(続)人斬り少女は逃がさない

tukumo

文字の大きさ
上 下
12 / 18

再襲来?

しおりを挟む
 「「「乾杯!!!」」」

 古びた居酒屋にて俺ら三バカは飲みながら駄弁る 「しかしお前良く生き返ったな?」
「だなあ三途の川何往復したんだん?ん?」
「相変わらずうぜえな‥」ダル絡みしてくるが心配してくれているのが伝わる分こいつらと飲む酒は美味いんだよなあ

「おい店主!またゴキブリ出たぞただでさえ汚っねえ店なのに店内くらい清潔にしておけ」

「うるせえぇぇッ!隣にラーメン屋ができてから俺も困ってんだよチクショウ!」

「そういやお前散弾食らって3日で退院したんだっけ?このゴキブリ並みの生命力だなあ!ガハハ」
「そうなんだよなあその渋とさが今回のよみがえりデッドオアアライブに繋がった訳だし毎回この汚ねぇ店に顔だすから免疫でもできたのかね?」

「そうかも知れねえぞ!www」


「てめぇら喧嘩なら買うぞ?」

 店主の親父が調理場から和包丁を握りしめて来た

「落ち着いて?冗句、俺らこの店気にっているんだ」
「そうだそれにこいつは3日前に意識不明の重体だったんだぞ?」
「おやっさん俺せっかくこの店で飲みたいから此の世に戻って来たのにちょいと酷いぜ」

 売り言葉に買い言葉普段なら三バカと店主で乱闘騒ぎになるが

「ああそうだったなお前3日前に散弾で撃たれたんだろう?新聞見て驚いたよ匿名だったけれど三日月山で毎回世間を騒がす客は一人しかいないもんな」

「うん?なに言ってんだおやっさん毎回世間を騒がす?三日月山でそんなに事件が多発していたか?」

 すると店主とバカ二人があきれた顔で言う

「いやいやお前の職場の社員もそれを聞いたら呆れるぞ」

「お前んとこの会社の社長も大変だよなぁ」

「ああそういやラジオで愚痴に近いこと投稿してたよな」


 俺の職場はこの地域では知らない者はいない何せ上級者向けの高難易度の山を往復し物資を運ぶプロフェッショナル(自称)だからだ
 それにしても俺は話しについていけずひとり蚊帳の外か‥まああいつらの談義を肴にチビチビ飲んでるか

 ~数時間後~

 他の店もはしごしとことん堪能した俺らは最寄りの駅の改札前で別れる

「またなお前が元気で良かった」

「そうだなあまた俺らと飲もうのう~」

「はいはい俺よりぐだぐたに酔って大丈夫か二人とも」

「「明日は仕事だから大丈夫じゃなくなりたい!」」

「うおっ!ハモるなよ」

 ガハハハッハッハと終電ギリギリの改札前で笑う俺ら視線?三バカと酔っていたら気にしないねぇ

「「「またなあ!」」」

 こうして久々にバカと共にばか騒ぎしたお陰かなんだか心も体も軽やかだった
 今ならあの娘があらわれてもなんとかなるのではないか俺はふらりと家路に向かった

 隣の隣町迄飲み歩いていたので2駅分夜景を楽しみながらのんびり歩いていた今宵は満月かあ
 彼岸花も咲き乱れすっかり肌寒くなってきた
 冬支度しとかないとなぁ去年買った手袋何処にしまったけか?なんて考えていると


 ダダダダッ後ろから此方に向かってくる足音が
「3人?」人海戦術で襲いにきたのかと振り向くと目出し帽にマスク黒ずくめの服装をした若い男達が3人ひとりは金属バット、もうひとりはバールのようなものもうひとりは‥ランボーナイフ?

「あのう金なら今無いんだよねぇ‥」
 刃物は何としても避けなければなぁ

 すると金属バットを持った男が行った
「お前が今日退院したおっさんか?」

「違います仕事帰りに飲んでただけなんですが?」ノータイムで嘘をついた情報が漏れている

「おいこいつじゃなさそうだぞ?」

「うーんでもよぉ、見つけなきゃ俺らさ‥」

「もう金は貰ってるんだ飛んじゃおうぜ」

 何やら三人でこそこそ話しているがけりがついたのかな
「‥どうやら人違いのようだったしつれいする」
 金属バットを持った男が頭を下げると二人を連れて足早に去っていく
「礼儀正しいなあ」
 俺はちょっぴりどんな場面でも礼儀作法は大切なんだなあとしみじみきながら帰宅する



 ※少女視点※

「チッ‥」そこらのガキに金握りしめて拉致を任せたのが間違いだったか

 とある廃屋泣いて喚いて無様に命乞いをするも
 呆気なくこと切れた無惨な男の遺体が3体‥

「私が直接‥いや顔が割れているんだ私だけでは万が一もある」もうあの玩具を簡単に壊したくないし万が一壊れても自分のコレクションとして永遠に残しておきたいだからこそ運び屋が必要なのだ
 ふとSNSを見る「闇バイト‥ふーん」







 ふぃ~久々の風呂はいい湯だな~♪
「ッ!!」急に悪寒が走る

「風邪でもひいたかな‥」風呂上がり半纏ともこもこの毛布にくるまり眠った


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ひかる、きらきら

和紗かをる
ライト文芸
中学校時代なにもしてこなかった主人公ひかるは、高校生になったら絶対青春を満喫したい!と初の運動部、バドミントン部に入部する。初心者であるひかるは,明るい元気者のサチと、可愛いけど意志の強いコウメと共に青春目指して奮闘する。海外からの留学生、初めての大会、精一杯自分の青春をきらきらさせる為、友達の為、自分の為に頑張るひかる。この小説は作者の実話を元に作られ脚色された頑張る乙女のお話の再調整版です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

人狼戦記~少女格闘伝説外伝~

坂崎文明
ライト文芸
 エンジェル・プロレス所属の女子プロレスラー神沢勇(かみさわゆう)の付き人、新人プロレスラーの風森怜(かざもりれい)は、新宿でのバイト帰りに、人狼と遭遇する。  神沢勇の双子の姉、公安警察の神沢優(かみさわゆう)と、秋月流柔術宗家の秋月玲奈(あきずきれな)の活躍により、辛くも命を助けられるが、その時から、ダメレスラーと言われていた、彼女の本当の戦いがはじまった。  こちらの完結済み作品の外伝になります。 少女格闘伝説 作者:坂崎文明 https://ncode.syosetu.com/n4003bx/ アルファポリス版 https://www.alphapolis.co.jp/novel/771049446/998191115

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち

ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。 クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。 それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。 そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決! その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。

処理中です...