気紛れで助けた女性が積極的に迫ってくるから怖い

tukumo

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骨は意外と固い

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 嫌な夢を見たようなそんな朝方、俺は身支度を整えて久しぶりに朝っぱらから散歩に出かける。


「…ん?」

 鍵をズボンのポケットに仕舞おうとしたら中に何かが入っていたそれは…

「!?え、人骨?仙骨…!?」

 パニックに陥った何故懐から人骨が?しかし硬いな…

「痛ッ…骨で怪我しちゃった嗚呼!?」


 随分強く握ったのか手から血が滲み出てきたとき頭の片隅から記憶トラウマが呼び起こされた


「(これは…背後から刺されて俺は笠山保奈美!そうだ彼奴に何度も殺されて死に戻りされてたんだ!)」


『おや?記憶を思い出起こせましたか良かった良かった…』


 何処からか声が聞こえる

「!?その声は吉凶さん…記憶を思い出せられるんですねこれ」


『どうも、いやぁ~一か八かな所がありましたよ血が付着しないと記憶を呼び起こさせないので仙骨にちょっと細工させて貰いました』


「なんだかんだ言って協力的じゃないですか」


『当たり前でしょう仕事は山のようにあるので早く片付けたいんですよ』


 それなら笠山保奈美が持っている死神の道具を何とかしろよと心で毒づいてみる


『因みに我々死神、人間に過干渉しますと秩序が崩壊しますので私の協力はこれまでまあ…頼むから寿命で死んでくださいマジで』


 あー死神の世界も大変なんだなあ…


「了解、とりあえず作戦はで行きます」


『その心意気ですまあ死亡フラグにならないようお気をつけて』



 とりあえず対狂愛者ヤンデレとの立ち回りの作戦を練っておかないとな…




 そんな事を考えながら散歩へ向かう


「おはようございます主水さん!」


 なに食わぬ顔で現れる彼女は以前通りの御近所さんという立場の挨拶だった


「おはようございます保奈美さん今日も朝から冷えますねぇ」


「…!?え、あ…そ、そうでふね!?」


 先手は上手く行ったか?頑なに名字で呼ぶ以外の事も効果あるんだな物事柔軟に…か



 ♦️


「ハアハアッ…主水さんが私を名前で!うふっふふふふっ!今度は結ばれそうだわ」


 主水おれの後ろ姿を眺め何やら泥々したものが込み上げてくる笠山保奈美彼女は暫くその場でほくそ笑みを浮かべていた


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