42 / 50
きみ子の巻
しおりを挟む多網の家も、大喜の家みたく、冬馬君の家からそんなに遠くもなく歩いて20分ちょいで着く距離にある。
その子の家も多網の家の近所らしい
「いやー、早く二人のやりとり見たいね」大喜が小声で冬馬君に囁く
「確かに」楽しみだ、一体どんな子なんだろう?
多網は黙々と歩いている。そしていよいよ到着
どうやらここがその子の家らしい
多網はチャイムを鳴らし、女の子が出てくるのを待っていた
ドアが開き、中から人が現れる
ギイイイッ
「こんちゃ」
いきなり強烈な挨拶であった
「みなさん、あがって」
「おっ お邪魔すっすっ」多網が言った
「多網緊張してるのかな?」冬馬君は大喜に囁いた
「そうかもね」
三人は家にあげてもらう事に。
「ノートありがと」
多網はノートを返している
何だかんだ言って、多網も好きな子の前で緊張している様な気もする、自分の目から思っただけだから、実際はどうかわからなかったが。
「私、きみ子よろしく」
「僕、冬馬よろしくです」
「大喜です初めまして」
「多網 彼らが親戚の子達?」
多網は照れ臭そうに頷いた
その時であったプーウッ
「あっ」多網は屁をこいてしまったのだ
「クシャミ出ちゃった」
テンパった多網がごまかしたつもりか、訳の分からない事を言っている
冬馬君と大喜は身体を震わせながら、笑うのを堪えるので必死だった
ひーーーっ ひーーいっ~~
何とかして話をそらさせてあげないと。冬馬君は笑うのを必死に堪えながら思った
その時である
プッシュ~
「あっ」冬馬君は、またのオナラの音にビックリして声をあげる
「スカしっぺ返し」きみ子がそう言って突然屁を返した
冬馬君と大喜は、自分の足をつねり、笑わない様に必死だった。
なんぢゃーこの子は?
多網は嬉しくなり、またそれを返した
プリッツ 可愛らしいオナラだった
「へへっ」
何故か、きみ子は負けじとまた返す
プッシュ~ プッ
「っしゃぁぁぁ」「どうや」
多網はカッと目を見開いた
ブリッ ブッ ブリブリ
多網は勝利の笑みを浮かべている。
何じゃこりゃ 二人は唖然とした
その笑みできみ子の心は燃えあがった?らしかった。
ブリッツ ブリブリブリブリ
ビチュ
その激しい音とともに、きみ子はおケツを押さまえながら走って部屋を出て行ってしまったのだ。
部屋を出ていった瞬間 、冬馬君と大喜は笑い転げた
なんだ こりゃ? 現実?
冬馬君は思った、清香が、きみ子みたいじゃなくて良かったと
多網は何故か悔しがっている
暫くして、何事もなかった様にきみ子が帰って来た。
何故かミルキーを手に持って「これ食べて」とくれた。
くそがついてないか、一瞬心配した、冬馬君であった。
その後は、四人で話ていた。
何故か、きみ子の大好物の話で盛り上がっている。
と言っても盛り上がってるのは、多網ときみ子だけだが
どうでもいいが、きみ子はししゃもが大好物らしい
「私ししゃも見るとこんなになっちゃうの」
きみ子は突然、梅干しを10個くらいは、いっぺんに口に入れた様な顔をした
三人は大爆笑
変わった人ではあったけどきみ子は面白くて、冬馬君は気にいっていた。
きみ子も多網も突然こく
ブリっ ぷシュー
一体なんなんだ?
その度に、二人は笑いをこらえた。
そして、みんなはそろそろかえることに。
なんちゅー集まりだ。
「また来てね」
挨拶を交わし三人は帰る
冬馬君の家に着いた頃は、午後三時になっていた
「いやー面白いの見れたね」冬馬君が大喜に言う
「うん、期待した通りだった」
三人は引き続き、昼間の遊びの続きをする為、布団に入ったが実際疲れていたのか、三人共ぐうすかねてしまった
夕食どきに、正子に起こされ、ご飯を食べ「今日は、明日早いから早く寝なさいよ」
三人共、全く今は眠くはない、お風呂に入ってから、一応布団に入り「そうだ、どうせなら眠れないし、このまま朝まで起きてようよ」冬馬君が提案した。
何かワクワクする事がある前日などは眠れないものである
三人は、昼間寝たせいもあってか、明日の出発まで起きてる事に、いよいよ明日は旅行に出発。
三人のワクワクはもう止まらない
つづく
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
冬馬君の夏
だかずお
大衆娯楽
あの冬馬君が帰ってきた。
今回は夏の日々のお話
愉快な人達とともに
色んな思い出と出会いに出発!!
祭りやら、キャンプ 旅行などに行く
夏の日々。
(この作品はシリーズで繋がっています。
ここからでも、すぐに話は分かりますが。
登場人物などを知りたい場合には過去作品から読むと分かり易いと思います。)
作品の順番
シリーズ1
「冬馬君の夏休み」
シリーズ2
「冬馬君の日常」
シリーズ3
「冬馬君の冬休み」
短編
「冬休みの思い出を振り返る冬馬君」
の順になっています。
冬馬家族と共に素敵な思い出をどうぞ。
深海の星空
柴野日向
青春
「あなたが、少しでも笑っていてくれるなら、ぼくはもう、何もいらないんです」
ひねくれた孤高の少女と、真面目すぎる新聞配達の少年は、深い海の底で出会った。誰にも言えない秘密を抱え、塞がらない傷を見せ合い、ただ求めるのは、歩む深海に差し込む光。
少しずつ縮まる距離の中、明らかになるのは、少女の最も嫌う人間と、望まれなかった少年との残酷な繋がり。
やがて立ち塞がる絶望に、一縷の希望を見出す二人は、再び手を繋ぐことができるのか。
世界の片隅で、小さな幸福へと手を伸ばす、少年少女の物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
プレッシャァー 〜農高校球児の成り上がり〜
三日月コウヤ
青春
父親の異常な教育によって一人野球同然でマウンドに登り続けた主人公赤坂輝明(あかさかてるあき)。
父の他界後母親と暮らすようになり一年。母親の母校である農業高校で個性の強いチームメイトと生活を共にしながらありきたりでありながらかけがえのないモノを取り戻しながら一緒に苦難を乗り越えて甲子園目指す。そんなお話です
*進行速度遅めですがご了承ください
*この作品はカクヨムでも投稿しております
ギャルゲーをしていたら、本物のギャルに絡まれた話
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
赤木斗真は、どこにでもいる平凡な男子高校生。クラスに馴染めず、授業をサボっては図書室でひっそりとギャルゲーを楽しむ日々を送っていた。そんな彼の前に現れたのは、金髪ギャルの星野紗奈。同じく授業をサボって図書室にやってきた彼女は、斗真がギャルゲーをしている現場を目撃し、それをネタに執拗に絡んでくる。
「なにそれウケる! 赤木くんって、女の子攻略とかしてるんだ~?」
彼女の挑発に翻弄されながらも、胸を押し当ててきたり、手を握ってきたり、妙に距離が近い彼女に斗真はドギマギが止まらない。一方で、最初はただ面白がっていた紗奈も、斗真の純粋な性格や優しさに触れ、少しずつ自分の中に芽生える感情に戸惑い始める。
果たして、図書室での奇妙なサボり仲間関係は、どんな結末を迎えるのか?お互いの「素顔」を知った先に待っているのは、恋の始まり——それとも、ただのいたずら?
青春と笑いが交錯する、不器用で純粋な二人。
全力でおせっかいさせていただきます。―私はツンで美形な先輩の食事係―
入海月子
青春
佐伯優は高校1年生。カメラが趣味。ある日、高校の屋上で出会った超美形の先輩、久住遥斗にモデルになってもらうかわりに、彼の昼食を用意する約束をした。
遥斗はなぜか学校に住みついていて、衣食は女生徒からもらったものでまかなっていた。その報酬とは遥斗に抱いてもらえるというもの。
本当なの?遥斗が気になって仕方ない優は――。
優が薄幸の遥斗を笑顔にしようと頑張る話です。
ペア
koikoiSS
青春
中学生の桜庭瞬(さくらばしゅん)は所属する強豪サッカー部でエースとして活躍していた。
しかし中学最後の大会で「負けたら終わり」というプレッシャーに圧し潰され、チャンスをことごとく外してしまいチームも敗北。チームメイトからは「お前のせいで負けた」と言われ、その試合がトラウマとなり高校でサッカーを続けることを断念した。
高校入学式の日の朝、瞬は目覚まし時計の電池切れという災難で寝坊してしまい学校まで全力疾走することになる。すると同じく遅刻をしかけて走ってきた瀬尾春人(せおはると)(ハル)と遭遇し、学校まで競争する羽目に。その出来事がきっかけでハルとはすぐに仲よくなり、ハルの誘いもあって瞬はテニス部へ入部することになる。そんなハルは練習初日に、「なにがなんでも全国大会へ行きます」と監督の前で豪語する。というのもハルにはある〝約束〟があった。
友との絆、好きなことへ注ぐ情熱、甘酸っぱい恋。青春の全てが詰まった高校3年間が、今、始まる。
※他サイトでも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる