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55.情報 01
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「では、君達のために忠告させて頂こう。 まず、君達は少し眠るべきだ。 うちの子達にも言っていたが、目、耳、鼻、全ての感覚を研ぎ澄まさなければいけない。 観察こそが全てだ。 と……貴方方は少し眠った方がいい」
「こうしている間にも死者が増えているかもしれないのにか!!」
声を荒げるのは森山刑事の方。
「1人の死者で済むところが、3人にも4人にも増える。 手ぶらで来た訳ではないだろう? さぁ、資料を出しなさい」
鷹揚な態度で先生はソファに腰を下ろし足を組み、手で出せと示す。 随分と機嫌が悪いらしく、親良が溜息と共に肩を竦めながら、使われていない部屋からホワイトボードを持ってきた。
嫌がらせのように資料の入った袋を山田刑事がテーブルの上に投げ捨てた。 袋から滑りだした紙が散らばり落ちそうになり、2人の刑事がニヤリと笑う。
ストレス溜め過ぎ……。
嫌がらせに屈する人がココにはおらず、紙が散らばれば自分達の仕事が増えるだけなのにと思っていたのだけど、不自然にも紙は散らばる事なく袋は止まり、私は不自然の元に視線を送れば、苛立ちを増した刑事の視線から隠れるように晃が笑みを向けてくる。 人の姿で笑った顔は……幼いんだなと思えば、頬が熱くなる。
ダメダメ!
「どうぞ、お茶でも飲んで休んでください」
ニッコリと愛想笑いをして見せれば、森山刑事が私に優しく笑いかけ……そして藤原先生を振り返りオーバーアクションで語りだす。
「こんな、小さな子供がいる前で、資料を開かせるかなぁ~。 可哀そうに。 そんな気遣いも出来ない人が心理学のプロとは……前線に出ない学歴だけの上司と言う奴には困った者ですよ」
鬱屈が溜まっていると言うか、心身共に疲れているのかな?
「君達と違い、なかなかタフな子なんですよ」
相手が強く反応するほど、先生の対応は軽くなるのは何時もの事でソコは気にしないのですが、今の言い方だと親良たちと一緒に居てもいいって事なのかな?
期待してしまう。
期待……うん、コレは期待ですよね……。
チラリと人の姿の晃を覗き見て、一人照れてしまう。
そして状況を考えず照れていた私の表情が固まった。
晃の手元にあったのが、ビニール袋に詰められた腸だろうと思われる写真だったから。
「ぇ?」
私は疑問に声を出す。
だって……女子小学生の誘拐、ソレは更生施設が行う誘拐の模倣犯だと思っていた。
行方不明で処理されている連続女子失踪事件。
行方をくらました女性は同じ変化があった。
そして、彼女達は1人も死体は見つかっていない。
死体が出ていない理由は見つけにくいところに隠されたか? 焼却炉等を持っている。過去の猟奇殺人を例にしたなら、食べた、加工した。 可能性は色々あるが……とにかく死体が出ていないから、家出人、行方不明者として処理されていた。
2件の連続失踪事件。
一方は、上田達也が行方をくらました際に、藤原先生に文句を言ってこの地域の更生施設利用者リストを取り寄せて貰った。 過去のリストをさかのぼり、模倣犯を調べてみたのだけど該当すると思われた人間は存在していなかったのですよね。
先生曰く。
『暴力衝動・殺人欲求は必ずしも、先天的とは限らない。 全てを網羅しきれるものではないよ』
という事だった。
「死体があるの?」
私の質問に山田の方が溜息交じりに答えた。
「死体が無ければ、なぜ、殺人と分かる。 やっぱり子供だな。 ほら、子供がそんな写真を見る者じゃない」
私は無視して晃の手元を覗き込むように見ながら呟いた。
「既に、殺された人物の特定に至っているのですね」
殺された人間は、モデルだった11歳少女を筆頭に、23歳の院生まで6名。 6名には年齢的な共通点は無い。
晃は私の頭を一度撫で、資料を一通り眺めた後、被害者にナンバーを付け、名前、年齢を書き込み、生前の写真を張り付ける。 そしてホワイトボードに地図を広げて遺体発見現場と住まいをチェックし被害者ナンバーを振る。
その側では、親良が資料をデータ化していた。
「手伝おうか?」
「今日は買い物の予定だったでしょう?」
親良が、明らかに場違いな優しい笑みを向けて来た。
「でも、先生もお客さんも硬直状態みたいだし、気になって買い物に集中できない」
「1日2日で解決できるものではありませんし、美味しい物でも買って来て下さい」
なんて私と親良がやり取りしている背後では……、森山刑事が先生相手に声を荒げていた。
「素人を現場に採用する等理解できない。 現場を知らない上司の不理解にはこまったものだ。 アナタ方もこんな死体を見せられても困るだろう。 私達は何もできませんでしたと泣きついてくれれば、こんなところで無駄な時間を過ごさなくて楽なんだがねぇ~」
「その申告は私ではなく上司になさるべきですよ」
そう伝え、耳に栓でもしたように相手にするのを止めて、石になっていた。 ようするに聞き流していた? って、奴。
「少し……雫に似ている」
晃がポソリと言った。
「日本人なら大抵黒髪、黒瞳ですし、11歳の子でも雫よりも胸がありますよ?」
という親良を拳骨で殴ってみたが、親良は笑うだけだった。
整った顔立ち。
瞳は黒。
髪は黒髪のロング、髪の癖や、髪型は関係ない。
身長に共通は無い。
全員細身だが……別に胸が無い訳ではない。
眉、目、口元から表現される性格にも共通したものはない。
それら1人1人の特徴も含めホワイトボードに書きだしていた晃が私の方をふいに振り返った。
「な、何?」
「いや、誘拐されないように気を付けないといけないなと」
意味が分からず首を傾げていた私に、親良が私に説明するように、そして晃には呆れた視線を向けながら言うのだ。
「似ているようには、見えませんけどねぇ……」
「まぁ、なんでもいい。 これを理由に雫はデートの誘いを堂々と断れる訳だからな」
晃が満足そうに言うから、私なりの意見を述べようとした……のを邪魔したのは森山刑事だった。
「かつてない凶悪犯罪を情報漏洩するつもりか?!」
先生が相手をしないから、コチラに来たらしい……。
「でも、もう、結構情報が漏洩されていますけど? と、言うか……こういう地元情報サイトは警察で常に管理していると思っていましたよ」
そう笑みを浮かべたまま言ったのは親良。
「へぇ~」
「ふむ」
親良の見ているパソコン画面を横からのぞき込む晃と私。
そして先生は、スマホで検索をかけていた。
掲示板サイトでは、行方不明女性の名前が出され、日頃の素行等が書かれている。
「なかなか優秀な調査員ですよね」
皮肉気に親良は2人の刑事に言うのだった。
「こうしている間にも死者が増えているかもしれないのにか!!」
声を荒げるのは森山刑事の方。
「1人の死者で済むところが、3人にも4人にも増える。 手ぶらで来た訳ではないだろう? さぁ、資料を出しなさい」
鷹揚な態度で先生はソファに腰を下ろし足を組み、手で出せと示す。 随分と機嫌が悪いらしく、親良が溜息と共に肩を竦めながら、使われていない部屋からホワイトボードを持ってきた。
嫌がらせのように資料の入った袋を山田刑事がテーブルの上に投げ捨てた。 袋から滑りだした紙が散らばり落ちそうになり、2人の刑事がニヤリと笑う。
ストレス溜め過ぎ……。
嫌がらせに屈する人がココにはおらず、紙が散らばれば自分達の仕事が増えるだけなのにと思っていたのだけど、不自然にも紙は散らばる事なく袋は止まり、私は不自然の元に視線を送れば、苛立ちを増した刑事の視線から隠れるように晃が笑みを向けてくる。 人の姿で笑った顔は……幼いんだなと思えば、頬が熱くなる。
ダメダメ!
「どうぞ、お茶でも飲んで休んでください」
ニッコリと愛想笑いをして見せれば、森山刑事が私に優しく笑いかけ……そして藤原先生を振り返りオーバーアクションで語りだす。
「こんな、小さな子供がいる前で、資料を開かせるかなぁ~。 可哀そうに。 そんな気遣いも出来ない人が心理学のプロとは……前線に出ない学歴だけの上司と言う奴には困った者ですよ」
鬱屈が溜まっていると言うか、心身共に疲れているのかな?
「君達と違い、なかなかタフな子なんですよ」
相手が強く反応するほど、先生の対応は軽くなるのは何時もの事でソコは気にしないのですが、今の言い方だと親良たちと一緒に居てもいいって事なのかな?
期待してしまう。
期待……うん、コレは期待ですよね……。
チラリと人の姿の晃を覗き見て、一人照れてしまう。
そして状況を考えず照れていた私の表情が固まった。
晃の手元にあったのが、ビニール袋に詰められた腸だろうと思われる写真だったから。
「ぇ?」
私は疑問に声を出す。
だって……女子小学生の誘拐、ソレは更生施設が行う誘拐の模倣犯だと思っていた。
行方不明で処理されている連続女子失踪事件。
行方をくらました女性は同じ変化があった。
そして、彼女達は1人も死体は見つかっていない。
死体が出ていない理由は見つけにくいところに隠されたか? 焼却炉等を持っている。過去の猟奇殺人を例にしたなら、食べた、加工した。 可能性は色々あるが……とにかく死体が出ていないから、家出人、行方不明者として処理されていた。
2件の連続失踪事件。
一方は、上田達也が行方をくらました際に、藤原先生に文句を言ってこの地域の更生施設利用者リストを取り寄せて貰った。 過去のリストをさかのぼり、模倣犯を調べてみたのだけど該当すると思われた人間は存在していなかったのですよね。
先生曰く。
『暴力衝動・殺人欲求は必ずしも、先天的とは限らない。 全てを網羅しきれるものではないよ』
という事だった。
「死体があるの?」
私の質問に山田の方が溜息交じりに答えた。
「死体が無ければ、なぜ、殺人と分かる。 やっぱり子供だな。 ほら、子供がそんな写真を見る者じゃない」
私は無視して晃の手元を覗き込むように見ながら呟いた。
「既に、殺された人物の特定に至っているのですね」
殺された人間は、モデルだった11歳少女を筆頭に、23歳の院生まで6名。 6名には年齢的な共通点は無い。
晃は私の頭を一度撫で、資料を一通り眺めた後、被害者にナンバーを付け、名前、年齢を書き込み、生前の写真を張り付ける。 そしてホワイトボードに地図を広げて遺体発見現場と住まいをチェックし被害者ナンバーを振る。
その側では、親良が資料をデータ化していた。
「手伝おうか?」
「今日は買い物の予定だったでしょう?」
親良が、明らかに場違いな優しい笑みを向けて来た。
「でも、先生もお客さんも硬直状態みたいだし、気になって買い物に集中できない」
「1日2日で解決できるものではありませんし、美味しい物でも買って来て下さい」
なんて私と親良がやり取りしている背後では……、森山刑事が先生相手に声を荒げていた。
「素人を現場に採用する等理解できない。 現場を知らない上司の不理解にはこまったものだ。 アナタ方もこんな死体を見せられても困るだろう。 私達は何もできませんでしたと泣きついてくれれば、こんなところで無駄な時間を過ごさなくて楽なんだがねぇ~」
「その申告は私ではなく上司になさるべきですよ」
そう伝え、耳に栓でもしたように相手にするのを止めて、石になっていた。 ようするに聞き流していた? って、奴。
「少し……雫に似ている」
晃がポソリと言った。
「日本人なら大抵黒髪、黒瞳ですし、11歳の子でも雫よりも胸がありますよ?」
という親良を拳骨で殴ってみたが、親良は笑うだけだった。
整った顔立ち。
瞳は黒。
髪は黒髪のロング、髪の癖や、髪型は関係ない。
身長に共通は無い。
全員細身だが……別に胸が無い訳ではない。
眉、目、口元から表現される性格にも共通したものはない。
それら1人1人の特徴も含めホワイトボードに書きだしていた晃が私の方をふいに振り返った。
「な、何?」
「いや、誘拐されないように気を付けないといけないなと」
意味が分からず首を傾げていた私に、親良が私に説明するように、そして晃には呆れた視線を向けながら言うのだ。
「似ているようには、見えませんけどねぇ……」
「まぁ、なんでもいい。 これを理由に雫はデートの誘いを堂々と断れる訳だからな」
晃が満足そうに言うから、私なりの意見を述べようとした……のを邪魔したのは森山刑事だった。
「かつてない凶悪犯罪を情報漏洩するつもりか?!」
先生が相手をしないから、コチラに来たらしい……。
「でも、もう、結構情報が漏洩されていますけど? と、言うか……こういう地元情報サイトは警察で常に管理していると思っていましたよ」
そう笑みを浮かべたまま言ったのは親良。
「へぇ~」
「ふむ」
親良の見ているパソコン画面を横からのぞき込む晃と私。
そして先生は、スマホで検索をかけていた。
掲示板サイトでは、行方不明女性の名前が出され、日頃の素行等が書かれている。
「なかなか優秀な調査員ですよね」
皮肉気に親良は2人の刑事に言うのだった。
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