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第23話 呪いと約束
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カーテンの向こう側で息を飲んだローズに、僕は静かに尋ねる。
「≪刹那の栄光≫の覚醒条件、覚えてる?」
「……確か大切な人を守るために戦って、瀕死状態になるだったかしら」
「そうだよ。才能はいらないんだ。鼠人族なら誰でも目覚められる。しかも、その大切な人っていうのが結構軽いんだ」
「軽い?」
「ハードルが低いんだよ。僕たちが守りたいと思う人であれば、それこそ初対面の人でも成立してしまうんだ」
実際、過去には見ず知らずの子供を守るために覚醒させた鼠人族もいたそうだ。
「しかも、≪刹那の栄光≫を発動させたが最後、≪回癒≫みたいな特殊能力をもってない限り、絶対に生きる事はできないんだ」
「……絶対って事はあり得ないわ。もし、≪刹那の栄光≫を覚醒させて霊力を使い切っても他の人がすぐに治療すれば――」
「死因は霊力欠乏症じゃないんだよ」
「えっ」
「確かに霊力譲渡の治癒術もあるし、生命活動に必要な霊力がなくても数時間は生きられるっていう研究結果もあるよ。でも、そうじゃないんだ」
僕は思い出すように手を握った。
「≪刹那の栄光≫はSSランクの黒瘴獣と渡り合えるほどの、物理限界を超えた身体能力を得る。だから、皮膚がはがれて、骨が砕けて、筋肉が裂けて、内臓と血管が破裂し、四肢がもげるんだ。肉体が耐えられない」
「……」
ローズが絶句しているのが分かった。
「だから、いくら物理法則の無効化があったとしても、≪刹那の栄光≫を発動すれば生きていられない。僕が生きてるのは、本当に奇跡なんだ。色々な偶然があって生き残ったに過ぎないんだ」
ローズが言葉を整理するかのように深呼吸する音が聞こえた。
「………………だから呪いってわけね。簡単に発動出来てしまって、そして発動すれば最期死んでしま……待って。物理法則の無効化って言ったわよね。何よそれっ? 無茶苦茶じゃない!」
「いや、無茶苦茶じゃないよ。圧力とか重力とか自身にかかる外的な物理法則を任意で無効化する霊力の膜みたいなものなんだけど、限度があるんだ。意味をなすのは、せいぜい二十パーセントくらい。それ以降はないに等しいよ」
「なら、覚醒した時にその出力を――」
「無理だよ。覚醒したてじゃ出力の制御なんてできない。そもそも僕だって制御できてるわけじゃない。十パーセント以上の出力を出せないだけなんだ」
「出せない?」
「うん。一度全力を出して肉体をぶっ壊したから、脳が無意識にセーブを掛けてるんだと思う。その無意識が本当に絶妙でね。自分でも理解できてないんだ」
自分の異能なのに扱いきれていない状況に、僕は苦笑した。
「一期ライカは≪刹那の栄光≫を制御できたって言われてる。けど、制御方法はほんの僅かにしか残されてない。だから僕は完全な制御方法を確立して鼠人族の皆に事前に習得させたいんだ。そうすればもし覚醒したとしても出力を抑えることができる。聖霊歴が始まって一度しか現れなかったSSランクの黒瘴獣と戦う力なんて必要ないからね」
だから、と続ける。
「僕はアルクス聖霊騎士高校に来たんだ。歴史が長くて、あらゆる異能の育成にノウハウを持ってるここにね。まぁ、結果は芳しくないんだけど」
流石に≪刹那の栄光≫の出力制御のノウハウはなかった。それに似たような異能の出力制御ノウハウもあったけど、一期ライカが残した制御方法を超えるものではなかった。
今は一部の教師陣と協力して、≪刹那の栄光≫がどのようにして身体強化が引き起こしているかの検証をしているところだ。
「……何で今まで黙ってたのよ」
「言うタイミングがなかったってだけかな? 母さんたちのと同じで」
「そう……」
試着室のカーテンが開いた。制服姿のローズがそこにいた。
「あれ、どうして制服――」
「こんな真面目な雰囲気で可愛い服を着れるわけないじゃない。バカ」
「……ごめん。やっぱり時と場所を考える――」
「けど」
ローズが僕の謝罪を遮った。
「話してくれてありがとう。不謹慎かもしれないけど、嬉しかったわ」
そのローズの小さな微笑みに僕は息を飲んだ。
それから店員に服を返し、僕たちは試着室を出た。ローズが静かに口を開く。
「……ホムラ君のお母さんもそうなの?」
「……うん。四歳の時、鬼の黒瘴獣から僕を守るために」
「そう、なのね」
服屋を出た僕たちは服屋の前にあるベンチに座った。
しばらくの沈黙の後、僕は呟いた。
「母さんも父さんも。近所の兄ちゃんだって爺ちゃんも、聖霊騎士のおっさんたちもみんな……みんなバカなんだよ」
遠くを見つめる。
「弱いのに、臆病なのに、どうしてかみんな、誰かを守ろうとしちゃうんだよ。≪刹那の栄光≫があるから相打ちくらいできるって言って、戦っちゃうんだ」
肉体を壊すほどの身体能力だけじゃない。死ぬ間際でもいい。その刹那に、どんな黒瘴獣だろうと倒せてしまう力。
弱い僕たちはそれにすがってしまう。
≪刹那の栄光≫のもう一つの呪い。僕も含めてみんなが呪われている。
「ッ、ホムラ君!」
ローズが僕の手を握った。
「呪いから守れるほど強くなるからっ、ずっと隣で戦うから! だから一人で戦わないで。私を頼るって約束して!」
ローズの気持ちが痛いほど分かる。母さんをおいて逃げた時から、ずっとその気持ちを胸に抱えていたから。
だから、僕は自分の小指をローズの小指に絡ませる。
「約束するよ。だからローズも僕を頼って。僕が一緒に戦うから。守るから」
「ええ、約束するわ」
指切りげんまんした。
「互いが互いを守りあえば、絶対に負けないわ」
「つまり、二人で最強の聖霊騎士だね」
「ええ、そうね」
そして僕たちは幼い子供が夢を語るように、笑い合ったのだった。
Φ
ショッピングモールは大きく、四つのエリアに分かれている。それぞれのエリアの中央には、ガラス張りの天井から太陽の光が差し込み一階から四階まで吹き抜ける大きな広場が存在している。
時間は午後の四時を過ぎ、学校に戻ることとなったため、僕たちはショッピングモールの出入り口に近いその中央広場に向かった。
「あれ、何かあるの?」
広場には舞台が設置され、その前には多くの人たちが集まっていた。ロープで仕切られた舞台前には多くの子供たちとその親御さんがおり、スタッフが子供連れでない大人たちに頭を下げていた。
ローズが少し舞台の方へと近づき、確認する。
「クッキンキャットの公演があるそうよ」
「クッキンキャットって、にゃんにゃんおにぎりダンスで有名な? でも、昨日バーニーのパソコンでショッピングモールを調べた時は、そんな情報なかったけど……」
スマホを見ていたマチルダが口を開く。
「例の件があったためか、当日まで情報を伏せていたようですわね」
「例の件?」
「あら、知らないんですの? 彼女たちは教育番組発のアイドルグループですので子供とその親御さんとの触れあいを大事にしてるんですの。けれど先日、あるショッピングモールでの公演で、事前に告知したのとチケットが必要ではなかったことから、若者を中心にした大人たちが押し寄せて子供たちが入る隙間がなかった。それが少し問題になったんですの。ですから、その対策ですわね」
「へぇ、知らなかった」
バーニーが疑問を口にする。
「事前予約とかすればいいんじゃねぇか? 子供対象で」
「今後はそうなるでしょうけど、既に予定が決まっていた事もあり一先ずの対策として事前告知をしないという選択肢を取ったのだと思いますわ。それに、子連れでない客には帰ってもらっているようですし」
「なるほどな」
そして僕たちは人の邪魔にならないように、その場から移動しようとしたのだが。
『お待たせしました! クッキンキャットの皆さんのご登場です!』
アナウンスが響くとアイドル達が現れる。子供たちを筆頭とした歓声が館内に響き渡った。
そしてそれにつられたのか、それとも始まるまで近くで待っていたのか多くの客が広場に押し寄せてきた。
「あ、ちょ!」
「きゃあ!」
「ホムラ君!」
「マチルダ!」
多くの人が押し寄せてきたせいで、背の低い僕とマチルダは中央広場の隅へと押しやられてしまう。ローズとバーニーは押し寄せてきた人たちによって舞台の方へと押し流される。
はぐれた。
「マチルダ、大丈夫?」
「ええ、大丈夫ですわ」
僕はスマホを取り出し、ローズのメッセージアプリでメッセージを送る。直ぐに返信がくる。
「……出られそうにないって。待つしかないかな」
「まぁ、この様子ですし、仕方ありませんわね」
スタッフが泰然とした態度で対応しているため、しばらくすれば押し寄せてきた人たちは誘導に促されて去っていくだろけど、それまではローズたちと合流できない。
「それよりもここでは人の邪魔になりますし、少し移動しますわよ」
「そうだね」
僕たちはアイドル達の歌声を聞きながら、中央広場から離れようとしたその時。
「ん?」
「あら?」
まるで何か大きな力が駆け巡ったかのような感触を感じ取り、その数秒後ショッピングモールの明かりが全て消えた。
「きゃあ!!」
「な、何よ、あれっ!」
そして舞台上空に渦のような巨大な輪が現れ、そこから体長三メートルほどの狼が三体飛び出してきたのだった。
「≪刹那の栄光≫の覚醒条件、覚えてる?」
「……確か大切な人を守るために戦って、瀕死状態になるだったかしら」
「そうだよ。才能はいらないんだ。鼠人族なら誰でも目覚められる。しかも、その大切な人っていうのが結構軽いんだ」
「軽い?」
「ハードルが低いんだよ。僕たちが守りたいと思う人であれば、それこそ初対面の人でも成立してしまうんだ」
実際、過去には見ず知らずの子供を守るために覚醒させた鼠人族もいたそうだ。
「しかも、≪刹那の栄光≫を発動させたが最後、≪回癒≫みたいな特殊能力をもってない限り、絶対に生きる事はできないんだ」
「……絶対って事はあり得ないわ。もし、≪刹那の栄光≫を覚醒させて霊力を使い切っても他の人がすぐに治療すれば――」
「死因は霊力欠乏症じゃないんだよ」
「えっ」
「確かに霊力譲渡の治癒術もあるし、生命活動に必要な霊力がなくても数時間は生きられるっていう研究結果もあるよ。でも、そうじゃないんだ」
僕は思い出すように手を握った。
「≪刹那の栄光≫はSSランクの黒瘴獣と渡り合えるほどの、物理限界を超えた身体能力を得る。だから、皮膚がはがれて、骨が砕けて、筋肉が裂けて、内臓と血管が破裂し、四肢がもげるんだ。肉体が耐えられない」
「……」
ローズが絶句しているのが分かった。
「だから、いくら物理法則の無効化があったとしても、≪刹那の栄光≫を発動すれば生きていられない。僕が生きてるのは、本当に奇跡なんだ。色々な偶然があって生き残ったに過ぎないんだ」
ローズが言葉を整理するかのように深呼吸する音が聞こえた。
「………………だから呪いってわけね。簡単に発動出来てしまって、そして発動すれば最期死んでしま……待って。物理法則の無効化って言ったわよね。何よそれっ? 無茶苦茶じゃない!」
「いや、無茶苦茶じゃないよ。圧力とか重力とか自身にかかる外的な物理法則を任意で無効化する霊力の膜みたいなものなんだけど、限度があるんだ。意味をなすのは、せいぜい二十パーセントくらい。それ以降はないに等しいよ」
「なら、覚醒した時にその出力を――」
「無理だよ。覚醒したてじゃ出力の制御なんてできない。そもそも僕だって制御できてるわけじゃない。十パーセント以上の出力を出せないだけなんだ」
「出せない?」
「うん。一度全力を出して肉体をぶっ壊したから、脳が無意識にセーブを掛けてるんだと思う。その無意識が本当に絶妙でね。自分でも理解できてないんだ」
自分の異能なのに扱いきれていない状況に、僕は苦笑した。
「一期ライカは≪刹那の栄光≫を制御できたって言われてる。けど、制御方法はほんの僅かにしか残されてない。だから僕は完全な制御方法を確立して鼠人族の皆に事前に習得させたいんだ。そうすればもし覚醒したとしても出力を抑えることができる。聖霊歴が始まって一度しか現れなかったSSランクの黒瘴獣と戦う力なんて必要ないからね」
だから、と続ける。
「僕はアルクス聖霊騎士高校に来たんだ。歴史が長くて、あらゆる異能の育成にノウハウを持ってるここにね。まぁ、結果は芳しくないんだけど」
流石に≪刹那の栄光≫の出力制御のノウハウはなかった。それに似たような異能の出力制御ノウハウもあったけど、一期ライカが残した制御方法を超えるものではなかった。
今は一部の教師陣と協力して、≪刹那の栄光≫がどのようにして身体強化が引き起こしているかの検証をしているところだ。
「……何で今まで黙ってたのよ」
「言うタイミングがなかったってだけかな? 母さんたちのと同じで」
「そう……」
試着室のカーテンが開いた。制服姿のローズがそこにいた。
「あれ、どうして制服――」
「こんな真面目な雰囲気で可愛い服を着れるわけないじゃない。バカ」
「……ごめん。やっぱり時と場所を考える――」
「けど」
ローズが僕の謝罪を遮った。
「話してくれてありがとう。不謹慎かもしれないけど、嬉しかったわ」
そのローズの小さな微笑みに僕は息を飲んだ。
それから店員に服を返し、僕たちは試着室を出た。ローズが静かに口を開く。
「……ホムラ君のお母さんもそうなの?」
「……うん。四歳の時、鬼の黒瘴獣から僕を守るために」
「そう、なのね」
服屋を出た僕たちは服屋の前にあるベンチに座った。
しばらくの沈黙の後、僕は呟いた。
「母さんも父さんも。近所の兄ちゃんだって爺ちゃんも、聖霊騎士のおっさんたちもみんな……みんなバカなんだよ」
遠くを見つめる。
「弱いのに、臆病なのに、どうしてかみんな、誰かを守ろうとしちゃうんだよ。≪刹那の栄光≫があるから相打ちくらいできるって言って、戦っちゃうんだ」
肉体を壊すほどの身体能力だけじゃない。死ぬ間際でもいい。その刹那に、どんな黒瘴獣だろうと倒せてしまう力。
弱い僕たちはそれにすがってしまう。
≪刹那の栄光≫のもう一つの呪い。僕も含めてみんなが呪われている。
「ッ、ホムラ君!」
ローズが僕の手を握った。
「呪いから守れるほど強くなるからっ、ずっと隣で戦うから! だから一人で戦わないで。私を頼るって約束して!」
ローズの気持ちが痛いほど分かる。母さんをおいて逃げた時から、ずっとその気持ちを胸に抱えていたから。
だから、僕は自分の小指をローズの小指に絡ませる。
「約束するよ。だからローズも僕を頼って。僕が一緒に戦うから。守るから」
「ええ、約束するわ」
指切りげんまんした。
「互いが互いを守りあえば、絶対に負けないわ」
「つまり、二人で最強の聖霊騎士だね」
「ええ、そうね」
そして僕たちは幼い子供が夢を語るように、笑い合ったのだった。
Φ
ショッピングモールは大きく、四つのエリアに分かれている。それぞれのエリアの中央には、ガラス張りの天井から太陽の光が差し込み一階から四階まで吹き抜ける大きな広場が存在している。
時間は午後の四時を過ぎ、学校に戻ることとなったため、僕たちはショッピングモールの出入り口に近いその中央広場に向かった。
「あれ、何かあるの?」
広場には舞台が設置され、その前には多くの人たちが集まっていた。ロープで仕切られた舞台前には多くの子供たちとその親御さんがおり、スタッフが子供連れでない大人たちに頭を下げていた。
ローズが少し舞台の方へと近づき、確認する。
「クッキンキャットの公演があるそうよ」
「クッキンキャットって、にゃんにゃんおにぎりダンスで有名な? でも、昨日バーニーのパソコンでショッピングモールを調べた時は、そんな情報なかったけど……」
スマホを見ていたマチルダが口を開く。
「例の件があったためか、当日まで情報を伏せていたようですわね」
「例の件?」
「あら、知らないんですの? 彼女たちは教育番組発のアイドルグループですので子供とその親御さんとの触れあいを大事にしてるんですの。けれど先日、あるショッピングモールでの公演で、事前に告知したのとチケットが必要ではなかったことから、若者を中心にした大人たちが押し寄せて子供たちが入る隙間がなかった。それが少し問題になったんですの。ですから、その対策ですわね」
「へぇ、知らなかった」
バーニーが疑問を口にする。
「事前予約とかすればいいんじゃねぇか? 子供対象で」
「今後はそうなるでしょうけど、既に予定が決まっていた事もあり一先ずの対策として事前告知をしないという選択肢を取ったのだと思いますわ。それに、子連れでない客には帰ってもらっているようですし」
「なるほどな」
そして僕たちは人の邪魔にならないように、その場から移動しようとしたのだが。
『お待たせしました! クッキンキャットの皆さんのご登場です!』
アナウンスが響くとアイドル達が現れる。子供たちを筆頭とした歓声が館内に響き渡った。
そしてそれにつられたのか、それとも始まるまで近くで待っていたのか多くの客が広場に押し寄せてきた。
「あ、ちょ!」
「きゃあ!」
「ホムラ君!」
「マチルダ!」
多くの人が押し寄せてきたせいで、背の低い僕とマチルダは中央広場の隅へと押しやられてしまう。ローズとバーニーは押し寄せてきた人たちによって舞台の方へと押し流される。
はぐれた。
「マチルダ、大丈夫?」
「ええ、大丈夫ですわ」
僕はスマホを取り出し、ローズのメッセージアプリでメッセージを送る。直ぐに返信がくる。
「……出られそうにないって。待つしかないかな」
「まぁ、この様子ですし、仕方ありませんわね」
スタッフが泰然とした態度で対応しているため、しばらくすれば押し寄せてきた人たちは誘導に促されて去っていくだろけど、それまではローズたちと合流できない。
「それよりもここでは人の邪魔になりますし、少し移動しますわよ」
「そうだね」
僕たちはアイドル達の歌声を聞きながら、中央広場から離れようとしたその時。
「ん?」
「あら?」
まるで何か大きな力が駆け巡ったかのような感触を感じ取り、その数秒後ショッピングモールの明かりが全て消えた。
「きゃあ!!」
「な、何よ、あれっ!」
そして舞台上空に渦のような巨大な輪が現れ、そこから体長三メートルほどの狼が三体飛び出してきたのだった。
応援ありがとうございます!
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