20 / 56
第1章 旅
冒険記録18. 朝食にエール
しおりを挟む
「ここにいたんですか」
地平線から太陽が顔を見せたその時間に、ヨシュアはジュリーに起こされた。
「……ずいぶん早起きだな、おじょーちゃん」
いまだ眠たそうに欠伸をしながら頭を掻く。まだ寝ていたのか寝ているアルヴァ―ノにもたれ掛かり、半分目を閉じた状態で彼女を見ていた。
「起きてください、ヨシュアさん。今日は宿を見に行きますよ」
腰に手を当てて仁王立ちしながら見下ろしていた。彼女の背中側に小さい窓があり、そこから光が入ってくる。もう少し背がでかけりゃ光を遮ることが出来たのになと、失礼なことを頭の中で考えながらのっそりと起き上がり、愛馬も一緒に起こした。
「その前に朝飯だ。いや酒だな」
「朝から飲むんですか?」
「ああ。ここにきてから一度も飲めてねぇしな。ってことだ、おじょーちゃん。酒が飲める場所に案内してくれ」
「もう」
呆れた顔をしながらも案内してくれるのか、先に馬屋から出ていく。その姿を見ながら肩の凝りを解し、馬屋を続いて出ていくのだった。
「んで着いたのがここ」
石造りの建物が多い中で、異質な存在を放っているこの場所は、レンガで作られた酒場だった。
「酒と目が食べられる場所とは言ったが、まさか酒場とはね」
「ここしか開いてなかったんです!」
「誰も責めちゃいねぇよ。とりあえず入るか」
木の扉を開けるとそこそこ人気な店なのか、朝早くからでも人がいた。ヨシュアが思いだす荒くれ者が集った酒場とは違い、統率が取れた街と同様に、ほどよい賑やかさでお客たちが朝食を食べている。
「へぇ……。酒場っていうからもっと荒れてるかと思ったが」
「どんなところを想像していたんですか」
ドアを開けたまま周りを確認するヨシュアの後ろから顔を出し、ジュリーが怪訝そうな顔をする。
「いらっしゃい。お客さんはここ初めてかい?」
木製ジョッキを両手に忙しそうに働いていた推定年齢三十の女性が対応してくる。
「ああ。朝食ついでに酒をすこしな。女将、ここのオススメはなんだ?」
「シチューがあるんだけど、お酒と一緒となるとねぇ」
「それで構わねぇさ。そのシチューを頼む」
「じゃあ、適当な所に座ってな。後から持ってくるから」
ヨシュア達が近くにあった空いてる席に座ったのを確認した女将は、仕事に戻って行く。
「いい雰囲気だな、ここは。落ち着いてる」
「そうでしょう! ここはこの街いちの自慢のお店なんです!」
足を組み、頬杖しながら店内を見渡すヨシュアに、嬉しそうに説明するジュリー。興奮しているのか、立ち上がって説明し続けている。
「おじょーちゃん、周りが微笑ましい事になってるぜ」
「ご、ごめんなさい! 騒いでしまって」
ヨシュアに言われて我に返った彼女は、周りを見渡し、顔を赤らめながらゆっくりと席に座った。その様子をニヤニヤと笑いながら見ている。
「そういやおじょーちゃん。朝飯は城で食ったのか?」
「外で食べると言って来ました」
「結構自由だな」
さぞかし城の従者たちは大変だろうなと思いながら、会話の途中で来たエールを一口飲みつつ、目だけ動かし、周りを見渡した。ジュリーや客人たちは気付いていないが、護衛の騎士たちが旅人や民衆に扮装し、ヨシュアを警戒しつつ彼女を見守っていた。
「ふむ……」
「どうしたんですか?」
そんな様子を知りながら口にしたエールにどこか不満があったのか、匂いを嗅いだり、更に口にしては眉間に皺を寄せたりしていた。
「ヨシュアさん?」
「味はいいが、酔わねぇ」
「酔わない、とは?」
言葉の意味が分からず、首を傾げるジュリー。自分も確かめようと、注文する。
「そのまんまの意味だ。酒精が弱い。水で薄めたのか?」
「そうですか? 普通だと思いますけど」
女将が持ってきた木製のビールジョッキを受け取ってお礼を言った後、一口飲んだが、ジュリーの表情は飲む前と変わらなかった。
「女将、もっと酒精が強い酒はねぇのか?」
味に不満はないが、頬が赤くなるほどの酔いが欲しいヨシュアは、ジョッキを掲げながら奥で働く女将に問う。その問いかけをした瞬間、周りが騒がしくなった。皆が目を丸くし、彼を見ている。
「ほ、本気ですか? 強いものを飲むなんて」
「何か悪いのか? 金が掛かるってんなら諦めるが」
「お金は……」
「いいじゃないですか、ジュリー様」
驚きながらも絞り出した彼女の言葉を遮るかのように女将が言った。
「お客さん、強い酒ならあるよ」
「じゃあ、それを」
これで酔えると思うと、口角が上がるのを抑えることが出来なかった。この世界に来てからまだ一週間も経っていない。いないが、それでも一時期飲まなくなると恋しくなるものだ。特にヨシュアにとっては。
「ただし、条件がある」
「なんだ? 言ってみな」
対価を得るには犠牲が付きものだ。これから女将に言い渡される条件がどんなものかは分からない。それでも受けようとするのは、彼の冒険心と高揚感のせいだろう。
「今から来る乱暴者達を追っ払って欲しいのさ。それが出来たら酒代はいらないよ」
「なんだ、それだけでいいのか。それなら酒の金を払おうがタダであろうがやってやるよ」
もっと大変な事を言われるかと思っていたヨシュアは、呆気ない申し出に難なく答えた。
「いいのかい? 衛兵の方達でも太刀打ちできなかったやつらだよ?」
「生憎、私はそういう奴らを相手して生きてきたからな」
女将にそう言うと少しだけ安心した顔になる。
それから乱暴者たちが来るまでのつなぎとして朝食を食べていた。先程まで会話をしていたせいで聞こえていなかったが、厨房で鍋がコトコトとなっている音が店内に聞こえ、まだ修業中なのか誰かが怒られていた。
「賑やかなのが一番だと思っていたが、たまにならいいな」
レンズ豆と牛乳だけで作られたシチューに硬いパン。そして、硬いベーコン。朝に食べるにはちょうどいいだろう。
「女将! エールの追加だ」
「はいよ!」
「飲みすぎですよ」
地平線から太陽が顔を見せたその時間に、ヨシュアはジュリーに起こされた。
「……ずいぶん早起きだな、おじょーちゃん」
いまだ眠たそうに欠伸をしながら頭を掻く。まだ寝ていたのか寝ているアルヴァ―ノにもたれ掛かり、半分目を閉じた状態で彼女を見ていた。
「起きてください、ヨシュアさん。今日は宿を見に行きますよ」
腰に手を当てて仁王立ちしながら見下ろしていた。彼女の背中側に小さい窓があり、そこから光が入ってくる。もう少し背がでかけりゃ光を遮ることが出来たのになと、失礼なことを頭の中で考えながらのっそりと起き上がり、愛馬も一緒に起こした。
「その前に朝飯だ。いや酒だな」
「朝から飲むんですか?」
「ああ。ここにきてから一度も飲めてねぇしな。ってことだ、おじょーちゃん。酒が飲める場所に案内してくれ」
「もう」
呆れた顔をしながらも案内してくれるのか、先に馬屋から出ていく。その姿を見ながら肩の凝りを解し、馬屋を続いて出ていくのだった。
「んで着いたのがここ」
石造りの建物が多い中で、異質な存在を放っているこの場所は、レンガで作られた酒場だった。
「酒と目が食べられる場所とは言ったが、まさか酒場とはね」
「ここしか開いてなかったんです!」
「誰も責めちゃいねぇよ。とりあえず入るか」
木の扉を開けるとそこそこ人気な店なのか、朝早くからでも人がいた。ヨシュアが思いだす荒くれ者が集った酒場とは違い、統率が取れた街と同様に、ほどよい賑やかさでお客たちが朝食を食べている。
「へぇ……。酒場っていうからもっと荒れてるかと思ったが」
「どんなところを想像していたんですか」
ドアを開けたまま周りを確認するヨシュアの後ろから顔を出し、ジュリーが怪訝そうな顔をする。
「いらっしゃい。お客さんはここ初めてかい?」
木製ジョッキを両手に忙しそうに働いていた推定年齢三十の女性が対応してくる。
「ああ。朝食ついでに酒をすこしな。女将、ここのオススメはなんだ?」
「シチューがあるんだけど、お酒と一緒となるとねぇ」
「それで構わねぇさ。そのシチューを頼む」
「じゃあ、適当な所に座ってな。後から持ってくるから」
ヨシュア達が近くにあった空いてる席に座ったのを確認した女将は、仕事に戻って行く。
「いい雰囲気だな、ここは。落ち着いてる」
「そうでしょう! ここはこの街いちの自慢のお店なんです!」
足を組み、頬杖しながら店内を見渡すヨシュアに、嬉しそうに説明するジュリー。興奮しているのか、立ち上がって説明し続けている。
「おじょーちゃん、周りが微笑ましい事になってるぜ」
「ご、ごめんなさい! 騒いでしまって」
ヨシュアに言われて我に返った彼女は、周りを見渡し、顔を赤らめながらゆっくりと席に座った。その様子をニヤニヤと笑いながら見ている。
「そういやおじょーちゃん。朝飯は城で食ったのか?」
「外で食べると言って来ました」
「結構自由だな」
さぞかし城の従者たちは大変だろうなと思いながら、会話の途中で来たエールを一口飲みつつ、目だけ動かし、周りを見渡した。ジュリーや客人たちは気付いていないが、護衛の騎士たちが旅人や民衆に扮装し、ヨシュアを警戒しつつ彼女を見守っていた。
「ふむ……」
「どうしたんですか?」
そんな様子を知りながら口にしたエールにどこか不満があったのか、匂いを嗅いだり、更に口にしては眉間に皺を寄せたりしていた。
「ヨシュアさん?」
「味はいいが、酔わねぇ」
「酔わない、とは?」
言葉の意味が分からず、首を傾げるジュリー。自分も確かめようと、注文する。
「そのまんまの意味だ。酒精が弱い。水で薄めたのか?」
「そうですか? 普通だと思いますけど」
女将が持ってきた木製のビールジョッキを受け取ってお礼を言った後、一口飲んだが、ジュリーの表情は飲む前と変わらなかった。
「女将、もっと酒精が強い酒はねぇのか?」
味に不満はないが、頬が赤くなるほどの酔いが欲しいヨシュアは、ジョッキを掲げながら奥で働く女将に問う。その問いかけをした瞬間、周りが騒がしくなった。皆が目を丸くし、彼を見ている。
「ほ、本気ですか? 強いものを飲むなんて」
「何か悪いのか? 金が掛かるってんなら諦めるが」
「お金は……」
「いいじゃないですか、ジュリー様」
驚きながらも絞り出した彼女の言葉を遮るかのように女将が言った。
「お客さん、強い酒ならあるよ」
「じゃあ、それを」
これで酔えると思うと、口角が上がるのを抑えることが出来なかった。この世界に来てからまだ一週間も経っていない。いないが、それでも一時期飲まなくなると恋しくなるものだ。特にヨシュアにとっては。
「ただし、条件がある」
「なんだ? 言ってみな」
対価を得るには犠牲が付きものだ。これから女将に言い渡される条件がどんなものかは分からない。それでも受けようとするのは、彼の冒険心と高揚感のせいだろう。
「今から来る乱暴者達を追っ払って欲しいのさ。それが出来たら酒代はいらないよ」
「なんだ、それだけでいいのか。それなら酒の金を払おうがタダであろうがやってやるよ」
もっと大変な事を言われるかと思っていたヨシュアは、呆気ない申し出に難なく答えた。
「いいのかい? 衛兵の方達でも太刀打ちできなかったやつらだよ?」
「生憎、私はそういう奴らを相手して生きてきたからな」
女将にそう言うと少しだけ安心した顔になる。
それから乱暴者たちが来るまでのつなぎとして朝食を食べていた。先程まで会話をしていたせいで聞こえていなかったが、厨房で鍋がコトコトとなっている音が店内に聞こえ、まだ修業中なのか誰かが怒られていた。
「賑やかなのが一番だと思っていたが、たまにならいいな」
レンズ豆と牛乳だけで作られたシチューに硬いパン。そして、硬いベーコン。朝に食べるにはちょうどいいだろう。
「女将! エールの追加だ」
「はいよ!」
「飲みすぎですよ」
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ステータスブレイク〜レベル1でも勇者と真実の旅へ〜
緑川 つきあかり
ファンタジー
この世界には周期的に魔王が誕生する。
初代勇者が存在した古から遍く人々に畏怖の象徴として君臨し続ける怪物。
それは無数の魔物が巣食う、世界の中心地に忽然と出現し、クライスター星全土に史上、最も甚大な魔力災害を齎したとされている。
そんな異世界に不可解に召喚されてから激動の数年間を終え、辺境の村に身を潜めていた青年、国枝京介ことレグルス・アイオライトは突然、謎の来訪者を迎えることとなった。
失踪した先代と当代の過去と現在が交差し、次第に虚偽と真実が明らかになるにつれて、暗雲が立ち込めていった京介たち。
遂に刃に火花を散らした末、満身創痍の双方の間に望まぬ襲来者の影が忍び寄っていた。
そして、今まで京介に纏わりついていた最高値に達していたステータスが消失し、新たなる初期化ステータスのシーフが付与される。
剣と魔法の世界に存在し得ない銃器類。それらを用いて戦意喪失した当代勇者らを圧倒。最後の一撃で塵も残さず抹消される筈が、取り乱す京介の一言によって武器の解体と共に襲来者は泡沫に霧散し、姿を消してしまう。
互いの利害が一致した水と油はステータスと襲来者の謎を求めて、夜明けと新たな仲間と出逢い、魔王城へと旅をすることとなった。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる