八雲の帳簿

 この世の兵器や戦争を過去未来と記された予言の魔導書。その名を「兵器全書」と言う。
 時の権力者はあらゆる手段を使って、その書物を手に入れようとした。しかし、人ならざるものもまた、書物を狙った。

 自動人形。己の名を知られることを、極端に嫌うそれらは、兵器全書の存在に恐怖した。それらもまた、兵器であるからだ。




 西暦2000年。一体の自動人形が一人の少女を守る。
 兵器全書の所持権を不運にも引き継いでしまった人間の少女、八雲恵美。
人形達は少女を恐れ、書物の名を「八雲の帳簿」と呼び変え、彼女と書物を狙うのであった。
400年を生きる無敵の自動人形レティ。彼女は親友との約束を守るため、恵美の剣となり書物を狙う敵を斬る。

これは人に愛されたかった人形と不運な少女の物語である。

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