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ケチャックダンス
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現在、冬馬君達はバリ旅行満喫中である。
そんな彼等を思い、サーの親友スーは、レストランの仕事の休憩中、空を見上げていた。
ミ~ン ミン ミ~ン
ああ、今頃サー達はバリかぁ、みんな楽しんでるだろうなぁ。
みんなが楽しんでる姿を浮かべては、なんだか自分のモチベーションも上がった気がした。
どんな旅になってるんだろうか?
今頃、海の中なのか?
どんな物を食べ、どんな出会いがあったんだろう?
僕もまたみんなと旅行に行きたいなぁ。
ああ、前回のみんなで行った旅行楽しかったなぁ。
早く、みんなに会って、旅の話が聞きたい。
スーは時計を見ては、現実世界に帰ってくる、あっ仕事場に戻らなきゃ。
そして、舞台は仕事場ではなく、バリの青空の下に戻る。
現地のツアーガイドのテセンさんの運転する車に乗っている一同
ウルワツ寺院でバリの伝統ダンス、ケチャックダンスを見に向かっているのだ。
「着いてから、少し寺院を観光して、夕方にはケチャックダンスが始まりますから」
多網ときみ子は、ホテルの部屋でケチャックダンスがどんなものなのかを、既にユーチューブで検索していた。
車の中では「ケチャケチャケチャケチャケチャ」と叫びながら踊り狂う二人、これにはテセンさんも大笑い。
冬馬君と大喜も真似し始め、車内ではケチャックダンスが先に、先行ライブとして始まってしまっていたのであった。
ウルワツ寺院に向かっている車内から、バリの景色を冬馬君は眺めていた。
前回同様、再びこんな風に思う。
ああ、僕は今外国に居るんだ!!
日本とは違う風景、気候。
窓を開き、バリの風を全身に浴びて、空気を吸った。
ああ、気持ち良い。
隣に座る大喜も一緒に空気を吸う「最高~~」
ああ、きっと日本に帰ったら、この瞬間の事とか、きっと懐かしく思うんだろうな、そんな事も、ふと思った。
ブウゥ~~ン
ウルワツ寺院到着!!
「じゃあ、私は車止めておきますから、あちらが入り口なんで、寺院の方先に歩いていて良いですよ」
こうして寺院を観光
崖の所に建つ寺院
「よくこんな所に建てたなぁ」感心する隆は、何故か三回頷いていた。
この三回の意味する所は全くの謎であったそうな。
寺院の横、崖の上から見渡す海は、これまた絶景
ここからの夕陽が、とにかく綺麗なんだとか。
ちょうど、夕暮れ時の時刻、一同は夕陽も見れた。
「うわぁ~綺麗」
きみ子のスマートフォンが良く働く パシャッ パシャッ
忙しいぜっ!しゃあっ(なんじゃ?)
ひと通り観光して、歩いていると
「みなさん、こちらでダンス始まりますよ、混むので急いだ方が良いですよ」テセンさんの声だった。
会場は円を描く様に席が並び、席の中心が舞台となる。
人は既に大勢居る
「楽しみだなぁ」サーの隣から聞こえてきたのは日本語、座っていたのは日本人のカップルであった。
隆は思う、う~んカップルでバリかぁ、青春だねぇ(なんじゃ)
暫くすると、十五名くらいの屈強な男達が上半身裸で中心の舞台に登場してくる
「チャッチャッチャ ケチャ ケチャ ケチャ ケチャ」
見慣れない掛け声とダンスに、子供達は笑い出してしまう
しかし、本場の迫力?いや、それ以上に何処か神聖な雰囲気が、暫くすると、そんな空気感を木っ端微塵に吹き飛ばしてしまっていた。
チャッチャッチャ ケチャ ケチャ ケチャ ケチャ
この踊りを見ながらサーはこんな事を思ったそうな
どうしてケチャって言葉になったんだ?
こんな疑問が、宇宙を駆け巡るかの様に周っていたそうな。
そして踊りは終わった、背後に見える夕陽が踊りと融合して、なんとも幻想的な雰囲気だった。
「あぁ凄かったですね」と多網ママ
正子も「あの肉体美凄い」とマッチョマンに大喜びであったそうな。踊りを見んかぁい~
この時、サーの隣に座っていた日本人カップルの言葉に、サーは改心の一撃をくらい、必死に笑いをこらえていたそうな。
「ねぇ、まさや。あのケチャケチャ言ってた人達時給いくらなんだろうね?」
ぐふっ、顔を隠すサー。
「だってよぉ、そりゃあんなダンスしたんだから、ビルゲイツくらいもらってたって可笑しくないだろ」
ぐぐっ、更に顔を隠すサー
「そうよねー、私も日本帰ったらやってみようかな、チャッチャッチャ マチャ マチャ マチャ マチャ」
「あっは~可愛い、俺も真似しようかなぁ、マチャ マチャ マチャ マチャ~愛してるよ~」
グブホッ サーはむせた振りして誤魔化した。
「かぼふっ、ごほっ あはは ぐふっ」
こうしてウルワツ寺院での観光は終わる。
帰りの車の中
「みなさん、お腹空きませんか?」と、テセンさん。
「空きましたーー」
「それなら、夕食は、海辺でシーフードバーベキューが食べられる、ジンバラン行きますか?」
正子と多網ママが顔を見合わせる
「あっ、それ観光ブックで見ました、行きたいです」
こうして、ジンバランでバーベキューディナーが始まる。
「よ~し、出発だぁ~~」
そんな彼等を思い、サーの親友スーは、レストランの仕事の休憩中、空を見上げていた。
ミ~ン ミン ミ~ン
ああ、今頃サー達はバリかぁ、みんな楽しんでるだろうなぁ。
みんなが楽しんでる姿を浮かべては、なんだか自分のモチベーションも上がった気がした。
どんな旅になってるんだろうか?
今頃、海の中なのか?
どんな物を食べ、どんな出会いがあったんだろう?
僕もまたみんなと旅行に行きたいなぁ。
ああ、前回のみんなで行った旅行楽しかったなぁ。
早く、みんなに会って、旅の話が聞きたい。
スーは時計を見ては、現実世界に帰ってくる、あっ仕事場に戻らなきゃ。
そして、舞台は仕事場ではなく、バリの青空の下に戻る。
現地のツアーガイドのテセンさんの運転する車に乗っている一同
ウルワツ寺院でバリの伝統ダンス、ケチャックダンスを見に向かっているのだ。
「着いてから、少し寺院を観光して、夕方にはケチャックダンスが始まりますから」
多網ときみ子は、ホテルの部屋でケチャックダンスがどんなものなのかを、既にユーチューブで検索していた。
車の中では「ケチャケチャケチャケチャケチャ」と叫びながら踊り狂う二人、これにはテセンさんも大笑い。
冬馬君と大喜も真似し始め、車内ではケチャックダンスが先に、先行ライブとして始まってしまっていたのであった。
ウルワツ寺院に向かっている車内から、バリの景色を冬馬君は眺めていた。
前回同様、再びこんな風に思う。
ああ、僕は今外国に居るんだ!!
日本とは違う風景、気候。
窓を開き、バリの風を全身に浴びて、空気を吸った。
ああ、気持ち良い。
隣に座る大喜も一緒に空気を吸う「最高~~」
ああ、きっと日本に帰ったら、この瞬間の事とか、きっと懐かしく思うんだろうな、そんな事も、ふと思った。
ブウゥ~~ン
ウルワツ寺院到着!!
「じゃあ、私は車止めておきますから、あちらが入り口なんで、寺院の方先に歩いていて良いですよ」
こうして寺院を観光
崖の所に建つ寺院
「よくこんな所に建てたなぁ」感心する隆は、何故か三回頷いていた。
この三回の意味する所は全くの謎であったそうな。
寺院の横、崖の上から見渡す海は、これまた絶景
ここからの夕陽が、とにかく綺麗なんだとか。
ちょうど、夕暮れ時の時刻、一同は夕陽も見れた。
「うわぁ~綺麗」
きみ子のスマートフォンが良く働く パシャッ パシャッ
忙しいぜっ!しゃあっ(なんじゃ?)
ひと通り観光して、歩いていると
「みなさん、こちらでダンス始まりますよ、混むので急いだ方が良いですよ」テセンさんの声だった。
会場は円を描く様に席が並び、席の中心が舞台となる。
人は既に大勢居る
「楽しみだなぁ」サーの隣から聞こえてきたのは日本語、座っていたのは日本人のカップルであった。
隆は思う、う~んカップルでバリかぁ、青春だねぇ(なんじゃ)
暫くすると、十五名くらいの屈強な男達が上半身裸で中心の舞台に登場してくる
「チャッチャッチャ ケチャ ケチャ ケチャ ケチャ」
見慣れない掛け声とダンスに、子供達は笑い出してしまう
しかし、本場の迫力?いや、それ以上に何処か神聖な雰囲気が、暫くすると、そんな空気感を木っ端微塵に吹き飛ばしてしまっていた。
チャッチャッチャ ケチャ ケチャ ケチャ ケチャ
この踊りを見ながらサーはこんな事を思ったそうな
どうしてケチャって言葉になったんだ?
こんな疑問が、宇宙を駆け巡るかの様に周っていたそうな。
そして踊りは終わった、背後に見える夕陽が踊りと融合して、なんとも幻想的な雰囲気だった。
「あぁ凄かったですね」と多網ママ
正子も「あの肉体美凄い」とマッチョマンに大喜びであったそうな。踊りを見んかぁい~
この時、サーの隣に座っていた日本人カップルの言葉に、サーは改心の一撃をくらい、必死に笑いをこらえていたそうな。
「ねぇ、まさや。あのケチャケチャ言ってた人達時給いくらなんだろうね?」
ぐふっ、顔を隠すサー。
「だってよぉ、そりゃあんなダンスしたんだから、ビルゲイツくらいもらってたって可笑しくないだろ」
ぐぐっ、更に顔を隠すサー
「そうよねー、私も日本帰ったらやってみようかな、チャッチャッチャ マチャ マチャ マチャ マチャ」
「あっは~可愛い、俺も真似しようかなぁ、マチャ マチャ マチャ マチャ~愛してるよ~」
グブホッ サーはむせた振りして誤魔化した。
「かぼふっ、ごほっ あはは ぐふっ」
こうしてウルワツ寺院での観光は終わる。
帰りの車の中
「みなさん、お腹空きませんか?」と、テセンさん。
「空きましたーー」
「それなら、夕食は、海辺でシーフードバーベキューが食べられる、ジンバラン行きますか?」
正子と多網ママが顔を見合わせる
「あっ、それ観光ブックで見ました、行きたいです」
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「よ~し、出発だぁ~~」
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