3 / 22
3.謝罪はどうでもいいですわよ?
しおりを挟む
「エド~!いるんでしょう?」
エルナおば様もう少し呼び出し方というものがあると思いますわよ…
部屋の前におられる兵の方も困惑しておりますわ。
「母上…その呼び出し方は…」
なんですの?私を見た途端ぎょっとした顔をされて…
「聞いたわよエド。いくら好きでも無理やりはよくないわよ~。全く伝わってないからちゃんと話しなさい!じゃあねティア頑張って頂戴ね~。」
え?頑張れ…ですか?
って!行かないでくださいまし!
「とりあえず…お茶でもどう?」
えー…行きたくないですが行かなきゃですわよね…
***
侍従の方が入れてくださったお茶をいただきます。
美味しいですわ。さすが王子殿下の侍従。
私の侍女は私の好みに合わせて入れてくださいますのでそれとは少し違いますがとても美味しいです。
「今日はすまなかったね。ティアに男として見てもらえてないと聞いてつい…」
全く因果が掴めないのですが…
「気にしてはいないので謝罪はいいのですけどどうしてそれを聞いてそんなことをしようと思ったのかが全く分かりませんわ。」
「気にしてよ…」
「気にしてませんので。強いて言うなら明日から学園の方にその事で絡まれるだろうなくらいしか気になりませんわ。」
「無理やりキスされたのに?」
「あの時は驚きましたけど王子殿下は私の婚約者、いずれ婚姻を結ぶのですから気にする必要がないと判断しましたわ。それより何故かが分からないので分かりやすく説明お願い致します。」
「待って…今かなり傷ついてるから…」
本当にひどい顔色をされてます。具合が悪いのでしょうか?
「大丈夫ですか?顔色も悪いようですが…」
「そうだけどそうじゃない…はぁ…」
何があったのでしょう?
「僕はティアの事が女性として好きで仕方が無いのにティアは全く意識すらしてないからそれで焦りと怒りとかがあって…つい?」
いや意味わかりませんから!
「理解が出来ませんわ。」
「少しでも男として意識して欲しかったから。これで分かる?」
王子殿下が私を異性として好きででも私は異性として意識してないから意識して欲しくてキスをした?
言葉の意味はわかります。
でも理解は出来ませんわ。
最初の王子殿下が私を異性として好きというのが分かりませんわ。
私のどこに好きになる要素があるのでしょう?
「意味は分かりましたわ。」
「本当?!」
輝かしいほどの満面の笑み。
本当に血のつながりがあるのか疑いたくなりますわね。
確実にありますけど。
殿下は殿下の祖父と私は私の祖母と同じ髪色です。
私は祖母の金髪に父似の青い目をしています。
「辻褄としてはあっていると思いましたわ。」
「…僕がティアを好きってことが解らないと?」
え!なんでバレたのですか?!
これでも王妃教育のおかげで表情には出ないのですが…
「なんでそう私が思ったと分かったのですか?」
「何年ティアのこと見てきたと思ってるの?それくらい表情に出にくくなろうとも分かるよ…」
私には全く分かりませんわ。
普段何を考えておられるか想像もつきませんもの。
そして王子殿下が普段と違いすぎて戸惑っておりますわ。
何故そんなに切なそうな瞳で私を見つめ、愛おしそうに頬に触れてくるのですか?
エルナおば様もう少し呼び出し方というものがあると思いますわよ…
部屋の前におられる兵の方も困惑しておりますわ。
「母上…その呼び出し方は…」
なんですの?私を見た途端ぎょっとした顔をされて…
「聞いたわよエド。いくら好きでも無理やりはよくないわよ~。全く伝わってないからちゃんと話しなさい!じゃあねティア頑張って頂戴ね~。」
え?頑張れ…ですか?
って!行かないでくださいまし!
「とりあえず…お茶でもどう?」
えー…行きたくないですが行かなきゃですわよね…
***
侍従の方が入れてくださったお茶をいただきます。
美味しいですわ。さすが王子殿下の侍従。
私の侍女は私の好みに合わせて入れてくださいますのでそれとは少し違いますがとても美味しいです。
「今日はすまなかったね。ティアに男として見てもらえてないと聞いてつい…」
全く因果が掴めないのですが…
「気にしてはいないので謝罪はいいのですけどどうしてそれを聞いてそんなことをしようと思ったのかが全く分かりませんわ。」
「気にしてよ…」
「気にしてませんので。強いて言うなら明日から学園の方にその事で絡まれるだろうなくらいしか気になりませんわ。」
「無理やりキスされたのに?」
「あの時は驚きましたけど王子殿下は私の婚約者、いずれ婚姻を結ぶのですから気にする必要がないと判断しましたわ。それより何故かが分からないので分かりやすく説明お願い致します。」
「待って…今かなり傷ついてるから…」
本当にひどい顔色をされてます。具合が悪いのでしょうか?
「大丈夫ですか?顔色も悪いようですが…」
「そうだけどそうじゃない…はぁ…」
何があったのでしょう?
「僕はティアの事が女性として好きで仕方が無いのにティアは全く意識すらしてないからそれで焦りと怒りとかがあって…つい?」
いや意味わかりませんから!
「理解が出来ませんわ。」
「少しでも男として意識して欲しかったから。これで分かる?」
王子殿下が私を異性として好きででも私は異性として意識してないから意識して欲しくてキスをした?
言葉の意味はわかります。
でも理解は出来ませんわ。
最初の王子殿下が私を異性として好きというのが分かりませんわ。
私のどこに好きになる要素があるのでしょう?
「意味は分かりましたわ。」
「本当?!」
輝かしいほどの満面の笑み。
本当に血のつながりがあるのか疑いたくなりますわね。
確実にありますけど。
殿下は殿下の祖父と私は私の祖母と同じ髪色です。
私は祖母の金髪に父似の青い目をしています。
「辻褄としてはあっていると思いましたわ。」
「…僕がティアを好きってことが解らないと?」
え!なんでバレたのですか?!
これでも王妃教育のおかげで表情には出ないのですが…
「なんでそう私が思ったと分かったのですか?」
「何年ティアのこと見てきたと思ってるの?それくらい表情に出にくくなろうとも分かるよ…」
私には全く分かりませんわ。
普段何を考えておられるか想像もつきませんもの。
そして王子殿下が普段と違いすぎて戸惑っておりますわ。
何故そんなに切なそうな瞳で私を見つめ、愛おしそうに頬に触れてくるのですか?
0
お気に入りに追加
120
あなたにおすすめの小説
【1/23取り下げ予定】あなたたちに捨てられた私はようやく幸せになれそうです
gacchi
恋愛
伯爵家の長女として生まれたアリアンヌは妹マーガレットが生まれたことで育児放棄され、伯父の公爵家の屋敷で暮らしていた。一緒に育った公爵令息リオネルと婚約の約束をしたが、父親にむりやり伯爵家に連れて帰られてしまう。しかも第二王子との婚約が決まったという。貴族令嬢として政略結婚を受け入れようと覚悟を決めるが、伯爵家にはアリアンヌの居場所はなく、婚約者の第二王子にもなぜか嫌われている。学園の二年目、婚約者や妹に虐げられながらも耐えていたが、ある日呼び出されて婚約破棄と伯爵家の籍から外されたことが告げられる。修道院に向かう前にリオ兄様にお別れするために公爵家を訪ねると…… 書籍化のため1/23に取り下げ予定です。
【完結】ふしだらな母親の娘は、私なのでしょうか?
イチモンジ・ルル
恋愛
「ふしだら」と汚名を着せられた母の罪を背負わされ虐げられる少女ノンナ。
家の都合で幼いころから政略結婚し、さらに才能や美貌、父の愛まで奪われた彼女が、魔法の力と仲間の助けを得て、隠された真実を暴き、奪われた人生を取り戻す復讐と成長の物語。
10万字予定。初日のみ3回更新。そのあとは不定期となります。
頻繁に改稿します。誤字や投稿ミスをしがちなので、見かけたら教えてくださいませ。
他サイトにも投稿予定です。
2025-01-01 タイトルを変更しました(旧タイトル ふしだらと言われた母親の娘は、実は私ではありません)
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
傲慢令嬢は、猫かぶりをやめてみた。お好きなように呼んでくださいませ。愛しいひとが私のことをわかってくださるなら、それで十分ですもの。
石河 翠
恋愛
高飛車で傲慢な令嬢として有名だった侯爵令嬢のダイアナは、婚約者から婚約を破棄される直前、階段から落ちて頭を打ち、記憶喪失になった上、体が不自由になってしまう。
そのまま修道院に身を寄せることになったダイアナだが、彼女はその暮らしを嬉々として受け入れる。妾の子であり、貴族暮らしに馴染めなかったダイアナには、修道院での暮らしこそ理想だったのだ。
新しい婚約者とうまくいかない元婚約者がダイアナに接触してくるが、彼女は突き放す。身勝手な言い分の元婚約者に対し、彼女は怒りを露にし……。
初恋のひとのために貴族教育を頑張っていたヒロインと、健気なヒロインを見守ってきたヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、別サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
わたしは婚約者の不倫の隠れ蓑
岡暁舟
恋愛
第一王子スミスと婚約した公爵令嬢のマリア。ところが、スミスが魅力された女は他にいた。同じく公爵令嬢のエリーゼ。マリアはスミスとエリーゼの密会に気が付いて……。
もう終わりにするしかない。そう確信したマリアだった。
本編終了しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる