冬馬君の夏

だかずお

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『行くぜバルセロナ観光』

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「さぁーっ、グエル公園見て回ろう」大ご機嫌の冬馬ファミリー

まずは、パシャリ 正子達が冬馬君達を写真にとっている

「なんだかこの造りすごいわねー」

「何だか普通の建築のこうあるべきみたいな概念の下につくってる感じがしなくて凄いですねぇ」と多網ママ

「確かに」サーは良く分からなかったが頷いた。

冬馬君も大感動「見てーこのクネクネしてる道、なんか楽しい」

多網は腕を組み何故だかニタニタしている。

きみ子は興奮して屁をプップ。
「あたい、今 スペインにいるんやー」

大喜も大ご機嫌「なんだか不思議な場所だー」

大人達のスマートフォンのカメラがパシャパシャとられる。

「みんなー 普通にしてて、動画とるからー」

こう言われると妙に意識してしまう人のさが。

サーなんか髪の毛を正している、隆はなぜか咳ばらい。

きみ子と多網はカメラの前に「ピース ピース」

冬馬君と大喜は照れてカメラから離れる

その後、一同は広場に来た。

「あっ、ここ観光ブックによく乗ってた場所」と多網ママ

階段があり、カラフルなトカゲが置いてある。

多網がトカゲさんとニラメッコしていた。

もちろん、ここでもパシャリ

「しかし、人が沢山いるなぁ、さすが観光地」と隆はつぶやいていた。

みんなはグエル公園を堪能して外に出た。

「あー楽しかった」と大喜

「日本にもこーゆう場所もっと出来たら面白いのに、同じような建物ばっかりなんだもん」ときみ子

地下鉄の駅まで戻る帰り道、お土産やさんに立ち寄り色々見ていた。

「あーっこの写真たて可愛いですねー」と多網ママ

「本当~」

ママ達大喜びタイムである。

財布の紐がゆるみ出し、焦る父達。

ここで、またも全く出番もセリフもなかった多美が叫ぶ

「ちゃーーーーーーーーーーー」

もういっちょおまけに

「ちゃーーーー」

以上。

多美は満足した。

「えへっ」

お土産やさんを出た後

突然、冬馬君が叫ぶ

「あーーーっ」

指差す方向にはなんとっ!!

ガウディ3D映画体験が出来るアトラクションがあるではないか。

「乗りたい、入りたい、行きたい」子供達大はしゃぎ

「じゃあ、行こっか」と正子

その言葉に心臓が飛び出しそうになったのはサー。

えっ、怖い、やばい、大変 乗れない。

こやつ、お化けだけじゃなくアトラクション類もダメであった。

しかし、二児の父、サーのプライドが叫ぶ、こんなの怖がってるのをみんなに知られたらまずい。

ギリッ 歯をくいしばるサー。
心の中叫んだ「サー」

みんなはは入り口で眼鏡を手渡されかける、「これで、3Dになるんだぁ」と大ご機嫌冬馬君。

冬馬君は遊園地、アトラクションが大好きだ。

子供たちはワクワク

サーは心配だった。

おちっち、とびちらないよなぁ~。

いよいよ、イスが動き出す、映像と共にイスが動き出した。


「ひゃああああっ」その突然の悲鳴はサー

皆はサーを見つめた。

サーは無い頭を使い必死にごまかす

「ひゃああああらっ、あああー冒険に出発ーサー」

実はチッチが一ミリだけ飛び出しちゃった。

イスは激しく動き出す

「うわーっ、楽しいー」喜ぶ冬馬君達

ぐぎぎぎぎぎ

ぐぎぎぎぎぎ


サーは目をつむり、歯を食いしばり心の中叫ぶ


ガー




ガウディ~~~~~


無事に終わった頃には片方眼鏡は外れヘトヘトであった。

「いやー面白かった」きみ子ニンマリ

腕を組み頷く全身真っ黒の服装、多網 プリッとこく。

時刻は14時をまわっていた。

「次はどうしましょうか?」と多網ママ

一旦みんなは軽く軽食を済ませてから、沢山のショッピング店などがが建ち並ぶ、ランブラス通りに向かうことに。
これまた観光スポットだ。

ここで多網ママが是非行きたいと思っていた場所へ
「その向かう辺りの近くにダリ美術館があるので是非行きたいんですが」

「行きましょう」とみんなニンマリ。

皆は先に閉まってはまずいとダリの美術館に行く事に。

「ダリって誰?」と一番聞いてはまずいだろう、多網に大喜は聞いた。

多網は一瞬考え

「人間」と答えたと言う。

もちろんその後、多網ママがちゃんと説明してくれた。

一同は電車に乗り、ランブラス通りに向かう。

「もう電車は、なれましたね」と隆

サーも「これなら、迷ってもホテルには帰れそうです」と二人は一安心。

駅を降りると

「わおーっ」すごい賑わい。

沢山の人、そして建ち並ぶ沢山のお店

目がハートになる正子

その時、テンションがあがり正子はこう言ったと伝えられる
「ベリグーッ」

「じゃあ、まずはダリ美術館を探しましょう」と隆

「おーっ」

観光ブックをひらきながら、歩く一同。

こっちかな、あっちかな?

建ち並ぶ建物の感じがいかにもヨーロッパを感じさせ
また良かった。

なかなか見つからないダリ美術館

「あれーっ、おかしいなこの辺のはずなのに」と焦る隆

「見つかりませんねー」と多網ママも困っている

辺りをうろつくこと30分

立派な大聖堂を発見

「わぉーすごいー」ときみ子

パシャパシャ 一同は写真を撮った。

「こんな場所、知らなかったから見れてラッキ~だった」正子が偶然見つけた美しい大聖堂に喜ぶ。

それから再び歩くが。

「それにしてもないですねー」サーが言った。

全然見つからないので街の人に聞くことに

「英語ペラペラのサーさんよろしくお願いします」と隆

「ひょっ」 普段頼りにされることなどないサー頼りにされテンパる。

目の前の店の前におじいさんを見つけ。

「あっ、えっと エックスキューズミ」

「あっ、うんと、えっと あっ はっ サー」

「ダリ だり~ ダリ~ ウェア~~?さっ、サーっ?」

おじさんは、髭をくるっとするジェスチャーをして「ダリ~」と指差してくれた。

あっ、やった伝わった 「グラシャース」
質問はすべて、スペイン語でなく英語だったが、皆ちゃんと答えてくれた。

まぁ、彼の場合、英語ではなく、サー語と言った方がいいだろうが。

しかし、この状況を見て隆は思った。

うわぁーすげぇーサーさん英語ペラペラじゃん、やるなーすげーな、かっちょいい、国際派じゃんっ。

アホウ。

サーは皆に親指を突き上げ「分かったあそこです」
自身も大手柄、決まった決まりすぎたと思っていた。

なんとか、皆はダリ美術館を発見。

「あっ、さっき来た所、なんだぁここだったんですね」と正子

意外に分かりずらい建物だった。

入り口でお金を払い美術館の中へ。

ダリの色んな絵やら彫刻がかざってある

正子が多網ママに「ダリ好きなんですか?」

「私、美術専攻してて、ダリ大好きだったんですよ」

「あーっこの絵学校の教科書で見たことある」ときみ子

冬馬君もこの奇っ怪で不思議な絵に惹かれた。

「すごい、どうやったらこんな絵描けるんだろう」

ちょっと不気味な絵を見つけるとサーは小声で吠えていた。

「あひゃっ」 「あやっ」 「かっ、くぅーっ」

「サーっ」

絵にまで びびるサー。

カーテンで閉じられた小部屋を多網が発見。
走って1人入って行った。

それを見た冬馬君達、走って追っかける。

カーテンを開くと、そこは薄暗く絵が飾ってある不思議な空間

大喜が「なんかダリがここに生きて居るみたい」と言っていた。

ここで多網が写真に写るダリの真似をしてこう言った。

「多リ」

なんぢゃー、こうゆう下らないことがつぼに入るきみ子
「あはははは、それなら」と自身もダリの真似をして。

「きリ」


ぶぷっ、多網が吹いた。


なんぢゃーこの二人


その後もダリの作品を堪能して、美術館を後にする。

「いやぁーダリの絵凄かったな~」隆が言った。

「もう、感激ですぅー、みなさんお付き合いありがとうございました」実際にダリの絵を見た感動に喜ぶ多網ママ。

では、再びランブラス通りを歩こう!!

おーっ 冬馬ファミリーのバルセロナ旅行は続く。



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