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旅行前のワクワクの巻
しおりを挟むいよいよ明後日は旅行に出発の日
朝起きて、冬馬君は大喜に旅行前、うちに泊まりに来ないかと誘う為電話をした。
電話口には大喜が出る
「それじゃあ今日支度してから冬馬家に向かうよ」
「了解」冬馬君はご機嫌
多網も誘ったが、忙しいらしく旅行当日合流になった。
冬馬君は何度もチェックするように、カバンに旅行の支度をまとめたりを繰り返す。この準備してる時、何とも楽しいものだ
嬉しさの為、何度も荷物をしまっては出して遊んでいる
大喜が来るまで隆が買ってきた、熱海の観光ブックなどを読んでは更に気持ちが高まってきている
「いよいよ明後日か~」
旅行前のこの高揚感はたまらない
大喜にもこないだ清香と交わした約束を早く話してあげたいなぁ
大喜が来るのが待ち遠しかった。
お昼ちょっと過ぎに玄関のチャイムが鳴り待ち侘びた大喜が到着。
ドアを開けると荷物を抱えてご機嫌な大喜が立っていた
二人は顔を見合わせて
「いやー旅行楽しみだ」と笑って言った
二人はさっそく冬馬君の部屋に行きくつろぎ始める
冬馬君はやっと大喜に話せると、言わんばかりに気持ちが高まっていた。
「大喜に最高のニュースがあるんだ」
「何何?」大喜は興味津々だ
「こないだ花火大会行ったんだけど、実は清香家族と一緒に行ったんだ」
「えーっ そりゃ良かったね、どうだった?」
「それで良い報告があるんだよ」
「夏休み中に、こないだのメンバー四人で遊ぶ約束したよ」
「やったー 冬馬最高~~」
二人は抱き合って喜んでいた ひゃっほー
「旅行前に本当に気持ちがあがるニュースをありがとう」大喜はご機嫌
冬馬君は得意げに笑って満足している。
二人はその時に何をしようかなど計画の案を出し合った
「旅行前にこういう話が出来るのも良いね」と冬馬君
「しかも旅行前から、こうして今日、明日も一緒に居れるしね」大喜はニッコリ言った
ヒャッホー 何とも嬉しい喜びに溢れた二人である。
余談だがその頃、多網家では全く宿題に手を付けて居なかった多網が歯を食いしばりながら宿題と向き合っていた
本当は今日から冬馬君家に行きたかったのだが、とてもじゃないけど宿題が間に合いそうもなかったので仕方なく家に居たのだった。
一方二人は清香とアミの話で盛り上がっている
こないだの花火大会で清香がどれ程可愛いかったか冬馬君は清香の話に夢中である。
清香の事を話せる人が身近に居て本当良かった。
この気持ちを自分の中だけにとどめておく事など、冬馬君には到底出来そうにない
二人は旅行から帰って来てから清香達に自分達の街を案内するプランを考えた
「二人にお土産買って来ようよ」冬馬君が言った
「そいつは良いアイデアだ」
一日中、盛り上がる、二人の話は尽きなかった
夕方過ぎて隆が帰って来る。
「二人共ビデオでも借りに行くか?」
「行くーっ」
車に乗り、近くのレンタルビデオ店に行った
「好きなの借りて良いぞ」
二人は何観ようかと色々店内を歩いて見ている
「恐いのもあるよ?」冬馬君は指差して言った
結局二人の好きなアニメを借りる事に。
隆は「男はつらいよ」を借りている
「たまに観たくなるんだよこれが」
家に帰る前にスーパーに寄って隆が二人にアイスを買ってくれた。
それを食べながら、家に帰り幸せにひたる二人
夕飯を食べながら借りて来たアニメを観てる子供達はテレビに釘付けだ。
隆はビールを飲んで、幸せニッコリ笑顔
アニメの後 隆は男はつらいよを観ながらビールを飲んでリラックスモードである。
「観ると旅行きたくなるんだょなぁー」と笑う隆
子供達も一緒になって観ていた、初めて観た男はつらいよ
正子は本を読んでいる 読んでいたのは熱海の観光ブックだ。
明後日の今頃は僕らも熱海に行ってるんだなどと考えては、更にワクワクがとまらない。
結局二人も映画を最後まで観ていて、見終わった後何だかのほほんとした気持ちになった。
今日のお風呂場では、男はつらいよのテーマソングが二人によって歌われていた。
二階にあがりその夜も二人は布団の中で語り合い遅くまで起きていた。
「こんなワクワクしてる時に眠れないよ」
「そうだね」
旅行出発まで後わずか 心踊る。二人共 嬉し楽しいひと時を過ごしていた。
一体どんな旅行になるんだろう
つづく
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