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―――ポク。ポク。

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ある夫婦が死んでしまった。
猟奇的殺人鬼たちに殺されてしまったのだ。それはとても凄惨な殺人事件だった。犯人たちは幼い姉弟の目の前で、両親の解体劇を繰り広げたらしい。
そんなものを見せられた挙句、残された幼い2人の姉弟は、さぞかしつらいだろう。いや、その出来事を夢だと思っているだろうか。



とても静かな空間。

お坊さんが木魚を叩く音だけが響く

―――ポク。ポク。

――――ポク。ポク。ポク。ポク。

―――――――ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。ポク。





―――ゴキッ。

弟はお坊さんの頭をハンマーで割りました。そして、脳みそを取り出し、両手に持ちます。

「みてみて! おねーちゃん、かにみそ!!」

満面の笑みです。

お姉ちゃんも弟に負けてられません。

―――ザクッ。ツー。

お坊さんのお腹を包丁で切り裂いて、腸を引きずり出しました。そして腰に巻きます。

「ヒーローベルト―!!」

「おお~!! かっこいい!!」

「こら!! 坊主たちダメじゃないか。早くお坊さんに返しなさい。」

姉弟は、怖いおじさんに怒られてしまいました。

「いやだ、だっておにーちゃんはかえしてくれなかったもん」

頬を膨らませ、姉が言います。

「いいかい? 人のモノを勝手にとってはいけないんだよ、お坊さんが困ってしまうだろう?」

子供たちは互いに顔を見合わせました。

「こまるんだって、かえしてあげないとね」「そうだね、おねえちゃんかえしてあげよう」

そう言うと、お坊さんに脳みそと腸を返してあげました。

「返してくれてありがとう、お嬢ちゃんたち。お礼にこれを上げるね」

―――ブチッ。

お坊さんは代わりに目玉をくれました。

「「ありがとう、おぼーさん」」


2人はそれを家の庭に植えることにしました。姉弟はそれぞれ少し離れた場所に向かい、穴を掘り埋めて水をかけます。すると芽が出て、立派な木に成長していきました。みるみる成長し屋根を超える高さの木になります。木には、大きな木の実が1つずつなっており、その実が地面に落ちました。

姉弟は落ちた実に近づいて行きます。すると実が割れて、中からお父さんとお母さんが現れました。

両親は優しい笑顔で言います。

―――ただいま。


姉弟は満面の笑みで返します。

―――おかえり!!


そして、家族は幸せに暮らしました。
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