気紛れで助けた女性が積極的に迫ってくるから怖い

うろ覚えな唄は鼻歌で誤魔化せ

「こぶしあわせてー♪ふふふん～」

　めっきり肌寒くなってきた演歌を口ずさみながら散歩する。


　お布団がなかなか離してくれないようやっと活動できれば掃除洗濯家計の見直しエトセトラ

　あとはスマホゲームのログインボーナス周回で忙しいなあ。


　まあプータロウは気ままに１日を過ごせるのが醍醐味である。



　帰ったら畑に水やりかなあ最近雨も降らんしそういえばまた土を耕さないとなそれと…


　ぶつぶつとこの後の事を考えながら家路へ向かう。
　散歩は１日30分程が丁度良い(長年の感覚で)


　ジーーー「！？」視線？周囲を見渡す

　いやいや落ち着け餅つけ、こんな平日の昼まっからぷらぷらしてたらそら視線の一つや二つあうわな。


　そうして今日も我が道を謳歌した。


　♦️


「みつけた…でも話しかけづらい」

　暫し彼女は彼に目をやり後をつけるが俄然と話し掛けるのが難しい。

「(なんて楽しそうなんでしょうか)」

　そう彼女の目から主水彼はとても生き生きしているように見えた。

　大正解であるが主水は道楽者で無職のプータロウの事を若干疎む事がある視線に敏感なのもまた理由の１つ。


「(このまま帰るのかしら？…ついていってみようかな)」


　ヤダッそれストーカー！


　かくして主水は鼻歌交じりに無事帰宅
　後をつけてきた彼女もまた彼の所在地を知れて無事把握。



「(そうか彼処があの人の住まう場所…)ﾌﾌｯ」


　彼女もまた鼻歌交じりにどうコンタクトするか考えながら家路へ向かって行った。