気紛れで助けた女性が積極的に迫ってくるから怖い

興味を示さないと覚えられない

　気紛れで女性を助けてから一ヶ月はあっという間に過ぎ去った俺はその事は覚えてはいるが助けた人の顔と名前を忘れた。

　頭悪いし容量を抑えるために興味を持たない者や物は三歩あるけば忘れられる特技をもっている。

　ここでふと一月の間妙な出来事を語ろうと思う


　普段の散歩道や買い出しはたまた電車バスに揺られながら遠出しても何故かばったりとある女性とすれ違うんだ。

　最初はこういう偶然もあるのかなあ程度で済ませてたよでもね、外に出れば高確率でその人が視界に入るんだ。


　でもあの女性どっかでみたことあるけれど誰だろう？別に挨拶を交わすこともない、視界に入る程度で気づいたら居ないんだ。


　あれかな幽霊の類いかな、、しかしなんなんだろうか今度勇気を振り絞って挨拶してみようかな



　♦️


「(だめだわ…また声を掛けられなかった)」


　一ヶ月くらいあの人の事を追いかけてしまっているわあの人の住む家の近くに引っ越すくらいだものそろそろあの時助けてくれたお礼くらい言わないと、と思うのに…こんなんじゃ唯のストーカー紛いだわ！


「でもあの人私の顔見てもなんの反応もしないのよね…顔くらい覚えてほしいものだわ！」