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61.らしくない死神
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風呂上がりの濡れた髪から水滴が落ちる。
今は、ソレを拭うメイドも、慌てて乾かそうとする神使もいない。 それでも部屋に視線を巡らせれば、
「二人きりになりたいので、退出していただきました」
王様や聖女様と居る時は、幼さと言うかボンヤリしているというか、どこかお茶目な可愛らしさすら感じるのに、2人がいないだけでゼルは怪しい雰囲気をその身にまとう。
「風邪をひきますよ」
熟成した果実酒のような甘く酔いそうな声。 ソファからユックリとした動作で立ち上がったゼルが、私の髪を拭いながら、軽く啄むように口づける。
私は、息苦しさを覚え、一度深く息を吸った。
「どう、したの?」
身にまとう気配を抑え込めば、人当たりの良い青年すら演じられるが、王様も聖女様も、あらゆる彼を変質させる要因を除いてしまえば、その美貌も相まって人の形をした恐怖、死神と呼ばれていた。 最近は、少し様子が違ってきている、余裕が出てきたと言えばいいのか……。
造形の無駄遣いと王様に言われていた美貌を持って、微笑むことを覚えた。 神力も以前ほど駄々洩れでなくなったこともあり、ファンも増量中だ。
「少し、忙しくなるようなので、それまで2人きりの時間を増やしたいなと思ったんです」
そういって微笑んで見せるから、鼓動が早くなってくる。
「する?」
肌についた水滴を拭うために着たガウンを脱げば、乾いた寝間着用の薄地のガウンがかけられた。
「しないの?」
「しますけど、少しお話をしましょうか?」
まだ乾ききっていない髪をゼルは丁寧に拭う。
「わざわざ、そんなことゼルがしなくても」
きっと顔を見合わせ言えば視線が泳いでしまっていたでしょう。 ゼルは私を腕の中に閉じ込めるように抱きしめ、改めて髪を拭った。
「放っておくと風邪をひきますからね。 リエルはそれほど頑丈な訳ではないのですから」
それは比べる相手が悪いのだと思う。
ゼルを見上げれば、優しく微笑んでくる。 王様よりも細身で繊細だが2人はよく似ていた。 だけど、最近の彼は違って見える。
髪を拭ったタオルをソファの背もたれに放り、私の手を取ったゼルは指先に口づけ私を抱き上げ、ベッドへと連れていく。 最初からそう言っているのだから、それは決してオカシナ行為ではないが、何時もと様子が違っていて……。
「どうしたの?」
返されることのない疑問を、私はまた繰り返した。
ベッドの縁に座らせられた私。
私の正面にしゃがみ、私より低い位置に視線を合わせてくるゼル。
「忙しくなる前に、仲良くしたいなと思ったんです」
「ふぅん」
人のことばかりを言えないが、ゼルは人とは違う感性を持っていて、それは少しばかり人間には理解しがたい。 だけど、身体を重ねる時の彼は、年長者の余裕を見せてはいるけれど、王様と比べれば、少年のような拙さと、余裕のなさと、勢いで私を抱いている。
本人は何故上手くいかないのだろう? なんて風に悩んでいたりしたのを聞いたこともあるが、私は妙な人間臭さが彼の人外めいた雰囲気を拭うようで好ましいと思っていた。
ゼルの両頬を両手で包み込み、私は口づける。 相変わらず私の方から積極的になられるのは苦手なようで、わずかにゼルは身体を引いたが、嫌という訳ではないらしく、そっと瞳を閉じた。
チュッと触れるだけの口づけを私がする。
瞳をあけてゼルを見れば、照れているかのように微笑んで見せた。
猫がミルクを飲むように唇を舐めれば、
ゼルが赤い舌をチロリと差し出してきた。
舌の先でゼルの舌を舐め口に含み、軽く吸い、そして唇を放し笑って見せる。
「いたずらっ子ですね」
甘く優しい声にドクンと胸が高鳴った。 こういう発言は、口調や話し方こそ違うけど、どちらかと言えば王様に多い。
ぁ、違う。
「ゼルは……」
「なんですか?」
「ううん、なんでもない」
ヘラリと笑って誤魔化そうとしたら、足をとってクスグリだす。
「ひゃぁぁははははははあは、やっ、ちょ、それ、ダメ」
「何を言おうとしたか白状したら、辞めます」
そう言っていたかと思えば、足の指にチュッと口づける。 そういえば……初めてこの城に来た時、執拗に足を舐めてきたよなぁ~と思っていたら、足指の間が舐められた。
チュッと口づけ、ピチャリと唾液をつけ舐める。
舌先の柔らかな刺激とヌルリとした感触に私は眉間を寄せる。 時折、甘く歯を当てられれば、捕食されるのでは? という気になってしまう。 ゼルなら、食べてしまえば何時も一緒に居られるではありませんか。 それぐらい平気で言いそうだから、そういう事を言わないように注意が必要だ。
「ゼル……変な感じがする」
「いやですか?」
「余り好きじゃない」
だからと言って、足に触れるのをやめる様子はない。 まぁ、綺麗に洗った後だし、少しムズムズするだけだから、そんな風に思っていれば、ギュッと足の裏が押された。
んっ……。
もし、前世だったら痛みで暴れただろうなぁ、と思いつつ、触れる様子を眺めている。
「何しているの?」
「マッサージですよ」
「するって、マッサージ?」
「そう言う訳では……少し、勉強をしてきたんです」
「マッサージの?」
「人と仲良くなるには、どうすればいいのか?」
私は首を傾げる。
「これでも、嫉妬しているのですよ?」
マッサージをしていた足に口づけられ、舐められ、噛みつかれる。
んっ、
「リエルは陛下や聖女にはずいぶんと気を許しているのに、私には身を預けているだけ」
ゼルだって陛下の仕事を手伝っているでしょ。 一緒にいれば気遣いをするのは当たり前。 触れあっている時間だけで言えばゼルの方が長い。 言い訳の言葉は幾らでもあるが、否定できない程度には自覚がある。
「嫉妬している割に、夜は陛下も招くよね」
触れる足を逃がすように両ひざをたてて抱き込み、ゼルを見つめた。
「それは、リエルが安心そうにするから」
これも否定する材料が見当たらない。
「それで、マッサージ?」
寄り添うようにベッドの上に座り込んだゼルは、私の背を支えるように腕を回し抱き寄せ、目元に口づけてくる。 穏やかに微笑みを向けられれば、頬が熱くなり、血液の流れが速くなるのが分かった。
「いいえ、陛下や聖女が羨ましいと言えば、お互いを理解しあう事が大切だと言われたんです」
人の器を被った生き物の中で、これほど理解と言う言葉が不似合いな生き物がいるのだろうか? でも、同じように加護の多い聖女は……母であることで人の領域にとどまっているのだから、彼も変われるのだろうか? そんな風に思いゼルを見る。
ぁ……
一つ、覚えがあった。
神の性質が変わった事で、ゼルの力に変化が生まれた。 ゼルの非人間的な要素が神からもたらされているなら……。
穏やかに私を抱きしめるゼル。
落ち着かない私。
それに理屈を求めて飲み込んだ。
「私にかまけていて大丈夫?」
「リエルが気になって、仕事に集中できなければ本末転倒です。 イライラして無駄な破壊行為をしてしまっては、陛下に叱られてしまいますからねぇ」
肩をすくめて見せる。
そして微笑む。
憂いを含みながら微笑む表情、その美貌は出会った頃よりもすごみを増していた。 そういえば……闇の神が平和的な存在意義を見出したいと言うから、
闇の与える静けさは、人の心に安らぎを与え、孤独、苦しみ、悲しみ、と共に寄り添う者。
新たな定義づけの種を植えたのを思い出す。
チラリとゼルを眺めれば、じっと私を見つめていた。
「私がいない間心配です」
瞳に僅かな不安がよぎっていた。
「神使もメイドもついていますし……、それに城はもう安全なのでしょう?」
忙しく過ごしていた半年。
私の功績は、陛下やゼルに準ずるものと評価されるようになった。 知り合いが増えるほどに、私に気を配る者が増えた。 強引に屋敷に招待したいと言うものは今もいるけれど、陛下を通して、ゼルと共にと言うと、大抵は諦めるようになった。 なによりも、今まで放置しておいた自称穏健派の貴族達に、私に何かしては許さないぞと、ゼルが饒舌に説得したと言う話だ。
お気の毒様。
「今はね」
背に回された手がガウンをするりと脱がせ、露わになった背を撫で、胸も触れるか触れないかの加減で撫でてくる。
「くすぐったいです」
「本格的に触ると、話しが出来なくなるでしょう?」
「触らなければ大丈夫」
「それは……少しツライです。 本当はすぐにでも食べてしまいたいのに」
それは……捕食的な意味ですか?
クスクスと笑うさまに、ゼルの美貌は恐怖を伴うときこそ真髄を発揮する。 なんて言う噂は嘘だなと思えてくる。
チュッと頬に口づけたゼルが瞳を細めて笑う。
「どうしたのですか?」
「口づけをしたくなりました」
幾度となく身体を重ねたにも関わらず、奇妙な気恥ずかしさを感じる。 耳元にゼルは囁いた。
「少しだけですよ」
チュッと触れる唇は優しく、妙に心地よく、ウットリしてしまうのに、なぜか鼓動だけが異常なほどに早くなっていった。
今は、ソレを拭うメイドも、慌てて乾かそうとする神使もいない。 それでも部屋に視線を巡らせれば、
「二人きりになりたいので、退出していただきました」
王様や聖女様と居る時は、幼さと言うかボンヤリしているというか、どこかお茶目な可愛らしさすら感じるのに、2人がいないだけでゼルは怪しい雰囲気をその身にまとう。
「風邪をひきますよ」
熟成した果実酒のような甘く酔いそうな声。 ソファからユックリとした動作で立ち上がったゼルが、私の髪を拭いながら、軽く啄むように口づける。
私は、息苦しさを覚え、一度深く息を吸った。
「どう、したの?」
身にまとう気配を抑え込めば、人当たりの良い青年すら演じられるが、王様も聖女様も、あらゆる彼を変質させる要因を除いてしまえば、その美貌も相まって人の形をした恐怖、死神と呼ばれていた。 最近は、少し様子が違ってきている、余裕が出てきたと言えばいいのか……。
造形の無駄遣いと王様に言われていた美貌を持って、微笑むことを覚えた。 神力も以前ほど駄々洩れでなくなったこともあり、ファンも増量中だ。
「少し、忙しくなるようなので、それまで2人きりの時間を増やしたいなと思ったんです」
そういって微笑んで見せるから、鼓動が早くなってくる。
「する?」
肌についた水滴を拭うために着たガウンを脱げば、乾いた寝間着用の薄地のガウンがかけられた。
「しないの?」
「しますけど、少しお話をしましょうか?」
まだ乾ききっていない髪をゼルは丁寧に拭う。
「わざわざ、そんなことゼルがしなくても」
きっと顔を見合わせ言えば視線が泳いでしまっていたでしょう。 ゼルは私を腕の中に閉じ込めるように抱きしめ、改めて髪を拭った。
「放っておくと風邪をひきますからね。 リエルはそれほど頑丈な訳ではないのですから」
それは比べる相手が悪いのだと思う。
ゼルを見上げれば、優しく微笑んでくる。 王様よりも細身で繊細だが2人はよく似ていた。 だけど、最近の彼は違って見える。
髪を拭ったタオルをソファの背もたれに放り、私の手を取ったゼルは指先に口づけ私を抱き上げ、ベッドへと連れていく。 最初からそう言っているのだから、それは決してオカシナ行為ではないが、何時もと様子が違っていて……。
「どうしたの?」
返されることのない疑問を、私はまた繰り返した。
ベッドの縁に座らせられた私。
私の正面にしゃがみ、私より低い位置に視線を合わせてくるゼル。
「忙しくなる前に、仲良くしたいなと思ったんです」
「ふぅん」
人のことばかりを言えないが、ゼルは人とは違う感性を持っていて、それは少しばかり人間には理解しがたい。 だけど、身体を重ねる時の彼は、年長者の余裕を見せてはいるけれど、王様と比べれば、少年のような拙さと、余裕のなさと、勢いで私を抱いている。
本人は何故上手くいかないのだろう? なんて風に悩んでいたりしたのを聞いたこともあるが、私は妙な人間臭さが彼の人外めいた雰囲気を拭うようで好ましいと思っていた。
ゼルの両頬を両手で包み込み、私は口づける。 相変わらず私の方から積極的になられるのは苦手なようで、わずかにゼルは身体を引いたが、嫌という訳ではないらしく、そっと瞳を閉じた。
チュッと触れるだけの口づけを私がする。
瞳をあけてゼルを見れば、照れているかのように微笑んで見せた。
猫がミルクを飲むように唇を舐めれば、
ゼルが赤い舌をチロリと差し出してきた。
舌の先でゼルの舌を舐め口に含み、軽く吸い、そして唇を放し笑って見せる。
「いたずらっ子ですね」
甘く優しい声にドクンと胸が高鳴った。 こういう発言は、口調や話し方こそ違うけど、どちらかと言えば王様に多い。
ぁ、違う。
「ゼルは……」
「なんですか?」
「ううん、なんでもない」
ヘラリと笑って誤魔化そうとしたら、足をとってクスグリだす。
「ひゃぁぁははははははあは、やっ、ちょ、それ、ダメ」
「何を言おうとしたか白状したら、辞めます」
そう言っていたかと思えば、足の指にチュッと口づける。 そういえば……初めてこの城に来た時、執拗に足を舐めてきたよなぁ~と思っていたら、足指の間が舐められた。
チュッと口づけ、ピチャリと唾液をつけ舐める。
舌先の柔らかな刺激とヌルリとした感触に私は眉間を寄せる。 時折、甘く歯を当てられれば、捕食されるのでは? という気になってしまう。 ゼルなら、食べてしまえば何時も一緒に居られるではありませんか。 それぐらい平気で言いそうだから、そういう事を言わないように注意が必要だ。
「ゼル……変な感じがする」
「いやですか?」
「余り好きじゃない」
だからと言って、足に触れるのをやめる様子はない。 まぁ、綺麗に洗った後だし、少しムズムズするだけだから、そんな風に思っていれば、ギュッと足の裏が押された。
んっ……。
もし、前世だったら痛みで暴れただろうなぁ、と思いつつ、触れる様子を眺めている。
「何しているの?」
「マッサージですよ」
「するって、マッサージ?」
「そう言う訳では……少し、勉強をしてきたんです」
「マッサージの?」
「人と仲良くなるには、どうすればいいのか?」
私は首を傾げる。
「これでも、嫉妬しているのですよ?」
マッサージをしていた足に口づけられ、舐められ、噛みつかれる。
んっ、
「リエルは陛下や聖女にはずいぶんと気を許しているのに、私には身を預けているだけ」
ゼルだって陛下の仕事を手伝っているでしょ。 一緒にいれば気遣いをするのは当たり前。 触れあっている時間だけで言えばゼルの方が長い。 言い訳の言葉は幾らでもあるが、否定できない程度には自覚がある。
「嫉妬している割に、夜は陛下も招くよね」
触れる足を逃がすように両ひざをたてて抱き込み、ゼルを見つめた。
「それは、リエルが安心そうにするから」
これも否定する材料が見当たらない。
「それで、マッサージ?」
寄り添うようにベッドの上に座り込んだゼルは、私の背を支えるように腕を回し抱き寄せ、目元に口づけてくる。 穏やかに微笑みを向けられれば、頬が熱くなり、血液の流れが速くなるのが分かった。
「いいえ、陛下や聖女が羨ましいと言えば、お互いを理解しあう事が大切だと言われたんです」
人の器を被った生き物の中で、これほど理解と言う言葉が不似合いな生き物がいるのだろうか? でも、同じように加護の多い聖女は……母であることで人の領域にとどまっているのだから、彼も変われるのだろうか? そんな風に思いゼルを見る。
ぁ……
一つ、覚えがあった。
神の性質が変わった事で、ゼルの力に変化が生まれた。 ゼルの非人間的な要素が神からもたらされているなら……。
穏やかに私を抱きしめるゼル。
落ち着かない私。
それに理屈を求めて飲み込んだ。
「私にかまけていて大丈夫?」
「リエルが気になって、仕事に集中できなければ本末転倒です。 イライラして無駄な破壊行為をしてしまっては、陛下に叱られてしまいますからねぇ」
肩をすくめて見せる。
そして微笑む。
憂いを含みながら微笑む表情、その美貌は出会った頃よりもすごみを増していた。 そういえば……闇の神が平和的な存在意義を見出したいと言うから、
闇の与える静けさは、人の心に安らぎを与え、孤独、苦しみ、悲しみ、と共に寄り添う者。
新たな定義づけの種を植えたのを思い出す。
チラリとゼルを眺めれば、じっと私を見つめていた。
「私がいない間心配です」
瞳に僅かな不安がよぎっていた。
「神使もメイドもついていますし……、それに城はもう安全なのでしょう?」
忙しく過ごしていた半年。
私の功績は、陛下やゼルに準ずるものと評価されるようになった。 知り合いが増えるほどに、私に気を配る者が増えた。 強引に屋敷に招待したいと言うものは今もいるけれど、陛下を通して、ゼルと共にと言うと、大抵は諦めるようになった。 なによりも、今まで放置しておいた自称穏健派の貴族達に、私に何かしては許さないぞと、ゼルが饒舌に説得したと言う話だ。
お気の毒様。
「今はね」
背に回された手がガウンをするりと脱がせ、露わになった背を撫で、胸も触れるか触れないかの加減で撫でてくる。
「くすぐったいです」
「本格的に触ると、話しが出来なくなるでしょう?」
「触らなければ大丈夫」
「それは……少しツライです。 本当はすぐにでも食べてしまいたいのに」
それは……捕食的な意味ですか?
クスクスと笑うさまに、ゼルの美貌は恐怖を伴うときこそ真髄を発揮する。 なんて言う噂は嘘だなと思えてくる。
チュッと頬に口づけたゼルが瞳を細めて笑う。
「どうしたのですか?」
「口づけをしたくなりました」
幾度となく身体を重ねたにも関わらず、奇妙な気恥ずかしさを感じる。 耳元にゼルは囁いた。
「少しだけですよ」
チュッと触れる唇は優しく、妙に心地よく、ウットリしてしまうのに、なぜか鼓動だけが異常なほどに早くなっていった。
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