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06.育まれない親子関係は、他人以下
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シャルは、広い応接室に居た。 その表情は、感情を表さず、ただ側には四つ足の黒く美しい獣を従えていた。 完全な威嚇行動である。 私に余計なことを話しかけるなと。
実用的と言えば聞こえがいいが、シンプルで質素で座り心地の悪いソファで、シャルは獣形態をとっているヴィの背を撫でる。
「えっと……どうしたのかな? 君がここにくるなんて」
そう困った様子で、私……シャルに声をかけてきたのは父である男。 決して仲が悪い訳ではないのだけど、錬金術を志すオーステルの者は研究を妨げられることを嫌うことから、共同生活を行っている。
通常であれば共同生活は煩わしさと同居する者ですが、引きこもり……いえ、他者との関わりを望まない研究者の集まり、他者へと干渉しないどころか、子育ても他人任せである。
元々軽薄なところに親子の情を育むことがないのだから、目の前の男が幾つもの成果を世に出している私と視線を合わせることが出来ないのも、当然と言えるでしょう。
私も5年前まではここに住んでいたのですよね……。
思い出せば不快感が胸をこみあげてくる。
研究成果を出すこともなく、
『金が無い』
『偉大なる研究を何故貴族達は支援しない』
そんな言葉ばかりを繰り返す。
まだ6歳の私が疑問に思うのも当然ではないでしょうか?
『何の理論だても、研究の利用価値も分からないのに、どうして何十年も研究をし続けることが出来るのですか? 研究費用ばかりをこのように使われては、一族が路頭に迷ってしまいます。 メインテーマとは別に、お金になる研究も必要ではないでしょうか?』
感じて当然の疑問。
そして安易な解決。
まさか、それが気に入らないと虐められるなんて想像もしなかった。 衣類がお古なのは元々だが、それすら破かれ雑巾にされた。
『うちは貧乏だから、自分で稼ぎなさい』
そんな幼稚なイジメに会うなんて想像もしなかった。 研究者が、くだらないことに時間と労力の無駄に励むなど想像もしていなかった。
『人なんてのは感情の生き物だろ? 気に入らなければ排除をするのは当然。 排除されたくないなら、敵を排除するのもまた当たり前だろう? オマエが邪魔に思うものを排除したら、俺の者になる。 そういうのなら、俺が全てを排除してやる』
自分をツガイだと言う巨大な黒い猫、悪魔のような光を瞳にたたえ、ニタリと笑っていた。
殺しは私の倫理観が抵抗する。
それでも嫌な状況を排除、抜け出る努力をせず、変化しない日々を送っているのは違う……私は生きるために動き出した。
もし、ヴィと出会ってなければ、腐れジジイ相手に貞操を失ったでしょうね……。
屋敷に訪れ、私の来訪に鼻息荒く姿を見せた長老が、自分の股間を踏みつぶした巨大な猫との再会に、股間を隠しながら悲鳴を上げ、走り逃げ去っていったのは……少し、いえかなり愉快で笑ってしまのを堪えるのが大変でした。
それはとても、馬鹿馬鹿しい様子で、笑う気にもなりませんでした。
私を自由にしようとし、組伏し、暴力をふるっていた相手が、涙と鼻水を流しながら腰を抜かし、汚物を流し、許しを乞うていたのですよ。
「駄目ねぇ……」
「ぇ?」
「時が、時が解決すると、そんな言葉がありますが……私がここに訪れたのは、まだ早かったようです」
「そ、そうか……。 そんな君がここに何をしに来たんだね?」
戸惑いがちな切れ切れの言葉。 彼が用心深くシャルを見るのはヴィーゲルトが怖いからではなく……なんとかして娘から金を引き出したいと思うから。
「伺いたいことがございまして」
「なんだね。 時間がもったいない早く言いたまえ」
シャルが望む側、自分が与える側であることを理解した父は、突然に態度を大きくする。
「私は、アッペル家の息子と結婚しているのでしょうか?」
奇妙な質問の仕方だとは思うのですが、他に聞きようが無いと言うべきか……。
「君はオカシナことを言うね。 君が結婚したかどうかを、僕が知るわけなどないだろう? 結婚と言うのは、神殿に出向いて神の前で誓いを立てて行うものだ」
「では、彼は謎そのような誤解を?」
私は金貨の入った袋を父の前に置き、広げれば中の金貨が袋からこぼれ出て、3枚が転がりテーブルから落ちていった。 よだれを流さんばかりの視線で、父は金貨を視線でおう。
稼いでいるから……、そのお金が惜しい訳ではないのですが、私はニッコリと微笑み、金貨の山から1枚、ツーーーと父へと向かって押し出す。
「満足のいく答えを得られたなら、答えに見合うだけの報酬をお支払いしましょう」
娘からの侮辱に、噛みつきそうな視線で睨みつけてくる父。
ですが、当たり前の生活を脅かされ、暴力を振るわれ、性的な暴行も見て見ぬふりをしていた父だ。 この程度の嫌がらせなどで心を痛むシャルではない。
そして父親の方も……いや、今この建物で研究を行う研究者の大半が、何年も研究成果を出していない……シャルの父は、飢えを満たそうと屈辱と感じる心を胸の奥深くへとしまった。
その心の変化のままに、顔色、表情が変化する様が面白かった。 頬のこけた様子。 肉が失われ骨に張り付いた手の皮……今の彼なら、靴ぐらい舐めるかもしれない。 そう考えたが、靴が汚れるからしませんけど、と心の中で語る。
父の言動と、私の記憶にある状況をまとめるとこんな感じになる。
・シャル6歳、飢えを凌ぐため世間が欲しがりそうな研究品調査へと外へと出始める。 このころ人気の食堂でバイトを始める。
・当初作っていたのは、魔力動力を必要としない日用品。 飲食店バイトからアイデアを得て、圧力釜、ピーラー、スライサー、食料保存容器などなど。 なくても困らないがあったら便利商品を作り販売。
・接客担当をしていた顔の良い男ヨハンと組んで、飲食店の片隅を借りて商品販売開始。 商品開発に忙しいため男に販売の大半を任せる。
・錬金術師界の突然の開発連発に王国調査団が動き出す。
・シャル9歳。 ヨハンの商品代金使い込み発覚。 警備隊へと通報、王妃からの謝罪、双方弁護士を入れて示談に向けての話し合い。 ヨハン……ヨハン・アッペルが所有する城下にある土地をシャルへ譲渡することで示談とヨハンの継続雇用の成立。
・シャル10歳。 国王陛下から国王印付きの書状がオーステルに届く。 シャルの成果を自分のオーステル全体の成果として都合よく考える者達は、書状を『研究支援の申し出』『国家研究所としての任命』等と勝手に誤解。
書状の内容が『王妃の甥との婚姻命令』であり、それに嫉妬した者により書状は紛失。
・シャル11歳、アッペル家から譲渡された土地に研究所兼住まいの完成・引っ越し。
こんな感じ。
やっぱり結婚している様子はなく……ならば余計に頭がオカシイ相手に対して注意が必要しなければと、シャルは考えながら、手付1枚、落下3枚、追加報酬5枚の金貨を残し、後は袋の中にしまい込み、錬金術師の館を後にした。
実用的と言えば聞こえがいいが、シンプルで質素で座り心地の悪いソファで、シャルは獣形態をとっているヴィの背を撫でる。
「えっと……どうしたのかな? 君がここにくるなんて」
そう困った様子で、私……シャルに声をかけてきたのは父である男。 決して仲が悪い訳ではないのだけど、錬金術を志すオーステルの者は研究を妨げられることを嫌うことから、共同生活を行っている。
通常であれば共同生活は煩わしさと同居する者ですが、引きこもり……いえ、他者との関わりを望まない研究者の集まり、他者へと干渉しないどころか、子育ても他人任せである。
元々軽薄なところに親子の情を育むことがないのだから、目の前の男が幾つもの成果を世に出している私と視線を合わせることが出来ないのも、当然と言えるでしょう。
私も5年前まではここに住んでいたのですよね……。
思い出せば不快感が胸をこみあげてくる。
研究成果を出すこともなく、
『金が無い』
『偉大なる研究を何故貴族達は支援しない』
そんな言葉ばかりを繰り返す。
まだ6歳の私が疑問に思うのも当然ではないでしょうか?
『何の理論だても、研究の利用価値も分からないのに、どうして何十年も研究をし続けることが出来るのですか? 研究費用ばかりをこのように使われては、一族が路頭に迷ってしまいます。 メインテーマとは別に、お金になる研究も必要ではないでしょうか?』
感じて当然の疑問。
そして安易な解決。
まさか、それが気に入らないと虐められるなんて想像もしなかった。 衣類がお古なのは元々だが、それすら破かれ雑巾にされた。
『うちは貧乏だから、自分で稼ぎなさい』
そんな幼稚なイジメに会うなんて想像もしなかった。 研究者が、くだらないことに時間と労力の無駄に励むなど想像もしていなかった。
『人なんてのは感情の生き物だろ? 気に入らなければ排除をするのは当然。 排除されたくないなら、敵を排除するのもまた当たり前だろう? オマエが邪魔に思うものを排除したら、俺の者になる。 そういうのなら、俺が全てを排除してやる』
自分をツガイだと言う巨大な黒い猫、悪魔のような光を瞳にたたえ、ニタリと笑っていた。
殺しは私の倫理観が抵抗する。
それでも嫌な状況を排除、抜け出る努力をせず、変化しない日々を送っているのは違う……私は生きるために動き出した。
もし、ヴィと出会ってなければ、腐れジジイ相手に貞操を失ったでしょうね……。
屋敷に訪れ、私の来訪に鼻息荒く姿を見せた長老が、自分の股間を踏みつぶした巨大な猫との再会に、股間を隠しながら悲鳴を上げ、走り逃げ去っていったのは……少し、いえかなり愉快で笑ってしまのを堪えるのが大変でした。
それはとても、馬鹿馬鹿しい様子で、笑う気にもなりませんでした。
私を自由にしようとし、組伏し、暴力をふるっていた相手が、涙と鼻水を流しながら腰を抜かし、汚物を流し、許しを乞うていたのですよ。
「駄目ねぇ……」
「ぇ?」
「時が、時が解決すると、そんな言葉がありますが……私がここに訪れたのは、まだ早かったようです」
「そ、そうか……。 そんな君がここに何をしに来たんだね?」
戸惑いがちな切れ切れの言葉。 彼が用心深くシャルを見るのはヴィーゲルトが怖いからではなく……なんとかして娘から金を引き出したいと思うから。
「伺いたいことがございまして」
「なんだね。 時間がもったいない早く言いたまえ」
シャルが望む側、自分が与える側であることを理解した父は、突然に態度を大きくする。
「私は、アッペル家の息子と結婚しているのでしょうか?」
奇妙な質問の仕方だとは思うのですが、他に聞きようが無いと言うべきか……。
「君はオカシナことを言うね。 君が結婚したかどうかを、僕が知るわけなどないだろう? 結婚と言うのは、神殿に出向いて神の前で誓いを立てて行うものだ」
「では、彼は謎そのような誤解を?」
私は金貨の入った袋を父の前に置き、広げれば中の金貨が袋からこぼれ出て、3枚が転がりテーブルから落ちていった。 よだれを流さんばかりの視線で、父は金貨を視線でおう。
稼いでいるから……、そのお金が惜しい訳ではないのですが、私はニッコリと微笑み、金貨の山から1枚、ツーーーと父へと向かって押し出す。
「満足のいく答えを得られたなら、答えに見合うだけの報酬をお支払いしましょう」
娘からの侮辱に、噛みつきそうな視線で睨みつけてくる父。
ですが、当たり前の生活を脅かされ、暴力を振るわれ、性的な暴行も見て見ぬふりをしていた父だ。 この程度の嫌がらせなどで心を痛むシャルではない。
そして父親の方も……いや、今この建物で研究を行う研究者の大半が、何年も研究成果を出していない……シャルの父は、飢えを満たそうと屈辱と感じる心を胸の奥深くへとしまった。
その心の変化のままに、顔色、表情が変化する様が面白かった。 頬のこけた様子。 肉が失われ骨に張り付いた手の皮……今の彼なら、靴ぐらい舐めるかもしれない。 そう考えたが、靴が汚れるからしませんけど、と心の中で語る。
父の言動と、私の記憶にある状況をまとめるとこんな感じになる。
・シャル6歳、飢えを凌ぐため世間が欲しがりそうな研究品調査へと外へと出始める。 このころ人気の食堂でバイトを始める。
・当初作っていたのは、魔力動力を必要としない日用品。 飲食店バイトからアイデアを得て、圧力釜、ピーラー、スライサー、食料保存容器などなど。 なくても困らないがあったら便利商品を作り販売。
・接客担当をしていた顔の良い男ヨハンと組んで、飲食店の片隅を借りて商品販売開始。 商品開発に忙しいため男に販売の大半を任せる。
・錬金術師界の突然の開発連発に王国調査団が動き出す。
・シャル9歳。 ヨハンの商品代金使い込み発覚。 警備隊へと通報、王妃からの謝罪、双方弁護士を入れて示談に向けての話し合い。 ヨハン……ヨハン・アッペルが所有する城下にある土地をシャルへ譲渡することで示談とヨハンの継続雇用の成立。
・シャル10歳。 国王陛下から国王印付きの書状がオーステルに届く。 シャルの成果を自分のオーステル全体の成果として都合よく考える者達は、書状を『研究支援の申し出』『国家研究所としての任命』等と勝手に誤解。
書状の内容が『王妃の甥との婚姻命令』であり、それに嫉妬した者により書状は紛失。
・シャル11歳、アッペル家から譲渡された土地に研究所兼住まいの完成・引っ越し。
こんな感じ。
やっぱり結婚している様子はなく……ならば余計に頭がオカシイ相手に対して注意が必要しなければと、シャルは考えながら、手付1枚、落下3枚、追加報酬5枚の金貨を残し、後は袋の中にしまい込み、錬金術師の館を後にした。
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