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20.それは魔力特訓ではありませんよね?
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噛みつき溢れる血の跡をピチャピチャと音をたてルシェは舐める。 彼が舐めれば、ボロボロと羽毛が抜け落ち、抜けた羽毛は結晶化して軽い音をたてながら床に落ちていく。
それは私がやっている事ではなく、ルシェが私の血を飲むと同時に流し込んできた魔力を操作することで、私の魔力の使い方を示しているのだ。
だけど……、私はその快楽に気を失いそうになってしまう。
魔王と呼ばれる魔物の主に自分が味わわれていると思えば、奪われる生に死を直前とする倒錯的な快楽が全身を駆け巡れば、気を失いそうになりフルリと身を震わせ逃げ腰になった。
『恐ろしいかい?』
そう甘い口調で脳に直接語りかけられれば、身体に電気が走るような感じがした。 甘い吐息をつきながら首を小さく横にふれば、傷口が抉るように舌で弄られる。
痛いはずが、私は痛みと感じることはなかった。 切なくなるような快楽に、私は小さく呟いた。
「もっと、奪って……」
『そうしたいところだが、痛みではなくなぜ快楽として感じるのか、魔力的な作用を探るんだ』
中途半端に与えられる快楽に泣きそうになりながら、顔を見ればルシェは楽しそうにピチャピチャと傷を舐める。
魔物と呼ばれる者達は、その存在そのものが神からの祝福であり、魔力そのものであり、神によって与えられた姿へと自在に形を変える事ができるのだそうだ。
私と言えば人と言う肉の器を持ってはいるが、その内側に存在するものは魔物と余り変わりはないのだと言う。 であるなら、痛み、快楽は当然のこと、魔力の形すら神に与えられた祝福の方向性によって変化させることが出来る。
例えば、身体から分離される涙や血が結晶化するだけでなく、獣部分の羽毛や翼も結晶化することも出来る筈なのだとルシェは言っていた。
ルシェは肩口を傷つける事なく、牙をあてる。 彼が私の身体を撫でれば羽毛が落ち結晶化し、私の肌は人のようにツルリとしたものとなっていく。 いつもは羽毛に覆われている肌が剥き出しとなれば、その感覚はとても敏感なものとなっていく。
ザラリとした大きな手で撫でられる刺激に、私は大きく身体を弓ぞりにさせた。
「あぁあああああ」
『いけない子だ』
そう、ルシェは笑う。 何時もはもっと作業的に行われる魔力誘導が、自棄に性的で、快楽を伴い、呼吸が、心臓が早くなり体温が上がっていく。 そんな私をルシェは抱きしめ、そして彼の魔力で作られたと言う闇色のドレスがスルリと消した。
「ぁ、恥ずかしい……」
『人の前で、簡単に全裸になっていた癖に、何を恥ずかしがる』
ルシェは私をからかうように、手を掴み、指先に口づけし、指と指の間に舌を這わせ、唾液を絡め入念になめ始め、手の平をくすぐるように細い舌先でちろちろとなめだし、手首から腕、脇へと舌が這わせる。
『ここなら、恥ずかしくはないだろう?』
「んっ、ルシェ、くすぐったい……」
それだけで、感じたことのない感覚に囚われ身体が熱く自分のものではないように感じて、泣きたくなるような目でルシェを見れば、そっと私の目元に唇が触れ、目元にたまった涙をルシェが舐めとれば嬉しそうにウットリとした様子で溜息と共に呟いた。
『まるで天上の朝露のようだ』
熱を帯びた身体がルシェに抱きしめられれば、その冷えた身体に熱が奪われるような気がした。
『生の感触か……』
ルシェは自らを温めるように、抱きしめ、身体を絡め、私の肌と熱に小さく息をついたかのように思えた。
『もっと、もっと、もっと……その身を味わいたい』
闇のように黒い瞳に狂気が走ったかのような気がした。
その瞬間、ルシェの爪先が私の右肩から左脇にかけて薄く、皮膚表面を傷つけた。 痛みは……なかった。 ただ激しく熱を持つ感覚だけがあった。 身体の自由は奪われてはいないが、身体の性質ともいうべき祝福の操作端末とでもいうべき部分が奪われている。
痛みはない、あるのは熱と快楽。
だけど、止まらない液体状の血に恐怖した。
「ぁ、いや、怖い……」
ジワリと滲むように流れる赤い血の色、ルシェはその赤い色に指を伸ばし触れれば、私の赤がルシェの指先を染めあげた。
薄く長い舌先でルシェは指にからめた血を舐めとるのが見える。 ルシェは興奮のままに、私の手をつかみ引き寄せれば、塞がりかけた傷に直接唇をつけ、細く長く金属のように鋭い舌で傷をえぐりだす。
熱い……。
傷口はユックリと閉じかけ、ジリジリとした痒みのようなもどかしさ、抉られればそれは快楽が生まれ出る。 傷が塞がれそうになれば抉られ、塞がれそうになれば再び、三度抉られる。 私はボンヤリと身体を貪るルシェを見下ろしていた。
まるで赤子のようだ……そう思うほどに余裕があった。
甘い快楽が続けば、脳がしびれ、麻痺し、夢心地となり、快楽から解放される。 身体の熱にただ洗い息をつきながら、必死に血を貪るルシェを見れば、乳飲み子にお乳を与える幸せとはこうなのだろうか? そんな幸せに囚われる。私は無意識で、ルシェを白い腕で柔らかく愛おしげに抱きしめた。
私は何時の間にか痛みに鈍い生き物になっていた。 それは、この行為の目的ではあったが、血が白い肌からこぼれ、舐められ、肌から床に落ちる血は結晶化し床にポツポツと溜まっていく。
殺すつもりの無い痛みは、痛みのうちにすら入らなくなっており、私は白い腕の中で傷をえぐり、血を貪るルシェのため、夕暮れ時の街から聞こえた子守歌を歌っていた。
ルシェの舌は、やがて傷をえぐるのを辞め、子守歌を歌う私の唇を唇で塞いだ。甘い血の香りが私の口の中にもひろがっていく。
私は酔ったように、ルシェの口の周りについた血を舐めとれば、舐めとった血を私から奪い返そうと私の舌にルシェの舌が絡みつく。 甘い香りとネットリとしたルシェの唾液が口内に広がっていった。
唇を放せば、微かに血の混じった唾液が糸を引いている。
『悪い……』
ボンヤリとした意識の中、瞳があった。
『俺だけが楽しんでしまった』
言葉は謝罪だが、その表情は冷めやらぬ興奮と恍惚と意地悪が入り混じったような顔だった。
ルシェは、白い肌についた血を拭うように、その舌先でゆっくりとねぶるように舐めはじめた。
「ふっ……んっ」
漏れる甘い声をこらえようとするほどに、優しく白い肌を撫でながら、かたまりかけた血をねっとりとした唾液にとかしルシェは舐めとっていく。
「ぁ……っ……」
ルシェがチラリと私を見れば、羞恥に頬が染まるのが自分でもわかる。
ルシェはニヤリと口元を歪ませたかと思えば、肌に張り付いた他の血も綺麗に丁寧に舐めはじめた、徐々に柔らかな白い膨らみへと舌は移動する。唾液でとかすことをせず赤を拭うために何度も何度も舌が白い胸を這いまわる。
硬くなった先端を口に含み、強く吸われれば自然と声が零れた。
「んっ、ぁああ」
身体を支えるかのようにルシェの片手が腰に回され、空いた手が白い膨らみを優しくもみしだかれれば、物足りなさにルシェへと切ない視線を向けてしまう。 ルシェはニヤリと笑いながら腰に回した手を徐々にさげ、その手は内太ももに辿り着いた。
ゾワリとした感触に不安を覚える。
「ルシェ……」
『こんなに濡らして、気持ちがいいんだな』
あぁ、これが気持ちが良いと言う感覚なのか……、私は自然とソレを受け入れれば呼吸が短く荒くなっていく。
太ももの内側を濡らす愛液をなぞるように、指がユックリとあがってくる。
それだけで、下腹部が熱くなり、愛液があふれだし太ももを流れる。
恥ずかしい……、
もう、逃げたい……、
顔を隠すように、ルシェに抱きつけば、
『どうかしたか?』
そう問いかけながら、私の熱く敏感になった部分を端正な指先でなぞってくる。
「ぁっ、ダメ……」
そう叫んだ瞬間! 熱く濡れそぼった中へと強引に指が入り込んだ。
「ぁああああ」
『俺に命令をするのか?』
そんな言葉はもう耳には届かず、ルシェに多くの血を奪われ快感を与えられた私は、力つきたようにルシェに身体をあずけ意識を失っていた。
うすぼんやりとした意識の中で目を覚ませば、ルシェが私を横抱きにし、顔をじっと見つめられれば顔が熱くなる。
『頬が赤い……』
「そ・うで……しょうか?」
『唇が濡れている』
「気・のせい……では……ありませんか?」
『血が天上の美酒であるなら、その唾液はどうなのだろうか? 零れる愛液の味は想像を超える甘美なのではないだろうか?』
ルシェが手に絡みついたねっとりとした透明な液を舐めれば恍惚とした顔を見せた。
『あぁいい、最高だ……』
ルシェの牙が、白い胸の膨らみに傷をつけ、流れる赤が胸を染めていく。
私の身体は死を連想する痛みは無視するが、快楽につながる痛みは痛みとして伝えるようで、わずかに眉間が動けば、ルシェは楽し気に固くなった先端を赤に染めるようにぴちゃぴちゃと舐める。
「あぁ……」
身体に電気が走ったかのような、甘い甘い感触。もっと、優しくと懇願の言葉は耐えたが、瞳はルシェに訴えかけていた。もっと優しく甘く触れてほしいのだと。
『いつも、特訓を頑張っているラフィに褒美を与えよう』
そう言って、ルシェは私の唇を優しく塞いだ……。
それは私がやっている事ではなく、ルシェが私の血を飲むと同時に流し込んできた魔力を操作することで、私の魔力の使い方を示しているのだ。
だけど……、私はその快楽に気を失いそうになってしまう。
魔王と呼ばれる魔物の主に自分が味わわれていると思えば、奪われる生に死を直前とする倒錯的な快楽が全身を駆け巡れば、気を失いそうになりフルリと身を震わせ逃げ腰になった。
『恐ろしいかい?』
そう甘い口調で脳に直接語りかけられれば、身体に電気が走るような感じがした。 甘い吐息をつきながら首を小さく横にふれば、傷口が抉るように舌で弄られる。
痛いはずが、私は痛みと感じることはなかった。 切なくなるような快楽に、私は小さく呟いた。
「もっと、奪って……」
『そうしたいところだが、痛みではなくなぜ快楽として感じるのか、魔力的な作用を探るんだ』
中途半端に与えられる快楽に泣きそうになりながら、顔を見ればルシェは楽しそうにピチャピチャと傷を舐める。
魔物と呼ばれる者達は、その存在そのものが神からの祝福であり、魔力そのものであり、神によって与えられた姿へと自在に形を変える事ができるのだそうだ。
私と言えば人と言う肉の器を持ってはいるが、その内側に存在するものは魔物と余り変わりはないのだと言う。 であるなら、痛み、快楽は当然のこと、魔力の形すら神に与えられた祝福の方向性によって変化させることが出来る。
例えば、身体から分離される涙や血が結晶化するだけでなく、獣部分の羽毛や翼も結晶化することも出来る筈なのだとルシェは言っていた。
ルシェは肩口を傷つける事なく、牙をあてる。 彼が私の身体を撫でれば羽毛が落ち結晶化し、私の肌は人のようにツルリとしたものとなっていく。 いつもは羽毛に覆われている肌が剥き出しとなれば、その感覚はとても敏感なものとなっていく。
ザラリとした大きな手で撫でられる刺激に、私は大きく身体を弓ぞりにさせた。
「あぁあああああ」
『いけない子だ』
そう、ルシェは笑う。 何時もはもっと作業的に行われる魔力誘導が、自棄に性的で、快楽を伴い、呼吸が、心臓が早くなり体温が上がっていく。 そんな私をルシェは抱きしめ、そして彼の魔力で作られたと言う闇色のドレスがスルリと消した。
「ぁ、恥ずかしい……」
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『ここなら、恥ずかしくはないだろう?』
「んっ、ルシェ、くすぐったい……」
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『まるで天上の朝露のようだ』
熱を帯びた身体がルシェに抱きしめられれば、その冷えた身体に熱が奪われるような気がした。
『生の感触か……』
ルシェは自らを温めるように、抱きしめ、身体を絡め、私の肌と熱に小さく息をついたかのように思えた。
『もっと、もっと、もっと……その身を味わいたい』
闇のように黒い瞳に狂気が走ったかのような気がした。
その瞬間、ルシェの爪先が私の右肩から左脇にかけて薄く、皮膚表面を傷つけた。 痛みは……なかった。 ただ激しく熱を持つ感覚だけがあった。 身体の自由は奪われてはいないが、身体の性質ともいうべき祝福の操作端末とでもいうべき部分が奪われている。
痛みはない、あるのは熱と快楽。
だけど、止まらない液体状の血に恐怖した。
「ぁ、いや、怖い……」
ジワリと滲むように流れる赤い血の色、ルシェはその赤い色に指を伸ばし触れれば、私の赤がルシェの指先を染めあげた。
薄く長い舌先でルシェは指にからめた血を舐めとるのが見える。 ルシェは興奮のままに、私の手をつかみ引き寄せれば、塞がりかけた傷に直接唇をつけ、細く長く金属のように鋭い舌で傷をえぐりだす。
熱い……。
傷口はユックリと閉じかけ、ジリジリとした痒みのようなもどかしさ、抉られればそれは快楽が生まれ出る。 傷が塞がれそうになれば抉られ、塞がれそうになれば再び、三度抉られる。 私はボンヤリと身体を貪るルシェを見下ろしていた。
まるで赤子のようだ……そう思うほどに余裕があった。
甘い快楽が続けば、脳がしびれ、麻痺し、夢心地となり、快楽から解放される。 身体の熱にただ洗い息をつきながら、必死に血を貪るルシェを見れば、乳飲み子にお乳を与える幸せとはこうなのだろうか? そんな幸せに囚われる。私は無意識で、ルシェを白い腕で柔らかく愛おしげに抱きしめた。
私は何時の間にか痛みに鈍い生き物になっていた。 それは、この行為の目的ではあったが、血が白い肌からこぼれ、舐められ、肌から床に落ちる血は結晶化し床にポツポツと溜まっていく。
殺すつもりの無い痛みは、痛みのうちにすら入らなくなっており、私は白い腕の中で傷をえぐり、血を貪るルシェのため、夕暮れ時の街から聞こえた子守歌を歌っていた。
ルシェの舌は、やがて傷をえぐるのを辞め、子守歌を歌う私の唇を唇で塞いだ。甘い血の香りが私の口の中にもひろがっていく。
私は酔ったように、ルシェの口の周りについた血を舐めとれば、舐めとった血を私から奪い返そうと私の舌にルシェの舌が絡みつく。 甘い香りとネットリとしたルシェの唾液が口内に広がっていった。
唇を放せば、微かに血の混じった唾液が糸を引いている。
『悪い……』
ボンヤリとした意識の中、瞳があった。
『俺だけが楽しんでしまった』
言葉は謝罪だが、その表情は冷めやらぬ興奮と恍惚と意地悪が入り混じったような顔だった。
ルシェは、白い肌についた血を拭うように、その舌先でゆっくりとねぶるように舐めはじめた。
「ふっ……んっ」
漏れる甘い声をこらえようとするほどに、優しく白い肌を撫でながら、かたまりかけた血をねっとりとした唾液にとかしルシェは舐めとっていく。
「ぁ……っ……」
ルシェがチラリと私を見れば、羞恥に頬が染まるのが自分でもわかる。
ルシェはニヤリと口元を歪ませたかと思えば、肌に張り付いた他の血も綺麗に丁寧に舐めはじめた、徐々に柔らかな白い膨らみへと舌は移動する。唾液でとかすことをせず赤を拭うために何度も何度も舌が白い胸を這いまわる。
硬くなった先端を口に含み、強く吸われれば自然と声が零れた。
「んっ、ぁああ」
身体を支えるかのようにルシェの片手が腰に回され、空いた手が白い膨らみを優しくもみしだかれれば、物足りなさにルシェへと切ない視線を向けてしまう。 ルシェはニヤリと笑いながら腰に回した手を徐々にさげ、その手は内太ももに辿り着いた。
ゾワリとした感触に不安を覚える。
「ルシェ……」
『こんなに濡らして、気持ちがいいんだな』
あぁ、これが気持ちが良いと言う感覚なのか……、私は自然とソレを受け入れれば呼吸が短く荒くなっていく。
太ももの内側を濡らす愛液をなぞるように、指がユックリとあがってくる。
それだけで、下腹部が熱くなり、愛液があふれだし太ももを流れる。
恥ずかしい……、
もう、逃げたい……、
顔を隠すように、ルシェに抱きつけば、
『どうかしたか?』
そう問いかけながら、私の熱く敏感になった部分を端正な指先でなぞってくる。
「ぁっ、ダメ……」
そう叫んだ瞬間! 熱く濡れそぼった中へと強引に指が入り込んだ。
「ぁああああ」
『俺に命令をするのか?』
そんな言葉はもう耳には届かず、ルシェに多くの血を奪われ快感を与えられた私は、力つきたようにルシェに身体をあずけ意識を失っていた。
うすぼんやりとした意識の中で目を覚ませば、ルシェが私を横抱きにし、顔をじっと見つめられれば顔が熱くなる。
『頬が赤い……』
「そ・うで……しょうか?」
『唇が濡れている』
「気・のせい……では……ありませんか?」
『血が天上の美酒であるなら、その唾液はどうなのだろうか? 零れる愛液の味は想像を超える甘美なのではないだろうか?』
ルシェが手に絡みついたねっとりとした透明な液を舐めれば恍惚とした顔を見せた。
『あぁいい、最高だ……』
ルシェの牙が、白い胸の膨らみに傷をつけ、流れる赤が胸を染めていく。
私の身体は死を連想する痛みは無視するが、快楽につながる痛みは痛みとして伝えるようで、わずかに眉間が動けば、ルシェは楽し気に固くなった先端を赤に染めるようにぴちゃぴちゃと舐める。
「あぁ……」
身体に電気が走ったかのような、甘い甘い感触。もっと、優しくと懇願の言葉は耐えたが、瞳はルシェに訴えかけていた。もっと優しく甘く触れてほしいのだと。
『いつも、特訓を頑張っているラフィに褒美を与えよう』
そう言って、ルシェは私の唇を優しく塞いだ……。
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