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第0話「これから始まる物語」

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物の中には買ってすぐ壊れたり、または長年使っていても全く故障せず自分の生活をサポートしてくれるものもあります。

私はそういった事象に対し、使用者と物との間にはなんらかの「相性」があると考えます。

別の言い方をすれば、物にはもしかしたら、精霊とか、「付喪神」といったものが宿っていて、使用者を選んでいるのかもしれません。

もしも「それ」が目に見えることができたら、この世の中に当たり前に存在していたら面白いのにな。そんなことを考えて、漠然と作ったのがこの話です。
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