(続)人斬り少女は逃がさない

tukumo

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本当に‥勘弁してくれ

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 現在暫しの入院を終えて俺の住まう県の地域の管轄署にて取り調べを受けている

「もう一度聞くけれどあの仏さんとは無関係なんだよね?」

「もうだから俺を拉致してキャリーケースに詰め込んであの場所に運んでメッタ刺しにされたっていいましたよ」

 もう数時間取り調べ室にて根掘り葉掘り聴取されている
「それできみは私に報告している間主犯を取り押さえていたが仲間と思われる別の者に後ろから殴打されたと‥」

「そうです恐らく金属バットじゃないすかね?レントゲンでは治りかけてましたが医者にも金属バットだと思われるといわれましたし」

「いや何でそんなぴんぴんしてるの?バットで殴られた挙げ句あの県の飽き商店で5日間飲まず食わずで換金されていたんでしょう」

「下手したらもう少し時間がかかったと思いますよ?地道に鎖を壊すために必死に尿をひねりだしたんですから」

 ハアアアッととてつもない深いそれはもう深いため息を吐いた刑事さんは
「本当‥勘弁してくれ此方だって忙しいの解る?夜勤やら当直なら公務員なら安泰って親に進められて試験も警察学校も頑張って交番勤務にやっと刑事になれたのにさあ‥他の先輩達が仕事押し付けてくるわやっと休暇がとれたかと思えばまたキミが関わる事案が今発生してるじゃない?」

 嗚呼、休暇中だったのかなんだか申し訳ない


「それは申し訳ない事ですが刑事さんまじで俺を狙う犯人一筋縄ではいかないんすよそれでですね、もし刑事さんがこの事案を解決したら?想像してみてください表彰を受ける貴方の姿をマスコミやテレビの記者が我先にと写真を求められる様を‥そして特別休暇で南国でバカンス」

 先程迄疲れきって半ば挫けかけていた刑事さんは嘘のように目に生気を宿していた

「なんだが口車に上手く乗せられたような気がするけどね確かにそれは悪くないこうなったらやけだ絶対犯人を捕まえてあげようじゃないか!」

「いやあ頼もしい限りですよー!」

「取り敢えず事情聴取は終わりあとはキミの家に何人か付けて置いてあとこれ」

手のひらに収まるほどの握りやすい何かを渡される

「なんすかこれ」

「これはね何かあった時ここのボタンを押せば駆けつけてくるからね因みにGPSも仕込んであるけれどこれは24時間どんな場所でも精密に表示してくれるから肌身離さず持っておいてね」


「え?24時間、これじゃあ夜遊びできないじゃないすか」

「きみは狙われているんだよ何夜の町を徘徊しようとしているだいお願いだから遠出や夜遊びは勘弁してくれよーーー!」

泣いたいい大人が懇願しながら盛大に泣いた

「わっ解りましたよそんなマジ泣きされると良心が痛むでしょうが!取り敢えず腹減ったんで帰っていいすか」

「グスッうんいいよ取り敢えず大人しくしていてね危険が迫ったら迷わず押して」

「‥‥わかりました」


やれやれようやっと解放されましたか
拉麺屋にでも寄ってからかえりますかね




※少女視点※


ふーん警護は当番制で夜の6時から9時、9時から0時、0時から朝方までで5人程か、、、

おじさまの右ポケットに入っているのがGPSつき緊急ボタンか‥先ずはあれをダミーとすり替えないとね


私は一端その場から離れた決行は次におじさまが町を徘徊するであろう明日の昼頃!

フフフ‥順調ね




少女は警察のめをどう潜り抜け接触するのか俺はこんなちんけなGPSつきボタンは通用しないと思い、ある人物にメッセージを送った
万が一に備えあれば憂いなしって
そろそろ本気であの小娘を豚箱にぶちこんで平和な日常に戻りたいわけで‥
取り敢えず久々に鈍った体をほぐす
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