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29.休暇の終わり 01
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口づけ以上、繁殖行為未満の行為は、次の日も、そのまた次の日も、時間の許す限り行われた。
絶頂をもたらす行為は、再び停滞を迎えていた私の成長を再び促し、次に停止するまで多くの時間を必要としなかった。
持っていた服の殆どが着られなくなったものの、貿易に係る都市だけありサイズの合う服を用立てるのは難しくはない……はずなのだけど、ダグラスは新しい服を手に入れてはくれなかった。
宿の中での軟禁生活が継続された。
元々ダグラスには好意はあった。
甘い言葉と共に世話を焼かれ、最後の一線を守りつつ行為が続けられ、私の中の好意と言うものがオカシクなり、歪んでいる自覚はある。
好き。
何処が?
愛してくれるから?
一方的で、乱暴な愛情でいいの?
それでも……人生で一番愛し、必要としてくれるから。
乱暴で強引で傲慢でありながら、ダグラスは甘く愛を語り、私の希望や意志を何処まで反映してくれているのか? それは、理解できず、それでも彼は愛を語る。
「「愛している」」
2人、囁き合う言葉で、私達は関係を完結させる。
夜通し快楽に責め立てられ、朝陽が昇っても私は惰眠を貪り続け、その間にダグラスは外へ用事を済ませに行くと言う日々が続いていた。
戯れに逃げて見せるにも、ダグラスを探すにも、体力的な余力は残されていない。 まるで病人のよに身体が熱っぽく、甘い痛みが走り、気怠さに身を任せる。
その日、外は晴天だった。
カーテンの隙間から入る日の光が眩しくて、うつ伏せになって眠りを貪る。 ボンヤリする頭で、何か重要な事を忘れている事を思い出し、忘れ、それではいけないのだと記憶の糸を辿っていた。
「ただいま」
低く落ち着いた声。
静かな声は、甘く優しい。
うつ伏せのまま眠ったふりをした。 起きている間中、身体に触れられ快楽が与えられ、思考を奪われるから。 それでも、肩や背に口づけられ、くすぐったさに身体を丸め、チラリと視線だけをダグラスへと向ける。
「に……悪戯禁止」
未だ残る数時間前の熱が、声に甘さを帯びさせた。
そして、兄様と呼ぶ事を止めるように言われたけれど、十数年そう認識しているのだから、そう簡単に直るはずもなく、何より照れ臭く、照れる様子を楽しまれるから、また腹立たしく思ってしまう。
「身体も成長しきったようだし、そろそろ子作りに励めると思ったんだがな」
横を向き丸まってしまった私の肩が噛まれ、脇腹が撫でられた。
欲に落ち正気を失っている最中なら、幾度となくその精を注いで欲しいと懇願したが、自分の立場を思えば、せめてもうしばらく、サリオン様との関係が完全に解消されるまで、最後の一線は守って欲しい。 そう思ってしまう。
あぁ、そうだ……サリオン様……。
「兄様」
「違うだろう?」
片手では私を撫で、もう片手で報告書を手にしていたダグラスは、甘くお腹がムズムズとしそうな声色で諫めてきて、私は熱のこもった溜息をついた。
「ダグラス……幸せ?」
その精悍な頬を撫でようとすれば、片手で軽く抱き上げられ膝の上に乗せられる。
「あぁ」
短い返事は、報告書確認をしながらと言うおざなりのものだった。 だからと言って、1日の大半を自分にかまけている相手に、文句を言う気はない。 文句を言う気はないのだが、心ここにあらずと言う感じで返事をされては、気にならない訳はない。
でも、まぁ……私に関わっている間は、私以外のことを考えていないのは、欲情の色に揺れる金色の瞳を見れば分かっていた。 幸福かどうか? は、分からないけれど、少なくとも満ち足りた時間は、送れていただろうと思う。
多分……。
それなら良いのですが……。
皇帝陛下が、新しく生まれる子のために退位すると報告を受けた日のダグラスの背を思い出せば……、アンナ人に関わりなく幸せだと思って欲しい。 そう思わずにはいられない。
あのような身勝手な方の愛に執着し、傷ついて等欲しくはなかったから……。
……サリオン様……。
関係性は全く築かれなかったが、付き合いだけは長い夫。
微睡の中、ダグラスは幼い頃の思い出話を語る事があった。 幼い頃、サリオン様は私に会いに来ると言う大義名分のもと、私の両親に頻繁に会いに来ていたそうだ。 皇子である事の不安を告げ、教育を与えて欲しいと願ったとかいう、そんなサリオン様の話も聞いた。
『まさか? そんな素振りは見られませんでしたよ』
年下の私の前で、私の両親への執着を見せない程度の配慮があったのでしょうか? そんな風にも思ったけれど、ダグラスの目には違って見えたらしい。
『甘え方を知らないから、ただ、良い子だと褒められ、食事や菓子を勧められるのが嬉しかったのだろう』
なんてささやかな幸福。
サリオン様が私を愛さない理由が、分かる気がした。
サリオン様が私を見ない理由が、分かる気がした。
私は両親を手に入れるための道具。
私は両親への嫉妬の的。
同情すべき点は多々ある。
だからと言って、私を扉の鍵程度にしか思わない人に、自らを捧げる気に等なれない。 それでも……
気の毒だと思う。
可哀そうな人だと思う。
私とサリオン様の間には、書類上の関係しかない。 だけど、重ねた年月の分の情は許されるでしょう。
なんて……自分に言い逃れをする。
今はもうサリオン様への執着はない。
ただ、余りにも哀れだと思うだけ。
それでも、それを声に出せばダグラスは過敏に反応し、嫉妬を向けてくるから厄介だ。 むしろ可哀そうな弟を、憐れな弟を見守って来たこの兄は、私などより余程サリオン様を理解し、同情していることを私は知っている。
私はダグラスに抱きついた。
「ダグラス……」
「あぁ」
上の空な声でも、私を抱き寄せる手に僅かに力がこめられた。
「私とサリオン様、どちらが好き? どちらか一方しか助けられないとしたなら、ドチラを助けます?」
「どうした? 報告書を読んでいるだけだ」
私の言葉の意味を理解していないダグラスは、私を面倒な女だと思いながら見ているのが分かった。 それでも口づけがなされ、抱きしめられ、髪が撫でられた。
この人のこういう所がイヤなのだ。
一言私だと言ってくれればいいのに……たった一言がないだけで不安になる。
でも、今回はそう言う事ではない……。
「ダグラスは……兄様は、サリオン様を助けたいとは思わないの?」
大きな溜息がつかれた。
「いい加減にしろ、アレや兄貴との関わりは、国事と言っていい。 完全に仕事だ。 ラケが気にかける必要などない」
「そうではなく……どうして、大切に思っているのに、追い落とそうとするのって聞いているの」
私の問いかけにダグラスは、厳しい視線で私の意図を探るように……睨んできた。
絶頂をもたらす行為は、再び停滞を迎えていた私の成長を再び促し、次に停止するまで多くの時間を必要としなかった。
持っていた服の殆どが着られなくなったものの、貿易に係る都市だけありサイズの合う服を用立てるのは難しくはない……はずなのだけど、ダグラスは新しい服を手に入れてはくれなかった。
宿の中での軟禁生活が継続された。
元々ダグラスには好意はあった。
甘い言葉と共に世話を焼かれ、最後の一線を守りつつ行為が続けられ、私の中の好意と言うものがオカシクなり、歪んでいる自覚はある。
好き。
何処が?
愛してくれるから?
一方的で、乱暴な愛情でいいの?
それでも……人生で一番愛し、必要としてくれるから。
乱暴で強引で傲慢でありながら、ダグラスは甘く愛を語り、私の希望や意志を何処まで反映してくれているのか? それは、理解できず、それでも彼は愛を語る。
「「愛している」」
2人、囁き合う言葉で、私達は関係を完結させる。
夜通し快楽に責め立てられ、朝陽が昇っても私は惰眠を貪り続け、その間にダグラスは外へ用事を済ませに行くと言う日々が続いていた。
戯れに逃げて見せるにも、ダグラスを探すにも、体力的な余力は残されていない。 まるで病人のよに身体が熱っぽく、甘い痛みが走り、気怠さに身を任せる。
その日、外は晴天だった。
カーテンの隙間から入る日の光が眩しくて、うつ伏せになって眠りを貪る。 ボンヤリする頭で、何か重要な事を忘れている事を思い出し、忘れ、それではいけないのだと記憶の糸を辿っていた。
「ただいま」
低く落ち着いた声。
静かな声は、甘く優しい。
うつ伏せのまま眠ったふりをした。 起きている間中、身体に触れられ快楽が与えられ、思考を奪われるから。 それでも、肩や背に口づけられ、くすぐったさに身体を丸め、チラリと視線だけをダグラスへと向ける。
「に……悪戯禁止」
未だ残る数時間前の熱が、声に甘さを帯びさせた。
そして、兄様と呼ぶ事を止めるように言われたけれど、十数年そう認識しているのだから、そう簡単に直るはずもなく、何より照れ臭く、照れる様子を楽しまれるから、また腹立たしく思ってしまう。
「身体も成長しきったようだし、そろそろ子作りに励めると思ったんだがな」
横を向き丸まってしまった私の肩が噛まれ、脇腹が撫でられた。
欲に落ち正気を失っている最中なら、幾度となくその精を注いで欲しいと懇願したが、自分の立場を思えば、せめてもうしばらく、サリオン様との関係が完全に解消されるまで、最後の一線は守って欲しい。 そう思ってしまう。
あぁ、そうだ……サリオン様……。
「兄様」
「違うだろう?」
片手では私を撫で、もう片手で報告書を手にしていたダグラスは、甘くお腹がムズムズとしそうな声色で諫めてきて、私は熱のこもった溜息をついた。
「ダグラス……幸せ?」
その精悍な頬を撫でようとすれば、片手で軽く抱き上げられ膝の上に乗せられる。
「あぁ」
短い返事は、報告書確認をしながらと言うおざなりのものだった。 だからと言って、1日の大半を自分にかまけている相手に、文句を言う気はない。 文句を言う気はないのだが、心ここにあらずと言う感じで返事をされては、気にならない訳はない。
でも、まぁ……私に関わっている間は、私以外のことを考えていないのは、欲情の色に揺れる金色の瞳を見れば分かっていた。 幸福かどうか? は、分からないけれど、少なくとも満ち足りた時間は、送れていただろうと思う。
多分……。
それなら良いのですが……。
皇帝陛下が、新しく生まれる子のために退位すると報告を受けた日のダグラスの背を思い出せば……、アンナ人に関わりなく幸せだと思って欲しい。 そう思わずにはいられない。
あのような身勝手な方の愛に執着し、傷ついて等欲しくはなかったから……。
……サリオン様……。
関係性は全く築かれなかったが、付き合いだけは長い夫。
微睡の中、ダグラスは幼い頃の思い出話を語る事があった。 幼い頃、サリオン様は私に会いに来ると言う大義名分のもと、私の両親に頻繁に会いに来ていたそうだ。 皇子である事の不安を告げ、教育を与えて欲しいと願ったとかいう、そんなサリオン様の話も聞いた。
『まさか? そんな素振りは見られませんでしたよ』
年下の私の前で、私の両親への執着を見せない程度の配慮があったのでしょうか? そんな風にも思ったけれど、ダグラスの目には違って見えたらしい。
『甘え方を知らないから、ただ、良い子だと褒められ、食事や菓子を勧められるのが嬉しかったのだろう』
なんてささやかな幸福。
サリオン様が私を愛さない理由が、分かる気がした。
サリオン様が私を見ない理由が、分かる気がした。
私は両親を手に入れるための道具。
私は両親への嫉妬の的。
同情すべき点は多々ある。
だからと言って、私を扉の鍵程度にしか思わない人に、自らを捧げる気に等なれない。 それでも……
気の毒だと思う。
可哀そうな人だと思う。
私とサリオン様の間には、書類上の関係しかない。 だけど、重ねた年月の分の情は許されるでしょう。
なんて……自分に言い逃れをする。
今はもうサリオン様への執着はない。
ただ、余りにも哀れだと思うだけ。
それでも、それを声に出せばダグラスは過敏に反応し、嫉妬を向けてくるから厄介だ。 むしろ可哀そうな弟を、憐れな弟を見守って来たこの兄は、私などより余程サリオン様を理解し、同情していることを私は知っている。
私はダグラスに抱きついた。
「ダグラス……」
「あぁ」
上の空な声でも、私を抱き寄せる手に僅かに力がこめられた。
「私とサリオン様、どちらが好き? どちらか一方しか助けられないとしたなら、ドチラを助けます?」
「どうした? 報告書を読んでいるだけだ」
私の言葉の意味を理解していないダグラスは、私を面倒な女だと思いながら見ているのが分かった。 それでも口づけがなされ、抱きしめられ、髪が撫でられた。
この人のこういう所がイヤなのだ。
一言私だと言ってくれればいいのに……たった一言がないだけで不安になる。
でも、今回はそう言う事ではない……。
「ダグラスは……兄様は、サリオン様を助けたいとは思わないの?」
大きな溜息がつかれた。
「いい加減にしろ、アレや兄貴との関わりは、国事と言っていい。 完全に仕事だ。 ラケが気にかける必要などない」
「そうではなく……どうして、大切に思っているのに、追い落とそうとするのって聞いているの」
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