17 / 50
怖い番組を観るの巻
しおりを挟む「おはよう」
時刻は8時過ぎ
大喜は自分の荷物を片付けていた。
今日、大喜帰っちゃうのか
毎日の様に、ずっと一緒に居た人とべつべつになる、これはとっても寂しいものである
外では、今日も朝から蝉が賑やかに鳴いている
片付けを終えて下の階におりて、テレビをつけた。
なんと、夏の怪奇特集番組がやっているではないか。
二人はこういう番組が大好きである
やった観よう観よう
冬馬布団持ってきて!
分かった
急いで布団をとりに行く
そう、怖いから布団にくるまりながら観るのだ。
さすがに暑かったのでクーラーを付けながら、番組を観ていて冬馬君は大喜が泊まりに来た最初の夜も、一緒に観たなと思い出した。
あの時は天気が荒れていて凄かった、などと思い出しては、もう、すでに懐かしくもあった。
ついこないだの事だったのだが。
布団にくるまって観ていると、こんな話が流れていた
読者の皆様も良かったら夏の真っ只中
冬馬君と大喜と共に一緒に怖い話のテレビ観ていきましょう。
布団にくるまる準備はできていますか?ここからは少し怖いお話
冬馬「大喜ちゃんと観てる?」
大喜「観てるよ」
トゥントゥントゥントゥントゥントゥ(効果音)
ある街に一組のカップルが住んでいました
そのカップルは美男、美女で、容姿がとても整っている二人
カップルは子供が欲しくてたまりませんでした。しかし中々出来ないでいたのです。
ある時ようやく念願の子供が生まれ二人は喜びました。
しかし、顔を見ると醜い子だったのです。
二人は、それがいつまでたっても許せなかったのです
ある時、船で旅行に行く事になりました。
船の旅の途中
二人は、誰も見てないのを確認すると、赤ん坊をなんとそのまま海に放り投げたのでした。
そして、それから何年か経ったある夏の日
二人はまた子供を授かったのです
しかし彼らには心配がありました。
産まれた子は、また醜い子供、何ではないかと。
意を決して赤ん坊の顔を覗きこむ二人
すると、赤ん坊の顔は前とは違い、しっかりした顔立ちなのでした。
二人は喜びました。
何ヶ月後に赤ん坊を抱えて山の神社に行く事に。そこは、少し高い場所にある神社でした。
山の上から赤ん坊を抱えて二人は下の景色を見ました。
すると 突然
赤ん坊が言ったのです
「今度はすてないでね」
「ぎゃー」冬馬君と大喜は布団にもぐりこんだ。
大喜が「こんなのちっとも恐くないよ」と布団に潜りながら言った。
「今日、家帰って1人で寝られないんじゃないの?大喜」
「全然平気だよ」
すると突然、ガラッ
「ご飯よー」
ギャー、突然の正子の声に、二人は飛び上がった。そして自分達の滑稽な姿に、顔を見合わせ笑った。
朝食を食べて、大喜は立ち上がる
「そろそろ帰るよ」
正子「まだ泊まって行けば良いのに」
大喜「宿題も、ちょっとやっときたいし帰る」
正子「分かった。送って行こうか」
大喜「うん」
正子の運転で大喜の家に向かう3人。
ピンポ~ン
「ただいま」
「お帰りなさい、みんなあがって行って」
「お邪魔しまーす」
大喜のママにキャンプの話やら、怖い話などを話して聴かせていた。
「夕飯、食べて行く?」
「隆も帰ってくるし、支度しなきゃいけないからまたゆっくり今度くるよ」
大喜またね!!
「またすぐ泊まりに行くよ」
じゃあねー
さあ、お家に帰ろう
ブゥーウン
家に帰ると、ずうっと泊まっていた大喜が居ないせいか、いつもより静かに感じた。
部屋に行っても、今朝まで大喜が使っていた布団があるだけで大喜は居なかった。
冬馬君は、それを見て少しだけ寂しさを感じる、あー大喜帰っちゃったかぁ。
でもまた泊まりに来るからな、さてと夏休みまだまだ楽しむぞー
「お腹すいたー」
大きな声をあげて下の階に走っていく、キッチンからは正子の作っている、夕食の良い匂いが空を踊るように舞っている
セミは今日も賑やかに唄う
夏、真っ盛りの 一日だった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
冬馬君の夏
だかずお
大衆娯楽
あの冬馬君が帰ってきた。
今回は夏の日々のお話
愉快な人達とともに
色んな思い出と出会いに出発!!
祭りやら、キャンプ 旅行などに行く
夏の日々。
(この作品はシリーズで繋がっています。
ここからでも、すぐに話は分かりますが。
登場人物などを知りたい場合には過去作品から読むと分かり易いと思います。)
作品の順番
シリーズ1
「冬馬君の夏休み」
シリーズ2
「冬馬君の日常」
シリーズ3
「冬馬君の冬休み」
短編
「冬休みの思い出を振り返る冬馬君」
の順になっています。
冬馬家族と共に素敵な思い出をどうぞ。
深海の星空
柴野日向
青春
「あなたが、少しでも笑っていてくれるなら、ぼくはもう、何もいらないんです」
ひねくれた孤高の少女と、真面目すぎる新聞配達の少年は、深い海の底で出会った。誰にも言えない秘密を抱え、塞がらない傷を見せ合い、ただ求めるのは、歩む深海に差し込む光。
少しずつ縮まる距離の中、明らかになるのは、少女の最も嫌う人間と、望まれなかった少年との残酷な繋がり。
やがて立ち塞がる絶望に、一縷の希望を見出す二人は、再び手を繋ぐことができるのか。
世界の片隅で、小さな幸福へと手を伸ばす、少年少女の物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
プレッシャァー 〜農高校球児の成り上がり〜
三日月コウヤ
青春
父親の異常な教育によって一人野球同然でマウンドに登り続けた主人公赤坂輝明(あかさかてるあき)。
父の他界後母親と暮らすようになり一年。母親の母校である農業高校で個性の強いチームメイトと生活を共にしながらありきたりでありながらかけがえのないモノを取り戻しながら一緒に苦難を乗り越えて甲子園目指す。そんなお話です
*進行速度遅めですがご了承ください
*この作品はカクヨムでも投稿しております
冬馬君の春と夏
だかずお
青春
冬馬君の過ごす生活の日々
旅行に遊びに恋愛、沢山の思い出を冬馬君達と一緒に創ろう!!
どこかほのぼのする感動の名作シリーズが再びかえって来た。
この作品はシリーズで繋がっています。
ここからでも、すぐに話は分かりますが。
登場人物などを知りたい場合には過去作品から読むと分かり易いと思います。)
作品の順番
シリーズ1
「冬馬君の夏休み」
シリーズ2
「冬馬君の日常」
シリーズ3
「冬馬君の冬休み」
短編
「冬休みの思い出を振り返る冬馬君」
シリーズ4
「冬馬君の夏」
シリーズ5
「冬馬君の秋と冬」
ギャルゲーをしていたら、本物のギャルに絡まれた話
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
赤木斗真は、どこにでもいる平凡な男子高校生。クラスに馴染めず、授業をサボっては図書室でひっそりとギャルゲーを楽しむ日々を送っていた。そんな彼の前に現れたのは、金髪ギャルの星野紗奈。同じく授業をサボって図書室にやってきた彼女は、斗真がギャルゲーをしている現場を目撃し、それをネタに執拗に絡んでくる。
「なにそれウケる! 赤木くんって、女の子攻略とかしてるんだ~?」
彼女の挑発に翻弄されながらも、胸を押し当ててきたり、手を握ってきたり、妙に距離が近い彼女に斗真はドギマギが止まらない。一方で、最初はただ面白がっていた紗奈も、斗真の純粋な性格や優しさに触れ、少しずつ自分の中に芽生える感情に戸惑い始める。
果たして、図書室での奇妙なサボり仲間関係は、どんな結末を迎えるのか?お互いの「素顔」を知った先に待っているのは、恋の始まり——それとも、ただのいたずら?
青春と笑いが交錯する、不器用で純粋な二人。
切り札の男
古野ジョン
青春
野球への未練から、毎日のようにバッティングセンターに通う高校一年生の久保雄大。
ある日、野球部のマネージャーだという滝川まなに野球部に入るよう頼まれる。
理由を聞くと、「三年の兄をプロ野球選手にするため、少しでも大会で勝ち上がりたい」のだという。
そんな簡単にプロ野球に入れるわけがない。そう思った久保は、つい彼女と口論してしまう。
その結果、「兄の球を打ってみろ」とけしかけられてしまった。
彼はその挑発に乗ってしまうが……
小説家になろう・カクヨム・ハーメルンにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる