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競争が全て
【8】四條瑞希
しおりを挟む「組んでいるが、その前に確認したいことがある。
なぜ、友達試験の時、裏切るようなことをした?」
裏切った本人から提案されることが
あまりにも納得がいかない。
しかも今回の試験は僕には本当の負けはない。
仮に負けたとしても相手にマイナスポイントを
渡すことが可能、なら手を組まなくてもいい。
「私のボーナス条件にひっかかったのよ‥」
ボーナス条件、見せれないことをいいことに
嘘をついている可能性がある。
僕には友達ペナルティで得たもので
四條のボーナス条件を知ることは可能。
ここは泳がしておくべきか。
「そうだったんだね。疑って悪かった。
なら手を組んであげてもいい。」
四條は僕のあまりにも変わった態度に
呆れた様子で僕を見ている。
「今回、私が最下位にならなかった場合
私のボーナス条件と友達試験ペナルティを
あなたに情報して伝えるわ。
それだったら組む意味もあるんじゃない?」
情報を貰えるチャンスなんて滅多にないことも事実。
ここは四條の考えにのったほうがいいな。
「わかった。改めてよろしく。」
四條に向けて握手を求めたが
それをみるとため息をしていた。
「公開で手を組んでどうするのよ‥‥
私はあなたの事、最下位になってもいい
って思っていることは伝わっているかしら?」
わかっている。
でも今回は四條を情報を得る可能性もある。
プラス思考で考えるべきだ。
その後、四條と少し打ち合わせをし
信頼試験に挑むこととなる。
四條の作戦は至ってシンプルだったが
効果的であった。バレたとしてもどちらかは勝つ。
複数人入れば誰にでもできることだった。
残念だけど今回はヤスが最下位になってもらうよ。
ヤスの様子を見ていると丁度目が合った。
ヤスも目が合ったと気づきこちらへ声をかけてきた。
「友よ、、、俺と手を組まないか?」
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