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6章 居場所
49.魔導師長の憂鬱
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結局、人らしく、人として、そう育てられたけれど人とは馴染めなかったなぁ……なんて考えながら、玉座に座るヴェルの膝の上を陣取り、泡沫に微睡む。 何処で何が間違っていたんだろう?
私は、そうやって寝不足と心身の疲れを癒すかのように、意識を徐々に堕としていった……。
まだ出会って日も浅いと言うのに、なぜか、懐かしい感じのするこの魔人の側が一番安全で、安心で、穏やかな場所だと思うようになっていた。 これは、魔人ヴェルツェの罠なのかな……?
聖女と呼ばれていたオルコット公爵家の娘エリアル(幼名レティシア)が去れば、その場の空気が一転して変わった。 例えるならば清浄なる空気が一瞬に淀み曇ったような変化。 人は地の底から招かれているかのような不安感に襲われた。
聖女と言う名称は、業務を押し付けるために生まれた便宜上の名称ではない。 そして、魔力量の多さでもない。 その名の通り聖なる力を備えた女性を意味している。
だが、聖女の浄化・回復等の力に近しい術式を魔導師が作り出した頃から、いつの間にか聖女と言う名は、民意を誘導するための道具名や、王家に身分不相応な妻を迎える際等の言い訳に使われる便宜上の名称となり、聖女の本質を見失い見下しの対象として考えるようになったと言って良いだろう。
地位、権力、財産を持つ者は他者を見下し、馬鹿にし、足蹴にする。 油断が見られれば蹴落とし、奪いとり、追い落とす。 虐げられた者は、恨み、僻み、嫌悪、憎悪を抱く。 決してそんな者達ばかりではないが、それでもガーランド国内でケガレを最も多く生み出す地域と言えるだろう。
エリアルが去った場にいた者の多くが、状態の差はあるが、精神の揺らぎを感じた。 突然に迷子になった不安感。 体の中が空洞にでもなったかのような喪失感。 足元が失ったかのような絶望感。
罪悪感、劣等感、無価値観が増幅されていく。
「ぁああああああああああ!! 嫌だ、怖い、怖い!!」
一人が耐えきれずに叫べば、次々と助けを求める声があげられる。 助けを求める声が響けば、不安が増長され、自分こそが先に助かりたいとする声が声高にあげられ、叫びが叫びを呼び渦を巻く。 その渦こそが目に見る事が出来ぬケガレ……。 それに触れた者達は、まるで即効性の感染症のように不安に襲われ場は混乱を極めた。
ケガレは魔力と密接な関係を持ち、混ざりやすく、時に間違えやすい。 ケガレ溜まりの大地を魔鉱脈と勘違いし、大惨事を巻き起こす事は少なくなく、だからこそ魔鉱脈はどこの国でも王家に申請するものとなっている。
「……はぁ……忙しいと言っていたのに……」
そう言いながらも、魔導師長の眼光は鋭く狂気に堕ちる人々を見ていた。 違和感があった。 何に? と、問われて見てわかるのは魔力的な要素のみ。 疲れているのだと言われればそうなのだが、
「魔導師長!!」
「あぁ、屋敷を中心にケガレ浄化の術式を敷く。 人を」
「それどころではありません!! オルコット公爵が突如発生した魔物に囲まれ、亡くなったとの連絡が入りました!! 聖女殿への連絡は……」
8年前、嫌いだと言って蹴り飛ばしていた少女が、妥協を見せ、不器用な甘えを見せ、信頼を寄せるようになっていた様子を見守ってきた報告に来た魔導師の表情は、今にも泣きそうだった。
「まさか、魔物ごときにやられるものですか……」
呆然として、無意識に魔導師長は言葉にしていた。
そうだ、ありえる訳がない。 聖女は……エリアル様は加護を与えていた。 ケガをされるのも、死なれるのも嫌らだからと、オルコット公爵が率いる騎士団の武具には特殊な術式を刻んでいた。
「ありえない……あるわけがない。 魔物ごときに」
縋るべきものを失った絶望に、ケガレの渦が手を伸ばそうとしていた。 だが、正気を取り戻させる声が一つ。 それは、安堵のような良いものではなく、警戒に近い。
「そうは言いますがね。 今までこの国で魔物が出た事などないのですから、絶対とは言い切れないのでは? 魔導師長、魔導師達の編成を」
そう告げたのは、宰相エミール・グルゴリエだった。 そして、宰相の姿を見つけ文官の制服を着た男が駆け寄ってきた。
「閣下、聖女殿に不逞の輩を記録したリストはコチラです」
魔導師長は違和感に気づき、そして反射的に口にしてしまっていた。
「ずいぶんと手際が良いのですね」
返されるのは余裕からの歪んだ笑み。
「当然です。 聖女殿の過ごしやすいよう屋敷を準備し、使用人を集めたのは私です。 ならば当然、万が一を考え護衛をつけるのも私の仕事でしょう」
「その割に、彼等はエリアル様の寝室まで立ち入っておりますが、警備の者は眠らされていたのですかな?」
「警備の多くは行方を晦ましていた聖女様の捜索に向かっておりましたからね。 きっと、その隙を狙ったのでしょう。 聖女自身が行方不明であるとも知らずに……。 彼等には圧倒的なまでに実績と、知名度が足りず、何よりも王家の血が薄い。 ならば、王族を母に持つ聖女をものにしたいと思う気持ちも分からないではありません。 だが、これはいけません。 こんな事は許されるべきではありません」
王族内に問題が続いたからと言ってなんの実績を持たぬ貴族が王族の代わりをする等簡単な事ではない。 だからこそ、何代もの間王族の問題を見て見ぬふりをし、世間に隠し通してきた。
だが、罪があっても王家を完全に挿げ替えると言うのは、色々と問題が付きまとう。 宰相の言わんとする事はわかるが……、色々と彼にとって都合が良すぎる。
「宰相殿は、まるで神に味方をされているかのようですな」
嫌味だ……。
「あぁ、そうです。 そうですとも。 きっと私に王となれと神が道を作っているのでしょう。 貴方も神に背かぬよう、清く正しくありなさい。 そうすれば、次の世もきっと貴方の地位は安泰でしょうから」
攻めるべきか引くべきか……。
罪を犯した王位候補者達は、精神がおかされている。 おかしくなっている。 ケガレを除いたと言ってもどこまで回復するか分かったものではない。 なぜ、そんなことをした? しようとした? と、言う質問に答えるはずもなく……家門を守るために罪を犯した一族の者は、宰相に頭を下げるだろう。
イライラした。
寝不足と空腹……。
まったく、この重要な時に罪を追求する聖女殿がいないとは……。 そう思いながらも、いなくて良かった……そうも思った。
彼女に父の死をどう伝えれば良いのかと……。
私は、そうやって寝不足と心身の疲れを癒すかのように、意識を徐々に堕としていった……。
まだ出会って日も浅いと言うのに、なぜか、懐かしい感じのするこの魔人の側が一番安全で、安心で、穏やかな場所だと思うようになっていた。 これは、魔人ヴェルツェの罠なのかな……?
聖女と呼ばれていたオルコット公爵家の娘エリアル(幼名レティシア)が去れば、その場の空気が一転して変わった。 例えるならば清浄なる空気が一瞬に淀み曇ったような変化。 人は地の底から招かれているかのような不安感に襲われた。
聖女と言う名称は、業務を押し付けるために生まれた便宜上の名称ではない。 そして、魔力量の多さでもない。 その名の通り聖なる力を備えた女性を意味している。
だが、聖女の浄化・回復等の力に近しい術式を魔導師が作り出した頃から、いつの間にか聖女と言う名は、民意を誘導するための道具名や、王家に身分不相応な妻を迎える際等の言い訳に使われる便宜上の名称となり、聖女の本質を見失い見下しの対象として考えるようになったと言って良いだろう。
地位、権力、財産を持つ者は他者を見下し、馬鹿にし、足蹴にする。 油断が見られれば蹴落とし、奪いとり、追い落とす。 虐げられた者は、恨み、僻み、嫌悪、憎悪を抱く。 決してそんな者達ばかりではないが、それでもガーランド国内でケガレを最も多く生み出す地域と言えるだろう。
エリアルが去った場にいた者の多くが、状態の差はあるが、精神の揺らぎを感じた。 突然に迷子になった不安感。 体の中が空洞にでもなったかのような喪失感。 足元が失ったかのような絶望感。
罪悪感、劣等感、無価値観が増幅されていく。
「ぁああああああああああ!! 嫌だ、怖い、怖い!!」
一人が耐えきれずに叫べば、次々と助けを求める声があげられる。 助けを求める声が響けば、不安が増長され、自分こそが先に助かりたいとする声が声高にあげられ、叫びが叫びを呼び渦を巻く。 その渦こそが目に見る事が出来ぬケガレ……。 それに触れた者達は、まるで即効性の感染症のように不安に襲われ場は混乱を極めた。
ケガレは魔力と密接な関係を持ち、混ざりやすく、時に間違えやすい。 ケガレ溜まりの大地を魔鉱脈と勘違いし、大惨事を巻き起こす事は少なくなく、だからこそ魔鉱脈はどこの国でも王家に申請するものとなっている。
「……はぁ……忙しいと言っていたのに……」
そう言いながらも、魔導師長の眼光は鋭く狂気に堕ちる人々を見ていた。 違和感があった。 何に? と、問われて見てわかるのは魔力的な要素のみ。 疲れているのだと言われればそうなのだが、
「魔導師長!!」
「あぁ、屋敷を中心にケガレ浄化の術式を敷く。 人を」
「それどころではありません!! オルコット公爵が突如発生した魔物に囲まれ、亡くなったとの連絡が入りました!! 聖女殿への連絡は……」
8年前、嫌いだと言って蹴り飛ばしていた少女が、妥協を見せ、不器用な甘えを見せ、信頼を寄せるようになっていた様子を見守ってきた報告に来た魔導師の表情は、今にも泣きそうだった。
「まさか、魔物ごときにやられるものですか……」
呆然として、無意識に魔導師長は言葉にしていた。
そうだ、ありえる訳がない。 聖女は……エリアル様は加護を与えていた。 ケガをされるのも、死なれるのも嫌らだからと、オルコット公爵が率いる騎士団の武具には特殊な術式を刻んでいた。
「ありえない……あるわけがない。 魔物ごときに」
縋るべきものを失った絶望に、ケガレの渦が手を伸ばそうとしていた。 だが、正気を取り戻させる声が一つ。 それは、安堵のような良いものではなく、警戒に近い。
「そうは言いますがね。 今までこの国で魔物が出た事などないのですから、絶対とは言い切れないのでは? 魔導師長、魔導師達の編成を」
そう告げたのは、宰相エミール・グルゴリエだった。 そして、宰相の姿を見つけ文官の制服を着た男が駆け寄ってきた。
「閣下、聖女殿に不逞の輩を記録したリストはコチラです」
魔導師長は違和感に気づき、そして反射的に口にしてしまっていた。
「ずいぶんと手際が良いのですね」
返されるのは余裕からの歪んだ笑み。
「当然です。 聖女殿の過ごしやすいよう屋敷を準備し、使用人を集めたのは私です。 ならば当然、万が一を考え護衛をつけるのも私の仕事でしょう」
「その割に、彼等はエリアル様の寝室まで立ち入っておりますが、警備の者は眠らされていたのですかな?」
「警備の多くは行方を晦ましていた聖女様の捜索に向かっておりましたからね。 きっと、その隙を狙ったのでしょう。 聖女自身が行方不明であるとも知らずに……。 彼等には圧倒的なまでに実績と、知名度が足りず、何よりも王家の血が薄い。 ならば、王族を母に持つ聖女をものにしたいと思う気持ちも分からないではありません。 だが、これはいけません。 こんな事は許されるべきではありません」
王族内に問題が続いたからと言ってなんの実績を持たぬ貴族が王族の代わりをする等簡単な事ではない。 だからこそ、何代もの間王族の問題を見て見ぬふりをし、世間に隠し通してきた。
だが、罪があっても王家を完全に挿げ替えると言うのは、色々と問題が付きまとう。 宰相の言わんとする事はわかるが……、色々と彼にとって都合が良すぎる。
「宰相殿は、まるで神に味方をされているかのようですな」
嫌味だ……。
「あぁ、そうです。 そうですとも。 きっと私に王となれと神が道を作っているのでしょう。 貴方も神に背かぬよう、清く正しくありなさい。 そうすれば、次の世もきっと貴方の地位は安泰でしょうから」
攻めるべきか引くべきか……。
罪を犯した王位候補者達は、精神がおかされている。 おかしくなっている。 ケガレを除いたと言ってもどこまで回復するか分かったものではない。 なぜ、そんなことをした? しようとした? と、言う質問に答えるはずもなく……家門を守るために罪を犯した一族の者は、宰相に頭を下げるだろう。
イライラした。
寝不足と空腹……。
まったく、この重要な時に罪を追求する聖女殿がいないとは……。 そう思いながらも、いなくて良かった……そうも思った。
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