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40.表と裏 04
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ドロテアにとって憎悪は恋心への良いスパイスとなるのか? それとも強い思いが自分に向けられる事そのものが恋心と認識するのか?
恋自体をしないからこそ誤解が生まれるのか?
ラースは、未だ彼自身の気持ちを理解しきれていない……人間関係に未熟な彼らしいと言えば彼らしいと、ドロテアは納得しほくそ笑んだ。
「あの娘を殺したい。 首を捻り千切ればさぞ気持ちいいでしょうね。 きっと小さく柔らかなあの子なら、私でもトマトのように崩せるわ。 ソレで、彼が私だけを見つめてくれるなら……なんて、幸福なのかしら……」
ドロテアがウットリと見つめる先にはラースとシアの姿があった。
「あぁ、す・て・き」
ペロリと、手のひらの血を舐め、口の周りを血で濡らしながらラースの背を通り過ぎ……ドロテアとシアは僅かに視線を交わし……ラースによって2人の視線が塞がれた。
そして……ドロテアの視界にドーラが突然に入ってきた。
「ドロテア!!」
全ての人生、足を引っ張られ続けているドーラにとって、ドロテアは殺すべき大儀のある存在……。 ドロテアはドーラの出現に顔色を変え、そして、口笛を吹いた。 潜み、隠れ、ドロテアが逃げられるように準備がなされていた馬が駆けよってくる。
「いつか!! アンタの大切なお姫様の首千切り取ってやる!!」
「ふざけるな!! その前に絶対に殺す!!」
どんなに叫んでも本来であればその声は届くはずのない距離。 それでも2人はお互いの気持ちを通じ合わせていた。 もっとも身近だからこそ感じる敵として。
アナタ……不幸なのね……
ドーラの思いがドロテアに伝わりドロテアが僅かに振り返った……。 振りかえるしかなかった。 自分に向けられる強い思いに苛立ち、反発し、私は幸福だと叫ぶつもりだった。
「ラースが愛しているのは、あの人間の娘ではなく、私よ!! 私なのよ!!」
叫べば叫ぶほど惨めになる事に気づかず……。
立ち止まり、美しく微笑みながらシアを見るドーラにドロテアの表情が消えた。 ドーラにとって自分が1番だと言う唯一とも言える心の支えが奪われた……そんな絶望感。
「殺す、殺す……絶対に殺してやる……」
強い思い。
それは、獣達は共感と言う力を大なり小なり所有している。 戦争中の熱狂が伝わるように……声をかけずとも一致団結できるように……高い感情の高ぶりが伝わりあう。 王城内に微かな争いの種火が灯った……。
「シア」
にこやかに微笑み、見せつけるようにラースはシアを抱きしめ、周囲の目を気にすることなく口づけをしようとする。
「ぇ? ぁ……その……」
「いや?」
ラースは指先で柔らかな髪を絡めとりチュッと軽く口づけ、頬を指の腹で優しく引っかくように撫でれば、シアはくすぐったいと小さく甘えるようにラースに笑いかける。
「だって……人が見ているから……」
そう言いながらもシアはラースに抱き着くのだ。
「見せつければいい。 シアが嫌じゃなければだけど? 嫌?」
「嫌じゃないけど……恥ずかしいわ」
「俺がシアのものだと、周囲に伝えるためだ」
ラースの言葉に、わずかの間視線があったドロテアを思い出し……シアの表情は凍り付いた。 ドーラの出現がドロテアの視線を奪っていったがシアの恐怖までは奪って行ってはくれなかった。
賢者は人獣に勝てない。
そもそも賢者と言うものは戦うために存在していない。 ただ、神の祝福の元に文明を伝えるだけ……。 いや……シアは、王子様に憧れ、恋に憧れ、戦う事を放棄した……全てを学んでしまえば、全てを1人で背負い込み孤独に生きる事となっただろうから。
だから……私は弱くていい。
この人に、愛されたいから。
「少しだけなら……」
うっすらと瞳を閉じるシアとラースの唇が近づいて行く。
「何、昼間っから外でイチャイチャしているんですか……兄さん」
呆れた声でセグが話しかけて来た。
「今日は、誰かさんが跡継ぎを処分した一族達も参加する見学会ですよ。 馬鹿な事はしないでくださいね」
「酷い言いようだ。 まるで、俺が馬鹿みたいじゃないか」
ラースはセグのいいように穏やかに笑って見せる。
「シア様と一緒にいるときは、言い訳の使用の無い馬鹿ですね。 ラース兄さんの仕事は、ウルサイ前時代のジジィ共を黙らせる事です。 鼻の下を伸ばして馬鹿にされるなんて、本当に勘弁してくださいよ」
セグの説教はまだまだ続きそうだが……、シアを呼ぶ声でじゃれ合いのような説教は一度中断される事になる。
「シアさまぁああああ!!」
遠くから手を振り呼びかけるアズ。 視線を向ければヴィズと、彼等の叔父であるジルがいて早く来いとばかりに促していた。
「行きましょう!!」
シアが、ラースとセグに伝える。 ちなみに今日のセリアは別仕事に励んでいるらしい。
「シア様、もう少し説教をしたいので先に行っていただけますか?」
「えっと……」
シアがラースの顔を見れば、苦笑いと共にラースは頷いて見せた。 シアの背中を見ながらセグはボソリと言う。
「何時まで猫を被っているつもりですか? 甘く見られます」
「え~~、だってぇ~~シアに愛されていたいし~~」
「ふざけないで下さい」
「マジだっての……。 安心しろ、〆るところは〆る。 シアの敵は……国の、民の邪魔だと大儀を得る。 これで……殺せる……」
ラースは遠くからチラチラと気にしているシアにヒラヒラと手を振りながら、どこまでも優しく微笑んでいた。
恋自体をしないからこそ誤解が生まれるのか?
ラースは、未だ彼自身の気持ちを理解しきれていない……人間関係に未熟な彼らしいと言えば彼らしいと、ドロテアは納得しほくそ笑んだ。
「あの娘を殺したい。 首を捻り千切ればさぞ気持ちいいでしょうね。 きっと小さく柔らかなあの子なら、私でもトマトのように崩せるわ。 ソレで、彼が私だけを見つめてくれるなら……なんて、幸福なのかしら……」
ドロテアがウットリと見つめる先にはラースとシアの姿があった。
「あぁ、す・て・き」
ペロリと、手のひらの血を舐め、口の周りを血で濡らしながらラースの背を通り過ぎ……ドロテアとシアは僅かに視線を交わし……ラースによって2人の視線が塞がれた。
そして……ドロテアの視界にドーラが突然に入ってきた。
「ドロテア!!」
全ての人生、足を引っ張られ続けているドーラにとって、ドロテアは殺すべき大儀のある存在……。 ドロテアはドーラの出現に顔色を変え、そして、口笛を吹いた。 潜み、隠れ、ドロテアが逃げられるように準備がなされていた馬が駆けよってくる。
「いつか!! アンタの大切なお姫様の首千切り取ってやる!!」
「ふざけるな!! その前に絶対に殺す!!」
どんなに叫んでも本来であればその声は届くはずのない距離。 それでも2人はお互いの気持ちを通じ合わせていた。 もっとも身近だからこそ感じる敵として。
アナタ……不幸なのね……
ドーラの思いがドロテアに伝わりドロテアが僅かに振り返った……。 振りかえるしかなかった。 自分に向けられる強い思いに苛立ち、反発し、私は幸福だと叫ぶつもりだった。
「ラースが愛しているのは、あの人間の娘ではなく、私よ!! 私なのよ!!」
叫べば叫ぶほど惨めになる事に気づかず……。
立ち止まり、美しく微笑みながらシアを見るドーラにドロテアの表情が消えた。 ドーラにとって自分が1番だと言う唯一とも言える心の支えが奪われた……そんな絶望感。
「殺す、殺す……絶対に殺してやる……」
強い思い。
それは、獣達は共感と言う力を大なり小なり所有している。 戦争中の熱狂が伝わるように……声をかけずとも一致団結できるように……高い感情の高ぶりが伝わりあう。 王城内に微かな争いの種火が灯った……。
「シア」
にこやかに微笑み、見せつけるようにラースはシアを抱きしめ、周囲の目を気にすることなく口づけをしようとする。
「ぇ? ぁ……その……」
「いや?」
ラースは指先で柔らかな髪を絡めとりチュッと軽く口づけ、頬を指の腹で優しく引っかくように撫でれば、シアはくすぐったいと小さく甘えるようにラースに笑いかける。
「だって……人が見ているから……」
そう言いながらもシアはラースに抱き着くのだ。
「見せつければいい。 シアが嫌じゃなければだけど? 嫌?」
「嫌じゃないけど……恥ずかしいわ」
「俺がシアのものだと、周囲に伝えるためだ」
ラースの言葉に、わずかの間視線があったドロテアを思い出し……シアの表情は凍り付いた。 ドーラの出現がドロテアの視線を奪っていったがシアの恐怖までは奪って行ってはくれなかった。
賢者は人獣に勝てない。
そもそも賢者と言うものは戦うために存在していない。 ただ、神の祝福の元に文明を伝えるだけ……。 いや……シアは、王子様に憧れ、恋に憧れ、戦う事を放棄した……全てを学んでしまえば、全てを1人で背負い込み孤独に生きる事となっただろうから。
だから……私は弱くていい。
この人に、愛されたいから。
「少しだけなら……」
うっすらと瞳を閉じるシアとラースの唇が近づいて行く。
「何、昼間っから外でイチャイチャしているんですか……兄さん」
呆れた声でセグが話しかけて来た。
「今日は、誰かさんが跡継ぎを処分した一族達も参加する見学会ですよ。 馬鹿な事はしないでくださいね」
「酷い言いようだ。 まるで、俺が馬鹿みたいじゃないか」
ラースはセグのいいように穏やかに笑って見せる。
「シア様と一緒にいるときは、言い訳の使用の無い馬鹿ですね。 ラース兄さんの仕事は、ウルサイ前時代のジジィ共を黙らせる事です。 鼻の下を伸ばして馬鹿にされるなんて、本当に勘弁してくださいよ」
セグの説教はまだまだ続きそうだが……、シアを呼ぶ声でじゃれ合いのような説教は一度中断される事になる。
「シアさまぁああああ!!」
遠くから手を振り呼びかけるアズ。 視線を向ければヴィズと、彼等の叔父であるジルがいて早く来いとばかりに促していた。
「行きましょう!!」
シアが、ラースとセグに伝える。 ちなみに今日のセリアは別仕事に励んでいるらしい。
「シア様、もう少し説教をしたいので先に行っていただけますか?」
「えっと……」
シアがラースの顔を見れば、苦笑いと共にラースは頷いて見せた。 シアの背中を見ながらセグはボソリと言う。
「何時まで猫を被っているつもりですか? 甘く見られます」
「え~~、だってぇ~~シアに愛されていたいし~~」
「ふざけないで下さい」
「マジだっての……。 安心しろ、〆るところは〆る。 シアの敵は……国の、民の邪魔だと大儀を得る。 これで……殺せる……」
ラースは遠くからチラチラと気にしているシアにヒラヒラと手を振りながら、どこまでも優しく微笑んでいた。
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