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04.お節介な婚約者は、私のお財布事情を把握したいらしい
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馬車は職人街へと向かう。
何時もなら、説教を交えながらではあるが、私の反発心をやれやれ仕方がないと受け流すセザールだがほんのわずかの間に随分と代わっていた。
「貴方と言う人は、弱者に対する思いやりと言うものがないのですか! そんな事では何時かしっぺ返しを食らう事になりますよ」
「しっぺ返し?」
少なくとも私の方から攻撃的な態度を取った事はない。 生憎と私はそれほど暇ではないのだから。 一体何を言っているの? と、ばかりにセザールを見る事になる。
「貴方が困ったときに、誰も何も助けてくれなくなると言う事です。 今だって、貴方が貴族社会に馴染めるよう心を砕いているのは私だけ……。 だからと言って貴方は自らを省みる事がない。 それでイジメにあうことも無く学園生活をおくれるのは、私が、成績もよく、生徒会に所属し、メアリー様に良くして頂いているから。 私と言う後ろ盾を失えばどうなるか分かっているのですか!!」
心の中では、あーあー 聞こえない聞こえない。 とかって繰り返していた。
確かにセザールの成績は良いが……それはあくまでも成績の問題でしかない。 デニエ伯爵家がどうして社交界の中心にいられるのか分かっていないのだから、やっぱり馬鹿なのだろうと思う。
いや、今更機嫌を取って欲しいって訳ではありませんけどね。
「そんなの平気ですが?」
イラっとした表情がうかがえたが、マヌケでしかない。 何しろ頬にピンク色の口紅の跡がついているのだから……唇で無かっただけ良しとするべきか……今の私にとってはそっちの方が気になると言うものだ。
「貴方のせいで、皆がどれほど迷惑をこうむっているか分かっていないのですか!!」
「ちなみに、その迷惑とは?」
「貴方が垂れ流す魔力の影響で(メアリー様が)気分を害したり、下品な口ぶりに、心が痛くなったり、貴方の日頃の態度から貴族全体が庶民に見下される事になったり、貴方の存在そのものが害悪、私がいくらフォローしてもフォローしきれるものではないと言うものですよ」
何時もよりも圧の高い説教を聞いているうちに、目的地である仕立屋にたどり着いた。
貴族の殆どは、職人を屋敷に招くのが当たり前だが、私は違う。 いえ、私とセザールは違う。 屋敷に職人を招けば、その瞬間にセザールの母である伯爵夫人が駆けつけてきて、ギャーギャー分不相応だと騒ぎ出すだろうから。
「それで、今日はどのような用事があって訪れたのですか?」
馬車から先に降りたセザールが手を差し出した。 その手でさっきまでメアリーに触れていたかと思えば、何となくイラっとして、ペシッと叩いてトントンと足取り軽く降りていく。
「それでは、ヤンチャな田舎娘ではありませんか。 手をとって優雅に降りるその程度も出来ないのですか……呆れますね」
「誰かさんのせいで約束の時間から遅れているのよ。 人を待たせるのも礼儀としてどうなのかしら?」
そう言いながら私は足早に仕立屋の扉を開いた。
背後ではボソリと言うセザールの声が聞こえた。
「所詮は庶民ですよ」
その庶民が無ければ、礼服どころかパンツ一枚すら身に着ける事が出来ないのに、わかってないなぁ~。 なんて思うのだけど……。 セザールの説教が私の心に響かないのと同様に彼の心に私の言葉が通じる事はないだろうと諦めた。
質素な店ではあるけれど、店内は広く、在庫の布地は多分王都1に違いない。 レイナの実家であるベルリー男爵家は輸入品の仲卸をしている事もあり、メアリーが幾ら私に嫌がらせをしようと信用をもって付き合える仕立屋と言えるだろう。
「それで、貴方はどのような用事でコチラに来たのですか?」
店主を呼びつけた後、私は勧められたソファに腰を下ろせば、セザールもまた横に腰をおろした。
「礼服をあしらいたいとおっしゃっていましたよね? 布地や型を選んでは如何ですか?」
略せばアッチに行ってろ! という奴。
「貴方が、貴族社会全体の恥にならないか、格を下げる事がないか、見張らなければいけません。 それが婚約者としての私の使命ですから」
苦悩を顔に浮かべてセザールは言うから、私は遠慮なく不愉快と言う表情を浮かべた。
「令嬢としてと言うべきか、女性としてその顔はどうなのでしょう」
「可愛いでしょ」
「物凄いブスです」
お茶が出された頃には、セザールは黙り込んだ。
私に行う注意は、本来であれば貴族としてあるまじき行為であり、庶民に見下される事になるから庶民の前では発言を控える必要があると言うのがセザールの言い分である。
「良くおいでくださいました。 呼びつけて下されば、此方からお伺いしたものを」
店主が言う。
私の用事と言うのは、魔力を含み、大気中から魔力を吸収する性質を持つ布地の納品。
この国では戦後、多くの魔導師達がその功績から多くの褒美を与えられたのだけれど、それを良しとしなかった非魔導師の貴族達は、魔力は世を汚染する悪だと知らしめた。
今後は魔力は瘴気と呼ぶべきだ!!
魔力は害悪でしかない!!
身体が弱いのも、性格が悪いのも、金が巡らないのも、何もかも魔力のせいである。 と……そんな訳の分からない論文が多数書かれた。 それもかなり著名な貴族の方々がそんな論文を書くから、ほんわかとした噂がいつの間にか事実とされ、魔力が排除運動が起こったのだ。
まぁ、20年以上前で、その論文が間違いと言われるようになったのは5.6年程前で、人体の構成要素ともいえる魔力を排除しようとしたのだから、魔力を排除され育った子は、虚弱で、体力がなく、病気になりやすく、不安定で、勉学に集中できないと言う者が多いと、密かに語られている。
今でも反魔導師派は存在するし、魔力を悪とする者もいるけれど、そうでないと身をもって知った者達が増えてきているのだ。
そうした人達が、身体に魔力を馴染ませるために、日頃から魔力を纏うと言う方法を取り始め、金の稼ぎ時と言う奴が訪れたのである。
で、そんなこんなで私が魔力布を納品している。
こういう魔力の排除も、魔力の付与も、生活に余裕のある貴族だけが振り回されていると言うのが幸いだろう。 でなければ、国は滅んでいただろうね……。
まったく馬鹿な事をしてくれたものだ。
本当に……
半魔導師派に身内を殺された私は……少しだけ、そう少しだけセンチメンタルな気分になるのだった。
布地を納品した後、代金は最低価格の交渉を行った。
実際の支払いは、貴族に売却し終える事で後日改めて行うと言われたのだ。 健康、出世、勉強のための集中力を金で買えるのだ、お金を持つ貴族は我先にと買いたがるだろうと言う事だった。
そんなこんなで交渉成立。
セザールの前で、金銭のやり取りをせずに済んだことが安堵したが、最低価格でもかなりの額がついたため、セザールが何か考え込んでしまう訳だ。
「そちらの用事が終わったなら、私の方をよろしいですか?」
勝手に布やらなにやら選んでいればいいものを、セザールは店主に対応させようと待っていたらしい。
「メアリー・ラングレー公爵令嬢の誕生日パーティ―に招待を受けている。 彼女の横にならんでも遜色ない礼服を作りたい」
そう告げるセザールに店主が顔を引きつらせた。
「それは公爵家の招待に失礼ないものと言う意味でしょうか?」
「可哀そうなメアリーのために、彼女の隣にならび、彼女の自慢となれるような特別の一着が欲しいと言っているんだ」
「その……セザール様は、ララ様の婚約者でしたよね?」
そんな問いかけをするから、セザールはイラっとした様子を見せていた。
「あぁ、そうだ。 何かおかしいか? 生まれた頃から虚弱であるがゆえに、公爵家に生まれながら未だ婚約者も定まらない。 子を産めないのでは? という不安から恋も出来ないと不安そうに言う可哀そうな方なのだ。 そんな方が、私にそばで支えて欲しいと言われたのだから、それにふさわしい装いが必要であろう。 いや……メアリー様のためのドレスを私と揃いで作ってもらえないだろうか? 金はさっきの布切れの代金で支払えばいいだろう?」
「えっと」
店主が戸惑いがちに私を見るが、私も流石に戸惑いを隠せない。
散々否定されまくってきた私だけど、この言葉には突っ込みすら出て来ないほど、唖然としたのだ。
何時もなら、説教を交えながらではあるが、私の反発心をやれやれ仕方がないと受け流すセザールだがほんのわずかの間に随分と代わっていた。
「貴方と言う人は、弱者に対する思いやりと言うものがないのですか! そんな事では何時かしっぺ返しを食らう事になりますよ」
「しっぺ返し?」
少なくとも私の方から攻撃的な態度を取った事はない。 生憎と私はそれほど暇ではないのだから。 一体何を言っているの? と、ばかりにセザールを見る事になる。
「貴方が困ったときに、誰も何も助けてくれなくなると言う事です。 今だって、貴方が貴族社会に馴染めるよう心を砕いているのは私だけ……。 だからと言って貴方は自らを省みる事がない。 それでイジメにあうことも無く学園生活をおくれるのは、私が、成績もよく、生徒会に所属し、メアリー様に良くして頂いているから。 私と言う後ろ盾を失えばどうなるか分かっているのですか!!」
心の中では、あーあー 聞こえない聞こえない。 とかって繰り返していた。
確かにセザールの成績は良いが……それはあくまでも成績の問題でしかない。 デニエ伯爵家がどうして社交界の中心にいられるのか分かっていないのだから、やっぱり馬鹿なのだろうと思う。
いや、今更機嫌を取って欲しいって訳ではありませんけどね。
「そんなの平気ですが?」
イラっとした表情がうかがえたが、マヌケでしかない。 何しろ頬にピンク色の口紅の跡がついているのだから……唇で無かっただけ良しとするべきか……今の私にとってはそっちの方が気になると言うものだ。
「貴方のせいで、皆がどれほど迷惑をこうむっているか分かっていないのですか!!」
「ちなみに、その迷惑とは?」
「貴方が垂れ流す魔力の影響で(メアリー様が)気分を害したり、下品な口ぶりに、心が痛くなったり、貴方の日頃の態度から貴族全体が庶民に見下される事になったり、貴方の存在そのものが害悪、私がいくらフォローしてもフォローしきれるものではないと言うものですよ」
何時もよりも圧の高い説教を聞いているうちに、目的地である仕立屋にたどり着いた。
貴族の殆どは、職人を屋敷に招くのが当たり前だが、私は違う。 いえ、私とセザールは違う。 屋敷に職人を招けば、その瞬間にセザールの母である伯爵夫人が駆けつけてきて、ギャーギャー分不相応だと騒ぎ出すだろうから。
「それで、今日はどのような用事があって訪れたのですか?」
馬車から先に降りたセザールが手を差し出した。 その手でさっきまでメアリーに触れていたかと思えば、何となくイラっとして、ペシッと叩いてトントンと足取り軽く降りていく。
「それでは、ヤンチャな田舎娘ではありませんか。 手をとって優雅に降りるその程度も出来ないのですか……呆れますね」
「誰かさんのせいで約束の時間から遅れているのよ。 人を待たせるのも礼儀としてどうなのかしら?」
そう言いながら私は足早に仕立屋の扉を開いた。
背後ではボソリと言うセザールの声が聞こえた。
「所詮は庶民ですよ」
その庶民が無ければ、礼服どころかパンツ一枚すら身に着ける事が出来ないのに、わかってないなぁ~。 なんて思うのだけど……。 セザールの説教が私の心に響かないのと同様に彼の心に私の言葉が通じる事はないだろうと諦めた。
質素な店ではあるけれど、店内は広く、在庫の布地は多分王都1に違いない。 レイナの実家であるベルリー男爵家は輸入品の仲卸をしている事もあり、メアリーが幾ら私に嫌がらせをしようと信用をもって付き合える仕立屋と言えるだろう。
「それで、貴方はどのような用事でコチラに来たのですか?」
店主を呼びつけた後、私は勧められたソファに腰を下ろせば、セザールもまた横に腰をおろした。
「礼服をあしらいたいとおっしゃっていましたよね? 布地や型を選んでは如何ですか?」
略せばアッチに行ってろ! という奴。
「貴方が、貴族社会全体の恥にならないか、格を下げる事がないか、見張らなければいけません。 それが婚約者としての私の使命ですから」
苦悩を顔に浮かべてセザールは言うから、私は遠慮なく不愉快と言う表情を浮かべた。
「令嬢としてと言うべきか、女性としてその顔はどうなのでしょう」
「可愛いでしょ」
「物凄いブスです」
お茶が出された頃には、セザールは黙り込んだ。
私に行う注意は、本来であれば貴族としてあるまじき行為であり、庶民に見下される事になるから庶民の前では発言を控える必要があると言うのがセザールの言い分である。
「良くおいでくださいました。 呼びつけて下されば、此方からお伺いしたものを」
店主が言う。
私の用事と言うのは、魔力を含み、大気中から魔力を吸収する性質を持つ布地の納品。
この国では戦後、多くの魔導師達がその功績から多くの褒美を与えられたのだけれど、それを良しとしなかった非魔導師の貴族達は、魔力は世を汚染する悪だと知らしめた。
今後は魔力は瘴気と呼ぶべきだ!!
魔力は害悪でしかない!!
身体が弱いのも、性格が悪いのも、金が巡らないのも、何もかも魔力のせいである。 と……そんな訳の分からない論文が多数書かれた。 それもかなり著名な貴族の方々がそんな論文を書くから、ほんわかとした噂がいつの間にか事実とされ、魔力が排除運動が起こったのだ。
まぁ、20年以上前で、その論文が間違いと言われるようになったのは5.6年程前で、人体の構成要素ともいえる魔力を排除しようとしたのだから、魔力を排除され育った子は、虚弱で、体力がなく、病気になりやすく、不安定で、勉学に集中できないと言う者が多いと、密かに語られている。
今でも反魔導師派は存在するし、魔力を悪とする者もいるけれど、そうでないと身をもって知った者達が増えてきているのだ。
そうした人達が、身体に魔力を馴染ませるために、日頃から魔力を纏うと言う方法を取り始め、金の稼ぎ時と言う奴が訪れたのである。
で、そんなこんなで私が魔力布を納品している。
こういう魔力の排除も、魔力の付与も、生活に余裕のある貴族だけが振り回されていると言うのが幸いだろう。 でなければ、国は滅んでいただろうね……。
まったく馬鹿な事をしてくれたものだ。
本当に……
半魔導師派に身内を殺された私は……少しだけ、そう少しだけセンチメンタルな気分になるのだった。
布地を納品した後、代金は最低価格の交渉を行った。
実際の支払いは、貴族に売却し終える事で後日改めて行うと言われたのだ。 健康、出世、勉強のための集中力を金で買えるのだ、お金を持つ貴族は我先にと買いたがるだろうと言う事だった。
そんなこんなで交渉成立。
セザールの前で、金銭のやり取りをせずに済んだことが安堵したが、最低価格でもかなりの額がついたため、セザールが何か考え込んでしまう訳だ。
「そちらの用事が終わったなら、私の方をよろしいですか?」
勝手に布やらなにやら選んでいればいいものを、セザールは店主に対応させようと待っていたらしい。
「メアリー・ラングレー公爵令嬢の誕生日パーティ―に招待を受けている。 彼女の横にならんでも遜色ない礼服を作りたい」
そう告げるセザールに店主が顔を引きつらせた。
「それは公爵家の招待に失礼ないものと言う意味でしょうか?」
「可哀そうなメアリーのために、彼女の隣にならび、彼女の自慢となれるような特別の一着が欲しいと言っているんだ」
「その……セザール様は、ララ様の婚約者でしたよね?」
そんな問いかけをするから、セザールはイラっとした様子を見せていた。
「あぁ、そうだ。 何かおかしいか? 生まれた頃から虚弱であるがゆえに、公爵家に生まれながら未だ婚約者も定まらない。 子を産めないのでは? という不安から恋も出来ないと不安そうに言う可哀そうな方なのだ。 そんな方が、私にそばで支えて欲しいと言われたのだから、それにふさわしい装いが必要であろう。 いや……メアリー様のためのドレスを私と揃いで作ってもらえないだろうか? 金はさっきの布切れの代金で支払えばいいだろう?」
「えっと」
店主が戸惑いがちに私を見るが、私も流石に戸惑いを隠せない。
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