21 / 72
『ハロウィンデー2』
しおりを挟むその女子は黄昏れていた。
バァブゥ~~、イクラ、我が愛しの大先輩イクラ、あなたは何て賢く、カリスマ性があるの。
多美は母の背に担がれながらこんな事を思ふ
バオバブ~~
私の編み出した必殺技がパクリと言われ、それ以来私は試行錯誤を繰り返し、この技を編み出した。
「水金ちかもくどってんかいめい」
多美は少しでもイクラに近づこうと必死だった。
どうしたらあの方に勝てるの?
ああーっ、イライラするっ。
多美は母の髪の毛を引っ張った。
お前も少しはタイコさんみたいにならんか!!
めちゃくちゃである。
「何するの多美」
こんな時、イクラ様なら身体全身でダダをこねて、バァブゥ~~と怒る。
だが、私にはかんじんなバァブゥ~に負けじ劣らずの技がない。
水金ちかもくどってんかいめいじゃ、この場合長いっ。
どうすれば?
天にまします我らが神よ、私に必殺技を
多美はホッペを膨らませ叫ぶ
目を見開いた
カッ
「ブーーーーーーーーーーバァーーーーー」
母は笑う、多美ったらまたイクラちゃんの真似して
ブチ ブチ ブチ ブチッ
ママそれはないでしょ?私の技をまたイクラ様のパクリと?
なによーあんただってタイコさんみたいに歩くじゃないのよ。
めちゃくちゃや。
イクラ様、私頑張る。
イクラ様に少しでも近づける様に精進しますわ(どんな赤ん坊だ、多美はここんとこ暴走しているような)
私も技を極めねば。
家に帰るまでに。
その頃、多網家では。
落ちつかず、部屋の中を行ったり来たりのサー。
やっぱりさっきのチャイムはお化けだったのかなぁ。
まだ、心配していた。
それを見た多網ニヤリ「なんか窓に変な影が」
もちろん嘘である。
子供達のドッキリ企画開始。
顔が青ざめるサー。
「えっ、嘘っ?なんか見間違えじゃない?」
辺りをキョロキョロ見回すサー。
多網はこの時思う、昨日の夜の人形捨てなきゃ良かった。今こそ一番役にたつ時だったろうに。
だが、実は多網あの人形の妹バージョンも買っていた
名前はたけ子。年は43歳(あの人形に妹が居たのか!!なんちゅー設定のオモチャ)
リモコンを押すと、ランダムにこう喋るそうな。
「生意気だぞ」 もう一つがこれ。
「グランドマザーーーーーーーー」
もう一度言おう、この人形を作った意図が分からん。
それにこの会社はすぐに潰れるだろう。
多網はそそくさと二階に人形を取りに行く。
サーは気分を変える為か、何故か電気をつけた。
そして思ふ、一人じゃなくて良かった。
テレビをつけて、観始めるサー。
「あはは面白いなぁ」無理やり気分を明るくしている。
すると、すぐに部屋に多網が戻ってくる、無論人形は誰にも見られないように隠して。
座ったソファーの横にそうっと人形を置き。
ピッ スイッチオン
「グランドマザーーーーーーーーー」
多網は舌打ちする、こっちのセリフかっ。
ビクッ サーは確かに何かを聞いたが、気のせいさと無視する。
これには、冬馬君達も驚く
「今なんか聞こえなかった?」
きみ子も驚いている「うん間違いない」
多網は笑いをこらえるのに必死である。
「まさか、本物?」と大喜。
急にサーは掛け布団をタンスから取り出し。
「うー今日は冷えるね」とくるまった。
皆は思う、サーよっぽど怖いとみた。
しかし、今や冬馬君達も掛け布団が欲しい。
第二弾 ピッ
「グランドマザーーーーーーーー」
ちっ、またこっちか。
だが英語の分からない冬馬君が「なんか意味不明な事いってるよ」
だが、冷静に考えると意味が分かっても、いきなり「おばあさんーーーーーー」とは意味不明である。
もう一回 ピッ
「生意気だぞ」
えっ?これにはみんな戦慄した。
「生意気だって」怖がるきみ子
サーは頭から布団をかぶっている。
ニヤリ 今だっ 連呼!!
ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ
「生意気マザーーーーーーーー」
「マザーー生意気」
可哀想なマザーである。
ピッ ピッ ピッ ピッ
このパターンは昨夜の?
「しばくぞコルァーーーーーー」
「うぎゃあああああああっ」皆は驚く、リモコンを押していた多網すら。
またシークレットワードが出たよ。
だが、誰もそんなのがあるとは知らない。
すると、「ぬおおおおんおおおんおおおんおおおん」
震え指差す、サーの先には人形、たけ子さん。
「しゃっ、しゃべった、人形」男根からチッチがピュッと出そうになるサー。
冬馬君達は気づく「なんだぁ、また多網か」
しかし、またも、多網の顔が青ざめている。
まさか?
「喋るはずのない言葉喋った」
「ひぃぃぃぃぃーーっ」
皆サーの布団にもぐりブルブル震えている。
その時だった。
ガチャ
「バオバブーーーーアフリカ」
ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんまいーーガーッ
振り返るとそこには多美
多美は驚く、凄い反応。意外に良かったの今の?
「みんな一体何してんの?」多網母。
父サーは突然走り風呂場に向かう。
「なんか暑いなー」と言いながら。
実は男根から、チッチがでてしまったのだ。
もちろん、このたけ子さんもこの日のうちにゴミ箱に捨てられる。
さて、その頃スーは?
パスタを食べている。
「あーっ、やっぱトマトパスタは本当に美味しい」
こちらは平和だった。
「あー幸せ」チュルチュル
「美味しい物食べてる時、幸せだよなぁ」
チュル チュル チュル 口のまわりはトマトソースで赤い。
「明日は明日考えよう、今考えてもしょうがない、なんとかなるさ」スーは気合いを入れる。
明日は小夜さんを楽しませるだけじゃなく、僕が楽しまないと。
「よしっ、いよいよ明日だ」
その夜、サーの携帯に電話が。
「もしもし、あっスー」
「もしもし、サー 明日は何だか悪いね」
「いやいや、友の為さ」
「子供たちも来るのかな?」
「行くって、今から楽しみにしてるよ」
「そしたら、小夜さんに言うからみんなで会おうか?」
「いや、それは悪いから、邪魔しないように影ながら応援するよ」
「良かったら、みんな三連休でしょ?」
「そうだけど」
「じゃあ明日みんなでうちに泊まりに来なよ」
「えっ、良いの?子供たちに後で聞いておくよ」
サーは明日の場所や時刻をスーから聞いた。
何の為に行くのか結構謎だが、一応スーの隠れ応援団である。
「じゃあまた」
サーはみんなに明日スーの家に泊まるかを聞いた。
もちろん子供たちは「ヒャッホーウもっちのろん」
多網母はスーの実家に泊まるのは、さすがに気まずいので行かないとの事。
つまり多美も留守番
この瞬間、多美は叫んだ
チャーーーーーーーーーーーーーー 以上。
子供たちは喜んで二階にかけあがって行く。
いよいよ明日、スーと小夜さんのデートが始まる。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
冬馬君の夏休み
だかずお
青春
冬馬君の夏休みの日々
キャンプや恋、お祭りや海水浴 夏休みの
楽しい生活
たくさんの思い出や体験が冬馬君を成長させる 一緒に思い出を体験しよう。
きっと懐かしの子供の頃の思いが蘇る
さあ!!
あの頃の夏を再び
現在、You Tubeにて冬馬君の夏休み、聴く物語として、公開中!!
是非You Tubeで、冬馬君の夏休み で検索してみてね(^^)v
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
冬馬君の夏
だかずお
大衆娯楽
あの冬馬君が帰ってきた。
今回は夏の日々のお話
愉快な人達とともに
色んな思い出と出会いに出発!!
祭りやら、キャンプ 旅行などに行く
夏の日々。
(この作品はシリーズで繋がっています。
ここからでも、すぐに話は分かりますが。
登場人物などを知りたい場合には過去作品から読むと分かり易いと思います。)
作品の順番
シリーズ1
「冬馬君の夏休み」
シリーズ2
「冬馬君の日常」
シリーズ3
「冬馬君の冬休み」
短編
「冬休みの思い出を振り返る冬馬君」
の順になっています。
冬馬家族と共に素敵な思い出をどうぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる