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18. 次の授業始まってしまいますわよ?
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「ティアラ様もう体調の方は大丈夫ですの?」
「ご心配おかけしましたわレティシア様。もうすっかり良くなりましたのでよろしかったら放課後お茶でもいかがですか?」
「まぁ!楽しみですわ。」
根掘り葉掘り聞かれる心の準備は…多分…多分できてますわ…
大丈夫、放課後まで学園を切り抜ければ…
大丈夫ですわ…!
***
なんで…
どうして今日もいらっしゃるんですかー!
学園ならばエド様がいらっしゃらない安息の地!と思っていましたのに…
休憩時間にほぼ毎回いらっしゃるので授業中しか…
「どうしてティアと同じクラスじゃないんだろうね。授業を頑張っているティアを見たいのに…」
こうやって集中されない方が出てくるから婚約者同士で同じクラスにされないのではありませんか?
そもそも選択科目が違うのですから仕方がないと思います。
入学前に聞かれた時にお答えしなくてよかったですわ…
「たとえ同じクラスだとしても授業に集中されないのはダメだと思いますわ。それも王子であるエド様がされてしまっては示しがつきませんわ。」
「そう言うと思ったよ。でも愛しい婚約者と同じ空間にいるのに見ないすごすなんて勿体ないことは出来ないな。」
私の髪に指を絡めて首元によせて…
その仕草だけでも色っぽくてその色気を至近距離であてられては倒れてしまいそうなほどなのにそれに加えて甘ーい甘すぎるセリフ…!
大丈夫ですわ…あの厳しい王妃教育は無駄じゃなかったのです。
周りのご令嬢が真っ赤になって“ほぅ…”という声やフラフラとされている方がいますが何とか保ってます。
そして男子と1部の女子からは生暖かい目線が…!
そっちの方がよっぽど恥ずかしいですわ!
「次の授業始まってしまいますわよ?」
笑顔笑顔自然な笑顔を…
「もうそんな時間か愛しい婚約者と…」
「エドヴィン殿下っ!!」
アリス様…面倒そうな方が戻ってきてしまったではありませんか…
それにしても輝かしいばかりの笑顔…
「エドヴィン殿下私に会いに…」
「そろそろ本気で戻らないとだね」
あ、話しかけるの拒否されましたね。
「僕は戻るよ愛しい婚約者様…」
そう仰ると頬に柔らかな感触が…
ふぇっ!
な、ななな何を…?!
なんか周りからキャーキャーと…
アリス様は大きな瞳をさらに大きくして…
「やっぱり驚いた顔も可愛いな…また後でね。」
あ…
理解したと同時にその事実を拒否したくなります。
「え、えぇまた後で。」
急いで笑顔をつくりますが何故か不満そうな顔をされます。
でも私の頭はさっきのことでいっぱいいっぱいです。
だってやっぱり恥ずかしすぎます…
教室の視線をただでさえ集めているのに…そこに頬とはいえキスしてくるだなんて…
なんでそういったことを平気で…
教室だと照れることも出来ない…
あぁぁぁ!く、唇にされたことを思い出してしまいそう…!
落ち着く、落ち着くのです私。
「てぃ、ティアラ様…」
すっかり忘れていましたがアリス様がいましたね。
「あら?どうかなさいましたアリス様。」
今回ばかりは助かりますわね。
誰かと話していないと照れてしまいそうですもの。
「わた…」
あ、本鈴がなりましたね。
「授業が始まりますわよ、アリス様。」
色々ほんとに助かりました!!
ただあなたと1人で関わるのは面倒そうな予感と変な人に絡まれそうなので避けたいのですわ。
「ご心配おかけしましたわレティシア様。もうすっかり良くなりましたのでよろしかったら放課後お茶でもいかがですか?」
「まぁ!楽しみですわ。」
根掘り葉掘り聞かれる心の準備は…多分…多分できてますわ…
大丈夫、放課後まで学園を切り抜ければ…
大丈夫ですわ…!
***
なんで…
どうして今日もいらっしゃるんですかー!
学園ならばエド様がいらっしゃらない安息の地!と思っていましたのに…
休憩時間にほぼ毎回いらっしゃるので授業中しか…
「どうしてティアと同じクラスじゃないんだろうね。授業を頑張っているティアを見たいのに…」
こうやって集中されない方が出てくるから婚約者同士で同じクラスにされないのではありませんか?
そもそも選択科目が違うのですから仕方がないと思います。
入学前に聞かれた時にお答えしなくてよかったですわ…
「たとえ同じクラスだとしても授業に集中されないのはダメだと思いますわ。それも王子であるエド様がされてしまっては示しがつきませんわ。」
「そう言うと思ったよ。でも愛しい婚約者と同じ空間にいるのに見ないすごすなんて勿体ないことは出来ないな。」
私の髪に指を絡めて首元によせて…
その仕草だけでも色っぽくてその色気を至近距離であてられては倒れてしまいそうなほどなのにそれに加えて甘ーい甘すぎるセリフ…!
大丈夫ですわ…あの厳しい王妃教育は無駄じゃなかったのです。
周りのご令嬢が真っ赤になって“ほぅ…”という声やフラフラとされている方がいますが何とか保ってます。
そして男子と1部の女子からは生暖かい目線が…!
そっちの方がよっぽど恥ずかしいですわ!
「次の授業始まってしまいますわよ?」
笑顔笑顔自然な笑顔を…
「もうそんな時間か愛しい婚約者と…」
「エドヴィン殿下っ!!」
アリス様…面倒そうな方が戻ってきてしまったではありませんか…
それにしても輝かしいばかりの笑顔…
「エドヴィン殿下私に会いに…」
「そろそろ本気で戻らないとだね」
あ、話しかけるの拒否されましたね。
「僕は戻るよ愛しい婚約者様…」
そう仰ると頬に柔らかな感触が…
ふぇっ!
な、ななな何を…?!
なんか周りからキャーキャーと…
アリス様は大きな瞳をさらに大きくして…
「やっぱり驚いた顔も可愛いな…また後でね。」
あ…
理解したと同時にその事実を拒否したくなります。
「え、えぇまた後で。」
急いで笑顔をつくりますが何故か不満そうな顔をされます。
でも私の頭はさっきのことでいっぱいいっぱいです。
だってやっぱり恥ずかしすぎます…
教室の視線をただでさえ集めているのに…そこに頬とはいえキスしてくるだなんて…
なんでそういったことを平気で…
教室だと照れることも出来ない…
あぁぁぁ!く、唇にされたことを思い出してしまいそう…!
落ち着く、落ち着くのです私。
「てぃ、ティアラ様…」
すっかり忘れていましたがアリス様がいましたね。
「あら?どうかなさいましたアリス様。」
今回ばかりは助かりますわね。
誰かと話していないと照れてしまいそうですもの。
「わた…」
あ、本鈴がなりましたね。
「授業が始まりますわよ、アリス様。」
色々ほんとに助かりました!!
ただあなたと1人で関わるのは面倒そうな予感と変な人に絡まれそうなので避けたいのですわ。
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