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アストリア
#01
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真夏のアストリアは暑かった。空港を出て待ち合わせ場所に向かう途中、日本と変わらぬ強い日差しを受けながら凛太朗はシャツに挟んだサングラスをかけた。
アストリアはヨーロッパの南に位置する小国だ。周りを海に囲まれた一見美しい国は最近まで内戦が絶えず、ようやく今の政権になって落ち着いたかに見えたが治安の悪さは相変わらずだった。とはいえ歴史的建造物や世界遺産の多いこの国は未来の観光スポットとして各国から多くの注目を集めていた。諸外国から訪れる観光客によってもたらされるであろう経済の活性化がこの国の平和と切り離せないと考えた政府は街の再生を図るため主要都市を中心に区画整理と再開発を行い、日本にはない強引さをもって、あらゆる悪を排除した。軍人崩れのマフィア、密入国の外国人、街に蔓延るチンピラなどはかつてない厳しさで取り締まられ、区画の外に追いやられた。追いやられただけで、完全に排除された訳ではない。十以上の州、四十以上の県、全てを整えるには莫大な時間と費用を要する。政府はひとまずそれらを後回しにして、諸外国から観光客の多数訪れる街を最優先で整備した。早急すぎる対応の結果、追い出された者たちは管理の行き届いていない県外で未だに生き延びていた。マフィアは変わらず縄張りを争い、非合法な商売で得た利益で政府と癒着し変わらずアストリアの地に根ざしていた。
国際空港のあるP9はアストリアの中でも特に安全な区画の一つだ。多くの観光客の降り立つ空港のある場所だから、政府が神経質なほどに気を使うのも理解できる。
兄との待ち合わせは空港近くのジェラート店で行うことになっていた。もっとも彼は仕事で来られないため、仕事仲間の女性が車で迎えに来てくれるときいていた。
大通りから少し奥に入った所にある店は観光客で賑わっていた。通り沿いはどこも人で溢れかえっていて分かりづらいからとあえてこの店を選んだのに、これではあまり意味がなかったが、初めてヨーロッパに降り立つ凛太朗としては、自分と同じ他国から来ている人間の活気が心強くもあった。
待ち合わせの時刻にはまだ少し早いので凛太朗もジェラートを買い、外のベンチに腰掛けて食べた。
「あのぅ、日本の方ですか?」
あまり発音の良くない英語で声をかけられ顔を上げると凛太朗と同じようにジェラートを手にした二人組の少女が立っていた。
「そうだけど……」
凛太朗は日本語で言った。声をかけてきた方の少女の顔がぱっと明るくなる。
「良かった! 観光ですか? ここのジェラート美味しいですよね」
少女は勝手に凛太朗の隣に腰を下ろし、初対面とは思えない気安さで話しかけてくる。まさかこれが兄の言っていた迎えかと一瞬思い、兄の仕事仲間にしては若すぎると否定した。
「うん。それで、君は誰?」
日本に居る時にはしないような直裁な物言いにも彼女は怖気付いた様子もなく笑顔で自己紹介をした。
「美玲って言います。こっちは友達の繭ちゃん。アストリアには叔父さまに会いにきたの」
凛太朗がききたいのはそんなことではなかったが、口を挟むのも面倒なので黙ってサングラス越しに通りを眺めていた。早く迎えが来ないだろうか。
「あの、お名前きいてもいいですか?」
「なんで?」
「え、だってすごくかっこいいし、おしゃれだなって思って」
「日本ならともかく、外国で簡単に知らない奴に声かけちゃだめだよ。俺が悪い奴だったらどうするの?」
「お兄さんならどうされてもいいかも」
凛太朗は呆れて口を閉ざした。見たところまだ十代の学生だろう。身につけている物もみんな高価だし、世間知らずのお嬢様といったところか。きっと今まで何不自由なく、甘やかされて育ったに違いない。
「そうだ! 今度叔父さまが関わってるホテルのパーティーがあるんだけど、一緒に行ってくれません? こっちには知ってる人が全然居なくて困ってたの。だから今日お兄さんに会えてよかった!」
何がよかったのか。無邪気に喋り続ける彼女に凛太朗は早くも辟易しつつあった。
「あのさぁ、君、俺の言ったこときいてた?」
「だってお兄さんは悪い人には見えないし、お願い! 初めて見たときタイプだなって思ったの」
顔立ちは可愛らしいが無遠慮な物言いと近過ぎる距離感が鬱陶しくてたまらない。今までこうして強請れば手に入らないものなどなかったのだろう。凛太朗は初めての海外旅行で自分が年相応の若い女が嫌いなことに気づいた。友達と紹介された繭という少女も控えめな愛想笑いを浮かべたままずっと美玲のそばに立ち尽くしている。普段から彼女に振り回されているのだろうことは初対面の凛太朗にも明らかだった。美玲のように一目でブランドとわかるような物は身につけていないことから繭はお嬢様の美玲とは違い普通の子なのかもしれない。美玲の引き立て役として連れ回されてるのだとしたらあまりに不憫だ。
「繭ちゃんだっけ? ここ座りな」
凛太朗は立ち上がって繭に席を譲った。
「えっ……」
一瞬で美玲の顔色が変わった。焦ったように繭が首を振る。
「いいんです、私はここで大丈夫ですから」
凛太朗は彼女の華奢な腕に触れて優しく引き寄せた。
「だめ。そこ日が当たるだろ? せっかくきれいな白い肌が焼けちゃうよ」
サングラスを外して微笑むと繭の頰が赤くなるのがわかった。地味だと思っていたがなかなかきれいな顔立ちの少女だった。あざとさばかりの美玲より余程好感が持てる。化粧と服装次第でかなり変わるだろうなと思いながら半ば無理矢理、繭をベンチに座らせる。その様子をものすごい顔で見ていた美玲は勢いよく立ち上がって凛太朗に身を寄せてきた。
「連絡先交換して下さい! パーティーに一緒に行ってくれるでしょ?」
苛立ちが限界に達しそうになっていた時、一人の男が近づいてきた。
「君がシンの弟?」
男は流暢な日本語で話しかけてきた。背が高くがっしりとした体躯の男に美玲は明らかに怯えた様子を見せ、助かった、と凛太朗は思った。
「弟の凛太朗です。迎えに来てくれた人ですか?」
「ああ、ルカでいいよ。シンとは友人でね。よろしく」
「よろしくお願いします」
凛太朗は差し出された手を握った。ルカは美玲を一瞥した。
「もしかして邪魔しちゃったかな?」
「いえ、いいんです。行きましょう」
凛太朗はベンチを振り返り、繭にだけ手を振って歩き出した。美玲への当てつけのように繭にだけ好意的に接してしまったことで、彼女が八つ当たりされなければいいがと無責任に考えているとルカが凛太朗のスーツケースを持ってくれた。
「着いて早々ナンパとは、さすがシンの弟だな」
「ありがとうございます。外国でナンパなんてしませんよ。一方的に絡まれてただけです」
「二人とも可愛いな。子供みたいだ。どっちがタイプなんだ?」
「強いて言うなら座ってる方の子ですが、年下はあまり好きじゃないことに気づきました」
「はは! シンの弟は面白いな。長旅で疲れただろ。あっちに車を待たせてる」
ルカの後ろについて歩きながら、凛太朗は違和感を覚えていた。兄のことを「シン」と呼ぶのは彼と一緒に仕事をする人間、もしくは仕事上の彼の顔を知っている人間だ。ルカは先ほど真の仕事仲間ではなく友人と名乗った。それなのに真を通名で呼ぶ。しかも、真が迎えによこすと言ったのは確か女のはずではなかったか? 直前に都合が変わったのだとしても、事前に連絡の一つもないのはおかしい。
大通りには黒いバンが停められていた。ルカは後部座席のドアを開けて先に凜太朗の荷物をしまった。中はシートを倒した広い空間が広がっており、もう一人、ルカと同じくらい逞しい体つきの男が乗っていた。
「おい、これが本当にシンの弟なのか?」
煙草をくわえた男は凛太朗を見るなり言った。この男は日本語を話せないようだった。
「ああ、写真よりちょっと育ってるが、本人が言うんだ。間違いないだろ」
「こんな貧相なガキがねえ」
英語でかわされる会話を聞きながら、凜太朗が先ほど覚えた違和感は危機感へと変わっていた。彼らは恐らく兄の友人などではない。むしろ兄のことを疎ましく思っている側の人間だ。
「ほら、乗りな」
ルカに促され、凛太朗はバンに足を踏み入れるふりをして走り出そうとした。しかしそれより速くルカに腕を掴まれた。
「おっと、勘は悪くないみたいだな。さすがシンの弟だ」
凛太朗は力まかせにバンの中に押し込まれた。すぐさま扉が閉められ、凛太朗は中にいたもう一人の男に身動きを封じられた。
「放せ! 放せよ!」
凛太朗は必死に暴れ、叫んだが押さえつけてくる男の力は強く、びくともしない。それどころか掴まれた頭を窓ガラスに思い切り叩きつけられた。痛みよりも衝撃で一瞬意識が飛びかける。
「おい、殺すなよ。大事なイベントが残ってるんだから」
運転席に乗り込んだルカが車を動かしながら言った。
「これくらいで死ぬかよ。ちょっと痛い目見せて静かにさせるだけだ」
「かわいそうに。今まで平和な国で暮らしてて、まさかこんな目にあうなんて想像もしてなかっただろうに」
凛太朗はそれから何度か殴られ、懲りずに抵抗しようとして体にも拳を叩き込まれ、本当に意識を失った。
アストリアはヨーロッパの南に位置する小国だ。周りを海に囲まれた一見美しい国は最近まで内戦が絶えず、ようやく今の政権になって落ち着いたかに見えたが治安の悪さは相変わらずだった。とはいえ歴史的建造物や世界遺産の多いこの国は未来の観光スポットとして各国から多くの注目を集めていた。諸外国から訪れる観光客によってもたらされるであろう経済の活性化がこの国の平和と切り離せないと考えた政府は街の再生を図るため主要都市を中心に区画整理と再開発を行い、日本にはない強引さをもって、あらゆる悪を排除した。軍人崩れのマフィア、密入国の外国人、街に蔓延るチンピラなどはかつてない厳しさで取り締まられ、区画の外に追いやられた。追いやられただけで、完全に排除された訳ではない。十以上の州、四十以上の県、全てを整えるには莫大な時間と費用を要する。政府はひとまずそれらを後回しにして、諸外国から観光客の多数訪れる街を最優先で整備した。早急すぎる対応の結果、追い出された者たちは管理の行き届いていない県外で未だに生き延びていた。マフィアは変わらず縄張りを争い、非合法な商売で得た利益で政府と癒着し変わらずアストリアの地に根ざしていた。
国際空港のあるP9はアストリアの中でも特に安全な区画の一つだ。多くの観光客の降り立つ空港のある場所だから、政府が神経質なほどに気を使うのも理解できる。
兄との待ち合わせは空港近くのジェラート店で行うことになっていた。もっとも彼は仕事で来られないため、仕事仲間の女性が車で迎えに来てくれるときいていた。
大通りから少し奥に入った所にある店は観光客で賑わっていた。通り沿いはどこも人で溢れかえっていて分かりづらいからとあえてこの店を選んだのに、これではあまり意味がなかったが、初めてヨーロッパに降り立つ凛太朗としては、自分と同じ他国から来ている人間の活気が心強くもあった。
待ち合わせの時刻にはまだ少し早いので凛太朗もジェラートを買い、外のベンチに腰掛けて食べた。
「あのぅ、日本の方ですか?」
あまり発音の良くない英語で声をかけられ顔を上げると凛太朗と同じようにジェラートを手にした二人組の少女が立っていた。
「そうだけど……」
凛太朗は日本語で言った。声をかけてきた方の少女の顔がぱっと明るくなる。
「良かった! 観光ですか? ここのジェラート美味しいですよね」
少女は勝手に凛太朗の隣に腰を下ろし、初対面とは思えない気安さで話しかけてくる。まさかこれが兄の言っていた迎えかと一瞬思い、兄の仕事仲間にしては若すぎると否定した。
「うん。それで、君は誰?」
日本に居る時にはしないような直裁な物言いにも彼女は怖気付いた様子もなく笑顔で自己紹介をした。
「美玲って言います。こっちは友達の繭ちゃん。アストリアには叔父さまに会いにきたの」
凛太朗がききたいのはそんなことではなかったが、口を挟むのも面倒なので黙ってサングラス越しに通りを眺めていた。早く迎えが来ないだろうか。
「あの、お名前きいてもいいですか?」
「なんで?」
「え、だってすごくかっこいいし、おしゃれだなって思って」
「日本ならともかく、外国で簡単に知らない奴に声かけちゃだめだよ。俺が悪い奴だったらどうするの?」
「お兄さんならどうされてもいいかも」
凛太朗は呆れて口を閉ざした。見たところまだ十代の学生だろう。身につけている物もみんな高価だし、世間知らずのお嬢様といったところか。きっと今まで何不自由なく、甘やかされて育ったに違いない。
「そうだ! 今度叔父さまが関わってるホテルのパーティーがあるんだけど、一緒に行ってくれません? こっちには知ってる人が全然居なくて困ってたの。だから今日お兄さんに会えてよかった!」
何がよかったのか。無邪気に喋り続ける彼女に凛太朗は早くも辟易しつつあった。
「あのさぁ、君、俺の言ったこときいてた?」
「だってお兄さんは悪い人には見えないし、お願い! 初めて見たときタイプだなって思ったの」
顔立ちは可愛らしいが無遠慮な物言いと近過ぎる距離感が鬱陶しくてたまらない。今までこうして強請れば手に入らないものなどなかったのだろう。凛太朗は初めての海外旅行で自分が年相応の若い女が嫌いなことに気づいた。友達と紹介された繭という少女も控えめな愛想笑いを浮かべたままずっと美玲のそばに立ち尽くしている。普段から彼女に振り回されているのだろうことは初対面の凛太朗にも明らかだった。美玲のように一目でブランドとわかるような物は身につけていないことから繭はお嬢様の美玲とは違い普通の子なのかもしれない。美玲の引き立て役として連れ回されてるのだとしたらあまりに不憫だ。
「繭ちゃんだっけ? ここ座りな」
凛太朗は立ち上がって繭に席を譲った。
「えっ……」
一瞬で美玲の顔色が変わった。焦ったように繭が首を振る。
「いいんです、私はここで大丈夫ですから」
凛太朗は彼女の華奢な腕に触れて優しく引き寄せた。
「だめ。そこ日が当たるだろ? せっかくきれいな白い肌が焼けちゃうよ」
サングラスを外して微笑むと繭の頰が赤くなるのがわかった。地味だと思っていたがなかなかきれいな顔立ちの少女だった。あざとさばかりの美玲より余程好感が持てる。化粧と服装次第でかなり変わるだろうなと思いながら半ば無理矢理、繭をベンチに座らせる。その様子をものすごい顔で見ていた美玲は勢いよく立ち上がって凛太朗に身を寄せてきた。
「連絡先交換して下さい! パーティーに一緒に行ってくれるでしょ?」
苛立ちが限界に達しそうになっていた時、一人の男が近づいてきた。
「君がシンの弟?」
男は流暢な日本語で話しかけてきた。背が高くがっしりとした体躯の男に美玲は明らかに怯えた様子を見せ、助かった、と凛太朗は思った。
「弟の凛太朗です。迎えに来てくれた人ですか?」
「ああ、ルカでいいよ。シンとは友人でね。よろしく」
「よろしくお願いします」
凛太朗は差し出された手を握った。ルカは美玲を一瞥した。
「もしかして邪魔しちゃったかな?」
「いえ、いいんです。行きましょう」
凛太朗はベンチを振り返り、繭にだけ手を振って歩き出した。美玲への当てつけのように繭にだけ好意的に接してしまったことで、彼女が八つ当たりされなければいいがと無責任に考えているとルカが凛太朗のスーツケースを持ってくれた。
「着いて早々ナンパとは、さすがシンの弟だな」
「ありがとうございます。外国でナンパなんてしませんよ。一方的に絡まれてただけです」
「二人とも可愛いな。子供みたいだ。どっちがタイプなんだ?」
「強いて言うなら座ってる方の子ですが、年下はあまり好きじゃないことに気づきました」
「はは! シンの弟は面白いな。長旅で疲れただろ。あっちに車を待たせてる」
ルカの後ろについて歩きながら、凛太朗は違和感を覚えていた。兄のことを「シン」と呼ぶのは彼と一緒に仕事をする人間、もしくは仕事上の彼の顔を知っている人間だ。ルカは先ほど真の仕事仲間ではなく友人と名乗った。それなのに真を通名で呼ぶ。しかも、真が迎えによこすと言ったのは確か女のはずではなかったか? 直前に都合が変わったのだとしても、事前に連絡の一つもないのはおかしい。
大通りには黒いバンが停められていた。ルカは後部座席のドアを開けて先に凜太朗の荷物をしまった。中はシートを倒した広い空間が広がっており、もう一人、ルカと同じくらい逞しい体つきの男が乗っていた。
「おい、これが本当にシンの弟なのか?」
煙草をくわえた男は凛太朗を見るなり言った。この男は日本語を話せないようだった。
「ああ、写真よりちょっと育ってるが、本人が言うんだ。間違いないだろ」
「こんな貧相なガキがねえ」
英語でかわされる会話を聞きながら、凜太朗が先ほど覚えた違和感は危機感へと変わっていた。彼らは恐らく兄の友人などではない。むしろ兄のことを疎ましく思っている側の人間だ。
「ほら、乗りな」
ルカに促され、凛太朗はバンに足を踏み入れるふりをして走り出そうとした。しかしそれより速くルカに腕を掴まれた。
「おっと、勘は悪くないみたいだな。さすがシンの弟だ」
凛太朗は力まかせにバンの中に押し込まれた。すぐさま扉が閉められ、凛太朗は中にいたもう一人の男に身動きを封じられた。
「放せ! 放せよ!」
凛太朗は必死に暴れ、叫んだが押さえつけてくる男の力は強く、びくともしない。それどころか掴まれた頭を窓ガラスに思い切り叩きつけられた。痛みよりも衝撃で一瞬意識が飛びかける。
「おい、殺すなよ。大事なイベントが残ってるんだから」
運転席に乗り込んだルカが車を動かしながら言った。
「これくらいで死ぬかよ。ちょっと痛い目見せて静かにさせるだけだ」
「かわいそうに。今まで平和な国で暮らしてて、まさかこんな目にあうなんて想像もしてなかっただろうに」
凛太朗はそれから何度か殴られ、懲りずに抵抗しようとして体にも拳を叩き込まれ、本当に意識を失った。
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