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短編
#02*
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カラオケ後
「頭いた……喉死んだ……」
「そりゃあんだけ飲んで歌ってたらな」
「なんか体も痛いし……」
「お前はカイと盛り上がりすぎて踊るからだろ」
「死ぬ……」
「死んでもいいからちゃんと歩け」
「俺これから車運転して帰れる気がしないっす……」
「タクシー呼ぶか?」
「甘やかさなくていいジーノ……」
「潰れてる奴が何言ってんだよ」
「俺の店近くだけど泊まってく?」
「お前この辺にも店出してんのか? ほんとすげーな」
「まだオープン前だけどね。酒抜けるまで休んで行きなよ」
「そうします……」
烏の店
「シャワーとかは使えるから浴びてきていいよ」
「ありがとう」
「俺も洗面所借りたいっす」
「ご自由に。その前にシンを寝かせないとね。個室あるから運ぼうか」
「兄さん平気? 気持ち悪くない?」
「んー……」
「顔色は悪くないし大丈夫そうだね」
「ネクタイだけ外すよー」
「上着はここに掛けときますね」
「カイありがとう」
「二人とも手慣れてるね」
「シャワー借りるー」
「どうぞ。後で着替え持っていくよ」
「俺も洗面所借りまーす。あ、シャワーの所と一緒っすか?」
「うん」
「なに気遣ってんの? 一緒に来たらいいじゃん」
「そっすね……」
「リンさんめっちゃ躊躇いなく脱ぎますね」
「は? なんで?」
「いやちょっと……」
「なに照れてんの? 男同士なのに」
「だってその、シンさんの弟さんだし……」
「だから? 兄さんとは血繋がってないけど」
「それは知ってますけど……」
「面白いから一緒に入る?」
「えっ? いや、それは……」
「いいからいいから」
「あ、あの、リンさんっ」
「狭いんだからバタバタすんなよ。ほら、俺が洗ってやるから、カイも俺のこと洗って?」
「からかってますよね?」
「まーね」
「ぁっ、ちよ、そんなとこ触らないでください!」
「ちゃんと洗わないとだめじゃん」
「あーもー無理無理」
「なんで? たちそう?」
「はい……」
「はは、素直で可愛いね」
「リンさん、そろそろやめないと俺、何するかわかんないですよ……」
「どういう意味?」
「正直かなり興奮してます。でも頑張って我慢してる。シンさんの弟にって思うとそれだけで鼻血出そうです」
「俺の兄さんにエロいことしたのお前だろ」
「いたっ」
「なぁ、今日みたいに酔い潰れたとこ襲ったわけ? あの人のきれいな体触りまくって、ここに噛みついたの」
「ご、ごめんなさっ」
「ははっ、そんな顔しなくても怒ってないよ。いや、怒ってるけど、それ以上に興奮してる」
「あ、リンさ、当たって……」
「俺に悪いと思うならさ、兄さんにしたのと同じこと、俺にもしてみてよ」
「んっ、ふ、ぅうっ」
「リンさん、声、もうちょっと抑えないと聞こえちゃいますよ」
「ぁ、あ、むりっ、ふさいで」
「あーもうエロいなぁ」
「ん、んっん」
「あーここ気持ちいい? ちんこで擦ると中が狭くなるのわかるよ。もっと速いほうがいい? それともゆっくり?」
「あ、ぁーっ……」
「ゆっくりのが良さそうだね。さっきそういうの好きって言ってたし。気持ちいいとこだけ擦りながらとろとろにしてあげるね」
「んっ……」
「ほら、触ってないのに乳首もたってるよ。石鹸でぬるぬるにして擦ったらどうなるかな?」
「あっ、あ」
「すげー敏感そうでやらしいね。触って欲しい?」
「さ、さわって……」
「じゃあちゃんと見ててね。先っぽだけなでてあげるから」
「ん! んぅっ……」
「ちょっといっちゃった? じゃあ中も擦りながら触るね」
「まっ、待って、今はむりっ」
「中でいって敏感になっちゃった? ほらでも、乳首気持ちいいよ。ぬるぬるの指で何度もされるのたまんないでしょ」
「あぁー……っ」
「すげー締まってきた。ちょっと強くしたらどう?」
「ひっ、あっ!」
「好きなんだ。このままいくまでいじめててあげるね」
「ふーすっきりした」
「なんでそんな元気なんすか……俺は倒れそうです……」
「はは、ごめんね。こんな童顔で可愛い顔の奴がどんな風に兄さんにエロいことしたのかと思ったら興奮して」
「性癖歪みすぎじゃないですか」
「カイに言われたくないよ」
「すみませんでした……」
「なんで謝んの? 俺から誘ったのに。てか女の子ならともかく男とやるのはもはやコミュニケーションでしょ? あんまり深く考えすぎなくていいよ」
「めっちゃオープンっすね」
「恋人がいる訳でもなし、そっちのが楽じゃない?」
「好きな人とかいないんすか? その、シンさんのことは……」
「兄さんは兄さんだよ。愛してる。でも恋人じゃない」
「複雑っすねー」
「そう? むしろ単純だと思うけど」
「頭いた……喉死んだ……」
「そりゃあんだけ飲んで歌ってたらな」
「なんか体も痛いし……」
「お前はカイと盛り上がりすぎて踊るからだろ」
「死ぬ……」
「死んでもいいからちゃんと歩け」
「俺これから車運転して帰れる気がしないっす……」
「タクシー呼ぶか?」
「甘やかさなくていいジーノ……」
「潰れてる奴が何言ってんだよ」
「俺の店近くだけど泊まってく?」
「お前この辺にも店出してんのか? ほんとすげーな」
「まだオープン前だけどね。酒抜けるまで休んで行きなよ」
「そうします……」
烏の店
「シャワーとかは使えるから浴びてきていいよ」
「ありがとう」
「俺も洗面所借りたいっす」
「ご自由に。その前にシンを寝かせないとね。個室あるから運ぼうか」
「兄さん平気? 気持ち悪くない?」
「んー……」
「顔色は悪くないし大丈夫そうだね」
「ネクタイだけ外すよー」
「上着はここに掛けときますね」
「カイありがとう」
「二人とも手慣れてるね」
「シャワー借りるー」
「どうぞ。後で着替え持っていくよ」
「俺も洗面所借りまーす。あ、シャワーの所と一緒っすか?」
「うん」
「なに気遣ってんの? 一緒に来たらいいじゃん」
「そっすね……」
「リンさんめっちゃ躊躇いなく脱ぎますね」
「は? なんで?」
「いやちょっと……」
「なに照れてんの? 男同士なのに」
「だってその、シンさんの弟さんだし……」
「だから? 兄さんとは血繋がってないけど」
「それは知ってますけど……」
「面白いから一緒に入る?」
「えっ? いや、それは……」
「いいからいいから」
「あ、あの、リンさんっ」
「狭いんだからバタバタすんなよ。ほら、俺が洗ってやるから、カイも俺のこと洗って?」
「からかってますよね?」
「まーね」
「ぁっ、ちよ、そんなとこ触らないでください!」
「ちゃんと洗わないとだめじゃん」
「あーもー無理無理」
「なんで? たちそう?」
「はい……」
「はは、素直で可愛いね」
「リンさん、そろそろやめないと俺、何するかわかんないですよ……」
「どういう意味?」
「正直かなり興奮してます。でも頑張って我慢してる。シンさんの弟にって思うとそれだけで鼻血出そうです」
「俺の兄さんにエロいことしたのお前だろ」
「いたっ」
「なぁ、今日みたいに酔い潰れたとこ襲ったわけ? あの人のきれいな体触りまくって、ここに噛みついたの」
「ご、ごめんなさっ」
「ははっ、そんな顔しなくても怒ってないよ。いや、怒ってるけど、それ以上に興奮してる」
「あ、リンさ、当たって……」
「俺に悪いと思うならさ、兄さんにしたのと同じこと、俺にもしてみてよ」
「んっ、ふ、ぅうっ」
「リンさん、声、もうちょっと抑えないと聞こえちゃいますよ」
「ぁ、あ、むりっ、ふさいで」
「あーもうエロいなぁ」
「ん、んっん」
「あーここ気持ちいい? ちんこで擦ると中が狭くなるのわかるよ。もっと速いほうがいい? それともゆっくり?」
「あ、ぁーっ……」
「ゆっくりのが良さそうだね。さっきそういうの好きって言ってたし。気持ちいいとこだけ擦りながらとろとろにしてあげるね」
「んっ……」
「ほら、触ってないのに乳首もたってるよ。石鹸でぬるぬるにして擦ったらどうなるかな?」
「あっ、あ」
「すげー敏感そうでやらしいね。触って欲しい?」
「さ、さわって……」
「じゃあちゃんと見ててね。先っぽだけなでてあげるから」
「ん! んぅっ……」
「ちょっといっちゃった? じゃあ中も擦りながら触るね」
「まっ、待って、今はむりっ」
「中でいって敏感になっちゃった? ほらでも、乳首気持ちいいよ。ぬるぬるの指で何度もされるのたまんないでしょ」
「あぁー……っ」
「すげー締まってきた。ちょっと強くしたらどう?」
「ひっ、あっ!」
「好きなんだ。このままいくまでいじめててあげるね」
「ふーすっきりした」
「なんでそんな元気なんすか……俺は倒れそうです……」
「はは、ごめんね。こんな童顔で可愛い顔の奴がどんな風に兄さんにエロいことしたのかと思ったら興奮して」
「性癖歪みすぎじゃないですか」
「カイに言われたくないよ」
「すみませんでした……」
「なんで謝んの? 俺から誘ったのに。てか女の子ならともかく男とやるのはもはやコミュニケーションでしょ? あんまり深く考えすぎなくていいよ」
「めっちゃオープンっすね」
「恋人がいる訳でもなし、そっちのが楽じゃない?」
「好きな人とかいないんすか? その、シンさんのことは……」
「兄さんは兄さんだよ。愛してる。でも恋人じゃない」
「複雑っすねー」
「そう? むしろ単純だと思うけど」
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