社会では変人な俺は仙人見習い

tukumo

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ドキドキキョンシーレース開催の裏話

師父執念

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 ドキドキキョンシーレースも無事終わりゴール直後に気を失った俺、丸一日眠り目覚めたらあの僵尸が居りました…

 ー師父の庵ー


「あ、起きましたか体調は如何です何処か痛むところはありませんか?」

「…あ、はいお陰様でなんともなく」

「良かったぁ~」

「……」

 この人いや遺体?あの殺す気満々だった師父が使役している僵尸だよね、、、

「?あ、ご主人は今お出かけなされておりますお弟子様である八仙様のお家の方に出向かれておりすよ!」


「あー約束通り実行してくれたんですか」

 良かった…いやあ本当に一時はどうなるかといや、今目の前にある程度確認したい新たな疑問が思い浮かぶじゃないか

「あの、なんとかなく理解しているのですが昨日のレースで俺を追いかけて来たのは…」

「私です!あ、自己紹介がまだでしたね申し遅れました僵尸の長船桜おさふねさくらです。」

 はあ、物腰の低い華奢な女性だなあ…あと

「もしかしてその名前は師父が付けました?」

「はい!私を墓から呼び起こした際に名付けてくださいましたしかも、名字付きなんてこれ程光栄なことはありませんよ!」

「長船さんの生前はまだ名字は貴族などの特権階級しか許されていない時代だったんですね」

「はい!生前の記憶は余り覚えておりませんが名前だけは覚えておりまして時代も名字が貴重な事だけは」


「成る程(でもその名字には師父の執着が伺えるなあ)」


 師父は昔、愛刀を警官に没収された

 確か銘刀長船シリーズのどれかだったんだよね
 
 刀の中では孫六と長船が使いやすいって出会った頃から仰っていたし、何より俺も孫六は本当に使いやすいと思う。


 師父は放浪している理由のひとつに自身の所持していた刀を探していることを一度仰っていたな
 しかし、師父の話通りなら150年以上前の話らしいのだが…


「あのう八仙様?」

「ハッ!すみませんちょっと考え事を…どうかしましたか?」

 思考の海に潜ると周りが見えなく聴こえなくもなるのは昔から俺の悪い癖


「実は、ご主人から八仙様の稽古指南を任されまして。もう暫し休まられましたら先ずは組手で今の八仙様の実力を計らせていただきます」



「あ、はい」


 師父、俺を僵尸相手に組手を!?
 手加減されても俺死なないかな…














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