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2章 薔薇乙女の乱
21.叔母への仕置き 後編
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「それでも兄王の妹に変わりありません!!」
「溺愛している妻を虐める不出来な妹ですがね。 父は母のこととなると正気を失う……、叔母君の行動を知れば何と思われるでしょうね? 王家の将来を案ずる優しい妹とでもお思いですか? もし、そうであれば王宮内での反乱は起こる事はなかった。 あの時処分された方々は、国にとってアナタより余程優秀な方でしたからね」
見下し、侮辱し、汚物をみるような視線をライオネルはおくる。
「……あ、アナタ!! 何を黙っておりますの。 妻が馬鹿にされておりますのよ!!」
「……オマエは……いつまで経ってもお姫様気分が抜けない……」
「侯爵、頭の悪い彼女には言葉が通じないようなので、体で覚えていただいて宜しいですか?」
「……はい……私に反論する余地などございません……」
そして……ライオネルは、侯爵家の庭先に穴を掘らせて、ロープでグルグル巻きにした叔母と従妹を埋めさせた。 顔をだしているのだから、死ぬことはないだろう……。 従妹に関しては、腐女子の妄想はぁはぁと言う以上のものはなかったようだが、一連托生と言うことで、埋めさせてもらった。
早い段階で掘り起こすように伝えておけばよいだろう。 何しろ従妹は穴に埋められている間罵詈雑言を吐く母と違い、静かに視線を伏せたままだったから。 まさか、その従妹がライオネルにとってダメージを与える等誰も考えてなどいなかったのだ。
「いい、いいわぁ……あぁ、素敵、素敵よ殿下!! 最高!!」
ボソボソと呟き続けていた。
ざっくざっくと土をかくおとに隠れていたが、ソレが聞こえていたパーシヴァルは困惑しライオネルへと視線を向けていた。
「どうかしたのか?」
「いや……従妹殿が……」
パーシヴァルはどう説明していいのか? と困惑した顔をしているのを見て、従妹に近寄り見下ろせば。
「殿下!! 私を蹴って!! 踏みつけてぇえええ」
興奮し顔を赤らめはぁはぁと息を荒げていた。
「……」
沈黙するのがやっとであるライオネル。
「あぁ、今この瞬間、紙とペンを握れない苦痛。 なんて、なんてツラい事でしょう!!」
どうにも……お仕置きの効果の程はアヤシイい……どうするか? とパーシヴァルはライオネスへと視線で訴えた。
「オマエも被害者だ……任せる」
「……あぁ、力強い将軍も、殿下には逆らう事ができないのですねぇ……」
その通りだが、何か別の意味に聞こえてきて、パーシヴァルの全身を鳥肌が襲ってきた。
「王妃様にした行動の何が悪かったのか理解しているのか?」
「えぇ、ようするに私の幸福と、王妃様の幸福が相いれなかったと言うことですわよね? 大丈夫ですわ……私達の愛すべき世界が、人様に理解され辛いことは知っております。 もう2度とお話はしません」
「王族の権威を利用した普及活動も禁止だ……」
ライオネルが疲れた様子で言えば、歯を噛み締めていた。
「えぇ、大丈夫、大丈夫……私達の結束は強い……」
従妹は自分に言い聞かせている。
「そうですわ……私達のコミュニティは、権力にとらわれないコミュニティ、常に萌えを補充するため令嬢達のみならず町娘まで常に周囲に耳を目を向けております。 今、殿下は情報源を失われ苦労なされていますよね? 私、お役にたてますわよ?」
ふふふふふと、土の中に肩まで埋まりながらも従妹は優雅に笑ってみせた。
「何が言いたい」
「殿下が情報を欲しいと言うなら、手持ちの情報をお渡ししましょう。 その代わり……」
「その代わり?」
「そのおみ足で私を踏みつけてください!! そのお声で罵ってください!!」
興奮しながら言われれば、ライオネルは走って逃げたくなる気持ちを抑えて、その場をパーシヴァルに任せた。
「もし、オマエとオマエの仲間が、国に王に殿下にたてつくとなれば、次にはその指の全てを切断する。 その穴から出た後も……贖罪が終わったと思うな」
「ゆ、指は、いや、ダメ、それだけは!!」
流石に青ざめた。
どこかホッとした様子で、ライオネルは言う。
「何、悪事を働かなければ問題ありませんよ。 えぇ……叔母君……あなたも同様です。 また今回と同様にぺらぺらと同じことを話すようであれば、二度とおしゃべりができないようにいたしましょう」
一応……変態ではあるが従妹の悪気はないし、協力要請は美味しいと感じたライオネルは、従妹は数時間で掘り出し、その後は穴を埋め、周りに蛇を巻いておくようにと指示をだし、叔母の掘り出し時期に関しては侯爵の責任によって定めるよう告げた。 それでも最低3日は埋めておけと指示をだしているが……。
そうして……ライオネルとパーシヴァルは、侯爵家を後にした。
「……思ったより心理的ダメージが……」
グッタリするライオネル&パーシヴァルだった。
「溺愛している妻を虐める不出来な妹ですがね。 父は母のこととなると正気を失う……、叔母君の行動を知れば何と思われるでしょうね? 王家の将来を案ずる優しい妹とでもお思いですか? もし、そうであれば王宮内での反乱は起こる事はなかった。 あの時処分された方々は、国にとってアナタより余程優秀な方でしたからね」
見下し、侮辱し、汚物をみるような視線をライオネルはおくる。
「……あ、アナタ!! 何を黙っておりますの。 妻が馬鹿にされておりますのよ!!」
「……オマエは……いつまで経ってもお姫様気分が抜けない……」
「侯爵、頭の悪い彼女には言葉が通じないようなので、体で覚えていただいて宜しいですか?」
「……はい……私に反論する余地などございません……」
そして……ライオネルは、侯爵家の庭先に穴を掘らせて、ロープでグルグル巻きにした叔母と従妹を埋めさせた。 顔をだしているのだから、死ぬことはないだろう……。 従妹に関しては、腐女子の妄想はぁはぁと言う以上のものはなかったようだが、一連托生と言うことで、埋めさせてもらった。
早い段階で掘り起こすように伝えておけばよいだろう。 何しろ従妹は穴に埋められている間罵詈雑言を吐く母と違い、静かに視線を伏せたままだったから。 まさか、その従妹がライオネルにとってダメージを与える等誰も考えてなどいなかったのだ。
「いい、いいわぁ……あぁ、素敵、素敵よ殿下!! 最高!!」
ボソボソと呟き続けていた。
ざっくざっくと土をかくおとに隠れていたが、ソレが聞こえていたパーシヴァルは困惑しライオネルへと視線を向けていた。
「どうかしたのか?」
「いや……従妹殿が……」
パーシヴァルはどう説明していいのか? と困惑した顔をしているのを見て、従妹に近寄り見下ろせば。
「殿下!! 私を蹴って!! 踏みつけてぇえええ」
興奮し顔を赤らめはぁはぁと息を荒げていた。
「……」
沈黙するのがやっとであるライオネル。
「あぁ、今この瞬間、紙とペンを握れない苦痛。 なんて、なんてツラい事でしょう!!」
どうにも……お仕置きの効果の程はアヤシイい……どうするか? とパーシヴァルはライオネスへと視線で訴えた。
「オマエも被害者だ……任せる」
「……あぁ、力強い将軍も、殿下には逆らう事ができないのですねぇ……」
その通りだが、何か別の意味に聞こえてきて、パーシヴァルの全身を鳥肌が襲ってきた。
「王妃様にした行動の何が悪かったのか理解しているのか?」
「えぇ、ようするに私の幸福と、王妃様の幸福が相いれなかったと言うことですわよね? 大丈夫ですわ……私達の愛すべき世界が、人様に理解され辛いことは知っております。 もう2度とお話はしません」
「王族の権威を利用した普及活動も禁止だ……」
ライオネルが疲れた様子で言えば、歯を噛み締めていた。
「えぇ、大丈夫、大丈夫……私達の結束は強い……」
従妹は自分に言い聞かせている。
「そうですわ……私達のコミュニティは、権力にとらわれないコミュニティ、常に萌えを補充するため令嬢達のみならず町娘まで常に周囲に耳を目を向けております。 今、殿下は情報源を失われ苦労なされていますよね? 私、お役にたてますわよ?」
ふふふふふと、土の中に肩まで埋まりながらも従妹は優雅に笑ってみせた。
「何が言いたい」
「殿下が情報を欲しいと言うなら、手持ちの情報をお渡ししましょう。 その代わり……」
「その代わり?」
「そのおみ足で私を踏みつけてください!! そのお声で罵ってください!!」
興奮しながら言われれば、ライオネルは走って逃げたくなる気持ちを抑えて、その場をパーシヴァルに任せた。
「もし、オマエとオマエの仲間が、国に王に殿下にたてつくとなれば、次にはその指の全てを切断する。 その穴から出た後も……贖罪が終わったと思うな」
「ゆ、指は、いや、ダメ、それだけは!!」
流石に青ざめた。
どこかホッとした様子で、ライオネルは言う。
「何、悪事を働かなければ問題ありませんよ。 えぇ……叔母君……あなたも同様です。 また今回と同様にぺらぺらと同じことを話すようであれば、二度とおしゃべりができないようにいたしましょう」
一応……変態ではあるが従妹の悪気はないし、協力要請は美味しいと感じたライオネルは、従妹は数時間で掘り出し、その後は穴を埋め、周りに蛇を巻いておくようにと指示をだし、叔母の掘り出し時期に関しては侯爵の責任によって定めるよう告げた。 それでも最低3日は埋めておけと指示をだしているが……。
そうして……ライオネルとパーシヴァルは、侯爵家を後にした。
「……思ったより心理的ダメージが……」
グッタリするライオネル&パーシヴァルだった。
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