【R18】彼等は狂気に囚われている

迷い人

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45.欲望の処理の仕方 02

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「いやっ!!」

 払い退けようとする手は、指を絡め取られる事で自由を奪われていた。 肉の棒を掴むように、私の手を掴み、私の手の上から掴んでみせる。

「失礼な子だ」

 藤原は楽しそうに笑いながら不満を述べる。

「晃相手にも、そうやって拒絶するのかな? 拒絶される事は恐ろしい……君を愛しているほどね。 晃はどう思うだろうか? 失意を覚えるだろうか? 嫌われる恐怖に逃げ出すだろうか? それとも……怒りに我を見失うだろうか? どう思うかね?」

 そんなこと、分からない……。

「こんな事、止めて下さい」

 重ねられた手に力が入れられ、肉の棒を擦り刺激を与え肉棒を満遍なく手のひらで擦り続ける。 繰り返されるごとに……私の手の中で、肉の棒は硬度が増し、質量が増していた。

「柔らかく、温かい手だ……君の中はもっとずっと心地いいんだろうね」

「やだっ……先生、やめて」

「この、可愛い口で奉仕する方法を教えるのも悪くは無いが……ソレでは晃に嫌われてしまうだろうからねぇ……このまま、手伝って下さい」

 重ねられた手。
 絡められた指。

 撫でるように重ねられたまま、私の手は肉の先端へと誘われる。 スルリとした緩やかなカーブを描く肉の感触が、指に艶めかしく触れていた。 滑り撫でた先……辿り着いた先端は濡れていた。 零れ出る液が私の指にこすりつけられた。 ぐりぐりと押し付けるように指先で触れ、溢れてくる液で指を濡らしていく。

 はぁ……。

 切ない吐息が聞こえた。

 その瞬間、私の濡れた手は……棒部分を強く握りこまされ、手のひらと指先の強さを変え、速さを変え、こすりつけられる。

 嫌悪が私の心の中に広がって行く。

 目隠しをしていても、分かりやすく顔に出ていたのだろう。

 手が止められた。

 ようやく、この行為の終わりを迎えたのかと安堵した。 今度会う時は普通で居られるだろうか? 今までの関係に戻れるのだろうか? 安堵しながら不安を与えてくる。

「あぁ、申し訳ない……。 雫に快楽を覚えさせるのが目的だったと言うのに」

 かけられる声は……思っていたものと違っていた。

 ヴィイイイイと機械音の振動が響いていた。

「な、何をするの……」

「私だけ、気持ちよくなるのは目的から反れる……。 君の手を借りている間、道具の力を借りよう。 丁度マッサージ器が見つかったんです。 いいところに当ててあげよう」

 機械音が身体に近づけられ、太腿が撫でられた。
 幾度か太腿を往復し、そして……両足の間、敏感な蕾に規則正しい音を鳴らす機械が触れた。

「ひっぁ!!」

 突然の強い刺激に身体が震える。

「先生、そこ、だめぇえええ」

「一度イケば、後はイキやすくなる。 一度イッテしまいなさい」

「いや、無理……ダメ!!」

 イヤイヤと身体を揺らせば押さえつけられた。

 機械を押し当てられる手を退かそうと手を伸ばせば、蜜に濡れた自分の身体に私はショックを覚える。

「ぇっ?」

 同時に先生は私の身体をその身体で押さえつけ、ぐりぐりと振動を与えて来た。

「嘘は良くない。 信頼関係に関わる。 こんなに蜜を滴らせてダメな訳ないだろう」

「違う、怖いの!!」

「上手にイケれば、怖くなくなりますよ。 もっともっととおねだりしてくるほどに。 さぁ、強くしてあげよう」

 機械音が大きくなり、そして私の身体は私の心を置き去りに大きく震えた。

「あぁっ!!」

「上手く、イケたようだね。 快楽が残っているうちに、もう一度イキましょう」

「ぁっ、ぁっ、いや、ダメ、身体がオカシクなる。 こんなの、いや!!」

「直ぐに追い詰められてしまうでしょう?」

「ぁ、ダメ!! また、くっふっぅう」

「恥ずかしがる必要はありません。 人間は皆気持ちい事が好きなんですから」

 私の……蜜が溢れ出す裂け目を、濡れた肉の花を割って先生の指が撫でてくる。

「いい具合だ……。 ここには、入れてもらったかな?」

 私は首を横に振った。

「そうですか……」

 マッサージ器で蕾を刺激し、蕾と蜜口の間を指先で撫でてくる。

「ぁ、ぁあっ、ダメ、ダメ……また、いっちゃう」

「どうしてほしい?」

 そう耳元に囁きながら、先生は私の手を濡れた両足の間へと誘い……指に蜜を絡め取らせた……。

「わ、分かりません……」

「では、マッサージ器をココに固定し……雫には、私が放つのを手伝ってもらいましょう」

 手でぐりぐりと押さえつけられていたマッサージ器は、テープで固定される事で押し上げる快楽は抑制され……身体がじれったいと思ってしまった。

 それはきっと知られてはいけない事。

「ぁっ、ぁ……」

 機械の振動に声を漏らし、私の手は藤原先生の手の中で……先生の肉棒をしごいていた。 私の蜜を纏った肉の棒は、ぬちゅぬちゅとイヤラシイ音を立て、力を増していくのが分かった。

「あぁ……いい。 晃の物を汚す事がこれほどまで興奮するとは……、こんなに興奮したのは晃の内臓に手を入れ、肉をかき回した時以来だろうか? あぁ……イキそうだ……」

 擦る速度、握る力が増す。

 私の快楽と、先生の快楽は、全く関係のないところで……それでも2人一緒に絶頂を迎えていた。
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