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短編
#03*
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「カラス風呂ありがとー」
「おかえり。ちょっと声聞こえてたよ」
「マジか。ごめん」
「はわわ」
「べつにいいけどちょっと意外だね。カイみたいな子も守備範囲なんだ?」
「いや、こいつは前に兄さんに手出したから気になっただけ」
「はわわわ」
「あんまり苛めないであげなよ。これ良かったら使って。サンプルだけど結構いいから」
「おー助かる。ありがとう」
「なんすか?」
「保湿とかスキンケア系のやつ。カイも使う?」
「やり方わかんないっす……」
「何それ、ただこうやって……手のひらで馴染ませたらいいだけだよ」
「おお……!」
「乾ききらない内にこっちも塗りなよ」
「はい!」
「歯ブラシとドライヤーもあるよ」
「最高。完璧。ここを第二の家にしたい」
「俺もっす。もうボロアパートは嫌っす」
「気に入ってくれて良かった。ベッドも作っておいたから」
「ほんとカラスさん良い人! サービス業してる人は違いますね」
「好きでやってるだけだよ。マッサージもつけようか?」
「俺お願いしたい。めっちゃ体痛い」
「じゃあ後でね。俺もシャワー浴びてくるから」
「リン、寝てる?」
「んー……起きてる……」
「ほぼ寝てるじゃない。いいよ、そのまま楽にしてて」
「嫌いな香りとか触られたくない所とかない?」
「大丈夫。好きにして」
「そんなに警戒心薄くて大丈夫? とりあえず手からやってくよ」
「いい匂い……」
「少しアロマを入れてるからね。力強くない?」
「うん……気持ちいい」
「結構あちこち凝ってるね」
「手だけでわかんの?」
「だいたいね。ここ痛くない?」
「いっ、痛い痛い」
「ごめん。あんまり強くしないから寝てていいよ」
「うん……」
「ここもリンパが通ってるからちゃんと流してあげた方がいいんだよ」
「それ日本のAVとかであるやつじゃん……」
「好き?」
「わりと……そこくすぐったい」
「リンパは本当だから、定期的にマッサージして血流を良くしておいたほうがいいよ」
「ん……」
「脚辛くない?」
「うん」
「体柔らかいね。もう少し開くよ。ストレッチも兼ねてるから」
「眠くなってきた……」
「寝ていいんだよ?」
「うん、でも気持ちよくて……俺たってない?」
「ちょっとね。さっきカイとしたんじゃないの?」
「あいつ上手すぎて精子出なかった」
「へぇ、それは張り合いがあるね」
「競わないでよ……っあ、ほんとに触るの?」
「嫌?」
「嫌じゃないけど……すぐ出ちゃうよ俺」
「それはどうかな」
「どう? ぬるいセックスの後には丁度いいんじゃない?」
「っ、ぅ……!」
「本気で声抑えてるね。じゃないと叫びそう?」
「はっ、はずして……もぅっ……」
「いいよ。ちょっと休憩ね」
「はぁ……っ、はーっ……」
「大丈夫? これで擦られるのそんなに気持ちいい?」
「だめ、気持ちいいの通り越してじんじんする。辛い」
「もういきたい?」
「うん……」
「じゃあこうして、全部してあげるね」
「っ!」
「だめだよち力入れたら。リラックスして」
「ん、んーっ……」
「気持ちいいとこ全部こするから、ここに集中しててね。裏筋のところも、敏感になってる亀頭も」
「っん、ぅー……!」
「たくさん出たね。このままこすり続けて潮吹きしさせてあげるね」
「んーっ!」
「おはようございます……」
「はよ……」
「みんな酷い顔だね」
「一番寝てないのにカラスさんだけ艶々っすね……」
「兄さんは?」
「シャワー行ってるよ。リンも使う?」
「いや、どうせ帰ったら走るし、向こうで入るよ」
「まだ動くんすか? 元気すぎでしょ……」
「一番若い奴がなに言ってんだ」
「シンさん、おはようございます」
「おはよう兄さん」
「おはよ。お前ら微妙に目を逸らすのはなんでだ?」
「さ、さてと、歯磨きしようかな!」
「あ、俺も行く!」
「あいつら……」
「二人ともすぐに仲良くなったね。やっぱり歳が近いからかな?」
「仲良くなられても困るんだよ……ったく」
「こんな平和がずっと続けばいいのにね」
「お前がそんなこと言うなんてどうかしてるな」
「そうかもね」
「おかえり。ちょっと声聞こえてたよ」
「マジか。ごめん」
「はわわ」
「べつにいいけどちょっと意外だね。カイみたいな子も守備範囲なんだ?」
「いや、こいつは前に兄さんに手出したから気になっただけ」
「はわわわ」
「あんまり苛めないであげなよ。これ良かったら使って。サンプルだけど結構いいから」
「おー助かる。ありがとう」
「なんすか?」
「保湿とかスキンケア系のやつ。カイも使う?」
「やり方わかんないっす……」
「何それ、ただこうやって……手のひらで馴染ませたらいいだけだよ」
「おお……!」
「乾ききらない内にこっちも塗りなよ」
「はい!」
「歯ブラシとドライヤーもあるよ」
「最高。完璧。ここを第二の家にしたい」
「俺もっす。もうボロアパートは嫌っす」
「気に入ってくれて良かった。ベッドも作っておいたから」
「ほんとカラスさん良い人! サービス業してる人は違いますね」
「好きでやってるだけだよ。マッサージもつけようか?」
「俺お願いしたい。めっちゃ体痛い」
「じゃあ後でね。俺もシャワー浴びてくるから」
「リン、寝てる?」
「んー……起きてる……」
「ほぼ寝てるじゃない。いいよ、そのまま楽にしてて」
「嫌いな香りとか触られたくない所とかない?」
「大丈夫。好きにして」
「そんなに警戒心薄くて大丈夫? とりあえず手からやってくよ」
「いい匂い……」
「少しアロマを入れてるからね。力強くない?」
「うん……気持ちいい」
「結構あちこち凝ってるね」
「手だけでわかんの?」
「だいたいね。ここ痛くない?」
「いっ、痛い痛い」
「ごめん。あんまり強くしないから寝てていいよ」
「うん……」
「ここもリンパが通ってるからちゃんと流してあげた方がいいんだよ」
「それ日本のAVとかであるやつじゃん……」
「好き?」
「わりと……そこくすぐったい」
「リンパは本当だから、定期的にマッサージして血流を良くしておいたほうがいいよ」
「ん……」
「脚辛くない?」
「うん」
「体柔らかいね。もう少し開くよ。ストレッチも兼ねてるから」
「眠くなってきた……」
「寝ていいんだよ?」
「うん、でも気持ちよくて……俺たってない?」
「ちょっとね。さっきカイとしたんじゃないの?」
「あいつ上手すぎて精子出なかった」
「へぇ、それは張り合いがあるね」
「競わないでよ……っあ、ほんとに触るの?」
「嫌?」
「嫌じゃないけど……すぐ出ちゃうよ俺」
「それはどうかな」
「どう? ぬるいセックスの後には丁度いいんじゃない?」
「っ、ぅ……!」
「本気で声抑えてるね。じゃないと叫びそう?」
「はっ、はずして……もぅっ……」
「いいよ。ちょっと休憩ね」
「はぁ……っ、はーっ……」
「大丈夫? これで擦られるのそんなに気持ちいい?」
「だめ、気持ちいいの通り越してじんじんする。辛い」
「もういきたい?」
「うん……」
「じゃあこうして、全部してあげるね」
「っ!」
「だめだよち力入れたら。リラックスして」
「ん、んーっ……」
「気持ちいいとこ全部こするから、ここに集中しててね。裏筋のところも、敏感になってる亀頭も」
「っん、ぅー……!」
「たくさん出たね。このままこすり続けて潮吹きしさせてあげるね」
「んーっ!」
「おはようございます……」
「はよ……」
「みんな酷い顔だね」
「一番寝てないのにカラスさんだけ艶々っすね……」
「兄さんは?」
「シャワー行ってるよ。リンも使う?」
「いや、どうせ帰ったら走るし、向こうで入るよ」
「まだ動くんすか? 元気すぎでしょ……」
「一番若い奴がなに言ってんだ」
「シンさん、おはようございます」
「おはよう兄さん」
「おはよ。お前ら微妙に目を逸らすのはなんでだ?」
「さ、さてと、歯磨きしようかな!」
「あ、俺も行く!」
「あいつら……」
「二人ともすぐに仲良くなったね。やっぱり歳が近いからかな?」
「仲良くなられても困るんだよ……ったく」
「こんな平和がずっと続けばいいのにね」
「お前がそんなこと言うなんてどうかしてるな」
「そうかもね」
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