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12.煽り、煽られ、乱される(☆)
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牙が皮膚を破れば、赤い血液がぷくっとあふれ出て流れ出す。 元から痛みを与えるつもりなどなく十分な加減はなされていた。
シャルに皮膚を破られた痛みはない。
感じるのは、僅かにちくりとした感覚。
そして、奇妙なむずがゆさ。
だが、傷口に唾液が擦りつけられることで、身体の内側を何かが這いずるかのような感覚が襲ってくる。
獣人はその魔力の大半が肉体を強化する方向へと使われているのだが、唾液にのみ魔力らしい魔力が宿っている。 獣人の大半は、その唾液をもって傷んだ身体の回復機能を自ら高めるのだ。 だが、ソレを他人に使えばどうなるか? 他人の身体に異質な魔力を混ぜればどうなるか?
傷を与え回復を促しをヴィーゲルトは繰り返す。
甘く悲鳴にも似た叫びを必死にこらえながら、シャルは身じろぎしていた。
初めてソレをされた時、不快感に泣き叫んだが、今ではお互いの魔力も馴染み激しい快楽としてヴィーゲルトの魔力を受け入れるようになっている。
「んっ、ふぁあ、濃いのが体の中に入ってくる」
「お仕置きだ。そうやってよがっていろ」
笑いながら舌先で傷を抉り、唾液をねじ込むヴィーゲルト。 シャルの甘い熱のこもった喘ぎに笑いながら、別の場所をその牙で傷つけ魔力を流す。
敏感になった身体全体を、過剰な快楽を与えながら撫でまわされるような感触に、シャルは一人悶える。
「んっ、いやぁ、お願い。 身体が、熱くてつらいのぉ。 助けて……」
涙ながらの訴えに、ヴィーゲルトは意地悪く笑う。
「オマエが、そこの馬鹿猫にしたのはそういうことだ。 二度と他の奴を撫でまわそうなんて思うな。 わかったか?」
快楽に喘ぎながらも、シャルは思考の奥で舌打ちをしていた。
ばれてたか……。
と、獣人にとっては傷と唾液がセットのこの服従を促す行為だが、道具に魔力を込める事をなりわいとする錬金術師であるシャルにとってはお手の物なのだ。 この激しく追い詰めてくる快楽をしっているからこそ、十分に加減はしておいたが、効果的には同じだと理解した上でやっていたのだ。
猫獣人の服従をもぎ取るために。
「ごめんなさぁい」
「あぁ? 別に謝ってほしい訳じゃない、二度と他の奴にするなと言っている。 次にしてみろ……殺すぞ……」
甘く噛みつきながらヴィーゲルトは言えば、シャルは頷いて見せた。 溜息と共にヴィーゲルトはもう一度言い直す。
「お前に触れられ、快楽に身を落とした相手をだ。 嫉妬のままにオマエの目の前で殺してやるよ。 残酷に後悔で泣きわめくほどにな……あぁ、もうやっちゃえばいいか。 あの馬鹿猫のココの血管を食い破って、食いちぎって、胴と頭を分けてしまおうか?」
シャルの首筋の太い血管がある位置を、ヴィーゲルトはザラリとした舌先を抉るように押し付け執拗に舐めて、狂気を含んだ笑いをこぼす。
「いやぁ」
「何がだ? ここを舐められるのが嫌なのか? それとも、自分のせいで誰かが死ぬのが嫌なのか?」
言葉こそ乱暴だが、ヴィーゲルトの手はさわり心地の良いシャルの滑らかな背を支えながら優しく撫でていた。 時折、指先で敏感な部分に触れれば、甘い吐息が漏れ出ている。 シャルが言葉を発することが出来るぎりぎりの、思考を手離さない程度の快楽を、ヴィーゲルトは加減し甘い痛みと疼きを与えてつづけている。
シャルは快楽に落ちる事が出来ないもどかしさに悶え、全てを放棄して誤魔化すわけにもいかないシャルは途切れ途切れの声で訴えた。
「ヴィに舐めてもらうのは好き、ヴィが私のせいで誰かを殺すのはいやぁ」
「なら、もう俺を嫉妬させるようなことはするな」
甘い甘い声で囁けば、耳もとに囁き、耳の穴に舌先を入れピチャピチャと音を立て舐めれば、シャルの身体は僅かな痙攣をもって力なく崩れ落ちる。 その体を支えたヴィーゲルトは、シャルの頭を撫で、顔を強引に上げさせ、奪うように乱暴に唇を寄せた。 だが、乱暴な動作とは違いヴィーゲルトはシャルの唇を甘く噛むだけで体を離す。
シャルの瞳がヴィーゲルトを甘く求めていた。 潤んだシャルの瞳にニヤリと笑うヴィーゲルトがうつしだされる。
「可愛い奴」
ヴィーゲルトが舌先を伸ばし、シャルの唇を舐めようとすれば、シャルはヴィーゲルトの舌を求めるように舌を出し舐め絡める。 血の色が混ざった唾液が絡み合いぴちゃぴちゃと音を鳴らしあった。
甘く囁くように、2人は愛を語る。
「好きよ」
「あぁ、俺もだ。 愛している」
「私は、ヴィのもの」
「そうだシャルは俺のもので、俺はシャルのもの」
2人はお互いの浮気など本気で疑うことはない。 そういう意味では嫉妬は、程よい興奮作用と言えただろう。 激しく求め合えば、何時も以上に2人を興奮させ、求め合わせていた。
利用された側は溜まらない。 猫獣人と狼青年の2人はそんな甘い2人の行為を見せつけられ、戸惑い……嫉妬を覚えているが、そんな気持ちを知らない2人はどこまでも、モヤモヤとした苦しい感覚に身を裂かれていた。
身体が心が焼け付くようだった。
シャルとヴィーゲルトと言う存在に嫉妬するのではなく、2人の愛情を交し合う様子が、羨ましかった。 2人の発情の香りが甘く頭が痺れるような感覚があり、疑似的に快楽が伝わってくる。
子供を作る、激情を抑えるためではなく、ただただ愛情を交わすための行為が、どれほどの幸福をもたらし、快楽をもたらすのか、想像すれば胸が煮えるように苦しかった。
狼青年は、日ごろの穏やかさが瞳から消えうせ、狂暴な光が宿っていた。 戦闘を終えた後以上の抑えきれない衝動があった。 なぜアイツばかりが……幼馴染ばかりが、ツガイと言う幸運を手に入れているんだ。 そんな嫉妬心に身が焦がれた。
だが、猫獣人の方はもっと悲惨である。 身体を甘い魔力がかけめぐる、そんな愛撫を身をもって知ってしまったから。
モンモンとする2人を横目に、ヴィーゲルトはシャルを抱き上げる。
「馬鹿どもが目線の先にちらついて不快だ。 部屋にいこう」
シャルは大人しくコクリと頷き、きゅっとヴィーゲルトの首に腕を回し抱き着きつつも、その唇はヴィーゲルトの耳に愛を囁き、舌先で耳を甘く舐め、クスクスと笑いあう。
シャルとヴィーゲルトが部屋から去った後の2人の行動は対照的であった。 猫獣人はその行為を覗き見るため2人の後を追い、狼青年はどこまでも落ち込み屋敷を後にする。
そして扉の鍵は開かれたままとなり、新たな客人を招いていた事を……ヴィーゲルトは気づいてたがそれこそ他人が関与することのできない2人の関係を見せつけるように、甘い行為を続けるだけだった。
シャルに皮膚を破られた痛みはない。
感じるのは、僅かにちくりとした感覚。
そして、奇妙なむずがゆさ。
だが、傷口に唾液が擦りつけられることで、身体の内側を何かが這いずるかのような感覚が襲ってくる。
獣人はその魔力の大半が肉体を強化する方向へと使われているのだが、唾液にのみ魔力らしい魔力が宿っている。 獣人の大半は、その唾液をもって傷んだ身体の回復機能を自ら高めるのだ。 だが、ソレを他人に使えばどうなるか? 他人の身体に異質な魔力を混ぜればどうなるか?
傷を与え回復を促しをヴィーゲルトは繰り返す。
甘く悲鳴にも似た叫びを必死にこらえながら、シャルは身じろぎしていた。
初めてソレをされた時、不快感に泣き叫んだが、今ではお互いの魔力も馴染み激しい快楽としてヴィーゲルトの魔力を受け入れるようになっている。
「んっ、ふぁあ、濃いのが体の中に入ってくる」
「お仕置きだ。そうやってよがっていろ」
笑いながら舌先で傷を抉り、唾液をねじ込むヴィーゲルト。 シャルの甘い熱のこもった喘ぎに笑いながら、別の場所をその牙で傷つけ魔力を流す。
敏感になった身体全体を、過剰な快楽を与えながら撫でまわされるような感触に、シャルは一人悶える。
「んっ、いやぁ、お願い。 身体が、熱くてつらいのぉ。 助けて……」
涙ながらの訴えに、ヴィーゲルトは意地悪く笑う。
「オマエが、そこの馬鹿猫にしたのはそういうことだ。 二度と他の奴を撫でまわそうなんて思うな。 わかったか?」
快楽に喘ぎながらも、シャルは思考の奥で舌打ちをしていた。
ばれてたか……。
と、獣人にとっては傷と唾液がセットのこの服従を促す行為だが、道具に魔力を込める事をなりわいとする錬金術師であるシャルにとってはお手の物なのだ。 この激しく追い詰めてくる快楽をしっているからこそ、十分に加減はしておいたが、効果的には同じだと理解した上でやっていたのだ。
猫獣人の服従をもぎ取るために。
「ごめんなさぁい」
「あぁ? 別に謝ってほしい訳じゃない、二度と他の奴にするなと言っている。 次にしてみろ……殺すぞ……」
甘く噛みつきながらヴィーゲルトは言えば、シャルは頷いて見せた。 溜息と共にヴィーゲルトはもう一度言い直す。
「お前に触れられ、快楽に身を落とした相手をだ。 嫉妬のままにオマエの目の前で殺してやるよ。 残酷に後悔で泣きわめくほどにな……あぁ、もうやっちゃえばいいか。 あの馬鹿猫のココの血管を食い破って、食いちぎって、胴と頭を分けてしまおうか?」
シャルの首筋の太い血管がある位置を、ヴィーゲルトはザラリとした舌先を抉るように押し付け執拗に舐めて、狂気を含んだ笑いをこぼす。
「いやぁ」
「何がだ? ここを舐められるのが嫌なのか? それとも、自分のせいで誰かが死ぬのが嫌なのか?」
言葉こそ乱暴だが、ヴィーゲルトの手はさわり心地の良いシャルの滑らかな背を支えながら優しく撫でていた。 時折、指先で敏感な部分に触れれば、甘い吐息が漏れ出ている。 シャルが言葉を発することが出来るぎりぎりの、思考を手離さない程度の快楽を、ヴィーゲルトは加減し甘い痛みと疼きを与えてつづけている。
シャルは快楽に落ちる事が出来ないもどかしさに悶え、全てを放棄して誤魔化すわけにもいかないシャルは途切れ途切れの声で訴えた。
「ヴィに舐めてもらうのは好き、ヴィが私のせいで誰かを殺すのはいやぁ」
「なら、もう俺を嫉妬させるようなことはするな」
甘い甘い声で囁けば、耳もとに囁き、耳の穴に舌先を入れピチャピチャと音を立て舐めれば、シャルの身体は僅かな痙攣をもって力なく崩れ落ちる。 その体を支えたヴィーゲルトは、シャルの頭を撫で、顔を強引に上げさせ、奪うように乱暴に唇を寄せた。 だが、乱暴な動作とは違いヴィーゲルトはシャルの唇を甘く噛むだけで体を離す。
シャルの瞳がヴィーゲルトを甘く求めていた。 潤んだシャルの瞳にニヤリと笑うヴィーゲルトがうつしだされる。
「可愛い奴」
ヴィーゲルトが舌先を伸ばし、シャルの唇を舐めようとすれば、シャルはヴィーゲルトの舌を求めるように舌を出し舐め絡める。 血の色が混ざった唾液が絡み合いぴちゃぴちゃと音を鳴らしあった。
甘く囁くように、2人は愛を語る。
「好きよ」
「あぁ、俺もだ。 愛している」
「私は、ヴィのもの」
「そうだシャルは俺のもので、俺はシャルのもの」
2人はお互いの浮気など本気で疑うことはない。 そういう意味では嫉妬は、程よい興奮作用と言えただろう。 激しく求め合えば、何時も以上に2人を興奮させ、求め合わせていた。
利用された側は溜まらない。 猫獣人と狼青年の2人はそんな甘い2人の行為を見せつけられ、戸惑い……嫉妬を覚えているが、そんな気持ちを知らない2人はどこまでも、モヤモヤとした苦しい感覚に身を裂かれていた。
身体が心が焼け付くようだった。
シャルとヴィーゲルトと言う存在に嫉妬するのではなく、2人の愛情を交し合う様子が、羨ましかった。 2人の発情の香りが甘く頭が痺れるような感覚があり、疑似的に快楽が伝わってくる。
子供を作る、激情を抑えるためではなく、ただただ愛情を交わすための行為が、どれほどの幸福をもたらし、快楽をもたらすのか、想像すれば胸が煮えるように苦しかった。
狼青年は、日ごろの穏やかさが瞳から消えうせ、狂暴な光が宿っていた。 戦闘を終えた後以上の抑えきれない衝動があった。 なぜアイツばかりが……幼馴染ばかりが、ツガイと言う幸運を手に入れているんだ。 そんな嫉妬心に身が焦がれた。
だが、猫獣人の方はもっと悲惨である。 身体を甘い魔力がかけめぐる、そんな愛撫を身をもって知ってしまったから。
モンモンとする2人を横目に、ヴィーゲルトはシャルを抱き上げる。
「馬鹿どもが目線の先にちらついて不快だ。 部屋にいこう」
シャルは大人しくコクリと頷き、きゅっとヴィーゲルトの首に腕を回し抱き着きつつも、その唇はヴィーゲルトの耳に愛を囁き、舌先で耳を甘く舐め、クスクスと笑いあう。
シャルとヴィーゲルトが部屋から去った後の2人の行動は対照的であった。 猫獣人はその行為を覗き見るため2人の後を追い、狼青年はどこまでも落ち込み屋敷を後にする。
そして扉の鍵は開かれたままとなり、新たな客人を招いていた事を……ヴィーゲルトは気づいてたがそれこそ他人が関与することのできない2人の関係を見せつけるように、甘い行為を続けるだけだった。
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