど、そんなことを言っても何も変わらないので。
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しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
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『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
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