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#ウィンク カイと真と凛太朗
左目ぱちぱちする真。
「ウィンクの練習すか?」
「コンタクトの調子が悪い」
「なるほど」
「兄さん俺にもウィンクして」
「ほら」
「可愛い」
凛太朗が隣に座る真の瞼に口付ける。
「それ絶対外でやんないで下さいよ。あんたら距離感バグってるんだから」
「羨ましいくせに」
「うっ……シンさん俺もチューしていいですか?」
「あと三十分でこの資料作れたらな」
「マジで? 絶対やります! うぉー!」
俄然やる気が出て意気込みと共にパソコンに向かう。
「じゃー俺たちは飲みに行くから」
真と凛太朗が席を立つ。
「え、え? 俺は?」
「お前は三十分以内にそれ完成させて俺のチェックをもらうこと」
「時間過ぎたら兄さん酔っ払ってチェックとか出来ないから気をつけたほうがいいよ」
「酔うの早すぎだろ!」
二人はカイを置いて部屋の戸口に向かう。マジか。せめてカイの仕事が終わるまではここに居てくれると思ったのに。
「カイ!」
分かりやすく落胆していると真に呼ばれた。
「待ってるから早く来いよ!」
顔を上げると目が合った真にウィンクされ、カイは思わず立ち上がった。たかがウィンクなのに、真がするとどうしてこうも興奮するのだろう。鼓動が速く、顔も熱い。
「サービスしすぎじゃない?」
「教育は飴と鞭だからな」
「コスパ良すぎだろあいつ」
「おい」
既に部屋を出た二人の声が遠ざかる。未だどきどきする心臓を落ち着けるように深呼吸し、カイは椅子に座り直した。
絶対に時間内に終わらせてやる。パソコンに向かいながら決意し、カイは猛然とキーボードを叩き始めた。
#接待 カイと凛太朗 性描写+モブ描写有注意
指定されたホテルの部屋につき、カイは深呼吸をして扉を開けた。広い部屋には酒と煙草の臭いが充満し、かすかに花のようなそれでいて人工的な甘い香りも混ざっていた。
リビングに居た数名の男が身なりを整えながらカイと入れ替わるように部屋を出て行った。そのうちの一人がカイを見て足を止めた。
「迎えか?」
「はい」
「ご苦労さん。ドン・フィオーレによろしく伝えてくれ。あんたらの気持ちはよくわかったと」
「はい……」
言われるがまま返事をすると分厚い手のひらに頭をなでられ、胸ポケットにチップを捩じ込まれた。
「彼は寝室だ。少し無理をさせたからまだ動けないかもしれない。この部屋を好きに使って構わないから、後を頼めるか?」
男の言葉が理解出来ず、見上げると爽やかな笑顔と目が合ってカイは悪寒がした。男の発言が、その精悍な顔立ちとあまりに乖離しているような気がしたからだ。
「失礼します!」
カイは部屋の奥へ走った。カーテンの開かれた寝室は眩しい光で満たされていた。大きなベッドの上、裸の男が身を縮めるようにして横たわっている。
「リンさん!」
カイが駆け寄ると凛太朗の体は小刻みに震えていることがわかった。
「カイ……?」
泣き腫らした瞳がカイを見上げる。普段の涼しげできつい眼差しが嘘のようだ。眉は下がり、声も掠れている。
「だ、大丈夫ですか?」
何があったのかは一瞬で理解した。縛られた跡の残る肌や、こびりついた精液、そこら辺に転がる玩具を見れば嫌でもわかる。このホテルへ行くよう命じられた時から薄々予感はしていた。でも信じたくはなかった。
「痛いとことか、気分とか……」
ベッドに乗り上げ、未だ呼吸の浅い凛太朗の体にそっと触れる。びくりと大げさに跳ねる体にカイのほうが怯えた。
「す、すみませっ、どこか怪我……」
「カイ、たすけて……」
力なくシャツを引かれ、カイは凛太朗の顔を覗き込んだ。
「どうしたらいいですか? なんでも言ってください」
凛太朗は目を逸らしつつ、カイの手を股間に導いた。
「これ外して……力入んなくて、自分じゃ上手くできない……」
「え?」
凛太朗の脚を開かせてみると性器を戒めるベルトのような物が装着されていた。
「これって……」
「最後の方、全然出させてもらえなかったから、死にそう……」
あらぬ想像をしてしまい熱くなる頭を振って、彼の要望に応えるべくベルトに手を伸ばす。張り詰めた性器を拘束するそれは彼の体液で湿っており、指先に感じる滑りが彼の性感の高まりをカイに知らしめた。
カイの手が触れるたび、凛太朗はベッドの上で身悶える。
「はやくっ……」
「動かないで下さい、もうちょい……」
どうにか解放に成功すると、凛太朗は枕に顔を押し付けて声を殺した。
カイは一気に硬度を増した性器を掴み、驚いて顔を上げた凛太朗の唇をキスで塞いだ。
叫び声を封じながら手の中の性器を摩擦する。数回擦っただけで、凛太朗は簡単に射精してしまった。
「ぁっ……あ……」
「ちゃんといけた?」
快感の余韻に震える凛太朗を宥めるようにキスをする。
「そこまでやれとは言ってない……」
「力入んないんでしょ? 自分じゃ上手くちんぽ扱けないよ」
「確かに」
「もう満足した? シャワー行ける?」
「無理……こっちもして」
凛太朗が見せつけるように尻を広げて粘膜を晒す。
「あー……」
カイは逡巡しながらもそこに指を差し入れた。
「ぐずぐずじゃん……」
「も、入れていいから……」
「えー……」
ほんとに良いのだろうか、迷ったのは一瞬でカイは凛太朗の中に自身の性器を押し込んだ。
「後で文句言わないでくださいよ!」
勢いに任せて腰を打ち付けながら快感に歪む顔を真近で観察する。
「み、るなよ……」
「駄目。あいつらには見せたんでしょ? 普段のリンさんからは想像もつかないくらいエロい顔」
「ばか、ぁ、あ……っ」
「はー……っ、気持ちいい……ね、このまま出していい? リンさんの中に」
「だっ……」
駄目だと言われるのを察して唇を重ねる。言葉と裏腹に搾り取るように狭まる粘膜に射精する。
「駄目って言ったのに……」
「自分から誘ったくせに?」
ゆっくり体を離すと凛太朗は深くため息をついた。
「もー動けない……」
「早く戻らないとみんな心配してますよ」
「嘘つけ」
「嘘ですけど」
この一件を知っている人間は多くない。
「煙草取って。スーツに入ってる」
床に脱ぎ散らかされたスーツを探って煙草とライターを取り出しベッドに戻る。一本取り出して凛太朗に咥えさせ火をつけてやる。
「はー……ちょっと寝ていい? 夜通しやってて一睡もしてないんだわ」
「いいですよ。起こします。体も拭いときます」
「ありがと」
煙草を消した凛太朗は一度深く呼吸し、ベッドに沈み込むように眠りについた。
「お疲れ様です」
ようやく訪れたであろう穏やかな眠りを妨げぬよう、カイは静かに彼を労った。
左目ぱちぱちする真。
「ウィンクの練習すか?」
「コンタクトの調子が悪い」
「なるほど」
「兄さん俺にもウィンクして」
「ほら」
「可愛い」
凛太朗が隣に座る真の瞼に口付ける。
「それ絶対外でやんないで下さいよ。あんたら距離感バグってるんだから」
「羨ましいくせに」
「うっ……シンさん俺もチューしていいですか?」
「あと三十分でこの資料作れたらな」
「マジで? 絶対やります! うぉー!」
俄然やる気が出て意気込みと共にパソコンに向かう。
「じゃー俺たちは飲みに行くから」
真と凛太朗が席を立つ。
「え、え? 俺は?」
「お前は三十分以内にそれ完成させて俺のチェックをもらうこと」
「時間過ぎたら兄さん酔っ払ってチェックとか出来ないから気をつけたほうがいいよ」
「酔うの早すぎだろ!」
二人はカイを置いて部屋の戸口に向かう。マジか。せめてカイの仕事が終わるまではここに居てくれると思ったのに。
「カイ!」
分かりやすく落胆していると真に呼ばれた。
「待ってるから早く来いよ!」
顔を上げると目が合った真にウィンクされ、カイは思わず立ち上がった。たかがウィンクなのに、真がするとどうしてこうも興奮するのだろう。鼓動が速く、顔も熱い。
「サービスしすぎじゃない?」
「教育は飴と鞭だからな」
「コスパ良すぎだろあいつ」
「おい」
既に部屋を出た二人の声が遠ざかる。未だどきどきする心臓を落ち着けるように深呼吸し、カイは椅子に座り直した。
絶対に時間内に終わらせてやる。パソコンに向かいながら決意し、カイは猛然とキーボードを叩き始めた。
#接待 カイと凛太朗 性描写+モブ描写有注意
指定されたホテルの部屋につき、カイは深呼吸をして扉を開けた。広い部屋には酒と煙草の臭いが充満し、かすかに花のようなそれでいて人工的な甘い香りも混ざっていた。
リビングに居た数名の男が身なりを整えながらカイと入れ替わるように部屋を出て行った。そのうちの一人がカイを見て足を止めた。
「迎えか?」
「はい」
「ご苦労さん。ドン・フィオーレによろしく伝えてくれ。あんたらの気持ちはよくわかったと」
「はい……」
言われるがまま返事をすると分厚い手のひらに頭をなでられ、胸ポケットにチップを捩じ込まれた。
「彼は寝室だ。少し無理をさせたからまだ動けないかもしれない。この部屋を好きに使って構わないから、後を頼めるか?」
男の言葉が理解出来ず、見上げると爽やかな笑顔と目が合ってカイは悪寒がした。男の発言が、その精悍な顔立ちとあまりに乖離しているような気がしたからだ。
「失礼します!」
カイは部屋の奥へ走った。カーテンの開かれた寝室は眩しい光で満たされていた。大きなベッドの上、裸の男が身を縮めるようにして横たわっている。
「リンさん!」
カイが駆け寄ると凛太朗の体は小刻みに震えていることがわかった。
「カイ……?」
泣き腫らした瞳がカイを見上げる。普段の涼しげできつい眼差しが嘘のようだ。眉は下がり、声も掠れている。
「だ、大丈夫ですか?」
何があったのかは一瞬で理解した。縛られた跡の残る肌や、こびりついた精液、そこら辺に転がる玩具を見れば嫌でもわかる。このホテルへ行くよう命じられた時から薄々予感はしていた。でも信じたくはなかった。
「痛いとことか、気分とか……」
ベッドに乗り上げ、未だ呼吸の浅い凛太朗の体にそっと触れる。びくりと大げさに跳ねる体にカイのほうが怯えた。
「す、すみませっ、どこか怪我……」
「カイ、たすけて……」
力なくシャツを引かれ、カイは凛太朗の顔を覗き込んだ。
「どうしたらいいですか? なんでも言ってください」
凛太朗は目を逸らしつつ、カイの手を股間に導いた。
「これ外して……力入んなくて、自分じゃ上手くできない……」
「え?」
凛太朗の脚を開かせてみると性器を戒めるベルトのような物が装着されていた。
「これって……」
「最後の方、全然出させてもらえなかったから、死にそう……」
あらぬ想像をしてしまい熱くなる頭を振って、彼の要望に応えるべくベルトに手を伸ばす。張り詰めた性器を拘束するそれは彼の体液で湿っており、指先に感じる滑りが彼の性感の高まりをカイに知らしめた。
カイの手が触れるたび、凛太朗はベッドの上で身悶える。
「はやくっ……」
「動かないで下さい、もうちょい……」
どうにか解放に成功すると、凛太朗は枕に顔を押し付けて声を殺した。
カイは一気に硬度を増した性器を掴み、驚いて顔を上げた凛太朗の唇をキスで塞いだ。
叫び声を封じながら手の中の性器を摩擦する。数回擦っただけで、凛太朗は簡単に射精してしまった。
「ぁっ……あ……」
「ちゃんといけた?」
快感の余韻に震える凛太朗を宥めるようにキスをする。
「そこまでやれとは言ってない……」
「力入んないんでしょ? 自分じゃ上手くちんぽ扱けないよ」
「確かに」
「もう満足した? シャワー行ける?」
「無理……こっちもして」
凛太朗が見せつけるように尻を広げて粘膜を晒す。
「あー……」
カイは逡巡しながらもそこに指を差し入れた。
「ぐずぐずじゃん……」
「も、入れていいから……」
「えー……」
ほんとに良いのだろうか、迷ったのは一瞬でカイは凛太朗の中に自身の性器を押し込んだ。
「後で文句言わないでくださいよ!」
勢いに任せて腰を打ち付けながら快感に歪む顔を真近で観察する。
「み、るなよ……」
「駄目。あいつらには見せたんでしょ? 普段のリンさんからは想像もつかないくらいエロい顔」
「ばか、ぁ、あ……っ」
「はー……っ、気持ちいい……ね、このまま出していい? リンさんの中に」
「だっ……」
駄目だと言われるのを察して唇を重ねる。言葉と裏腹に搾り取るように狭まる粘膜に射精する。
「駄目って言ったのに……」
「自分から誘ったくせに?」
ゆっくり体を離すと凛太朗は深くため息をついた。
「もー動けない……」
「早く戻らないとみんな心配してますよ」
「嘘つけ」
「嘘ですけど」
この一件を知っている人間は多くない。
「煙草取って。スーツに入ってる」
床に脱ぎ散らかされたスーツを探って煙草とライターを取り出しベッドに戻る。一本取り出して凛太朗に咥えさせ火をつけてやる。
「はー……ちょっと寝ていい? 夜通しやってて一睡もしてないんだわ」
「いいですよ。起こします。体も拭いときます」
「ありがと」
煙草を消した凛太朗は一度深く呼吸し、ベッドに沈み込むように眠りについた。
「お疲れ様です」
ようやく訪れたであろう穏やかな眠りを妨げぬよう、カイは静かに彼を労った。
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