【完】海賊、異世界で旅を続ける
「今度は人を助けてきなさい」
殺人・略奪ばかりしてきた海賊ヨシュアが女神アテリアに呼ばれ、授けられた物は指輪とコミュニケーション能力のみだった。指輪で縛られ、今まで通りの生活が出来ない異世界で彼は、悪逆非道とは程遠い人物達と出会う。彼らの優しさに触れ、ヨシュア自身も気付かぬうちに変わっていく。
殺人・略奪ばかりしてきた海賊ヨシュアが女神アテリアに呼ばれ、授けられた物は指輪とコミュニケーション能力のみだった。指輪で縛られ、今まで通りの生活が出来ない異世界で彼は、悪逆非道とは程遠い人物達と出会う。彼らの優しさに触れ、ヨシュア自身も気付かぬうちに変わっていく。
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冒険記録8 宝物を漁ってはいけませんを読んで
女神がどのように干渉してくるのかここまで謎であったが、初めに貰ったものの意味がここで分かる。
面白い世界だなと思うのは、一貫して他人が他人にあまり干渉を(興味)を示さないということ。もちろん悪い奴もいれば、いいヤツもいる。
全くの無関心というわけではない。
奪う者と奪われる者がいる世界だ。
しかしながら、良いこと悪いことに関して指摘しないということに、違和感がある。それは主体性を持ちすぎてない、平和な世界なのかもしれない。
もっとも、進歩していかない世界だと初めに知っているので、そう見えてしまうのかもしれないが。(意図的ではない可能性)
冒険記録9 あの女神に会うためにを読んで
これは意外な展開。
てっきり、この女性から魔法について聞くのかと思いきや!
転生、転移ものには神や女神が付き物のようだが、その神とそれ以降どんな関わり方をするのかは作者によったり、物語によったりすると思う。
中には、主人公が新しい世界で不慣れなうちは手助けしてくれたり、話せたり。中には全く出てこないということも。
なのでこの主人公が、会いたいと調べたところで会えるのかどうかは、全く予想がつかないのだ。
そしてこんな風に悪戯(計画?)を思い付き、この世界の人を巻き込むということは、少しづつこの世界の人たちに影響を与えているのだとわくわくした。
どうなるのか楽しみです。
冒険記録10 街へ入るを読んで
最初は、ん? と思ったが主人公の機転の良さになるほどと納得した。
一見伏線に感じないことも、伏線だったのかと驚く。
前回の場面で、主人公が何をする気か予想がつかなかったので、余計にそう感じた。
そして言葉使いが、段々と流暢になっていくのも良いなと思う。さすがにずっと同じ調子だとは思ってはいなかったが、描かれていない部分でも会話などをし、この世界での言葉が上達しているのではないか? と想像させる。
ここまでの間で、主人公が強いだけではなくとても機転が利き、その上賢い頭の良い人物なのだということが強く印象に残った。
そしてこの世界の人は、直ぐに人を信用してしまう人々なのかな? と感じた。
続き
【主人公の人となりや魅力】
ほとんど身一つ状態で知らない土地に飛ばされた主人公であるが、言葉が通じることにより機転を利かせ、窮地を乗り切っていく。
とても頭の回転の速い人物であり、何か起きた時には論理的に考え理解していく。
戦闘能力も高く、身軽で冷静。その体型から弱そうと勘違いされることが多数あり。だからこそ戦いのシーンはハラハラドキドキしてしまう。
まだ全てを理解しているわけではないが、探求心だけではなく遊び心もあるのではないかと感じている。
【物語の見どころ】
主人公は、異世界に行くまで殺人や強奪は当たり前のことだった。それでしか生計を立てられなかったのかもしれないし、それが性に合っていたのかもしれない。
だが、殺人も強奪も決して良いことではない。その罪の償いも含め、女神から異世界へ転移させられることとなった。
その中で、今まで自分とは無縁だったような善良な人々に出逢い、簡単に自分を信じてしまう彼らを心配さえするようになるのだ。
変えるためにこの世界へ飛ばされたが、彼自身も変わっていくのである。
そしてもう一つ、あらすじにある”旅をする中で異世界に呼ばれたわけ”。これを彼が知った時、物語は大きく動くのではないかと思う。
元海賊で極悪非道なことをしていた主人公は、異世界の彼らにどのような影響を及ぼすのか? そしてこの物語の結末はいかに?!
あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか?
お奨めです。
レビュー全文
【物語は】
海賊である主人公が宴の日、ベッドごと何処かへ転送されるところから始まっていく。そして目を覚ました彼は、唐突に異世界へ送る”と言われるのだ。
彼が評価されているのはその”探求心の高さ”。
しかし、主人公にとってはそれは”人間として当たり前”のことであった。
だが、”世の中には何にも興味を示さない人間もいる”。彼はそういった人々のいる世界へ行き、彼らを救えと言われるのであった。
【自分で道を切り開いていく物語】
転生ものや女神などを仲介とした転移ものには、特別なスキルを授かったり、チートなどが多く存在するが、この物語で女神から授けられるのは”指輪とコミュニケーション能力”のみ。
これは例えるなら、全くその土地や国の文化などを知らない海外へ”語学のみ”で飛び込むようなものである。もちろん、地理さえ分からないしどんな食べ物があるのか? 身分などの制度があるのか? 地理はどうなのか? すらわからない場所へである。
ここでのコミュニケーション能力は”言葉が通じる”程度であり、性格が変わるというような方向性ではない。しかしながら彼は内気な性格と言うわけではないので、その辺も問題はないようだ。
この物語を読んでいると、意志の疎通が出来ることがどれだけ窮地を救うものであるのかということに気づかされる。
冒険記録5 旅に出る準備を読んで
どんな流れになるのだろうか?
と思っていたら、意外な流れで驚いた。
ただ、主人公の目的は魔法のことを知ることであり、彼らをやっつけることではない。少女が来たことで、流れが変わったわけだが、それ以上向かってこない彼らに違和感を覚えた。
だが恐らく、そういう”世界”なのだと思う。
いきり立つことはあっても、他人に執着しない、興味を持ち辛い人々の存在する世界。だから発展しない。
真意は分からないが、自分はそう解釈しました。
随所に感じる”それでいいのか?”は、この世界が発展しない理由であり、主人公がこの世界に送られた意味であり、意義なのだと。
冒険記録6 貴族と盗賊を読んで
こうならないとは言い切れなかったが、やはり何かに巻き込まれるのはお約束!
道を歩いていればリアルでも、知らない人に道を聞かれたりするものだし。まさかこのまま面倒ごとから、逃げられるとは思ってはいなかったが。
主人公の身軽さと強さ。某海賊の身のこなしを思い浮かべてしまった。
ここまで読んでいて思ったのだが、揺れないことは安定して戦えるということでもある。普通に生活していても、揺れるよりも(地面が)揺れない方が快適だしな、と。これだけ身軽と言うことは、やはり船の上での生活が長いのも影響して、反射神経がいいのだろうか? などと想像してしまった。
果たして、彼女が主人公に差し出すものとは?
冒険記録7 相棒との出会いを読んで
なるほど! と思った。
前回の文字などの勉強がここに繋がるとは。
相棒ってどんな相手なのだろうと思っていたが、意外な相手が相棒となる。
魔法について知りたいという欲求も、もしかしたらこのまま叶えられる可能性が出てきた。これらの出会いが主人公にどのような影響を与えるのか非常に気になるところである。
そして主人公が博学であり、余裕もあれば慎重でもあるということが分かってくる。無鉄砲ではないところがカッコいいなと思った。
続きも楽しみです。
【冒険記録2ー 転送された場所はを読んで】
自分が異世界ものを面白いと感じるのは、目的が予め分かっているからというのが大きい。もしくは必ず何か目的があるということ。
主人公が異世界で何をするのか目的があり、その過程を楽しむのが異世界ものというジャンルだと思うのだ。
そして文化の違いが最初の壁だと思う。
その違いをどう物語に生かしていくかにも、オリジナリティは出る。予め解消されていたり、なにかきっかけがあって解消されたり、壁自体がないことももちろんあるだろう。この物語では、早速言葉の壁というのが出てくる。
この部分にオリジナリティを持たせていると感じた。そしてこれをきっかけとして(足がかりかな?)主人公はこの世界について違和感を覚え、いろんなことを思案しているように感じた。主人公はどんな風に変化していくのだろうか? とても楽しみです。
【冒険記録3ー 実力試しを読んで】
いきなりこんな展開になるとは誰が想像しただろう?
しかしカッとなったのは主人公ではない。
相手をする流れで主人公の実力が知れるのは凄く自然であり、ハラハラする。
こんな風に問題になる行動をしてしまってこの場所から追い出されたりしないのだろうかと。
彼らに勝ち、仲間になるのだろうか?
冒険はするのだろうが、全く予想のつかない展開だと感じた。
【冒険記録4 魔法が見えない男を読んで】
この世に勘に勝るものはないのか? と思うほどに凄い場面。
戦闘とは、やり合うだけが緊迫感を醸し出すのではないのだと学んだ。
そういえば、暗闇の蚊が怖いのも見えないからだよなあと思ったり。
人を従えようとしたら、尊敬させるのが一番穏便であり、良い流れだと普段から思っている。だがこんな人物を見たのは初めてである。
相手を従えようなどとは考えておらず、純粋に楽しんでいるのだろうなと感じた。
【あらすじを読んで感じたこと】
主人公が女神に呼ばれた経緯が気になる。
タグに”異世界転送”とあるので、死んだわけではなく突然女神に呼ばれたのだと想像する。そして旅の途中で自分が異世界に転送された理由が分かるということから、単純に”改心しなさい”ということではないのだと思われる。
果たして彼が異世界へ送られた理由とは?
【プロローグを読んで】
主人公が転送されるまでの日常が分かる一コマ。
海賊と言っても裕福なわけではない。むしろ裕福ではないから海賊をしているのだろうし、一攫千金を狙っているともいえる。
油断が招いた……わけではないだろう。その場所にいつもは違う人物が寝ていたのならともかく。彼は”選ばれたのだ”と感じた。
これからどうなるのか楽しみです。
【冒険記録1ー 異世界へ行く理由を読んで】
二つの理由について。
大切なのは、一つ目の理由であり彼の罪については、転移させるための口実に過ぎないのではないかと思った。彼は選ばれるべくして選ばれ、海賊への道を選んだ時点で、こうなる未来は決まっていたのかもしれない。
ここで、何故人類は他の動物と違う道を歩めたのかについて考えさせられる。
そして独裁社会と自由主義社会の発展速度に何故差があるのか。これが原因だとも思う。
彼が異世界へ行き、どのような影響を与えていくのか非常に楽しみです。
読んでくださりありがとうございます!
海のように広がっていくのでお楽しみに(´▽`*)
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