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20.あの方が語る私の役割、存在の意味
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「ソレはダメよ!! ダメ、ダメよ。 呪いを返した事がばれれば、もっと強い呪いが放たれてしまうわ!!」
ルイーズ様は声を荒げ泣き喚くが、ここに第二皇妃のスパイがいるのだから意味が無いと言うもの。 むしろ、今叫んだ全てが機密として扱うべきなのではないでしょうか?
「仕方ありません。 当初の予定通り、私が呪いを受け身代わりになりましょう」
「必要ない!! お前の手を借りるつもり等ない。 俺は、共に未来を歩く相手は自分で決める!! お前の存在は迷惑なんだ」
「そんな事、貴方は気にする必要はないのよ!! 貴方は貴方の身を一番に考えるべきです。 貴方は未来の皇帝、その子は消耗品と考えなさい」
「俺の立場を悪くしているのが誰かわかっているんですか!! 貴方は俺に執着するよりも大切な事があるでしょう」
叫びを必死に飲み込むようなシグルド殿下の声だった。
「貴方が、貴方が一番大事なの。 貴方は優しい子だわ。 でも、共に生きていくと誓約を交わしたからと言って、貴方が彼女を守る必要等ないのよ。 貴方は未来の皇帝、彼女が貴方に仕えその身を犠牲にするのは当然な事なのですから」
第一皇妃でありながら、存在しないかのように扱われた彼女は可愛そうな人だ。 可哀そうだけど……同じように存在しない存在である森の民としての私を道具として扱うルイーズ様に嫌悪感を抱いた。
だからと言って、シグルド殿下と時間を共有し積み重ねた今!! ルイーズ様が嫌だからと、シグルド殿下を放置し見放せるはずがない。
「殿下、私にお任せ下さい。 殿下の助けを待つ人々は大勢いるのですから」
もう、ルイーズ様の言葉は聞きたくなかった。 だから、早く用事を終わらせたかったと言うのに。
「俺に近寄るな……自分の面倒ぐらい自分で見れる」
「よく、そのような事が言えますね」
私は、シグルド殿下に纏わりつく呪いをはぎ取った……その瞬間、呪いの魔力は私にまとわりつき、グラリと視界が揺らめき、吐き気と共に立っていられなくなる。
「ぁ……」
「だから、言った!!」
ロッキングチェアから立ち上がり、私に手を伸ばしたらしいシグルド殿下の手よりも早く、カーテンをはぎ取り身にまとい姿を隠したランバールが私を支え抱き上げた。
「無事、呪いの代替わりがすんだようですので、私達は失礼させて頂きます。 主を案じていただけると言うなら、ご自身を守る準備を怠る事の無いよう気を付けて下さい。 では……失礼いたします」
そして、私を抱き上げたランバールは、来た時とどうようにバルコニーを通り、シグルド殿下の部屋を後にした。
ルイーズ様は声を荒げ泣き喚くが、ここに第二皇妃のスパイがいるのだから意味が無いと言うもの。 むしろ、今叫んだ全てが機密として扱うべきなのではないでしょうか?
「仕方ありません。 当初の予定通り、私が呪いを受け身代わりになりましょう」
「必要ない!! お前の手を借りるつもり等ない。 俺は、共に未来を歩く相手は自分で決める!! お前の存在は迷惑なんだ」
「そんな事、貴方は気にする必要はないのよ!! 貴方は貴方の身を一番に考えるべきです。 貴方は未来の皇帝、その子は消耗品と考えなさい」
「俺の立場を悪くしているのが誰かわかっているんですか!! 貴方は俺に執着するよりも大切な事があるでしょう」
叫びを必死に飲み込むようなシグルド殿下の声だった。
「貴方が、貴方が一番大事なの。 貴方は優しい子だわ。 でも、共に生きていくと誓約を交わしたからと言って、貴方が彼女を守る必要等ないのよ。 貴方は未来の皇帝、彼女が貴方に仕えその身を犠牲にするのは当然な事なのですから」
第一皇妃でありながら、存在しないかのように扱われた彼女は可愛そうな人だ。 可哀そうだけど……同じように存在しない存在である森の民としての私を道具として扱うルイーズ様に嫌悪感を抱いた。
だからと言って、シグルド殿下と時間を共有し積み重ねた今!! ルイーズ様が嫌だからと、シグルド殿下を放置し見放せるはずがない。
「殿下、私にお任せ下さい。 殿下の助けを待つ人々は大勢いるのですから」
もう、ルイーズ様の言葉は聞きたくなかった。 だから、早く用事を終わらせたかったと言うのに。
「俺に近寄るな……自分の面倒ぐらい自分で見れる」
「よく、そのような事が言えますね」
私は、シグルド殿下に纏わりつく呪いをはぎ取った……その瞬間、呪いの魔力は私にまとわりつき、グラリと視界が揺らめき、吐き気と共に立っていられなくなる。
「ぁ……」
「だから、言った!!」
ロッキングチェアから立ち上がり、私に手を伸ばしたらしいシグルド殿下の手よりも早く、カーテンをはぎ取り身にまとい姿を隠したランバールが私を支え抱き上げた。
「無事、呪いの代替わりがすんだようですので、私達は失礼させて頂きます。 主を案じていただけると言うなら、ご自身を守る準備を怠る事の無いよう気を付けて下さい。 では……失礼いたします」
そして、私を抱き上げたランバールは、来た時とどうようにバルコニーを通り、シグルド殿下の部屋を後にした。
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