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3章 オマジナイ
50.絡めとるのは心か命か?
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ライオネルとミランダの元に訪れる貴族当主達。
繰り返される挨拶、そして挨拶。
ライオネル達の側に控える護衛は一時的に騎士団の実力者に代わり、パーシヴァルは、ライオネル達から少し離れた後方でルーカスの報告を受けていた。
会場全体に魔力酔いの傾向が高まっており、小競り合いが発生しソレを止めるために警備騎士が動かざるを得ないのだという。
「魔物食は撤去させたのでは?」
「えぇ、最初の犠牲者が出た段階で撤去したはずなのですが……」
苦笑交じりの2人は、パーシヴァルに寄り掛かるようにしているシヴィルへと視線を向けた。 音楽に耳を傾け小さくご機嫌な様子で鼻歌を歌っている。
パーシヴァルが戯れに頬を撫でれば、触れる手に懐き魔力酔いは小康状態となっているように見られた。
「薔薇の君の動向は?」
過去に聞いたことのない状況に、ナイジェルの犯行を疑った。 明確な犯人がない以上、魔力酔いによって大きな被害が出ればレイランド侯爵家の責任とされる。
「魔法薬を摂取しているところは確認されています。 ですが、周辺との会話を聞く限り、普通です。 ただ、その普通が一般的であって彼の普通ではないというのが、判断に困るところです」
ルーカスが苦笑交じりにパーシヴァルに言えば、
「キモチワルイ言い方をするな、報告するならはっきりと報告しろ」
ルーカスが溜息をつき肩を竦める。
「周囲が悲劇に慣れてきたんですよ。 それで今回の強固な結びつきを見せつけれ、焦ったのかもしれません。 悲劇を売りに自分を主人公とする方法を引っ込め、中央政府発足の柱になりそうな人物に声をかけ始めています」
「ふぅ~ん。 こんな場でか?」
社交の場での政治的な会話は、血気盛んな若い者達が1度は通る痛々しい失敗である。 本人達はソレを俺様凄いだろ? というアピール代わりに使っているが、実質政治の世界に身を置くものにとっては、信頼できないお調子者の半人前とみられるのが現実だ。
社交の経験がほぼないナイジェルもまた同じ道を歩んでいたが、彼を注意する友も教師もおらず、彼の地位に対して意見できるものもいなかった。
いかに中央政府発足が貴族にとって魅力的であっても、ライオネルの婚約発表がなされ、流れが変わった状況で話すのは、国に対する裏切りを皆の前で宣言するようなものだ。 今、話しかけて欲しくないそう願う者達は、必死にナイジェルの視野を避けている状態だと報告する。
「鬱屈がたまり暴走するかもしれんな」
自らを追い込んでいるだけなのだが、追い詰められていく本人は、そんな現実など気づく余力なんて存在していない。 気づくだけの何かがあるなら、そもそも追い詰められたりなどしないだろう。
「まさか、こんな大勢の前で?」
「そんな些末なこと、関係ないんだよ。 目的のために手段を選ぶ必要があるのか?」
真顔でパーシヴァルが言えば、ルーカスの表情が凍り付いた。
「俺達が選ぶ方法は2つある」
そう言葉にしたのちパーシヴァルは、ライオネルへと視線を向けた。 強い視線に気づいたライオネルは振り返り、挨拶の流れを止めてパーシヴァルの元へとやってくる。
「どうかしましたか?」
「もし、薔薇が暴走するとしたなら、暴走を事前に止めるか、暴走を利用して潰すか」
「被害予定は?」
「少なくても数十人単位」
医師達が魔術警護として加わっているとはいえ、犠牲として切り捨てる数としては厳しい。 沈黙が続く。
「今回、薔薇は暴走しませんよ」
シヴィルが呟く。
「それは?」
「暴走しなくても、この場を潰すことはできるから」
「ソレは、どういうことですの!!」
ライオネルを主役の1人とする夜会で問題が起きれば、レイランド侯爵家は信用失墜も良いところだろう。
「魔物食による魔力増加、精神高揚。 それと蛇の邪法」
騎士団庁舎への侵入者は、主の恋のおまじなの材料を集めに来たのだといっていた。 今、流行りの恋のオマジナイのためだと言っていた。 その割には材料はなかなかガチ素材でアイザックがドン引きするほどだった。
この国で魔術を使う場合、資格が必要となっている。
基礎魔法を学び、才覚と、悪用をしないという人格が認められれば、専門分野の師に弟子入りする。 攻撃系、防御系、補助系、医療系、呪術系。 それら分野は多岐に分けられ、複数分野を身に着けるものは稀である。
それほどまで魔術は難しく、もし違法使用が見つかれば法で罰することが可能だ。
パーシヴァル達は、ナイジェルの取引相手を法で罰する事で、ナイジェルが魔術を違法使用しているという証拠は掴んでいる。 だが、王族の介入があれば容易にもみ消し可能な範囲の罪であり、交戦の回数を下手に増やせば、ライオネル、パーシヴァル側の世間的評価が下がりかねなかった。 そんな理由から、魔術の違法使用はナイジェルを攻撃するための武器とし今もまだ利用していなかった。
「ですが、魔物食は撤去しましたよ」
「う~ん」
シヴィルは小さく唸り考え込んだ。 明らかに、夜会参加者達の魔力量、濃度が上がっているが、理由が思いつかなかったから。
「むぅ、頭がすっきりしない」
大気中の魔力濃度は人に影響しないレベルだし、むしろ人の魔力が大気に影響を与えている。 1人1人の魔力増加量は微量だが、数が多く場に干渉するには十分と言える。
「お水でもお持ちしますか?」
「いえ、水でどうこうなるものではありません……か、ら……いえ、水ではなくお酒をもらえますか?」
そう振り返り給仕係へと向かおうとすれば、その体をパーシヴァルは柔らかく受け止め、アイザックに視線で指示をだした。
シヴィルに差し出された酒をシヴィルは飲む訳ではない。
ただ、ジッと眺める。
「多分、酒、料理全てに、魔物を可能したものが含まれています」
ザワリとシヴィルの周囲が騒めいた。
流石に、酒と料理を全て撤去して、夜会継続は難しい。
「夜会を続ければどうなりますか?」
ライオネルがシヴィルに尋ねた。 シヴィルを見る視線はすでに観賞用の白銀少年を見る視線から、シヴィルと言う薬師を見る視線へと変わっていた。
「蛇の邪法を行った者達の術が強制的に発動します。 昼間、騎士団宿舎に侵入してきたものの話を聞く限り、術そのものは正しくても発動条件には至らなかった。 だから緊急性の高い問題としなかったんです。 万が一に術が発動しても正常な発動はせず、中途半端に発動した術は対象者にとって丁度良い……恋愛のオマジナイと誤認する程度だったんです」
「発動条件?」
「えぇ、術実行者の魔力量なんて、グラスを零れ落ちる水のように必要以上、本来はたまらないはずですからね。 まさか魔物にこんな作用があったなんて……薬の制作に利用すれば、魔力量が少ない人でも……」
「先生!! 先生!! 思考が横にそれていますよ!!」
今のルーカスには、日ごろの緩さはない。 その場にいる者達は自然と余計な口出しを避け、質問はルーカスが代表して行っていた。
「あ、うん、ごめんなさい」
「対処方法は?」
「現状では……お帰り頂くのが一番です。 場と人と魔力が巡回することで、外と内側の魔力の境界線があいまいとなり、本来持ち得る魔力量を超えた魔術が可能となりますから。 ですが既に魔力増加に加え、精神高揚が発生している以上、お帰り頂くよう動かすことが、逆に刺激になるかもと考えれば……容易に動けません」
「術自体に干渉は?」
「既に発動直前まで来ているので、術への干渉は術を術者に返還するぐらいですね」
ルーカスは、側にいた部下にマリンとクラインを呼ぶように告げた。 その間にもシヴィルは一人ぶつぶつと独り言を続けている。
「蛇の邪法は、術の対象者を絡めとる魔術。 中途半端の魔力で、なぜか偶然にも上手く発動してしまえば、相手との魔力ラインが繋がり、ゆるゆると相手にまとわりつくのですか……、そうなれば術を受けたものは、かけたものが気になって仕方がない。 疑似的な恋愛感情に至る程度なのですね……興味深い物です」
指示を出し終えたルーカスは、再びシヴィルへと視線を言葉を向ける。
「いやいや、ソレはどうでも良くって、今は最悪の状態を我々は予測し行動しなければならないんです」
「術が失敗していない限り、術を向けられたものが死にます」
何を当然のことを聞くのだとでもいうように、シヴィルはルーカスを眺め首を傾げていた。 どうやらまだ酔っているらしい。
繰り返される挨拶、そして挨拶。
ライオネル達の側に控える護衛は一時的に騎士団の実力者に代わり、パーシヴァルは、ライオネル達から少し離れた後方でルーカスの報告を受けていた。
会場全体に魔力酔いの傾向が高まっており、小競り合いが発生しソレを止めるために警備騎士が動かざるを得ないのだという。
「魔物食は撤去させたのでは?」
「えぇ、最初の犠牲者が出た段階で撤去したはずなのですが……」
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パーシヴァルが戯れに頬を撫でれば、触れる手に懐き魔力酔いは小康状態となっているように見られた。
「薔薇の君の動向は?」
過去に聞いたことのない状況に、ナイジェルの犯行を疑った。 明確な犯人がない以上、魔力酔いによって大きな被害が出ればレイランド侯爵家の責任とされる。
「魔法薬を摂取しているところは確認されています。 ですが、周辺との会話を聞く限り、普通です。 ただ、その普通が一般的であって彼の普通ではないというのが、判断に困るところです」
ルーカスが苦笑交じりにパーシヴァルに言えば、
「キモチワルイ言い方をするな、報告するならはっきりと報告しろ」
ルーカスが溜息をつき肩を竦める。
「周囲が悲劇に慣れてきたんですよ。 それで今回の強固な結びつきを見せつけれ、焦ったのかもしれません。 悲劇を売りに自分を主人公とする方法を引っ込め、中央政府発足の柱になりそうな人物に声をかけ始めています」
「ふぅ~ん。 こんな場でか?」
社交の場での政治的な会話は、血気盛んな若い者達が1度は通る痛々しい失敗である。 本人達はソレを俺様凄いだろ? というアピール代わりに使っているが、実質政治の世界に身を置くものにとっては、信頼できないお調子者の半人前とみられるのが現実だ。
社交の経験がほぼないナイジェルもまた同じ道を歩んでいたが、彼を注意する友も教師もおらず、彼の地位に対して意見できるものもいなかった。
いかに中央政府発足が貴族にとって魅力的であっても、ライオネルの婚約発表がなされ、流れが変わった状況で話すのは、国に対する裏切りを皆の前で宣言するようなものだ。 今、話しかけて欲しくないそう願う者達は、必死にナイジェルの視野を避けている状態だと報告する。
「鬱屈がたまり暴走するかもしれんな」
自らを追い込んでいるだけなのだが、追い詰められていく本人は、そんな現実など気づく余力なんて存在していない。 気づくだけの何かがあるなら、そもそも追い詰められたりなどしないだろう。
「まさか、こんな大勢の前で?」
「そんな些末なこと、関係ないんだよ。 目的のために手段を選ぶ必要があるのか?」
真顔でパーシヴァルが言えば、ルーカスの表情が凍り付いた。
「俺達が選ぶ方法は2つある」
そう言葉にしたのちパーシヴァルは、ライオネルへと視線を向けた。 強い視線に気づいたライオネルは振り返り、挨拶の流れを止めてパーシヴァルの元へとやってくる。
「どうかしましたか?」
「もし、薔薇が暴走するとしたなら、暴走を事前に止めるか、暴走を利用して潰すか」
「被害予定は?」
「少なくても数十人単位」
医師達が魔術警護として加わっているとはいえ、犠牲として切り捨てる数としては厳しい。 沈黙が続く。
「今回、薔薇は暴走しませんよ」
シヴィルが呟く。
「それは?」
「暴走しなくても、この場を潰すことはできるから」
「ソレは、どういうことですの!!」
ライオネルを主役の1人とする夜会で問題が起きれば、レイランド侯爵家は信用失墜も良いところだろう。
「魔物食による魔力増加、精神高揚。 それと蛇の邪法」
騎士団庁舎への侵入者は、主の恋のおまじなの材料を集めに来たのだといっていた。 今、流行りの恋のオマジナイのためだと言っていた。 その割には材料はなかなかガチ素材でアイザックがドン引きするほどだった。
この国で魔術を使う場合、資格が必要となっている。
基礎魔法を学び、才覚と、悪用をしないという人格が認められれば、専門分野の師に弟子入りする。 攻撃系、防御系、補助系、医療系、呪術系。 それら分野は多岐に分けられ、複数分野を身に着けるものは稀である。
それほどまで魔術は難しく、もし違法使用が見つかれば法で罰することが可能だ。
パーシヴァル達は、ナイジェルの取引相手を法で罰する事で、ナイジェルが魔術を違法使用しているという証拠は掴んでいる。 だが、王族の介入があれば容易にもみ消し可能な範囲の罪であり、交戦の回数を下手に増やせば、ライオネル、パーシヴァル側の世間的評価が下がりかねなかった。 そんな理由から、魔術の違法使用はナイジェルを攻撃するための武器とし今もまだ利用していなかった。
「ですが、魔物食は撤去しましたよ」
「う~ん」
シヴィルは小さく唸り考え込んだ。 明らかに、夜会参加者達の魔力量、濃度が上がっているが、理由が思いつかなかったから。
「むぅ、頭がすっきりしない」
大気中の魔力濃度は人に影響しないレベルだし、むしろ人の魔力が大気に影響を与えている。 1人1人の魔力増加量は微量だが、数が多く場に干渉するには十分と言える。
「お水でもお持ちしますか?」
「いえ、水でどうこうなるものではありません……か、ら……いえ、水ではなくお酒をもらえますか?」
そう振り返り給仕係へと向かおうとすれば、その体をパーシヴァルは柔らかく受け止め、アイザックに視線で指示をだした。
シヴィルに差し出された酒をシヴィルは飲む訳ではない。
ただ、ジッと眺める。
「多分、酒、料理全てに、魔物を可能したものが含まれています」
ザワリとシヴィルの周囲が騒めいた。
流石に、酒と料理を全て撤去して、夜会継続は難しい。
「夜会を続ければどうなりますか?」
ライオネルがシヴィルに尋ねた。 シヴィルを見る視線はすでに観賞用の白銀少年を見る視線から、シヴィルと言う薬師を見る視線へと変わっていた。
「蛇の邪法を行った者達の術が強制的に発動します。 昼間、騎士団宿舎に侵入してきたものの話を聞く限り、術そのものは正しくても発動条件には至らなかった。 だから緊急性の高い問題としなかったんです。 万が一に術が発動しても正常な発動はせず、中途半端に発動した術は対象者にとって丁度良い……恋愛のオマジナイと誤認する程度だったんです」
「発動条件?」
「えぇ、術実行者の魔力量なんて、グラスを零れ落ちる水のように必要以上、本来はたまらないはずですからね。 まさか魔物にこんな作用があったなんて……薬の制作に利用すれば、魔力量が少ない人でも……」
「先生!! 先生!! 思考が横にそれていますよ!!」
今のルーカスには、日ごろの緩さはない。 その場にいる者達は自然と余計な口出しを避け、質問はルーカスが代表して行っていた。
「あ、うん、ごめんなさい」
「対処方法は?」
「現状では……お帰り頂くのが一番です。 場と人と魔力が巡回することで、外と内側の魔力の境界線があいまいとなり、本来持ち得る魔力量を超えた魔術が可能となりますから。 ですが既に魔力増加に加え、精神高揚が発生している以上、お帰り頂くよう動かすことが、逆に刺激になるかもと考えれば……容易に動けません」
「術自体に干渉は?」
「既に発動直前まで来ているので、術への干渉は術を術者に返還するぐらいですね」
ルーカスは、側にいた部下にマリンとクラインを呼ぶように告げた。 その間にもシヴィルは一人ぶつぶつと独り言を続けている。
「蛇の邪法は、術の対象者を絡めとる魔術。 中途半端の魔力で、なぜか偶然にも上手く発動してしまえば、相手との魔力ラインが繋がり、ゆるゆると相手にまとわりつくのですか……、そうなれば術を受けたものは、かけたものが気になって仕方がない。 疑似的な恋愛感情に至る程度なのですね……興味深い物です」
指示を出し終えたルーカスは、再びシヴィルへと視線を言葉を向ける。
「いやいや、ソレはどうでも良くって、今は最悪の状態を我々は予測し行動しなければならないんです」
「術が失敗していない限り、術を向けられたものが死にます」
何を当然のことを聞くのだとでもいうように、シヴィルはルーカスを眺め首を傾げていた。 どうやらまだ酔っているらしい。
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