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後編
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グランツ国の王は小物だと人々は物影で囁き語る。
強大な力や役立つ力を持つ者は月給制、未熟なものには褒賞制、庶民であれば奉仕を求める。 その制度は犯罪の温床になりやすくはあったが……ソフィラの持つ祝福の力で帳消しにされていた。
とてもケチな王なのだ。
だから、豊かな領地で豊かな生活を送る事が出来る者は、自らの領地で働く。 王都で働く者の多くは地位や名誉をこのみ、そして横領を良しと出来る者達だった。
独善的な政治を行う王に、王子達の所業も決して褒められた者ではないが、悪行を行う者に対して寛容であるため、指示する者もいない訳ではなかった。
ウィルは人目を避けるように、早朝にソフィラの元へと向かった。
ソフィラの屋敷は王都内にあるが周囲一面は畑が広がっていて人目は殆どない。 だけど、ここ暫くは違う。 門をくぐれば……茨がはびこり、茨は人々を取り込み大勢のものが囚われていた。
「また、懲りずに来たんだ」
一定ラインを越えなければ茨は襲ってこないし、襲ってきても回収できる場所まで押し出される、危険は茨の棘くらいだからチャレンジャーは多い。
「た、助けて……」
「わぁ~、新鮮な人間だぁ~」
そう言いながら杖で突いた。
「おぃ、止めろ!!」
「暴れると、茨で傷つくんじゃないの?」
と言えば、痛い痛いと暴れ出す。
「やっぱり、弱い人ばっかりだなぁ。 回収人を寄越すよう言っておくよ」
ウィルはチラリと伺った。
茨の中に実力者は居ない。 実力のある給与制の者達は、わざわざ来ないだろう。 褒賞金が出されていても、給与制をとっているものは褒賞を得られないし、ソフィラに敵認定されて良い事がないと考えるから。
うん、これなら大丈夫。 ソフィラが害を受ける事はないね。
「さて……」
ウィルは自分の周囲に空気を圧縮させた玉を幾つも作り出し周囲に浮遊させ、ウィル自身も宙に浮いた。 ふわふわと前進していけば凄い勢いで茨が襲って来た。
茨を迎え撃つ空気圧は、派手に爆発を起こす。
ソレを繰り返せば、束になった茨が襲い掛かってきた。
大きな爆発音と閃光で迎え撃ち、幾度かソレを繰り返す。
攻撃に紛れ込ませ、鞄を飛ばせば目的を果たしたと後退する。
絡まった騎士達の元に戻って、ウィルは明るく独り言を言う。
「無理だね。 これは諦めるしかないかなぁ~」
そして帰って行こうとすれば、茨に絡めとられた無名の下級の騎士が叫びだす。
「ちょ、助けてくださいよ!!」
「僕が助けようとすると、助けるって言うより皆丸焦げになっちゃうよ? 王宮に行くから、救助依頼を出しておくよ」
そしてウィルは、去って行き……王宮へと向かい国王陛下に報告した。
「無理でした」
「私の命令が聞けぬのか!!」
怒り出す王様。
「無理なものは無理。 僕が出来るのは戦争での大量殺りくだけだからね。 今回はダメだよね?」
「オマエには婚約者に対する情は無いのか!!」
「僕、婚約解消を求めていたし、丸焼けにしたくないっていってるでしょ」
何処までも軽くウィルは告げる。 感情的になりソフィラを気にしていると知られれば、ソフィラを人質にされるだろうとカールから言われていたから。
子供の姿って、こういう時は便利だな。 なんて思いながら、子供の言い分を並べ立てた。
「それと、僕、これを機会に王都勤務を退かせてもらいますね。 暫く戦争はなさそうですし、何もしない僕にお給料出したくないでしょう? 僕はね、破壊ばかりでなくこう領地で兄の手伝いをするのも悪くないかなって思うようになったんです。 これって丁度良いと思いませんか?」
王様はシバラク顔を顰めていたけれど。 戦争の気配がないのも確か、給料も勿体ない、必要なら領地から呼び出せばいいか。
「オマエは大切な臣下だ。 王都の安全のために留置きたいものだが……確かに、王都警備にはオマエの力は強すぎて役に立たないのも事実。 分かった王都勤務から離れる事も許可しよう。 グリーン伯爵令嬢との婚約解消は、本人との面談後に報告しよう」
微妙に侮辱交じりなのは気になるけれど、
「よろしくお願いします」
とウィルは頭を下げた。
その翌日、騎士団からソフィラに対して報告がもたらされる事となる。
使用人達から調書によって得た情報は、自らの悪行を隠すようなもの。
「ソフィラはその能力から花の乙女、豊穣の聖女、そのようにいわれていますが、使用人に対しては横暴で、どうしようもない方でした。 あの日、私共が追い出されましたが、いつかはそうなると思っておりました」
と言うのが使用人達の言い分だ。
実際にそうでない事は隠密護衛達が知っていたが、使用人達から賄賂を強要していた者達は、使用人達の言い分を押そうとするだろうし、領地に対して責任感を持つ者であれば、ソフィラが今まで通り各領地を巡り祝福を施して回る事を望んでいた。
結局のところ、報告は事実ではなく、都合なのだとカールは割り切っている。 団長へ渡す書類作りに悩むのは、どの話を利用すればソフィラの望みをかなえられるか? に悩むから。
ペンをクルクル回す。
王族の横暴が通用しているのは、国が満たされているから。 破壊ばかりのウィルと違い、豊穣をもたらすサフィラを国王が手放す事はないだろう。
「悪い奴、良い奴」
ボソリと呟き……そして、正直に様々な意見がある事を書面にした上で、カールはカールが知る事実……使用人達の身勝手が、今の状況を招いた事を書面にしたためた。
王はソフィラの心を慰めるために、処罰を行うだろうが……そこに同情する気はない。 問題は、可哀そうな姫君の仇討ちをしてやったぞ!! と、王子達が我が物顔でソフィラを篭絡させようとさせるだろうと予測出来る事。
……でも、まぁ、いいか……その頃には逃げ出しているだろうからな。
ソフィラは、庭先で弾ける音と光に驚きながらもガラス戸に張り付き眺めていた。
茨に囚われたままの騎士達には光も音も恐怖でしかなかったが、ソレを茨で受け止めているソフィラにとっては……違った未来でウィルの魔力を受け止めた事のあるソフィラにとっては、ウィルに敵意が無い事が理解出来た。
「何をしているのでしょう?」
音には驚くけれど、大きく広がる光は、光りの花のようでとても綺麗だと思った。
じっと眺めていれば、何かが飛んできた。
慌ててベッドの後ろに逃げ帰ったが、飛んできた何かは窓にぶつかる事無くテラスに落ちた。
「な、何? カバン?」
未来の記憶にある魔力を考えれば、ウィルが望めば簡単にソフィラの所までたどり着ける事は分かっているから……恐怖は無かった。
寂しさはあったけれど。
メアリーに優しくした事で、面倒を押し付けて来た事で……苛立ちを覚え、嫌いになったけれど……長くお茶を共にしてきた情は……あった。
「会おうとすらしないのね……婚約者なのに」
婚約解消をするとは言ったけれど、していない……ねぇ、こんな私をどう思っているの? 呆れた? 嫌いになった? メアリーに対して贔屓はしていたけれど……自分が嫌われているとまで思った事は無かったから……悲しかった。
カバンを手にした。
中は、お金。
白金貨、金貨、銀貨、銅貨、鉄貨。 まるで、持っている全ての金をかき集めたような……。
それと……手紙。
**********
僕は良い婚約者ではありませんでした。
ごめんなさい。
面倒ごとを避けるようにメアリーを押し付けてしまった事を申し訳なく思っています。
ごめんなさい。
メアリーが持ちだした金品が、どの程度かは想像もつきませんが、メアリーが準備出来る金銭をココに返済します。 残りは準備が出来次第返します。 カバンを持っていてくれれば、そこに届ける事が出来ますから。
本当は直接あって謝罪するべきなのでしょうが、あのような出来事があった後では、僕の顔も見たくはないでしょう。 これを機会に、僕は領地に戻る事にしました。
婚約解消の方は、僕の方から陛下に引き続きお願いしていきますので、あなたは自分の幸せのために生きて下さい。
ご健勝を願っております。
強大な力や役立つ力を持つ者は月給制、未熟なものには褒賞制、庶民であれば奉仕を求める。 その制度は犯罪の温床になりやすくはあったが……ソフィラの持つ祝福の力で帳消しにされていた。
とてもケチな王なのだ。
だから、豊かな領地で豊かな生活を送る事が出来る者は、自らの領地で働く。 王都で働く者の多くは地位や名誉をこのみ、そして横領を良しと出来る者達だった。
独善的な政治を行う王に、王子達の所業も決して褒められた者ではないが、悪行を行う者に対して寛容であるため、指示する者もいない訳ではなかった。
ウィルは人目を避けるように、早朝にソフィラの元へと向かった。
ソフィラの屋敷は王都内にあるが周囲一面は畑が広がっていて人目は殆どない。 だけど、ここ暫くは違う。 門をくぐれば……茨がはびこり、茨は人々を取り込み大勢のものが囚われていた。
「また、懲りずに来たんだ」
一定ラインを越えなければ茨は襲ってこないし、襲ってきても回収できる場所まで押し出される、危険は茨の棘くらいだからチャレンジャーは多い。
「た、助けて……」
「わぁ~、新鮮な人間だぁ~」
そう言いながら杖で突いた。
「おぃ、止めろ!!」
「暴れると、茨で傷つくんじゃないの?」
と言えば、痛い痛いと暴れ出す。
「やっぱり、弱い人ばっかりだなぁ。 回収人を寄越すよう言っておくよ」
ウィルはチラリと伺った。
茨の中に実力者は居ない。 実力のある給与制の者達は、わざわざ来ないだろう。 褒賞金が出されていても、給与制をとっているものは褒賞を得られないし、ソフィラに敵認定されて良い事がないと考えるから。
うん、これなら大丈夫。 ソフィラが害を受ける事はないね。
「さて……」
ウィルは自分の周囲に空気を圧縮させた玉を幾つも作り出し周囲に浮遊させ、ウィル自身も宙に浮いた。 ふわふわと前進していけば凄い勢いで茨が襲って来た。
茨を迎え撃つ空気圧は、派手に爆発を起こす。
ソレを繰り返せば、束になった茨が襲い掛かってきた。
大きな爆発音と閃光で迎え撃ち、幾度かソレを繰り返す。
攻撃に紛れ込ませ、鞄を飛ばせば目的を果たしたと後退する。
絡まった騎士達の元に戻って、ウィルは明るく独り言を言う。
「無理だね。 これは諦めるしかないかなぁ~」
そして帰って行こうとすれば、茨に絡めとられた無名の下級の騎士が叫びだす。
「ちょ、助けてくださいよ!!」
「僕が助けようとすると、助けるって言うより皆丸焦げになっちゃうよ? 王宮に行くから、救助依頼を出しておくよ」
そしてウィルは、去って行き……王宮へと向かい国王陛下に報告した。
「無理でした」
「私の命令が聞けぬのか!!」
怒り出す王様。
「無理なものは無理。 僕が出来るのは戦争での大量殺りくだけだからね。 今回はダメだよね?」
「オマエには婚約者に対する情は無いのか!!」
「僕、婚約解消を求めていたし、丸焼けにしたくないっていってるでしょ」
何処までも軽くウィルは告げる。 感情的になりソフィラを気にしていると知られれば、ソフィラを人質にされるだろうとカールから言われていたから。
子供の姿って、こういう時は便利だな。 なんて思いながら、子供の言い分を並べ立てた。
「それと、僕、これを機会に王都勤務を退かせてもらいますね。 暫く戦争はなさそうですし、何もしない僕にお給料出したくないでしょう? 僕はね、破壊ばかりでなくこう領地で兄の手伝いをするのも悪くないかなって思うようになったんです。 これって丁度良いと思いませんか?」
王様はシバラク顔を顰めていたけれど。 戦争の気配がないのも確か、給料も勿体ない、必要なら領地から呼び出せばいいか。
「オマエは大切な臣下だ。 王都の安全のために留置きたいものだが……確かに、王都警備にはオマエの力は強すぎて役に立たないのも事実。 分かった王都勤務から離れる事も許可しよう。 グリーン伯爵令嬢との婚約解消は、本人との面談後に報告しよう」
微妙に侮辱交じりなのは気になるけれど、
「よろしくお願いします」
とウィルは頭を下げた。
その翌日、騎士団からソフィラに対して報告がもたらされる事となる。
使用人達から調書によって得た情報は、自らの悪行を隠すようなもの。
「ソフィラはその能力から花の乙女、豊穣の聖女、そのようにいわれていますが、使用人に対しては横暴で、どうしようもない方でした。 あの日、私共が追い出されましたが、いつかはそうなると思っておりました」
と言うのが使用人達の言い分だ。
実際にそうでない事は隠密護衛達が知っていたが、使用人達から賄賂を強要していた者達は、使用人達の言い分を押そうとするだろうし、領地に対して責任感を持つ者であれば、ソフィラが今まで通り各領地を巡り祝福を施して回る事を望んでいた。
結局のところ、報告は事実ではなく、都合なのだとカールは割り切っている。 団長へ渡す書類作りに悩むのは、どの話を利用すればソフィラの望みをかなえられるか? に悩むから。
ペンをクルクル回す。
王族の横暴が通用しているのは、国が満たされているから。 破壊ばかりのウィルと違い、豊穣をもたらすサフィラを国王が手放す事はないだろう。
「悪い奴、良い奴」
ボソリと呟き……そして、正直に様々な意見がある事を書面にした上で、カールはカールが知る事実……使用人達の身勝手が、今の状況を招いた事を書面にしたためた。
王はソフィラの心を慰めるために、処罰を行うだろうが……そこに同情する気はない。 問題は、可哀そうな姫君の仇討ちをしてやったぞ!! と、王子達が我が物顔でソフィラを篭絡させようとさせるだろうと予測出来る事。
……でも、まぁ、いいか……その頃には逃げ出しているだろうからな。
ソフィラは、庭先で弾ける音と光に驚きながらもガラス戸に張り付き眺めていた。
茨に囚われたままの騎士達には光も音も恐怖でしかなかったが、ソレを茨で受け止めているソフィラにとっては……違った未来でウィルの魔力を受け止めた事のあるソフィラにとっては、ウィルに敵意が無い事が理解出来た。
「何をしているのでしょう?」
音には驚くけれど、大きく広がる光は、光りの花のようでとても綺麗だと思った。
じっと眺めていれば、何かが飛んできた。
慌ててベッドの後ろに逃げ帰ったが、飛んできた何かは窓にぶつかる事無くテラスに落ちた。
「な、何? カバン?」
未来の記憶にある魔力を考えれば、ウィルが望めば簡単にソフィラの所までたどり着ける事は分かっているから……恐怖は無かった。
寂しさはあったけれど。
メアリーに優しくした事で、面倒を押し付けて来た事で……苛立ちを覚え、嫌いになったけれど……長くお茶を共にしてきた情は……あった。
「会おうとすらしないのね……婚約者なのに」
婚約解消をするとは言ったけれど、していない……ねぇ、こんな私をどう思っているの? 呆れた? 嫌いになった? メアリーに対して贔屓はしていたけれど……自分が嫌われているとまで思った事は無かったから……悲しかった。
カバンを手にした。
中は、お金。
白金貨、金貨、銀貨、銅貨、鉄貨。 まるで、持っている全ての金をかき集めたような……。
それと……手紙。
**********
僕は良い婚約者ではありませんでした。
ごめんなさい。
面倒ごとを避けるようにメアリーを押し付けてしまった事を申し訳なく思っています。
ごめんなさい。
メアリーが持ちだした金品が、どの程度かは想像もつきませんが、メアリーが準備出来る金銭をココに返済します。 残りは準備が出来次第返します。 カバンを持っていてくれれば、そこに届ける事が出来ますから。
本当は直接あって謝罪するべきなのでしょうが、あのような出来事があった後では、僕の顔も見たくはないでしょう。 これを機会に、僕は領地に戻る事にしました。
婚約解消の方は、僕の方から陛下に引き続きお願いしていきますので、あなたは自分の幸せのために生きて下さい。
ご健勝を願っております。
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