18 / 56
第1章 旅
冒険記録16. 契約の確認
しおりを挟む
「お水はいりますか?」
「……もらおう」
自力でゆっくりと起き上がり、木製の椅子に座って項垂れながら息を整えていた。ヨシュアの額から汗が滲み、床に滴り落ちている。その様子から、女神の制裁がどれだけのものだったのか分かるほどだった。
「……ふう」
水を飲み終えた後、息を整えて顔を上げると、聖職達が怖れた顔でヨシュアを見ていた。
「あの」
隣に座ったジュリーが聞きづらそうに目を泳がせたりしている。
「ヨシュアさんが海賊って本当なのですか?」
「……ああ」
女神アテリアが言ったことが嘘であって欲しかったという悲しみが、顔に滲み出ている。不安そうに目に涙を浮かべるジュリーの姿に、何故か心が苦しくなるヨシュア。
「……ちゃんと言わなかったことはすまなかったと思っている。だが、最初に私は言ったはずだ。族と変わらない格好をしている者を信用するのか? と」
会ったばかりの男に傭兵として傍にいて欲しいと言われた時、自分の立ち位置を客観的に教えていた。お前達を襲ってきていた賊と同じ略奪者だという事を。
「正直に言うと、私を雇うのはオススメしない」
回りくどい言い方をせず、直接伝えた。突っ走ることが多々ある彼女にだからこそ、素直に伝えるしかない。
雇いたいという気持ちは分からくもない。ヨシュアがいた世界でも、古代から近世時代に至るまで傭兵はいた。特に中世時代の貴族達は戦争の度に雇っていたが、それに忠誠を誓う者は少なく、負けそうになると裏切って逃げる者もいた。
ヨシュアもそうならないとは断言できなかった。
「何故です?」
「私を個人的に傭兵として雇うという事は、いろんな事からおじょーちゃんを守らなければならないということだ。ただ、私は魔法や怪物に対抗出来る知識は全くない。そんな状態で全てに対処出来るとは思えないのだ」
目を瞑り、首を横に振る。
「それは、これから」
「人相手なら対処はどうにでもなる。だが、森の中で遭遇した怪物と相手しろと言われると、私は遠慮なく逃げる。命より大事なものなどないからな」
ヨシュアが言う森とは、ジュリー達と会う前に、街へ行くために横断していたあの森だ。そこを移動している時に、獅子の頭を持ち、体が山羊の怪物を見かけていた。あれが今でも何なのか、ヨシュアは分かっていない。
「森? というと、ヨシュアさんと会った時に近くにあったデリへザの森ですか?」
「そういう名なのか? 私はよく知らんが」
「確か地図持っていましたよね? それを見せてくださいませんか?」
思い当たる森の名を彼女は言うが、彼には何のことか分からない。村でリアが教えてくれた文字以外は未だに読めずにいる彼は、勘を頼りに森を横断し、偶然ジュリーと会うことが出来ただけだった。
「これか?」
村の人から貰った布の鞄から地図を取り出し、渡す。受け取った彼女は自身の膝の上で広げると、ある場所を指さした。
「ここが今、私たちがいる街アーケイダ国ダリアです」
指差す場所には、アテリアの周りには黄色いダリアの花が描かれた旗が載っている。その場所から指を右上に少し動かすと、緑一色に塗られ、半円型のマークがある。 そこには『デリへザ』と書かれていた。
「ここの森で何かを見たんですか?」
「遠くからだったからよく分からなかったが、頭が獅子で体が山羊の怪物だったな」
思い出しながら言うヨシュアの言葉に驚きを隠せないジュリー。
「それってキマイラですよ!」
「アレが? 確かにそっくりだったが、まさか」
「そのまさかですよ」
さらに驚いた顔になる彼女を横に、眉間に皺を寄せ、信じられないといった顔をするヨシュア。それに追い打ちをかけるのは女神アテリアだった。
「よく無事に出れましたね……」
「私でもそう思うよ。獣の声が森全体に響き、しかも本当のキマイラを目にするとは思っていなかった」
息を顰め、音を立てない様に移動したのは正解だったと感じる半分、もし見つかっていたらという不安が一気に押し寄せた。
「さきほどの通り、私は怪物の事を全く知らない状態だ。そんな私を雇うと、常におじょーちゃんの身に危険が伴うことになる」
不安を取り除くように深呼吸をし、彼女の目を見る。
「……分かりました。少し名残惜しいですが分かりました」
「ああ、そうするといい」
今までもそうだったが、真剣な表情でジュリーを見るヨシュアに観念し、諦めた。
「ですが、後一つの約束はまだ果たされていないので、させて頂きますね」
「あと一つ? なにかあったか?」
雇う雇わないで言い合っていたせいか、何を約束したかすっかり忘れてしまっていた。
「住む場所を与えますと言ったことです」
「ああ、それか」
ヨシュアが忘れていたことを思い出させ、約束を守ろうとしているジュリーは案外真面目な性格なのだなと感心するのだった。
「女神アテリア」
「なんです?」
会った時、聞こうと思っていたことをここで質問する。
「気になっていたのだが、なぜ私は会話が出来て、文字は読めないのだ?」
「会話は生きていくのに必要ですからね。それに、興味がある分野を学ぶことが好きな貴方が、いきなり文字を理解して読めるようになっているのは嫌いでしょう?」
「なるほど、それでか。私の事をよく知ってるな。さすがは愛しの女神だ」
何もかもお見通しですよとアテリアは目で語る。
興味の振れ幅が大きいが、確かに女神の言う通り、ヨシュアは心が引かれた物には自分から何もかもに飛び込んで行く方だ。それが戦闘だろうと知識を得る事だろうと関係ない。
「あと一つ、どうしても気になることが」
「残念ですが、私はそろそろ戻らねばなりません」
一番聞きたかったことがあったのを思い出し、質問しようとするが、その言葉をきに消えていく。
「待ってくれ!」
必死に止めようとするも空しく、アテリアは戻って行った。
「……もしや聞かれたくなかったとかか?」
悔しそうに女神が消えていた所を見続けている。
「ヨシュアさん、今日はもう遅いですし、宿を見つけるのは明日にしませんか?」
「そうしよう。いろいろと遭って疲れたしな。……アルヴァーノ!」
女神に呼ばれて忘れていたが、元々は愛馬を守る為に戦っていたのを思い出し、教会内を走って外に向かう。その後ろでジュリーは聖職者たちに優雅にお辞儀をし、ヨシュアの後を追った。
「無事か!」
ドアを勢いよく開け、愛馬の様子を見る。ヨシュアの姿を見たアルヴァーノは軽快な足取りで向かってきて甘えだした。その様子を見ながら、背を撫でつつ怪我がないかと確認する。
捕えようとしていた護衛達は、ヨシュアが女神と会話している間にアルヴァ―ノが暴れまわったのか、恐れて遠くにいた。
「よしよし、急に離れてすまなかったな。愛しき女神に呼ばれていてな」
「あ、ヨシュアさん。あれの事聞いてなかったです。みさのこと」
「ああ、あれか……」
寂しさを埋めるように甘える愛馬を宥める所を見たジュリーが、唐突に思い出したのか、聞いてくる。
「終わった後に聞きますからねと言っておいたので」
「そうだったな。……ミサは別名感謝の祭儀ともいわれている。一切れのパンと一杯のワインを神の体と血に例えて、会衆……つまり会合に寄り集まった人々に分け与える儀式の事だ」
頭をかきながら説明する。
「確かに似ていますね」
「ああ」
説明を聞き納得しながら城へ向かい歩き続ける。その後ろでは護衛達が敵意たっぷりの視線をヨシュアに向けながらついてきていた。
「……もらおう」
自力でゆっくりと起き上がり、木製の椅子に座って項垂れながら息を整えていた。ヨシュアの額から汗が滲み、床に滴り落ちている。その様子から、女神の制裁がどれだけのものだったのか分かるほどだった。
「……ふう」
水を飲み終えた後、息を整えて顔を上げると、聖職達が怖れた顔でヨシュアを見ていた。
「あの」
隣に座ったジュリーが聞きづらそうに目を泳がせたりしている。
「ヨシュアさんが海賊って本当なのですか?」
「……ああ」
女神アテリアが言ったことが嘘であって欲しかったという悲しみが、顔に滲み出ている。不安そうに目に涙を浮かべるジュリーの姿に、何故か心が苦しくなるヨシュア。
「……ちゃんと言わなかったことはすまなかったと思っている。だが、最初に私は言ったはずだ。族と変わらない格好をしている者を信用するのか? と」
会ったばかりの男に傭兵として傍にいて欲しいと言われた時、自分の立ち位置を客観的に教えていた。お前達を襲ってきていた賊と同じ略奪者だという事を。
「正直に言うと、私を雇うのはオススメしない」
回りくどい言い方をせず、直接伝えた。突っ走ることが多々ある彼女にだからこそ、素直に伝えるしかない。
雇いたいという気持ちは分からくもない。ヨシュアがいた世界でも、古代から近世時代に至るまで傭兵はいた。特に中世時代の貴族達は戦争の度に雇っていたが、それに忠誠を誓う者は少なく、負けそうになると裏切って逃げる者もいた。
ヨシュアもそうならないとは断言できなかった。
「何故です?」
「私を個人的に傭兵として雇うという事は、いろんな事からおじょーちゃんを守らなければならないということだ。ただ、私は魔法や怪物に対抗出来る知識は全くない。そんな状態で全てに対処出来るとは思えないのだ」
目を瞑り、首を横に振る。
「それは、これから」
「人相手なら対処はどうにでもなる。だが、森の中で遭遇した怪物と相手しろと言われると、私は遠慮なく逃げる。命より大事なものなどないからな」
ヨシュアが言う森とは、ジュリー達と会う前に、街へ行くために横断していたあの森だ。そこを移動している時に、獅子の頭を持ち、体が山羊の怪物を見かけていた。あれが今でも何なのか、ヨシュアは分かっていない。
「森? というと、ヨシュアさんと会った時に近くにあったデリへザの森ですか?」
「そういう名なのか? 私はよく知らんが」
「確か地図持っていましたよね? それを見せてくださいませんか?」
思い当たる森の名を彼女は言うが、彼には何のことか分からない。村でリアが教えてくれた文字以外は未だに読めずにいる彼は、勘を頼りに森を横断し、偶然ジュリーと会うことが出来ただけだった。
「これか?」
村の人から貰った布の鞄から地図を取り出し、渡す。受け取った彼女は自身の膝の上で広げると、ある場所を指さした。
「ここが今、私たちがいる街アーケイダ国ダリアです」
指差す場所には、アテリアの周りには黄色いダリアの花が描かれた旗が載っている。その場所から指を右上に少し動かすと、緑一色に塗られ、半円型のマークがある。 そこには『デリへザ』と書かれていた。
「ここの森で何かを見たんですか?」
「遠くからだったからよく分からなかったが、頭が獅子で体が山羊の怪物だったな」
思い出しながら言うヨシュアの言葉に驚きを隠せないジュリー。
「それってキマイラですよ!」
「アレが? 確かにそっくりだったが、まさか」
「そのまさかですよ」
さらに驚いた顔になる彼女を横に、眉間に皺を寄せ、信じられないといった顔をするヨシュア。それに追い打ちをかけるのは女神アテリアだった。
「よく無事に出れましたね……」
「私でもそう思うよ。獣の声が森全体に響き、しかも本当のキマイラを目にするとは思っていなかった」
息を顰め、音を立てない様に移動したのは正解だったと感じる半分、もし見つかっていたらという不安が一気に押し寄せた。
「さきほどの通り、私は怪物の事を全く知らない状態だ。そんな私を雇うと、常におじょーちゃんの身に危険が伴うことになる」
不安を取り除くように深呼吸をし、彼女の目を見る。
「……分かりました。少し名残惜しいですが分かりました」
「ああ、そうするといい」
今までもそうだったが、真剣な表情でジュリーを見るヨシュアに観念し、諦めた。
「ですが、後一つの約束はまだ果たされていないので、させて頂きますね」
「あと一つ? なにかあったか?」
雇う雇わないで言い合っていたせいか、何を約束したかすっかり忘れてしまっていた。
「住む場所を与えますと言ったことです」
「ああ、それか」
ヨシュアが忘れていたことを思い出させ、約束を守ろうとしているジュリーは案外真面目な性格なのだなと感心するのだった。
「女神アテリア」
「なんです?」
会った時、聞こうと思っていたことをここで質問する。
「気になっていたのだが、なぜ私は会話が出来て、文字は読めないのだ?」
「会話は生きていくのに必要ですからね。それに、興味がある分野を学ぶことが好きな貴方が、いきなり文字を理解して読めるようになっているのは嫌いでしょう?」
「なるほど、それでか。私の事をよく知ってるな。さすがは愛しの女神だ」
何もかもお見通しですよとアテリアは目で語る。
興味の振れ幅が大きいが、確かに女神の言う通り、ヨシュアは心が引かれた物には自分から何もかもに飛び込んで行く方だ。それが戦闘だろうと知識を得る事だろうと関係ない。
「あと一つ、どうしても気になることが」
「残念ですが、私はそろそろ戻らねばなりません」
一番聞きたかったことがあったのを思い出し、質問しようとするが、その言葉をきに消えていく。
「待ってくれ!」
必死に止めようとするも空しく、アテリアは戻って行った。
「……もしや聞かれたくなかったとかか?」
悔しそうに女神が消えていた所を見続けている。
「ヨシュアさん、今日はもう遅いですし、宿を見つけるのは明日にしませんか?」
「そうしよう。いろいろと遭って疲れたしな。……アルヴァーノ!」
女神に呼ばれて忘れていたが、元々は愛馬を守る為に戦っていたのを思い出し、教会内を走って外に向かう。その後ろでジュリーは聖職者たちに優雅にお辞儀をし、ヨシュアの後を追った。
「無事か!」
ドアを勢いよく開け、愛馬の様子を見る。ヨシュアの姿を見たアルヴァーノは軽快な足取りで向かってきて甘えだした。その様子を見ながら、背を撫でつつ怪我がないかと確認する。
捕えようとしていた護衛達は、ヨシュアが女神と会話している間にアルヴァ―ノが暴れまわったのか、恐れて遠くにいた。
「よしよし、急に離れてすまなかったな。愛しき女神に呼ばれていてな」
「あ、ヨシュアさん。あれの事聞いてなかったです。みさのこと」
「ああ、あれか……」
寂しさを埋めるように甘える愛馬を宥める所を見たジュリーが、唐突に思い出したのか、聞いてくる。
「終わった後に聞きますからねと言っておいたので」
「そうだったな。……ミサは別名感謝の祭儀ともいわれている。一切れのパンと一杯のワインを神の体と血に例えて、会衆……つまり会合に寄り集まった人々に分け与える儀式の事だ」
頭をかきながら説明する。
「確かに似ていますね」
「ああ」
説明を聞き納得しながら城へ向かい歩き続ける。その後ろでは護衛達が敵意たっぷりの視線をヨシュアに向けながらついてきていた。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
異世界転移に夢と希望はあるのだろうか?
雪詠
ファンタジー
大学受験に失敗し引きこもりになった男、石動健一は異世界に迷い込んでしまった。
特殊な力も無く、言葉も分からない彼は、怪物や未知の病に見舞われ何度も死にかけるが、そんな中吸血鬼の王を名乗る者と出会い、とある取引を持ちかけられる。
その内容は、安全と力を与えられる代わりに彼に絶対服従することだった!
吸血鬼の王、王の娘、宿敵、獣人のメイド、様々な者たちと関わる彼は、夢と希望に満ち溢れた異世界ライフを手にすることが出来るのだろうか?
※こちらの作品は他サイト様でも連載しております。
追放シーフの成り上がり
白銀六花
ファンタジー
王都のギルドでSS級まで上り詰めた冒険者パーティー【オリオン】の一員として日々活躍するディーノ。
前衛のシーフとしてモンスターを翻弄し、回避しながらダメージを蓄積させていき、最後はパーティー全員でトドメを刺す。
これがディーノの所属するオリオンの戦い方だ。
ところが、SS級モンスター相手に命がけで戦うディーノに対し、ほぼ無傷で戦闘を終えるパーティーメンバー。
ディーノのスキル【ギフト】によってパーティーメンバーのステータスを上昇させ、パーティー内でも誰よりも戦闘に貢献していたはずなのに……
「お前、俺達の実力についてこれなくなってるんじゃねぇの?」とパーティーを追放される。
ディーノを追放し、新たな仲間とパーティーを再結成した元仲間達。
新生パーティー【ブレイブ】でクエストに出るも、以前とは違い命がけの戦闘を繰り広げ、クエストには失敗を繰り返す。
理由もわからず怒りに震え、新入りを役立たずと怒鳴りちらす元仲間達。
そしてソロの冒険者として活動し始めるとディーノは、自分のスキルを見直す事となり、S級冒険者として活躍していく事となる。
ディーノもまさか、パーティーに所属していた事で弱くなっていたなどと気付く事もなかったのだ。
それと同じく、自分がパーティーに所属していた事で仲間を弱いままにしてしまった事にも気付いてしまう。
自由気ままなソロ冒険者生活を楽しむディーノ。
そこに元仲間が会いに来て「戻って来い」?
戻る気などさらさら無いディーノはあっさりと断り、一人自由な生活を……と、思えば何故かブレイブの新人が頼って来た。
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る
Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される
・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。
実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。
※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。
家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる