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05.価値観が違い過ぎれば、どれほど用心しても相手の思考に辿り着けない
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「母上!!」
崩れ落ちるメラニーをカスペルは支えた。
「母上!!」
動揺露わにガクガクと肩をゆすれば、メラニーは小さなうめき声が漏らし薄目を開く。 だが、ソレも一瞬のことでメラニーはカスペルの胸を借りるように再び意識を失った。
亡き公爵が死んだ時には見せた事の無いような動揺を露わにするのは、幼い頃からメラニーだけが何をしてもカスペルの行動を否定せず、口出しせず、ただ優しい瞳で見守ってくれたから。 そして人々から慈悲と自愛と美貌を武器に人々から愛される母が自慢だった。
「母上!! 母上シッカリしてください!!」
狼狽えるカスペルを横目に、カスペルの従兄妹であるアーベルはメラニーをソファに寝させるよう指示を出し、脈と瞳孔を調べた。
『孤児との婚約を破棄してきた』
メラニーが倒れたのが、カスペルの発言直後だったことから、アーベルも、使用人も、警備員も、メラニーが倒れたのはヒステリック衝動の一つだろうと考えていた。
そして実際に問題はなかった。
それより問題となったのは、客人が恐慌状態に陥った事である。 7人程度の客ではあるが、先を争うように狭い出入口を奪いあうように走り出す。
人は転び、物を破壊し、警備兵におびえて悲鳴が上がる。
客人達は、メラニーが倒れた様子を見て、夜会で公爵が倒れそのまま帰らぬ人となった状況を思い出してしまったのだ。
公爵の突然の死、次の瞬間、貴族達が面白半分で犯人捜しを始めてしまえば、いつの間にかソレは政治的な策略に利用され、大きな疑心暗鬼となり、罠に嵌めるか? 嵌められるか? 貴族社会を混乱に陥れた。
それを解決したのが数年前から王都で騒動を起こしている『革命組織・明けの明星』の犯行声明である。
『王家を蔑ろにする王国の影の主を打ち取ったり! 革命は今こそ始まった!!』
と……、
実際には、過労と心労を原因とする心臓発作であり、決して不審死ではないのだが、貴族社会の混乱を納めるのには都合がよいからと、訂正がなされていないのが現実である。 公爵の死は、退屈な日々への刺激となり、娯楽として2カ月たった今もネタにされているが、実際に巻き込まれるとなれば話は別であろう。
メラニーの気絶から、最後の客人がサロンから消えるまで2分程度のことだが、使用人も警備員も全て客人の対応に追われサロンは、カスペル、メラニー、アーベルだけが残された。
「アーベル!! 母上は無事なのか!!」
「問題ない。 そんなに心配ならもう少し真面目に生きたらどうなのかな?」
「説教等聞きたくない、母上は、母上の具合はどうなのだ!!」
「問題ないですよ。 ショックなことがあり気を失っただけです」
「ショックとは、あぁ! この騒動の中、孤児や見習いどころか爺やまでやってこない。 確かに父上を亡くした母上にとっては、頼る者もなく心細いことだろう」
「時系列を無視して語らないでよね。 それに頼る者がいなくて可哀そうだと思うなら、アンタがそばにいればよかったでしょう!」
「俺は、次期公爵としてだなぁ……人々の期待に応えなければならなかったんだ」
アーベルは、カスペルの言い訳に対して、訳が分からないと呆れた表情を向けはしたが、それ以上の言葉は控えた。 理由は簡単、公爵の遺言をカスペルに伝えると言う責任を負いたくはなかったためだ。
「アーベル、君が黙りこむなんて珍しいね。 何時もの君なら、俺が何をしていたのか、もっと突っ込んで聞いてくるのに」
「ぇ、あぁ……そう……かな……」
もごもごと口の中で言葉を濁す。
「もしかして、君の実家の事業(医療研究、薬草園の拡大などなど)への出資を出し渋るとでも考えているのかい? 安心したまえ、俺はね貧乏くさい孤児とは違う。 積極的に研究費は出させてもらうよ。 あの孤児のような薄汚い存在をこの世から抹消するためにもね!! だから、共に手を取り合って国を良くしておこうじゃないか!」
アーベルは唖然とした。
アーベルの父は、亡き公爵の末の弟にあたり、公爵家の管理の元、医療研究、薬剤の開発を行っている。 医療研究はそもそも○○が起こったらと言う予防的措置であり、生産性は極めて低い。 それに加えて、困っている人を見れば、見て見ぬ振りが出来ない性格の者達が集まっており、いつも研究資金に困窮している状態なのだ。
これら予算を間に、ティアとアーベルは顔を合わせるごとに激しい言い争いを行っていた。 それが、カスペルがアーベルを味方としている理由の一つ。
そして、カスペルがアーベンに対して好意的なもう一つの理由は、ベンニング公爵家には時折、人間離れした身体能力を持つ者が誕生する。
亡き公爵もソレにあたる。 亡き公爵が、カスペルを抑え込むことが出来たのは、当主としての威厳ではなく、腕力や武力による制圧に他ならなかった。 その力を持つのは、カスペル、アーベル、従兄弟にあと2人存在している。
その優れた身体能力は、カスペルが自分を特別とする選民意識の根拠であると同時に、同じ体質を持つ従兄弟たちに対しても敬意を持っているのであった。
アーベルは少しだけ心が揺らいだ。
揺らぎ、つい言葉がこぼれた。
「カスペル……君は、遺言の公開に顔を出すべきだったんですよ」
アーベルの言葉に、カスペルが訝し気な顔をした。
「死んだ人間、過去の公爵の言葉よりも、生きている俺、今の公爵の言葉が優先されるべきだろう」
「遺言ってそういうものじゃないでしょう」
「君は感情的にならないところが、他の女性よりもマシではあるけれど、もう少し分かりやすく話してはくれないだろうか?」
オマエは何時も感情的だがな、と言う言葉をアーベルは飲み込んだ。
そんな時、ようやくメラニーは叫びと共に目を覚ました。
「婚約破棄はダメ!!」
カスペルに縋りつきながら、メラニーは矢継ぎ早に語りだした。
「母上? どうしたんですか? 突然らしくないですよ」
メラニーは、亡き公爵の遺言内容を説明した。
婚約はすでに破棄されていること。
次期公爵は、ティアが夫に選んだ者であること。
「なるほど……孤児の奴、そんな卑劣な手を使ってくるなんてな」
カスペルの発言には深い意味がない。
とにかく、ティアが全て悪いと言うことで完結している。
「そうではなく……お願いですから、今すぐ仲直りをしてくるのです。 あの孤児だってアナタが仲直りをしたいと言えば、泣いて喜ぶに違いないのですから。 でなければ、私はアナタの将来が心配で心配で……」
「母上、心配はいりませんよ。 私だっていつまでも無暗に考えなしに突き進む子供な訳ではありませんから」
「そ、そう……よかったわ」
「だって、ティアが死んでしまえば意味がないじゃないですか。 ティアが死ねば遺言の前提は崩れてしまいますからね。 だから、母上は何の心配もいりませんよ」
ニッコリとカスペルは微笑む。
「ぇ? あら、私ったらこんなに汗をかいてしまって、淑女としてはしたない……湯に入って参りますわ」
メラニーは、何も聞かなかったことにしてその場を後にする。 彼女が理想通りの自分であるには、カスペルの言葉を聞いた、考えを知ったと言う事実は、都合が悪いから逃げたのだ。
「殺すっていうの」
そう問うたのは、残されたアーベン。
「いや、ティアは事故にあうんです。 伯父上が事故にあい父が爵位をついだようにね。 アーベルも味方になってくれるよね? だって、君、ティアの敵だもんね」
アーベンはカスペルをジッと見つめてもう一度聞いた。
「ティアを殺すつもりなの?」
「俺が殺す訳ないでしょう。 孤児の汚い血肉で俺が汚れるなんてまっぴらごめんだ。 だけど、ほら、あぁ言う子を好きな人っているでしょう? アーベルは強いから平気だろうけど、最近は物騒だから君も外出時には気を付けた方がいいよ。 えっと、俺は今からでかけるけど。 アーベルはこの後どうするの?」
アーベンは、頭を抱えて叫びたいのを必死にこらえた。
「寮の方に戻ることにするよ」
「そう、方向が逆だから送ってあげる事はできないけど、気を付けて帰ってね」
「気遣いありがとう……」
崩れ落ちるメラニーをカスペルは支えた。
「母上!!」
動揺露わにガクガクと肩をゆすれば、メラニーは小さなうめき声が漏らし薄目を開く。 だが、ソレも一瞬のことでメラニーはカスペルの胸を借りるように再び意識を失った。
亡き公爵が死んだ時には見せた事の無いような動揺を露わにするのは、幼い頃からメラニーだけが何をしてもカスペルの行動を否定せず、口出しせず、ただ優しい瞳で見守ってくれたから。 そして人々から慈悲と自愛と美貌を武器に人々から愛される母が自慢だった。
「母上!! 母上シッカリしてください!!」
狼狽えるカスペルを横目に、カスペルの従兄妹であるアーベルはメラニーをソファに寝させるよう指示を出し、脈と瞳孔を調べた。
『孤児との婚約を破棄してきた』
メラニーが倒れたのが、カスペルの発言直後だったことから、アーベルも、使用人も、警備員も、メラニーが倒れたのはヒステリック衝動の一つだろうと考えていた。
そして実際に問題はなかった。
それより問題となったのは、客人が恐慌状態に陥った事である。 7人程度の客ではあるが、先を争うように狭い出入口を奪いあうように走り出す。
人は転び、物を破壊し、警備兵におびえて悲鳴が上がる。
客人達は、メラニーが倒れた様子を見て、夜会で公爵が倒れそのまま帰らぬ人となった状況を思い出してしまったのだ。
公爵の突然の死、次の瞬間、貴族達が面白半分で犯人捜しを始めてしまえば、いつの間にかソレは政治的な策略に利用され、大きな疑心暗鬼となり、罠に嵌めるか? 嵌められるか? 貴族社会を混乱に陥れた。
それを解決したのが数年前から王都で騒動を起こしている『革命組織・明けの明星』の犯行声明である。
『王家を蔑ろにする王国の影の主を打ち取ったり! 革命は今こそ始まった!!』
と……、
実際には、過労と心労を原因とする心臓発作であり、決して不審死ではないのだが、貴族社会の混乱を納めるのには都合がよいからと、訂正がなされていないのが現実である。 公爵の死は、退屈な日々への刺激となり、娯楽として2カ月たった今もネタにされているが、実際に巻き込まれるとなれば話は別であろう。
メラニーの気絶から、最後の客人がサロンから消えるまで2分程度のことだが、使用人も警備員も全て客人の対応に追われサロンは、カスペル、メラニー、アーベルだけが残された。
「アーベル!! 母上は無事なのか!!」
「問題ない。 そんなに心配ならもう少し真面目に生きたらどうなのかな?」
「説教等聞きたくない、母上は、母上の具合はどうなのだ!!」
「問題ないですよ。 ショックなことがあり気を失っただけです」
「ショックとは、あぁ! この騒動の中、孤児や見習いどころか爺やまでやってこない。 確かに父上を亡くした母上にとっては、頼る者もなく心細いことだろう」
「時系列を無視して語らないでよね。 それに頼る者がいなくて可哀そうだと思うなら、アンタがそばにいればよかったでしょう!」
「俺は、次期公爵としてだなぁ……人々の期待に応えなければならなかったんだ」
アーベルは、カスペルの言い訳に対して、訳が分からないと呆れた表情を向けはしたが、それ以上の言葉は控えた。 理由は簡単、公爵の遺言をカスペルに伝えると言う責任を負いたくはなかったためだ。
「アーベル、君が黙りこむなんて珍しいね。 何時もの君なら、俺が何をしていたのか、もっと突っ込んで聞いてくるのに」
「ぇ、あぁ……そう……かな……」
もごもごと口の中で言葉を濁す。
「もしかして、君の実家の事業(医療研究、薬草園の拡大などなど)への出資を出し渋るとでも考えているのかい? 安心したまえ、俺はね貧乏くさい孤児とは違う。 積極的に研究費は出させてもらうよ。 あの孤児のような薄汚い存在をこの世から抹消するためにもね!! だから、共に手を取り合って国を良くしておこうじゃないか!」
アーベルは唖然とした。
アーベルの父は、亡き公爵の末の弟にあたり、公爵家の管理の元、医療研究、薬剤の開発を行っている。 医療研究はそもそも○○が起こったらと言う予防的措置であり、生産性は極めて低い。 それに加えて、困っている人を見れば、見て見ぬ振りが出来ない性格の者達が集まっており、いつも研究資金に困窮している状態なのだ。
これら予算を間に、ティアとアーベルは顔を合わせるごとに激しい言い争いを行っていた。 それが、カスペルがアーベルを味方としている理由の一つ。
そして、カスペルがアーベンに対して好意的なもう一つの理由は、ベンニング公爵家には時折、人間離れした身体能力を持つ者が誕生する。
亡き公爵もソレにあたる。 亡き公爵が、カスペルを抑え込むことが出来たのは、当主としての威厳ではなく、腕力や武力による制圧に他ならなかった。 その力を持つのは、カスペル、アーベル、従兄弟にあと2人存在している。
その優れた身体能力は、カスペルが自分を特別とする選民意識の根拠であると同時に、同じ体質を持つ従兄弟たちに対しても敬意を持っているのであった。
アーベルは少しだけ心が揺らいだ。
揺らぎ、つい言葉がこぼれた。
「カスペル……君は、遺言の公開に顔を出すべきだったんですよ」
アーベルの言葉に、カスペルが訝し気な顔をした。
「死んだ人間、過去の公爵の言葉よりも、生きている俺、今の公爵の言葉が優先されるべきだろう」
「遺言ってそういうものじゃないでしょう」
「君は感情的にならないところが、他の女性よりもマシではあるけれど、もう少し分かりやすく話してはくれないだろうか?」
オマエは何時も感情的だがな、と言う言葉をアーベルは飲み込んだ。
そんな時、ようやくメラニーは叫びと共に目を覚ました。
「婚約破棄はダメ!!」
カスペルに縋りつきながら、メラニーは矢継ぎ早に語りだした。
「母上? どうしたんですか? 突然らしくないですよ」
メラニーは、亡き公爵の遺言内容を説明した。
婚約はすでに破棄されていること。
次期公爵は、ティアが夫に選んだ者であること。
「なるほど……孤児の奴、そんな卑劣な手を使ってくるなんてな」
カスペルの発言には深い意味がない。
とにかく、ティアが全て悪いと言うことで完結している。
「そうではなく……お願いですから、今すぐ仲直りをしてくるのです。 あの孤児だってアナタが仲直りをしたいと言えば、泣いて喜ぶに違いないのですから。 でなければ、私はアナタの将来が心配で心配で……」
「母上、心配はいりませんよ。 私だっていつまでも無暗に考えなしに突き進む子供な訳ではありませんから」
「そ、そう……よかったわ」
「だって、ティアが死んでしまえば意味がないじゃないですか。 ティアが死ねば遺言の前提は崩れてしまいますからね。 だから、母上は何の心配もいりませんよ」
ニッコリとカスペルは微笑む。
「ぇ? あら、私ったらこんなに汗をかいてしまって、淑女としてはしたない……湯に入って参りますわ」
メラニーは、何も聞かなかったことにしてその場を後にする。 彼女が理想通りの自分であるには、カスペルの言葉を聞いた、考えを知ったと言う事実は、都合が悪いから逃げたのだ。
「殺すっていうの」
そう問うたのは、残されたアーベン。
「いや、ティアは事故にあうんです。 伯父上が事故にあい父が爵位をついだようにね。 アーベルも味方になってくれるよね? だって、君、ティアの敵だもんね」
アーベンはカスペルをジッと見つめてもう一度聞いた。
「ティアを殺すつもりなの?」
「俺が殺す訳ないでしょう。 孤児の汚い血肉で俺が汚れるなんてまっぴらごめんだ。 だけど、ほら、あぁ言う子を好きな人っているでしょう? アーベルは強いから平気だろうけど、最近は物騒だから君も外出時には気を付けた方がいいよ。 えっと、俺は今からでかけるけど。 アーベルはこの後どうするの?」
アーベンは、頭を抱えて叫びたいのを必死にこらえた。
「寮の方に戻ることにするよ」
「そう、方向が逆だから送ってあげる事はできないけど、気を付けて帰ってね」
「気遣いありがとう……」
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