30 / 35
ケチャックダンス
しおりを挟む
現在、冬馬君達はバリ旅行満喫中である。
そんな彼等を思い、サーの親友スーは、レストランの仕事の休憩中、空を見上げていた。
ミ~ン ミン ミ~ン
ああ、今頃サー達はバリかぁ、みんな楽しんでるだろうなぁ。
みんなが楽しんでる姿を浮かべては、なんだか自分のモチベーションも上がった気がした。
どんな旅になってるんだろうか?
今頃、海の中なのか?
どんな物を食べ、どんな出会いがあったんだろう?
僕もまたみんなと旅行に行きたいなぁ。
ああ、前回のみんなで行った旅行楽しかったなぁ。
早く、みんなに会って、旅の話が聞きたい。
スーは時計を見ては、現実世界に帰ってくる、あっ仕事場に戻らなきゃ。
そして、舞台は仕事場ではなく、バリの青空の下に戻る。
現地のツアーガイドのテセンさんの運転する車に乗っている一同
ウルワツ寺院でバリの伝統ダンス、ケチャックダンスを見に向かっているのだ。
「着いてから、少し寺院を観光して、夕方にはケチャックダンスが始まりますから」
多網ときみ子は、ホテルの部屋でケチャックダンスがどんなものなのかを、既にユーチューブで検索していた。
車の中では「ケチャケチャケチャケチャケチャ」と叫びながら踊り狂う二人、これにはテセンさんも大笑い。
冬馬君と大喜も真似し始め、車内ではケチャックダンスが先に、先行ライブとして始まってしまっていたのであった。
ウルワツ寺院に向かっている車内から、バリの景色を冬馬君は眺めていた。
前回同様、再びこんな風に思う。
ああ、僕は今外国に居るんだ!!
日本とは違う風景、気候。
窓を開き、バリの風を全身に浴びて、空気を吸った。
ああ、気持ち良い。
隣に座る大喜も一緒に空気を吸う「最高~~」
ああ、きっと日本に帰ったら、この瞬間の事とか、きっと懐かしく思うんだろうな、そんな事も、ふと思った。
ブウゥ~~ン
ウルワツ寺院到着!!
「じゃあ、私は車止めておきますから、あちらが入り口なんで、寺院の方先に歩いていて良いですよ」
こうして寺院を観光
崖の所に建つ寺院
「よくこんな所に建てたなぁ」感心する隆は、何故か三回頷いていた。
この三回の意味する所は全くの謎であったそうな。
寺院の横、崖の上から見渡す海は、これまた絶景
ここからの夕陽が、とにかく綺麗なんだとか。
ちょうど、夕暮れ時の時刻、一同は夕陽も見れた。
「うわぁ~綺麗」
きみ子のスマートフォンが良く働く パシャッ パシャッ
忙しいぜっ!しゃあっ(なんじゃ?)
ひと通り観光して、歩いていると
「みなさん、こちらでダンス始まりますよ、混むので急いだ方が良いですよ」テセンさんの声だった。
会場は円を描く様に席が並び、席の中心が舞台となる。
人は既に大勢居る
「楽しみだなぁ」サーの隣から聞こえてきたのは日本語、座っていたのは日本人のカップルであった。
隆は思う、う~んカップルでバリかぁ、青春だねぇ(なんじゃ)
暫くすると、十五名くらいの屈強な男達が上半身裸で中心の舞台に登場してくる
「チャッチャッチャ ケチャ ケチャ ケチャ ケチャ」
見慣れない掛け声とダンスに、子供達は笑い出してしまう
しかし、本場の迫力?いや、それ以上に何処か神聖な雰囲気が、暫くすると、そんな空気感を木っ端微塵に吹き飛ばしてしまっていた。
チャッチャッチャ ケチャ ケチャ ケチャ ケチャ
この踊りを見ながらサーはこんな事を思ったそうな
どうしてケチャって言葉になったんだ?
こんな疑問が、宇宙を駆け巡るかの様に周っていたそうな。
そして踊りは終わった、背後に見える夕陽が踊りと融合して、なんとも幻想的な雰囲気だった。
「あぁ凄かったですね」と多網ママ
正子も「あの肉体美凄い」とマッチョマンに大喜びであったそうな。踊りを見んかぁい~
この時、サーの隣に座っていた日本人カップルの言葉に、サーは改心の一撃をくらい、必死に笑いをこらえていたそうな。
「ねぇ、まさや。あのケチャケチャ言ってた人達時給いくらなんだろうね?」
ぐふっ、顔を隠すサー。
「だってよぉ、そりゃあんなダンスしたんだから、ビルゲイツくらいもらってたって可笑しくないだろ」
ぐぐっ、更に顔を隠すサー
「そうよねー、私も日本帰ったらやってみようかな、チャッチャッチャ マチャ マチャ マチャ マチャ」
「あっは~可愛い、俺も真似しようかなぁ、マチャ マチャ マチャ マチャ~愛してるよ~」
グブホッ サーはむせた振りして誤魔化した。
「かぼふっ、ごほっ あはは ぐふっ」
こうしてウルワツ寺院での観光は終わる。
帰りの車の中
「みなさん、お腹空きませんか?」と、テセンさん。
「空きましたーー」
「それなら、夕食は、海辺でシーフードバーベキューが食べられる、ジンバラン行きますか?」
正子と多網ママが顔を見合わせる
「あっ、それ観光ブックで見ました、行きたいです」
こうして、ジンバランでバーベキューディナーが始まる。
「よ~し、出発だぁ~~」
そんな彼等を思い、サーの親友スーは、レストランの仕事の休憩中、空を見上げていた。
ミ~ン ミン ミ~ン
ああ、今頃サー達はバリかぁ、みんな楽しんでるだろうなぁ。
みんなが楽しんでる姿を浮かべては、なんだか自分のモチベーションも上がった気がした。
どんな旅になってるんだろうか?
今頃、海の中なのか?
どんな物を食べ、どんな出会いがあったんだろう?
僕もまたみんなと旅行に行きたいなぁ。
ああ、前回のみんなで行った旅行楽しかったなぁ。
早く、みんなに会って、旅の話が聞きたい。
スーは時計を見ては、現実世界に帰ってくる、あっ仕事場に戻らなきゃ。
そして、舞台は仕事場ではなく、バリの青空の下に戻る。
現地のツアーガイドのテセンさんの運転する車に乗っている一同
ウルワツ寺院でバリの伝統ダンス、ケチャックダンスを見に向かっているのだ。
「着いてから、少し寺院を観光して、夕方にはケチャックダンスが始まりますから」
多網ときみ子は、ホテルの部屋でケチャックダンスがどんなものなのかを、既にユーチューブで検索していた。
車の中では「ケチャケチャケチャケチャケチャ」と叫びながら踊り狂う二人、これにはテセンさんも大笑い。
冬馬君と大喜も真似し始め、車内ではケチャックダンスが先に、先行ライブとして始まってしまっていたのであった。
ウルワツ寺院に向かっている車内から、バリの景色を冬馬君は眺めていた。
前回同様、再びこんな風に思う。
ああ、僕は今外国に居るんだ!!
日本とは違う風景、気候。
窓を開き、バリの風を全身に浴びて、空気を吸った。
ああ、気持ち良い。
隣に座る大喜も一緒に空気を吸う「最高~~」
ああ、きっと日本に帰ったら、この瞬間の事とか、きっと懐かしく思うんだろうな、そんな事も、ふと思った。
ブウゥ~~ン
ウルワツ寺院到着!!
「じゃあ、私は車止めておきますから、あちらが入り口なんで、寺院の方先に歩いていて良いですよ」
こうして寺院を観光
崖の所に建つ寺院
「よくこんな所に建てたなぁ」感心する隆は、何故か三回頷いていた。
この三回の意味する所は全くの謎であったそうな。
寺院の横、崖の上から見渡す海は、これまた絶景
ここからの夕陽が、とにかく綺麗なんだとか。
ちょうど、夕暮れ時の時刻、一同は夕陽も見れた。
「うわぁ~綺麗」
きみ子のスマートフォンが良く働く パシャッ パシャッ
忙しいぜっ!しゃあっ(なんじゃ?)
ひと通り観光して、歩いていると
「みなさん、こちらでダンス始まりますよ、混むので急いだ方が良いですよ」テセンさんの声だった。
会場は円を描く様に席が並び、席の中心が舞台となる。
人は既に大勢居る
「楽しみだなぁ」サーの隣から聞こえてきたのは日本語、座っていたのは日本人のカップルであった。
隆は思う、う~んカップルでバリかぁ、青春だねぇ(なんじゃ)
暫くすると、十五名くらいの屈強な男達が上半身裸で中心の舞台に登場してくる
「チャッチャッチャ ケチャ ケチャ ケチャ ケチャ」
見慣れない掛け声とダンスに、子供達は笑い出してしまう
しかし、本場の迫力?いや、それ以上に何処か神聖な雰囲気が、暫くすると、そんな空気感を木っ端微塵に吹き飛ばしてしまっていた。
チャッチャッチャ ケチャ ケチャ ケチャ ケチャ
この踊りを見ながらサーはこんな事を思ったそうな
どうしてケチャって言葉になったんだ?
こんな疑問が、宇宙を駆け巡るかの様に周っていたそうな。
そして踊りは終わった、背後に見える夕陽が踊りと融合して、なんとも幻想的な雰囲気だった。
「あぁ凄かったですね」と多網ママ
正子も「あの肉体美凄い」とマッチョマンに大喜びであったそうな。踊りを見んかぁい~
この時、サーの隣に座っていた日本人カップルの言葉に、サーは改心の一撃をくらい、必死に笑いをこらえていたそうな。
「ねぇ、まさや。あのケチャケチャ言ってた人達時給いくらなんだろうね?」
ぐふっ、顔を隠すサー。
「だってよぉ、そりゃあんなダンスしたんだから、ビルゲイツくらいもらってたって可笑しくないだろ」
ぐぐっ、更に顔を隠すサー
「そうよねー、私も日本帰ったらやってみようかな、チャッチャッチャ マチャ マチャ マチャ マチャ」
「あっは~可愛い、俺も真似しようかなぁ、マチャ マチャ マチャ マチャ~愛してるよ~」
グブホッ サーはむせた振りして誤魔化した。
「かぼふっ、ごほっ あはは ぐふっ」
こうしてウルワツ寺院での観光は終わる。
帰りの車の中
「みなさん、お腹空きませんか?」と、テセンさん。
「空きましたーー」
「それなら、夕食は、海辺でシーフードバーベキューが食べられる、ジンバラン行きますか?」
正子と多網ママが顔を見合わせる
「あっ、それ観光ブックで見ました、行きたいです」
こうして、ジンバランでバーベキューディナーが始まる。
「よ~し、出発だぁ~~」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
冬馬君の夏
だかずお
大衆娯楽
あの冬馬君が帰ってきた。
今回は夏の日々のお話
愉快な人達とともに
色んな思い出と出会いに出発!!
祭りやら、キャンプ 旅行などに行く
夏の日々。
(この作品はシリーズで繋がっています。
ここからでも、すぐに話は分かりますが。
登場人物などを知りたい場合には過去作品から読むと分かり易いと思います。)
作品の順番
シリーズ1
「冬馬君の夏休み」
シリーズ2
「冬馬君の日常」
シリーズ3
「冬馬君の冬休み」
短編
「冬休みの思い出を振り返る冬馬君」
の順になっています。
冬馬家族と共に素敵な思い出をどうぞ。
「南風の頃に」~ノダケンとその仲間達~
kitamitio
青春
合格するはずのなかった札幌の超難関高に入学してしまった野球少年の野田賢治は、野球部員たちの執拗な勧誘を逃れ陸上部に入部する。北海道の海沿いの田舎町で育った彼は仲間たちの優秀さに引け目を感じる生活を送っていたが、長年続けて来た野球との違いに戸惑いながらも陸上競技にのめりこんでいく。「自主自律」を校訓とする私服の学校に敢えて詰襟の学生服を着ていくことで自分自身の存在を主張しようとしていた野田賢治。それでも新しい仲間が広がっていく中で少しずつ変わっていくものがあった。そして、隠していた野田賢治自身の過去について少しずつ知らされていく……。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
冬馬君の夏休み
だかずお
青春
冬馬君の夏休みの日々
キャンプや恋、お祭りや海水浴 夏休みの
楽しい生活
たくさんの思い出や体験が冬馬君を成長させる 一緒に思い出を体験しよう。
きっと懐かしの子供の頃の思いが蘇る
さあ!!
あの頃の夏を再び
現在、You Tubeにて冬馬君の夏休み、聴く物語として、公開中!!
是非You Tubeで、冬馬君の夏休み で検索してみてね(^^)v
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる