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12.甘い口づけを夢見る夜
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花の香りで目を覚ました。
布団の中から出るのも気だるくて、カーテンを開こうと手を伸ばす。 嫌になるほど白くて細い手だ……早朝からそんなことを考えてしまうのは、昨日出会った自分が比べられるだろうマロリー様のせい。
「曇り……」
激しい日差しは得意ではないけれど、秋の曇り空は暗過ぎる。 早起きが必要な仕事でなくて良かった。 そんな怠惰な事を考えながら、布団から抜け出そうとすれば、ショーツが濡れている事に気づいて戸惑った。
恋愛物語に興味を持ち、そっと触れてみた好奇心に満ちた幼い頃。 ひっそりショーツを交換し洗濯をしようとしたら、背後に立っていたマドラに声をかけられ飛び上がった日のことを思い出す。
『ラケシス様もお年頃なのですね』
あの日から、自慰行為はしていない。
下着……変えないと。
「今日は肌寒い日です。 風邪をひきますよ」
そう優しい声で、上掛けを掛けられた。
「ありが……」
悲鳴を上げそうになるのを、両手で押さえて飲み込んだ。
「な、何をなさっているんですか、サリオン様」
まさか2日連続で、早朝から部屋に押しかけられてこられるとは思っていなかった。
「か、鍵は……」
「鍵、かけていたのですか? 捻ったら開きましたよ」
庶民の母を持ってはいても、幾ら細身であっても、彼もまた皇族と言う事ですか……。
扉壊されたようです。
「それで……今朝はどうなされたのですか? あと、おはようございます」
憮然としながら問えば、穏やかな声で返事が返された。
「お仕事を手伝う約束をしていましたので、おはよう」
「していませんから」
こんな話をしている間に、サリオン様は秘書に朝食の準備をするよう伝えている。
「使用人と護衛ですが、マロリーが手配してくれることになりました。 よろしいですね?」
「リンス伯爵家にお世話にならずとも、マドラが戻り次第ラシーヌ家から手配します」
「その間、パンと紅茶とフルーツのみで過ごすつもりだったとか?」
「あら、ハム、チーズ、野菜もありますわ。 それに卵を焼くことも、スープを作る事もできますわ」
休養地に居る間、一人でも生活できる程度の事は仕込まれたのだ。 信頼できない人間を側に置くよりも、自分で自分の世話をする方が良いと思う日が来るかもしれないからと。
「その愛らしい手が痛むなんて、見ていられません……止めてください」
そっとサリオン様が私の手に触れれば、何時もならチュッと音を立て唇が触れるふりだけをするのに、今日はサリオン様の唇が触れて、私は慌てて手を引こうとした。 けど、軽く触れるように掴まれているだけなのに、手はびくともしない。
サリオン様の瞳が笑う。
「どうかなされたのですか?」
「あの……止めてください。 唇が汚れてしまいます」
「そんなことはありませんよ。 可愛らしい綺麗な手です」
チュッチュッと、音が響き、口づけが繰り返される。
「お願いです」
寝ぼけて自慰に耽っていた手に口づけがされると思えば、泣きたくなった。
そんな情けない顔をしているラケシスを見下ろすサリオンの視線は、どこか嬉しそうに見えるが……ラケシスがその顔を見ることはない。
ノックの音が響く。
「は、はい……あ、あの……サリオン様。 朝食、私、着替えてから行きますから、先に行っていただけますか」
「そうですね……。 ラケシスが私を抱きしめてくれたら、部屋を出て行ってもいいですよ」
「な、んですか? ソレ!!」
拗ねたように怒って見せれば、優しく笑った目元を向けてきて、優しいがカラカイを含めた声でサリオン様は言う。
「マロリーのマネです。 昨日は良い学びがありました」
床に膝をついて、サリオン様が両手を広げて見せる。 私が抱きしめる? 抱きつくまで、その恰好を維持するのだと言う強い意思が感じられ、私は諦めギュッと抱きついた。
今日は花の香りがしていて、マロリー様との夜を連想させる匂いは無かった。
「花の良い香り」
「食後にお出ししますよ。 美味しいお茶です」
そっと、添えるだけの力で抱き返され、立ち上がったサリオン様は私の髪をかき上げるように撫で部屋を出て行った。
その日、サリオン様はご本人の宣言通りに、仕事の手伝いと言うか、お勉強? 余計手間がかかるし、面倒だったけど……1日一緒に過ごした。 記憶のある限り、初めてのことで……今更何故こんなことをと思えば、自分の切り捨て計画でも考えているのかと腹立たしさを覚える。
離縁するんだ!! なんて、考えている癖に傷つく私は……身勝手だ。
そして、夜にはマロリー様も一緒にご飯を食べ、なぜかマロリー様にお風呂に入れられた……。
警備はマロリー様のカメリア隊が引き受けたらしい。
「サリオン様は、ラケシス様に男が近づくのが御嫌なようですね」
そう言ってマロリーは笑い……意味もなく可愛らしいフリル過多の寝間着に着替えさせられ、疲れが取れると言うハーブティを入れてもらい眠りについた。
甘い香りがする。
ふわふわとした感覚のまま、そっと何かが身体に触れる。
「んっ、眠いの……」
眠りの邪魔をするなと身じろぎをすれば、チュッと口づけの音が耳元でした。
「寝ていて、良いですよ」
甘い、甘い声を聞けば、なんだか切なくなったけど……頭がボンヤリとして眠くて仕方が無くて、起きる事は出来なかった。
唇が濡れた舌で舐められ、甘く噛まれた。 獣化したダグラス兄様とは違って、ザラリとした感触も牙が触れる感触もない。 ヌルリとした舌の感触と、首元に触れる手の冷たさが、くすぐったい。
「くすぐったぃ」
はふぅと甘い息が漏れる。
「そのうち、慣れますよ」
サワサワと触れる手の感触が身体中を撫でていく。
身体がくすぐったくて、変な感じがした。
「んっ、ぁ、いや……ダメ……また、濡れちゃう……」
「そんな事は気にしなくていいのですから」
優しく唇が触れ、舐められ、唇ごと食べられるように甘く歯を当てられる。 口内に入って来たヌルリとした感触に、弱い力で身を引こうとしたが身動きできないほどに眠かった。 肉厚な舌が、ラケシスの小ぶりで薄い舌を絡め取り、舐め上げ、チュッと吸われた。
「んっふぅ……」
ボンヤリとした頭の中で、覆いかぶさる身体を押しのけようとすれば、押さえつけられるように口内の奥まで舐められ、唾液が流し込まれる。 口内の弱い粘膜を舌が這いまわり、舐められ、撫でられれば、熱っぽい甘い痺れが帯びてくる。
熱い、濃厚なキスが、夢心地の中で繰り返され、身体が妙に熱っぽく、心地よい気だるさに、甘い吐息と声を漏らす。
そして、変わらぬ朝が来て、甘い夢を見たと、未だサリオン様を思っているのかと自虐めいた思いに切なさを覚えるが……。
「おはよう」
かけられる声に、夢の内容も、感傷も引っ込んだ。
「おはようございます!!今日はどのようなご用事ですか!!」
布団の中から出るのも気だるくて、カーテンを開こうと手を伸ばす。 嫌になるほど白くて細い手だ……早朝からそんなことを考えてしまうのは、昨日出会った自分が比べられるだろうマロリー様のせい。
「曇り……」
激しい日差しは得意ではないけれど、秋の曇り空は暗過ぎる。 早起きが必要な仕事でなくて良かった。 そんな怠惰な事を考えながら、布団から抜け出そうとすれば、ショーツが濡れている事に気づいて戸惑った。
恋愛物語に興味を持ち、そっと触れてみた好奇心に満ちた幼い頃。 ひっそりショーツを交換し洗濯をしようとしたら、背後に立っていたマドラに声をかけられ飛び上がった日のことを思い出す。
『ラケシス様もお年頃なのですね』
あの日から、自慰行為はしていない。
下着……変えないと。
「今日は肌寒い日です。 風邪をひきますよ」
そう優しい声で、上掛けを掛けられた。
「ありが……」
悲鳴を上げそうになるのを、両手で押さえて飲み込んだ。
「な、何をなさっているんですか、サリオン様」
まさか2日連続で、早朝から部屋に押しかけられてこられるとは思っていなかった。
「か、鍵は……」
「鍵、かけていたのですか? 捻ったら開きましたよ」
庶民の母を持ってはいても、幾ら細身であっても、彼もまた皇族と言う事ですか……。
扉壊されたようです。
「それで……今朝はどうなされたのですか? あと、おはようございます」
憮然としながら問えば、穏やかな声で返事が返された。
「お仕事を手伝う約束をしていましたので、おはよう」
「していませんから」
こんな話をしている間に、サリオン様は秘書に朝食の準備をするよう伝えている。
「使用人と護衛ですが、マロリーが手配してくれることになりました。 よろしいですね?」
「リンス伯爵家にお世話にならずとも、マドラが戻り次第ラシーヌ家から手配します」
「その間、パンと紅茶とフルーツのみで過ごすつもりだったとか?」
「あら、ハム、チーズ、野菜もありますわ。 それに卵を焼くことも、スープを作る事もできますわ」
休養地に居る間、一人でも生活できる程度の事は仕込まれたのだ。 信頼できない人間を側に置くよりも、自分で自分の世話をする方が良いと思う日が来るかもしれないからと。
「その愛らしい手が痛むなんて、見ていられません……止めてください」
そっとサリオン様が私の手に触れれば、何時もならチュッと音を立て唇が触れるふりだけをするのに、今日はサリオン様の唇が触れて、私は慌てて手を引こうとした。 けど、軽く触れるように掴まれているだけなのに、手はびくともしない。
サリオン様の瞳が笑う。
「どうかなされたのですか?」
「あの……止めてください。 唇が汚れてしまいます」
「そんなことはありませんよ。 可愛らしい綺麗な手です」
チュッチュッと、音が響き、口づけが繰り返される。
「お願いです」
寝ぼけて自慰に耽っていた手に口づけがされると思えば、泣きたくなった。
そんな情けない顔をしているラケシスを見下ろすサリオンの視線は、どこか嬉しそうに見えるが……ラケシスがその顔を見ることはない。
ノックの音が響く。
「は、はい……あ、あの……サリオン様。 朝食、私、着替えてから行きますから、先に行っていただけますか」
「そうですね……。 ラケシスが私を抱きしめてくれたら、部屋を出て行ってもいいですよ」
「な、んですか? ソレ!!」
拗ねたように怒って見せれば、優しく笑った目元を向けてきて、優しいがカラカイを含めた声でサリオン様は言う。
「マロリーのマネです。 昨日は良い学びがありました」
床に膝をついて、サリオン様が両手を広げて見せる。 私が抱きしめる? 抱きつくまで、その恰好を維持するのだと言う強い意思が感じられ、私は諦めギュッと抱きついた。
今日は花の香りがしていて、マロリー様との夜を連想させる匂いは無かった。
「花の良い香り」
「食後にお出ししますよ。 美味しいお茶です」
そっと、添えるだけの力で抱き返され、立ち上がったサリオン様は私の髪をかき上げるように撫で部屋を出て行った。
その日、サリオン様はご本人の宣言通りに、仕事の手伝いと言うか、お勉強? 余計手間がかかるし、面倒だったけど……1日一緒に過ごした。 記憶のある限り、初めてのことで……今更何故こんなことをと思えば、自分の切り捨て計画でも考えているのかと腹立たしさを覚える。
離縁するんだ!! なんて、考えている癖に傷つく私は……身勝手だ。
そして、夜にはマロリー様も一緒にご飯を食べ、なぜかマロリー様にお風呂に入れられた……。
警備はマロリー様のカメリア隊が引き受けたらしい。
「サリオン様は、ラケシス様に男が近づくのが御嫌なようですね」
そう言ってマロリーは笑い……意味もなく可愛らしいフリル過多の寝間着に着替えさせられ、疲れが取れると言うハーブティを入れてもらい眠りについた。
甘い香りがする。
ふわふわとした感覚のまま、そっと何かが身体に触れる。
「んっ、眠いの……」
眠りの邪魔をするなと身じろぎをすれば、チュッと口づけの音が耳元でした。
「寝ていて、良いですよ」
甘い、甘い声を聞けば、なんだか切なくなったけど……頭がボンヤリとして眠くて仕方が無くて、起きる事は出来なかった。
唇が濡れた舌で舐められ、甘く噛まれた。 獣化したダグラス兄様とは違って、ザラリとした感触も牙が触れる感触もない。 ヌルリとした舌の感触と、首元に触れる手の冷たさが、くすぐったい。
「くすぐったぃ」
はふぅと甘い息が漏れる。
「そのうち、慣れますよ」
サワサワと触れる手の感触が身体中を撫でていく。
身体がくすぐったくて、変な感じがした。
「んっ、ぁ、いや……ダメ……また、濡れちゃう……」
「そんな事は気にしなくていいのですから」
優しく唇が触れ、舐められ、唇ごと食べられるように甘く歯を当てられる。 口内に入って来たヌルリとした感触に、弱い力で身を引こうとしたが身動きできないほどに眠かった。 肉厚な舌が、ラケシスの小ぶりで薄い舌を絡め取り、舐め上げ、チュッと吸われた。
「んっふぅ……」
ボンヤリとした頭の中で、覆いかぶさる身体を押しのけようとすれば、押さえつけられるように口内の奥まで舐められ、唾液が流し込まれる。 口内の弱い粘膜を舌が這いまわり、舐められ、撫でられれば、熱っぽい甘い痺れが帯びてくる。
熱い、濃厚なキスが、夢心地の中で繰り返され、身体が妙に熱っぽく、心地よい気だるさに、甘い吐息と声を漏らす。
そして、変わらぬ朝が来て、甘い夢を見たと、未だサリオン様を思っているのかと自虐めいた思いに切なさを覚えるが……。
「おはよう」
かけられる声に、夢の内容も、感傷も引っ込んだ。
「おはようございます!!今日はどのようなご用事ですか!!」
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