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19.プライバシーの保護を求めますわ!

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「さぁ聞きますわよティア!」

この変わり身はいつ見てもすごいと思いますわ。

「レティ…結界は完璧じゃないんですよ…」

「破れるのはあの婚約者にベタ惚れの王子様くらいですもの。ほぼ完璧ですわ。」

べ、ベタ惚れ…

「で?何があったのかしら?」

あぁやっぱり全て見透かされています。

すっごいにやにやとしています。

「私は…エド様のことが好きだったみたいです…」

「家族として?」

「男性…としてです…」

「伝えましたの?」

「まだ…」

絶対全てバレてる…!

なんでですか?!私の情報なんでそんなにも漏れていますの?!

貴族の情報網ですか?怖すぎます!プライバシーの保護とかないんですか?

芸能人並みにそんなもの無いんですね!

人の恋愛は甘い蜜と仰いますものね!

うぅ…私を餌に楽しくお茶会されている方々が沢山いらっしゃるのだろうと容易に想像できます。

「あの王子盲目的にティアのこと好きで見ていますのにすごく鈍いですのね!」

そんなキラキラした笑顔で仰らないで欲しいです。

「だから異性として好きですってちゃんと言いませんと伝わりませんわよ?」

その通りだと思います。全くもって…

「それは…わかっておりますけど……怖いんですの…」

「怖い?ですの?」

なんでそう思うのか心底分からないって表情されてますわね。私もその立場ならそう思ったかもしれませんわ。

「はい…伝えたら心変わりされて…否と仰られたり、後でやっぱり…となることとか…」

「あの王子ですよ?ありえないと思いますわ。」

「そう思いたいですわ。あと…その…嫉妬して私が暴走してしまったらと思うと…怖くて…」

「ふふっ。」

え?

「嫉妬されたら直接言ってしまえばいいですわよ。」

「で、でも!嫉妬なんて醜い感情…」

「あら?殿下はいっつも嫉妬されてますわよ?」

は?

「それに独占欲もすごいですわ。毎時間クラスに来ては牽制してティアに構って…多分今頃私に嫉妬してますわよ。僕もティアとお茶したいのに…って考えていると思いますわよ。」

独占欲?牽制?私に?

「でも私とのお茶を邪魔してティアに嫌われたくないって悩んでいるんじゃありませんこと?今日か明日絶対ティアに甘えてきますわよあの王子なら。」

あ、甘え…

ただでさえ甘々で出来ていると思いますのに甘えて?!私の心臓持つのかしら?!

「まぁあの王子は行動がちょっとあれなとこありますのでちゃんとした告白をされてきた時にお伝えするとかでいいと思いますわよ。自分から仰らなくてもそのうち告白してきますわ。」

そう思うと気が楽なような?気がします。とゆうかエルナおば様の時も思いましたけど恋愛面へのエド様の評価とてつもなく酷いですわ。

「だからそんなこと気にせず…私と楽しんでお話しましょ!」

「そうですね!」

そして時間が来るまで2人きりでしか出来ないお話を沢山しました。
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